がん治療中のつらさに寄り添う漢方相談|食欲不振・倦怠感・不眠を薬剤師がサポート

漢方薬局ほどよい堂の情報発信|標準治療と並走する養生

がん治療中の漢方相談|食欲不振・倦怠感・不眠を支える漢方・薬膳・腸活

がん治療を続ける中で、「食欲が落ちた」「疲れが抜けない」「眠れない」「便通が乱れる」「薬やサプリとの併用が心配」と感じる方は少なくありません。

漢方・薬膳・腸活は、がんそのものを治す標準治療の代わりではありません。けれども、手術・薬物療法・放射線治療などの治療を続ける毎日の中で、食べる・眠る・出す・巡らせる・休むという体の土台を整える支えになることがあります。

宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂では、標準治療を最優先にしながら、薬剤師の視点で服薬状況・体質・食事・腸内環境を確認し、無理のない養生をご提案しています。

宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂で行うオンライン漢方相談

標準治療を優先しながら、漢方・薬膳・腸活の取り入れ方を一緒に整理します。

がん治療中の漢方で大切にしたい基本姿勢

最初に大切なことは、漢方・薬膳・健康食品・サプリメントは、がんの標準治療の代わりではないという点です。

自己判断で治療を中断したり、主治医に伝えずに生薬・健康食品・サプリメントを追加したりすることは避けましょう。がん治療中は、治療薬、体力、血液検査値、手術予定、肝機能・腎機能などによって、注意点が変わります。

ほどよい堂では、がん治療中・治療後のご相談を「がんを漢方で治す」という視点ではなく、治療を続けるための体の土台を支える相談として考えています。

ほどよい堂が大切にする3本柱

栄養細胞は食べたものでしか作られません。タンパク質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルを、今の体調に合わせて整えます。

循環血が巡ると、栄養・酸素・いのちが届きやすくなります。無理な運動ではなく、深呼吸、軽い散歩、足首回し、入浴などから始めます。

吸収食べるだけでなく、吸収できる腸を育てます。中医学では「脾=土」が整うと、気血水の材料が作られやすくなると考えます。

支持療法・緩和ケアと漢方相談の考え方

がん治療では、病気そのものへの治療と同時に、治療中・治療後のつらさを支える「支持療法」や「緩和ケア」が大切です。緩和ケアは終末期だけのものではなく、がんと診断されたときから、心と体のつらさを和らげるために受けられるケアです。

漢方相談も、この考え方に近い位置づけです。標準治療を妨げるのではなく、食欲、睡眠、便通、冷え、疲労感、不安感などを見ながら、日常生活の質を保ちやすくする工夫を一緒に考えます。

西洋医学と東洋医学を両輪で考える漢方薬局ほどよい堂の相談イメージ

標準治療を中心に、西洋医学と東洋医学を両輪で考えます。

ほどよい堂の相談では、次のような内容を確認します。

  • がんの種類、現在の治療内容、治療スケジュール
  • 服用中の薬、漢方薬、サプリメント、健康食品
  • 食欲、吐き気、便通、睡眠、疲労感、冷え、痛み
  • 白血球、肝機能、腎機能、貧血などの検査値
  • 主治医から止められている食品・サプリ・生活上の注意

症状別:漢方・薬膳・腸活で考える支え方

がん治療中の不調は、ひとつの原因だけでなく、治療の影響、食事量の低下、睡眠不足、不安、便通の乱れ、筋力低下などが重なって起こることがあります。ここでは、よくあるご相談を症状別に整理します。

食欲不振・胃もたれ・吐き気があるとき

中医学では、まず「脾胃」を見ます。脾胃とは、現代的に言えば消化吸収の土台です。食べても胃もたれする、少しでお腹が張る、食後に眠くなる、軟便になりやすい場合は、脾虚=消化吸収力の低下タイプが考えられます。

養生の方向性

  • 冷たい飲み物を控え、温かい汁物を増やす
  • 味噌汁、野菜スープ、卵入り雑炊、豆腐、白身魚、鶏肉などを少量から
  • 1口30回を目安によく噛み、胃腸への負担を減らす
  • においがつらい時期は、温度・香り・食感を調整する

