ストレスで体調不良を感じたときに試すべき漢方薬 / ストレス漢方
現代社会では、ストレスやPTSD(心的外傷後ストレス障害)といった心の健康問題が深刻化しており、これらに対して漢方薬が有効であることが注目されています。
漢方的な視点から見ると、ストレスは生命エネルギーである「気」を消耗させ、「気虚(ききょ)」というエネルギー不足の状態を引き起こします。
この「気虚」はさらに「血虚(けっきょ)」、「お血」、「水滞」といったさまざまな不調を引き起こす原因となります。
▷気虚・血虚・水滞による症状
- 気虚:倦怠感、疲れやすさ、食欲不振
- お血:痛み、冷え
- 血虚:乾燥、足のつり、動悸、不眠
- 水滞:頭痛、めまい

目次
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漢方薬が果たす役割:心身のバランスを整える力

台風などによる災害や地震による不安や恐怖、地震酔い、疲労感、意欲の低下、不眠などの症状に対して、漢方薬は非常に効果的です。
ストレスやPTSDにより「気虚」が進行し、心と体に多様な不調が現れる場合、漢方薬が心身のバランスを整え、回復をサポートします。
ストレスや環境の変化が心身にさまざまな影響を及ぼしています。
こうした影響に対抗するために、自然療法としての漢方薬が注目されています。
漢方薬は、古代中国から受け継がれた伝統的な治療法であり、体のバランスを整えることに特化しています。
漢方の理論では、健康は「気」、「血」、「水(津液)」と呼ばれる体内のエネルギーや物質のバランスによって維持されるとされ、これらのバランスが崩れることでさまざまな不調が生じると考えられています。
漢方薬は、これらのバランスを調整し、心と体の調和を図る力を持っています。
ストレスや不規則な生活が引き起こす不調を和らげるために、漢方薬の選び方や効果的な使用法を理解することは、現代の健康維持において重要な要素です。
漢方薬がどのように心身のバランスを整えるのか、その役割について詳しく見ていきましょう。
【ストレスに負けない心と体をつくる】 ~漢方薬で整える、やさしいストレスケア~

