あなたはどの体質?漢方の8タイプ早見表|疲れ・冷え・むくみを体質から整える

漢方薬局ほどよい堂の健康コラム
漢方の8つの体質タイプ一覧
あなたの不調は「不足」か「滞り」かもしれません

疲れやすい、冷える、むくむ、肌が荒れやすい、PMSがつらい、胃腸が弱い。
その不調は、漢方・中医学で見ると 気・血・水のバランスの偏り として整理できることがあります。

この記事では、漢方でよく使われる8つの体質タイプ 気虚・血虚・陰虚・陽虚・気滞・瘀血・痰湿・湿熱を、初心者の方にもわかりやすく一覧で解説します。

体質はひとつに固定されるものではなく、季節・年齢・食事・睡眠・ストレス・胃腸の状態によって変化します。 まずは「今の自分はどの傾向が強いのか」を知ることから始めましょう。

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漢方の8つの体質タイプ早見表

漢方の体質は、症状名だけで決めるものではありません。 「何が足りないのか」「何が滞っているのか」「冷えているのか、熱がこもっているのか」を見ながら、からだ全体の偏りを整理します。

漢方の8つの体質分類 気虚 血虚 陰虚 陽虚 気滞 瘀血 痰湿 湿熱の一覧
漢方の体質は、8タイプを目安にすると不調の背景を整理しやすくなります
体質タイプひと言でいうと出やすいサイン整える方向
気虚エネルギー不足タイプ疲れやすい、食後眠い、胃腸が弱い、風邪をひきやすい補気・健脾
血虚血と栄養不足タイプ乾燥、めまい、爪が弱い、眠りが浅い、顔色が冴えない養血・健脾
陰虚潤い不足タイプほてり、寝汗、口渇、肌や目の乾燥、眠りが浅い滋陰・清熱
陽虚温める力不足タイプ冷え、むくみ、朝が弱い、尿が近い、お腹が冷えやすい温陽・利水
気滞巡り停滞タイプため息、張り、PMS、イライラ、喉の詰まり感疏肝理気
瘀血血の巡り詰まりタイプ肩こり、くすみ、クマ、生理痛、固定した痛み活血化瘀
痰湿余分な水分・重だるさタイプむくみ、重だるい、痰、胃もたれ、頭がぼーっとする健脾・化痰利湿
湿熱湿と熱のこもりタイプベタつき、ニキビ、口のねばつき、便の粘り、尿が濃い清熱利湿

ポイント:実際の体質は「気虚+痰湿」「気滞+瘀血」「血虚+陰虚」など、複数が重なることが多くあります。 ひとつに決めつけず、主軸となる偏りを見つけることが大切です。

中医学で見る体質の基本|気・血・水と陰陽五行

漢方・中医学では、からだを部品の集まりではなく、常に入れ替わりながらバランスを保つシステムとして考えます。 その土台になるのが、気・血・水と陰陽五行の見方です。

中医学の気血水 気 血 津液のバランスを表すイメージ
気・血・水のバランスを見ることで、不調の背景を整理します
気

気は、からだを動かすエネルギーのようなものです。 不足すると疲れやすくなり、滞ると張り・イライラ・喉の詰まり感などにつながりやすくなります。

血

血は、栄養・潤い・精神の安定を支えるものです。 不足すると乾燥や眠りの浅さ、滞ると痛みやくすみが出やすくなります。

水・津液

水・津液は、からだを潤す体液のようなものです。 不足すると乾燥やほてり、滞るとむくみ・重だるさ・痰湿につながります。

脾=土

胃腸の消化吸収力は、中医学では「脾」の働きとして考えます。 土が整うと、気血水が作られ、全身に巡りやすくなります。

中医学の陰陽五行と体質バランスの考え方
陰陽五行は、冷え・熱・不足・滞りを全体から見るための地図です

ほどよい堂では、現代医学・栄養学と中医学を両輪にしながら、 栄養・循環・吸収の3本柱で体質を見ていきます。

8タイプは「不足タイプ」と「滞り・たまりタイプ」に分けるとわかりやすい

漢方の体質は、まず大きく 虚=足りないタイプと 実=滞り・たまりタイプに分けると理解しやすくなります。

陰陽五行と体質バランスを整える漢方の考え方
不足しているのか、滞っているのかを見極めることが体質改善の第一歩です
虚=足りないタイプ
  • 気虚:気が足りない
  • 血虚:血と栄養が足りない
  • 陰虚:潤いが足りない
  • 陽虚:温める力が足りない