漢方では、六君子湯などが検討されることがあります。六君子湯は、胃腸虚弱、食欲不振、胃もたれ、吐き気などを伴う脾虚・痰湿寄りの証に用いられる方剤です。

倦怠感・だるさ・体力低下があるとき

疲労感が強い場合は、気虚=エネルギー不足タイプ、血虚=材料不足タイプ、腎虚=回復力の低下タイプ、脾虚=栄養を作る力の低下タイプなどを見分けます。

養生の方向性

  • 朝の光を浴び、昼夜のリズムを作る
  • 無理のない範囲で、足首回し、深呼吸、短い散歩を行う
  • タンパク質を少量ずつ分けて摂る
  • 疲れを「物理・化学・生物・心理・社会ストレス」に分けて、休み方を選ぶ

漢方では、補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯などが検討されることがあります。補中益気湯は気虚による倦怠感・食欲不振に、十全大補湯は気血両虚に、人参養栄湯は長期の消耗や食欲低下を伴う虚弱な証に用いられる方剤です。

眠れない・不安・気持ちが落ち着かないとき

不眠や不安は、痛み、薬の影響、治療への心配、日中活動量の低下、胃腸の不調などが重なって起こることがあります。中医学では、心脾両虚、肝鬱、陰虚火旺などを考えます。

養生の方向性

  • 夜遅い食事や甘い飲み物を控え、白湯や薄い味噌汁に置き換える
  • 寝る前の情報量を減らし、照明を落とす
  • 不安を一人で抱えず、医療者や家族に伝える
  • 人やペットとのつながり、音楽、香り、創作など、休養の種類を増やす

漢方では、酸棗仁湯、帰脾湯、加味逍遙散、半夏厚朴湯などが検討されることがあります。酸棗仁湯は体力が落ちて眠りが浅い証に、帰脾湯は考えすぎや食欲低下を伴う心脾両虚に、半夏厚朴湯は喉のつかえ感や不安を伴う気滞・痰気互結の証に用いられる方剤です。

便秘・下痢・お腹の張りがあるとき

便通の乱れは、食事量の変化、薬剤、運動量低下、ストレス、腸内環境、手術後の影響などで起こります。強い腹痛、発熱、血便、下痢が続く場合は、まず医療機関への相談が必要です。

養生の方向性

  • 海藻、きのこ、豆類、野菜スープなどを体調に合わせて少量から
  • 水分は一度に多くではなく、こまめに摂る
  • 冷えがある下痢では、冷たい飲み物や生ものを控える
  • 便秘でも自己判断で強い下剤や大黄系漢方を重ねない

腸活では、プロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスを組み合わせて考えます。ただし、白血球が下がっている時期、免疫抑制状態、消化管手術後などは、発酵食品やサプリの取り入れ方にも注意が必要です。

口の乾き・ほてり・寝汗・便が硬いとき

口渇、ほてり、寝汗、便が硬い、眠りが浅いなどがある場合は、陰虚=潤い不足タイプが考えられます。このタイプでは、温めるものや強く補うものを重ねすぎると、のぼせや乾燥感が強くなることがあります。

養生の方向性

  • 白きくらげ、豆腐、山芋、黒ごま、梨、桑の実など、潤いを意識した食材を取り入れる
  • 辛味、アルコール、夜更かし、過度な発汗を控える
  • 便が硬いときは、水分・油分・食物繊維のバランスを見直す

陰虚タイプでは、同じ「疲れ」でも温めるだけでは合わないことがあります。体質を見て、補う・潤す・冷ますのバランスを考えることが大切です。

中医学で見る、がん治療中に多い体質タイプ

中医学では、症状名だけではなく「証」を見ます。証とは、今の体の偏りを言語化したものです。ほどよい堂では、八綱弁証の陰陽・表裏・寒熱・虚実を踏まえ、気・血・津液、脾・肝・腎の状態を確認します。