今回は「ストレスに効果的な漢方薬」について、やさしい語り口でご紹介していきますね。
現代社会はストレスとの付き合いが避けられない時代。
気がつけば、心も体もどこか不調を感じている…そんなこと、ありませんか?
西洋医学では薬で症状を抑える方法が一般的ですが、漢方はもっと根本的。
心と体のバランスを整えることで、本来の自分を取り戻す手助けをしてくれます。
ストレスは「気・血・水」の乱れから
漢方では、ストレスによる不調は「気・血・水」のバランスの乱れとして現れます。
- 気の滞り(気滞):イライラ、落ち込み、喉のつかえ
- 血の不足や滞り(血虚・瘀血):不安感、疲労感、月経不調
- 水の滞り(水毒):めまい、浮腫、頭重感
そしてもう一つ、「陰陽五行説」や「土王説」を踏まえれば、心身のバランスが崩れる背景もより深く理解できます。
例えば、脾(消化器系)は気の源であり、ストレスに弱い臓でもあります。腸活とリンクしたケアも重要です。
ストレスにおすすめの漢方薬6選
それでは、ストレスケアに効果的とされる漢方薬を、やさしく解説していきましょう。
1. 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
- 特徴:神経の高ぶり、不安感、動悸、不眠におすすめ。
- ポイント:竜骨と牡蛎の鎮静作用で、心を穏やかにします。
2. 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
- 特徴:イライラ、不眠、緊張に。
- ポイント:「気」を巡らせて、熱を鎮めてクールダウン。
3. 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
- 特徴:喉の違和感、不安感、気分の落ち込み。
- ポイント:「梅核気(ばいかくき)」と呼ばれる喉の詰まりに対応。
4. 抑肝散・抑肝散加陳皮半夏
- 特徴:神経過敏、イライラ、小児の夜泣きや高齢者の不眠に。
- ポイント:神経の高ぶりを抑え、消化機能も整えます。
5. 加味帰脾湯(かみきひとう)
- 特徴:疲労感、集中力の低下、不眠。
- ポイント:「気血両虚」に対応。心脾両虚タイプにぴったり。
6. 加味逍遥散(かみしょうようさん)
- 特徴:気分の浮き沈み、月経前症候群(PMS)にも。
- ポイント:女性の気血を整える漢方の代表格。
漢方の生薬が心を支える
これらの漢方薬に含まれる生薬の働きも見てみましょう。
生薬名 | 主な作用 | 特徴 |
---|---|---|
柴胡 | 気の巡りを整える | 抗ストレス・鎮静作用 |
牡蛎 | 鎮静・精神安定 | 不安や不眠に効果的 |
竜骨 | 鎮静・精神安定 | イライラ・動悸を抑える |
半夏 | 気を下げる・鎮静 | 喉の詰まり感改善 |
厚朴 | 気の流れを促す | 息苦しさや胸のつかえに |
芍薬 | 筋肉の緊張緩和 | イライラ緩和 |
甘草 | 調和・抗炎症 | 他の生薬のバランスを整える |
茯苓 | 利水・安神 | 不安感をやわらげる |
ストレスケアには生活習慣も大切
漢方薬の効果を最大限に活かすには、日々の生活も整えることが大切です。
- 朝日を浴びる → 自律神経のリズムを整える
- 腸活を意識した食生活 → 発酵食品・食物繊維をしっかりと
- よく噛んで食べる(1口30回) → 「脾」のケアにも効果的
- 適度な運動 → 気血の巡りを良くする
自分に合ったストレスケアを
ストレスによる「なんとなく不調」は、放っておくと慢性化してしまうことも。
だからこそ、心身のサインに耳を傾けて、自分に合ったケアをしていくことが大切です。
漢方薬は「治す」だけではなく、「整える」力があります。
ぜひ、あなたの心と体にやさしく寄り添う方法として、ストレスケアに取り入れてみてくださいね。
体質や症状によって合う漢方薬は異なりますので、専門家に相談しながら、無理なく続けていきましょう。
ほどよい堂では、あなたにぴったりの漢方相談も承っています。気軽にご相談くださいね。
災害時に役立つ漢方薬:心身の健康を守るためのガイド

南海トラフ地震・大型台風などの災害に見舞われると、被災者は物資の不足や避難生活の長期化といった厳しい状況に直面します。
心身の健康を保つためには、漢方薬の活用が有効です。
市販薬でも効果が期待できるため、以下の漢方薬を参考にしてください。
元気や気力を補い、胃腸の調子を整える漢方薬 / 胃腸の調子を整える漢方薬『四君子湯』の効果と活用法

避難生活が長引くと、食事が不規則になり、胃腸の調子が崩れやすくなります。
『四君子湯(しくんしとう)』は、体力や気力を補い、胃腸の働きを整えるのに役立ちます。
その他にも、『六君子湯(りっくんしとう)』や『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』、『人参養栄湯(にんじんようえいとう)』もおすすめです。
ストレスを緩和する漢方薬 / 心の負担を軽減する漢方薬『四逆散』の効果と活用法

避難生活では、心の負担を軽減することが重要です。
『四逆散(しぎゃくさん)』はストレス緩和に効果が期待できる漢方薬です。
その他にも、『加味逍遙散(かみしょうようさん)』や『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』も有効です。
不安で眠れないときに役立つ漢方薬 / 不安で眠れない時に試したい

地震後の不安や恐怖で眠れない夜を過ごす方には、『酸棗仁湯(さんそうにんとう)』が心を落ち着かせ、自然な眠りを促します。
その他にも、『甘麦大棗湯(かんばくだいそうとう)』や『帰脾湯(きひとう)』も効果的です。
体を温める漢方薬 / 避難中の冷え対策:体を温める漢方薬を知ろう

避難生活中の冷えは健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
『八味地黄丸(はちみじおうがん)』は体を温める効果があります。
その他にも『当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)』や『当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)』も役立ちます。
漢方薬で心身の健康を守りましょう