疲れやすい、冷える、乾く、回復しにくい方は、虚の要素が関わることがあります。

実=滞り・たまりタイプ
  • 気滞:気の巡りが滞る
  • 瘀血:血の巡りが滞る
  • 痰湿:余分な水分や未消化物がたまる
  • 湿熱:湿と熱がこもる

張る、重い、ベタつく、痛みが固定する、イライラする方は、実の要素が関わることがあります。

8体質別の特徴と整え方

ここからは、8つの体質タイプをアコーディオン形式で詳しく解説します。 気になるタイプを開いて確認してください。

① 気虚|エネルギー不足タイプ
虚証 脾虚 疲れやすい

こんなサイン

  • 疲れやすく、休んでも回復しにくい
  • 食後に眠くなる
  • 胃腸が弱く、食が細い
  • 声が小さい、息切れしやすい
  • 風邪をひきやすい

証の組み立て

気虚は、からだを動かすエネルギーである「気」が不足している状態です。 特に、胃腸の消化吸収を担う脾=土が弱ると、食べたものから気血を作る力が落ち、だるさや疲れやすさにつながりやすくなります。

治則・養生

基本は補気健脾。気を補い、胃腸の働きを助けることを目指します。 まずは温かい味噌汁や野菜スープを食事に足し、1口30回を目安によく噛むことから始めましょう。

漢方薬の考え方

代表的には、胃腸虚弱を伴う気虚に用いられる四君子湯や、疲労感・だるさが強い気虚に用いられる補中益気湯などが検討されることがあります。 ただし、体質や服薬状況によって合う方剤は変わるため、自己判断ではなく専門家にご相談ください。

② 血虚|血と栄養不足タイプ
虚証 栄養不足 乾燥

こんなサイン

  • 肌や髪が乾燥しやすい
  • 爪が割れやすい
  • めまい、立ちくらみがある
  • 眠りが浅い、夢が多い
  • 顔色が冴えない

証の組み立て

中医学の「血」は、血液だけでなく、栄養・潤い・精神の安定も含む広い考え方です。 食事の材料不足、睡眠不足、胃腸の弱りがあると、血虚に傾きやすくなります。

治則・養生

基本は養血健脾。血を養いながら、材料を吸収できる胃腸を整えます。 たんぱく質、鉄を含む食材、黒ごま、なつめ、にんじん、ほうれん草、小豆などを無理なく取り入れましょう。

漢方薬の考え方

血虚には、血を補い体力低下や冷えを伴う方に用いられる当帰芍薬散や、血虚に気虚が重なる方に用いられる十全大補湯などが検討されることがあります。 生理周期、冷え、胃腸の状態により選び方が変わります。

③ 陰虚|潤い不足タイプ
虚証 潤い不足 ほてり

こんなサイン

  • ほてり、のぼせがある
  • 寝汗をかきやすい
  • のどが渇く
  • 肌・目・口が乾きやすい
  • 眠りが浅い、イライラしやすい

証の組み立て

陰虚は、からだを潤し、冷ます力が不足している状態です。 夜更かし、過労、ストレス、辛いものやアルコールの摂りすぎが重なると、陰が消耗しやすくなります。

治則・養生

基本は滋陰清熱。潤いを補い、こもった熱を冷ます方向です。 白きくらげ、黒ごま、豆腐、山芋、梨、桑の実など、潤いを意識した食材を取り入れましょう。

漢方薬の考え方

陰虚には、腎陰虚によるほてりや口渇などに用いられる六味丸や、陰虚の熱感が強い方に用いられる知柏地黄丸などが検討されることがあります。 冷えが強い方には合わない場合もあるため、体質確認が大切です。

④ 陽虚|温める力不足タイプ
虚証 冷え むくみ

こんなサイン

  • 手足や下腹が冷える
  • むくみやすい
  • 朝が弱い
  • 尿が近い
  • 冷えるとお腹がゆるくなりやすい

証の組み立て

陽虚は、からだを温め、動かす力が不足している状態です。 陽が弱ると、血流や水分代謝も落ちやすくなり、冷えとむくみが一緒に出ることがあります。

治則・養生

基本は温陽利水。温める力を助けながら、余分な水分をさばきます。 冷たい飲み物の頻度を減らし、湯船、温かい汁物、食後10分の散歩を取り入れましょう。

漢方薬の考え方

陽虚には、冷えや頻尿、足腰のだるさを伴う腎陽虚に用いられる八味地黄丸や、水分代謝の低下を伴う冷えに用いられる方剤が検討されることがあります。 のぼせや熱感が強い方は慎重に判断します。