宮崎県の漢方薬局ほどよい堂で扱う漢方と薬膳素材のイメージ

体質を見ながら、漢方・薬膳・生活養生を組み立てます。

気虚タイプ|エネルギー不足

疲れやすい、息切れ、声に力がない、食後に眠い、風邪をひきやすい、胃腸が弱いという傾向です。治則は補気、つまり気を補い、体力の土台を立て直すことです。

養生では、温かい食事、よく噛むこと、過労を避けること、朝の軽い活動が基本になります。漢方では補中益気湯などが候補になります。

脾虚タイプ|消化吸収力の低下

食欲不振、胃もたれ、吐き気、軟便、下痢、食後のだるさが目立つタイプです。中医学では、脾は土の働きであり、食べたものから気血水を作る中心と考えます。

養生では、冷たいもの・甘い飲み物・脂っこいものを減らし、味噌汁、野菜スープ、雑炊などから脾を助けます。漢方では六君子湯、四君子湯系などが候補になります。

血虚タイプ|材料不足・回復材料の不足

顔色が白い、髪や皮膚が乾く、爪が弱い、眠りが浅い、不安感がある、ふらつきやすいという傾向です。治則は補血、血を養い、眠りや回復の土台を整えることです。

薬膳では、黒ごま、なつめ、くこの実、卵、赤身肉、魚、大豆製品などを体調に合わせて取り入れます。漢方では十全大補湯、人参養栄湯、帰脾湯などが候補になります。

陰虚タイプ|潤い不足・熱感タイプ

口が乾く、ほてる、寝汗、便が硬い、眠りが浅い、舌が赤い傾向があるタイプです。治則は滋陰、つまり潤いを補いながら余分な熱感を鎮めることです。

薬膳では、白きくらげ、豆腐、山芋、黒ごま、梨、桑の実などを使います。温める素材や補う漢方が合わない場合もあるため、体質確認が大切です。

気滞タイプ|ストレスで巡りが詰まる

胸やお腹が張る、ため息が多い、イライラ、不安、喉のつかえ感、眠れないという傾向です。治則は理気、気の巡りを整えることです。

養生では、深呼吸、軽い散歩、香り、話すこと、環境を変えることが助けになります。漢方では加味逍遙散、半夏厚朴湯などが候補になります。

痰湿・湿熱タイプ|余分な水分や熱がこもる

むくみ、体が重い、胃もたれ、口の粘つき、軟便、にきび、湿疹、尿の色が濃いなどがある場合は、痰湿や湿熱を考えます。

養生では、甘い飲み物、過剰な乳製品、揚げ物、夜遅い食事を控え、海藻、きのこ、豆類、温かい汁物を取り入れます。脾を助けながら、余分な湿をさばくことが大切です。

腸活と栄養の土台づくり

がん治療中の食事では、カロリーだけでなく、タンパク質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルを意識します。食べる量が少ない時期は、少量でも栄養密度の高いものを選ぶことが大切です。

腸活は「菌を入れる」だけではありません

プロバイオティクス乳酸菌・ビフィズス菌など、善玉菌を補う考え方です。

プレバイオティクス善玉菌のエサになる発酵性食物繊維、オリゴ糖、海藻、きのこ、豆類などを取り入れる考え方です。

バイオジェニックス菌が作る有用成分や、発酵食品由来の成分にも目を向ける考え方です。

中医学で言えば、腸活は「脾=土」を整えることです。土が整うと、食べたものから気血水を作りやすくなります。現代的には、腸のバリア機能、腸内細菌、消化吸収、炎症との関係も大切な視点です。

3日|まず胃腸への負担を減らす

温かい汁物、よく噛む、冷たい飲み物を減らす、甘い飲み物を水・お茶・薄い味噌汁へ置き換える。まずは脾を助ける小さな一手から始めます。

3週間|食事・睡眠・便通のリズムを整える

朝の光、軽い散歩、食事時間、タンパク質の追加、海藻・きのこ・豆類・発酵性食物繊維を少しずつ定番化します。

3ヶ月|体質の土台を見直す

体重、食欲、便通、睡眠、冷え、疲労感、気分の変化を見ながら、漢方・薬膳・腸活の方向性を調整します。

治療中に確認したい安全性と相互作用

漢方薬は自然由来だから必ず安全、というわけではありません。薬である以上、副作用や相互作用に注意が必要です。特にがん治療中は、治療内容や検査値によって判断が変わります。

相談前に確認しておきたいこと
  • 現在の治療内容:手術、薬物療法、放射線治療、免疫療法、ホルモン療法など
  • 服用中の薬:抗がん薬、分子標的薬、抗凝固薬、抗血小板薬、ステロイド、制吐薬、鎮痛薬など
  • 現在使用中の漢方薬、サプリメント、健康食品、薬膳素材
  • 血液検査値:白血球、好中球、肝機能、腎機能、貧血、炎症反応など
  • 手術予定、出血リスク、感染リスク、下痢や発熱の有無
漢方薬・健康食品で注意したい例
  • 甘草を含む漢方薬の重複による偽アルドステロン症
  • 麻黄、大黄、地黄など、生薬の重複や体質不一致
  • 黄芩を含む方剤でまれに注意が必要な肺症状
  • 抗凝固薬・抗血小板薬との併用注意
  • 手術前後のサプリメント・健康食品の自己判断使用
  • 肝機能・腎機能が低下している場合の使用判断