⑤ 気滞|巡り停滞タイプ
実証 ストレス 張り

こんなサイン

  • ため息が多い
  • 胸やお腹が張る
  • PMSがつらい
  • イライラしやすい
  • 喉の詰まり感がある

証の組み立て

気滞は、気の巡りが滞っている状態です。 中医学では、肝は巡りの司令塔と考えます。ストレス、我慢、緊張が続くと、肝の巡りが滞り、張りや気分の波が出やすくなります。

治則・養生

基本は疏肝理気。巡りをほどき、気の流れを整えます。 深呼吸1分、軽い散歩、香りのよい柑橘類やしそ、三つ葉、ミントなどを食卓に取り入れましょう。

漢方薬の考え方

気滞には、ストレスによる張りやPMSに用いられる加味逍遙散や、喉の詰まり感を伴う気滞に用いられる半夏厚朴湯などが検討されることがあります。 熱感、冷え、胃腸の状態を合わせて見ます。

⑥ 瘀血|血の巡り詰まりタイプ
実証 巡り不足 固定痛

こんなサイン

  • 肩こりや頭痛が固定している
  • 刺すような痛みがある
  • くすみ、クマが気になる
  • 生理痛が強い
  • 冷えのぼせがある

証の組み立て

瘀血は、血があるのに巡りにくい状態です。 冷え、ストレス、長時間座りっぱなし、運動不足などで血の巡りが落ちると、瘀血に傾きやすくなります。

治則・養生

基本は活血化瘀。血の巡りを助け、詰まりをほどく方向です。 首・お腹・足首を冷やさず、1時間に1回立つ、食後に少し歩くなど、巡りのスイッチを増やしましょう。

漢方薬の考え方

瘀血には、血の巡りを整える目的で桂枝茯苓丸や桃核承気湯などが検討されることがあります。 便秘、のぼせ、生理の状態、妊娠の可能性などにより選択が変わります。

⑦ 痰湿|余分な水分・重だるさタイプ
実証 脾虚 むくみ

こんなサイン

  • 体が重だるい
  • むくみやすい
  • 頭がぼーっとする
  • 胃もたれしやすい
  • 痰が絡みやすい
  • 甘いものや脂っこいものが多い

証の組み立て

痰湿は、余分な水分や未消化物がたまりやすい状態です。 脾=消化吸収の土台が弱ると、水分や食べたものをうまく処理しにくくなり、むくみ・重だるさ・胃もたれにつながりやすくなります。

治則・養生

基本は健脾化痰利湿。脾を助けながら、たまりを少しずつ減らします。 夜遅い食事を減らし、味噌汁・野菜スープに海藻・きのこ・豆を少し足すところから始めましょう。

漢方薬の考え方

痰湿には、胃腸に水分がたまりやすい方に用いられる六君子湯や、水分代謝を整える目的で用いられる五苓散などが検討されることがあります。 冷えが強いか、熱がこもるかで選び方が変わります。

⑧ 湿熱|湿と熱がこもるタイプ
実証 熱感 ベタつき

こんなサイン

  • 肌や頭皮がベタつく
  • ニキビ、赤みが出やすい
  • 口のねばつき、口臭が気になる
  • 便が粘る
  • 尿が濃い
  • 甘い飲み物や脂っこい食事が多い

証の組み立て

湿熱は、余分な湿に熱が加わった状態です。 甘い飲み物、脂っこい食事、夜更かし、ストレス、食べすぎが重なると、湿と熱がこもりやすくなります。

治則・養生

基本は清熱利湿。こもった熱を冷まし、湿をさばく方向です。 甘い飲み物を水・お茶・薄い味噌汁へ置き換える、夜食を減らす、油の質を見直すことから始めましょう。

漢方薬の考え方

湿熱には、熱感や炎症傾向、便通、皮膚の状態などを見ながら、清熱利湿を目的とした方剤が検討されることがあります。 冷えや胃腸虚弱が強い場合は、冷やしすぎに注意が必要です。

迷ったら「脾=土」を整える|胃腸が整うと気血水が巡りやすくなる

8タイプのどれに当てはまるか迷う方ほど、まずは脾=土、つまり胃腸の消化吸収を整えることが大切です。 どれだけよいものを食べても、吸収できる腸が育っていなければ、気血水の材料として活かしにくくなります。

漢方薬局ほどよい堂の漢方薬と薬膳相談のイメージ
漢方・薬膳・腸活を組み合わせ、体質に合わせた整え方を考えます

ほどよい堂の養生の軸

  • 栄養:細胞は食べたものでしか作られない
  • 循環:血が巡ると栄養・酸素・いのちが届く
  • 吸収:食べるだけでなく、吸収できる腸を育てる

今日からできる3つの基本養生

  • 1口30回を目安によく噛む:消化のスイッチを入れ、脾を助けます。
  • 味噌汁・野菜スープを定番にする:温かく、消化にやさしく、続けやすい養生です。
  • 海藻・きのこ・豆を少し足す:発酵性食物繊維を意識し、腸内環境を整える土台になります。

腸活では、善玉菌を補うプロバイオティクス、菌のエサになるプレバイオティクス、 菌が作る有用成分であるバイオジェニックスの3つを組み合わせる視点も大切です。

体質改善は「3日・3週間・3ヶ月」で考える

体質は一晩で変わるものではありません。 けれど、からだは常に入れ替わり続けています。 ほどよい堂では、無理な我慢よりも、続けやすい小さな養生を積み重ねることを大切にしています。

3日

よく噛む、温かい汁物を足す、甘い飲み物を減らす。 胃腸の軽さ、むくみ、眠り、朝のだるさを観察します。

3週間

味噌汁、野菜スープ、海藻、きのこ、豆を定番化。 睡眠、入浴、軽い運動も含めて習慣にしていきます。

3ヶ月

栄養・循環・吸収の土台を見直します。 必要に応じて漢方薬、薬膳茶、腸活素材を相談しながら整えます。

自分の体質がわからない方へ

体質は、1つにきれいに分かれるものではありません。 実際には、気虚+痰湿、気滞+瘀血、血虚+陰虚、陽虚+痰湿のように重なることが多くあります。

迷ったときは、セルフチェックで傾向を整理したうえで、薬剤師に相談するのがおすすめです。 漢方薬局ほどよい堂では、漢方・薬膳・腸活の視点から、今の体質に合わせた整え方をご提案しています。

漢方薬・薬膳茶・腸活素材を、体質に合わせて選びたい方へ

「自分に合う漢方薬がわからない」「薬膳茶を体質に合わせて選びたい」「まずは少量から試したい」方は、ほどよい堂にご相談ください。

ほどよい堂では、漢方薬を1包から購入可能です。 続けられるか不安な方、まず試してみたい方にもご利用いただきやすい形でご案内しています。

よくある質問

体質は1つに決めないといけませんか?

いいえ。実際には複数の体質が重なることが多いです。 たとえば、疲れやすくむくみやすい方は「気虚+痰湿」、ストレスで張りやすく生理痛もある方は「気滞+瘀血」のように考えることがあります。

体質は変わりますか?

変わります。年齢、季節、食事、睡眠、ストレス、胃腸の状態によって体質の出方は変化します。 3日で体感、3週間で習慣、3ヶ月で体質の土台を見直すイメージで、無理なく整えていきましょう。

漢方薬は体質チェックだけで選べますか?

体質チェックは目安になりますが、漢方薬は症状・体質・胃腸の状態・冷えや熱・服薬状況などを総合的に見て選ぶことが大切です。 特に持病がある方、妊娠中の方、複数の薬を服用中の方は、専門家にご相談ください。

まず何から始めればよいですか?

迷ったら、まずは「よく噛む」「温かい汁物を足す」「甘い飲み物の頻度を減らす」の3つがおすすめです。 胃腸=脾を整えることは、気血水を作り、巡らせる土台になります。

ご注意:本記事は漢方・薬膳・腸活に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の疾患の診断・治療を目的とするものではありません。 症状が強い場合、急な体調変化がある場合、持病や服薬中のお薬がある場合は、医療機関または専門家へご相談ください。

薬剤師監修|漢方・薬膳・腸活

この記事の監修者と
ほどよい堂の考え方

健康情報は、「何が書いてあるか」だけでなく、誰が確認し、どのような考え方で発信しているかも大切です。
ほどよい堂では、現代の医学・栄養学と中医学の両面を大切にしながら、日常生活に取り入れやすい情報提供を心がけています。

薬剤師が監修 専門資格をもつ相談者が内容を確認
対面・オンライン対応 体質や生活背景まで一緒に整理
メディア掲載実績 雑誌『Tarzan』掲載
漢方薬局ほどよい堂代表・薬剤師 河邊甲介

SUPERVISOR

河邊 甲介

薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト
漢方薬局「ほどよい堂」代表

宮崎県川南町の漢方薬局「ほどよい堂」で、漢方 × 薬膳 × 腸活の視点から健康相談を行っています。
症状名だけを見るのではなく、体質・食事・胃腸の状態・生活習慣などを一緒に整理し、今の生活の中で続けやすい整え方を考えていきます。

薬剤師 中医薬膳師 薬膳素材専門士 ペットフーディスト 漢方相談 薬膳 腸活

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STEP 2 体質と生活背景を整理

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