体によいと言われるものでも、治療内容や体質によっては合わないことがあります。ほどよい堂では、服薬状況を確認したうえで、必要に応じて主治医への確認をおすすめしています。

発熱、強い下痢、血便、激しい腹痛、息苦しさ、急なむくみ、意識がぼんやりする、食事や水分がほとんど取れないなどの症状がある場合は、漢方相談の前に医療機関へ相談してください。

ほどよい堂で相談できること

ほどよい堂では、がん治療中・治療後の方に対して、標準治療を妨げないことを第一に、体質と生活の整理を行います。漢方薬、薬膳茶、健康食品、サプリメントは、治療内容・体質・服用薬を確認しながら慎重に考えます。

このようなお悩みをご相談いただけます

  • 治療中の食欲不振、胃もたれ、吐き気
  • 倦怠感、冷え、体力低下
  • 眠れない、不安、気持ちの落ち込み
  • 便秘、下痢、お腹の張り
  • 漢方薬・薬膳茶・サプリメントとの併用確認
  • 治療中の食事、腸活、栄養補助の考え方

栄養・腸活・健康食品を相談しながら選びたい方へ

治療中は「何を足すか」よりも、「今の体に合うか」「治療の邪魔をしないか」「続けられるか」が大切です。必要に応じて、栄養・循環・吸収の3本柱で整理します。

よくある質問

Q. 漢方でがんは治りますか?

漢方は、がんそのものを治す標準治療の代わりではありません。手術、薬物療法、放射線治療などの標準治療を優先しながら、食欲不振、倦怠感、不眠、便通の乱れなど、治療中に起こりやすいつらさを支える目的で考えます。

Q. 抗がん剤治療中に漢方を飲んでも大丈夫ですか?

併用できる場合もありますが、治療内容、服用薬、血液検査値、体質によって注意点が異なります。自己判断で始めず、主治医や薬剤師に現在の薬、漢方、サプリ、健康食品をすべて伝えたうえで確認しましょう。

Q. がん治療中の食欲不振には何を食べればよいですか?

無理にたくさん食べようとせず、温かく、やわらかく、少量でも栄養が入りやすいものから始めます。味噌汁、野菜スープ、卵入り雑炊、豆腐、白身魚、鶏肉、山芋、かぼちゃなどを体調に合わせて取り入れます。

Q. 薬膳茶は治療中でも飲めますか?

素材によります。ノンカフェインでも、生薬やハーブには体質や薬との相性があります。抗凝固薬、抗がん薬、免疫療法、手術前後、肝機能や腎機能が低下している場合は特に確認が必要です。

Q. ほどよい堂では何を相談できますか?

食欲不振、倦怠感、不眠、冷え、便通、治療中の食事、漢方や薬膳茶との相性、健康食品やサプリの併用確認などを相談できます。標準治療を優先しながら、無理のない養生を一緒に整理します。

参考情報

本記事は、がんの標準治療を妨げないことを前提に、漢方・薬膳・腸活を日常の支持的ケアとして考えるための情報です。診断・治療方針は、必ず主治医の指示を優先してください。

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ほどよい堂は、宮崎県児湯郡川南町にある漢方薬局です。日向灘の水平線を望む自然豊かな場所で、漢方・薬膳・腸活を組み合わせた健康相談を行っています。オンライン相談にも対応しています。

この記事の信頼性について

この記事の監修者

漢方・薬膳・腸活の視点から、 薬剤師が内容を確認しています。
現代の医学・栄養学と中医学の両面を大切にしながら、 日常生活に取り入れやすい情報提供を心がけています。

漢方薬局ほどよい堂代表・薬剤師 河邊甲介

SUPERVISOR

河邊 甲介

薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト
漢方薬局「ほどよい堂」代表

宮崎県川南町の漢方薬局「ほどよい堂」で、 漢方 × 薬膳 × 腸活の視点から 健康相談を行っています。
体質だけでなく、食事・胃腸・生活習慣まで一緒に整理し、 無理なく続けられる養生を考えていきます。

薬剤師 中医薬膳師 薬膳素材専門士 漢方相談 薬膳 腸活

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第三者から紹介された実績も、 安心してご相談いただくための一つの参考としてご覧ください。

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免責事項

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、 医師による診断・治療・処方の代替を目的とするものではありません。

  • 体質・症状・既往歴・服薬状況などにより、 適切な対応は異なります。
  • 症状が強い場合、急激に悪化した場合、 長期間続いている場合は、 医療機関への受診をご検討ください。
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