漢方薬は自然由来の成分で、心身のバランスを整える効果があります。
被災された方々が一日も早く元の生活に戻れるよう、漢方薬の力を活用し、健康を保ちましょう。
南海トラフ地震などの災害に備え、適切な漢方薬を選び、安心して避難生活を送るための準備をしましょう。
まとめ / 心と体を整える漢方薬:ストレス対策に効果的な選択肢

ストレスが原因で体調不良を感じるとき、漢方薬は効果的なサポートを提供します。
ストレスは「気」の消耗を招き、「気虚(ききょ)」と呼ばれる状態を引き起こします。
これにより、体内の「血(けつ)」や「水(すい)」のバランスが乱れ、さまざまな不調が現れることがあります。
以下の漢方薬が、ストレスによる体調不良を改善するために試してみる価値があります。
- 四君子湯(しくんしとう):気力と体力を補い、胃腸の調子を整えます。疲労感や倦怠感を和らげ、日常生活をサポートします。
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):ストレスやイライラを緩和し、心の安定をもたらします。特にストレスによる不安感や気分の落ち込みに効果的です。
- 酸棗仁湯(さんそうにんとう):不安や心配で眠れないときに、リラックスを促し、質の良い睡眠をサポートします。
- 八味地黄丸(はちみじおうがん):体を温め、冷えや不調を改善します。ストレスによる体の冷えを和らげ、全体的な健康を支えます。
これらの漢方薬は、ほんのごく一部です。
ストレスによる体調不良を和らげ、心身のバランスを取り戻すためには漢方薬は有用な選択肢です。
適切な漢方薬を選び、日常生活に取り入れることで、より健康的な生活を実現しましょう。
■ 宮崎県川南町の自然の中で、自分を見つめ直す時間を

『ほどよい堂』は、ただの漢方薬局ではありません。
山の風、鳥のさえずり、海の輝き――この自然豊かな環境そのものが、癒しの力を持っています。
ご来店された方が、心地よい空間でリラックスしながら、自分自身の身体と心の声に耳を傾けられるような“居場所”でありたいと願っています。
日常の喧騒から少し離れ、ゆったりとした時間を過ごすことで、自然と「整う」感覚を取り戻してみませんか?
■ アクセス・営業時間
店名:漢方・薬膳処 ほどよい堂
所在地:宮崎県児湯郡川南町(峠の里展望台近く)
※詳細なアクセスは公式ホームページをご覧ください。
営業時間:10:00~18:00(月曜日定休、火曜日は不定休)
駐車場あり/予約優先制
■ ご相談・ご予約はこちらから
・漢方相談(初回カウンセリングは約60分)
・薬膳アドバイス、食養生プラン作成
・オンライン相談(Zoom対応)
[ほどよい堂の漢方相談お問い合わせ方法]
ご相談は基本的にご予約制となっておりますが、時間的な余裕がある場合は飛び入りでの相談もお受けしております。
まずは、下記のいずれかの方法でご連絡ください。
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▶予約サイト: https://coubic.com/kampo-hodoyoido
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河邊甲介
宮崎県の川南町にある峠の里からの絶景を眺めながら、漢方と薬膳を組み合わせた腸活相談が受けられる「薬局×セレクトショップ」です。
「中医薬膳師×薬膳素材専門士×ペットフーディスト」の資格を有する薬剤師が、体調不良、ダイエットやアトピーなどの悩みにも親身に対応します。
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著者プロフィール
河邊甲介 (薬剤師)
KOSUKE KAWABE
▷有資格
- 薬剤師
- 中医薬膳師:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- 薬膳素材専門士:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- ペットフーディスト
▷経歴
- 福岡大学薬学部卒
- 総合病院薬剤部・調剤薬局にて勤務
- 2024年1月より宮崎県川南町(峠の里)にて漢方×薬膳×腸活のお店「ほどよい堂」を開局
身体とこころの安心をお届けします
薬剤師であり、漢方×薬膳×腸活の専門家として、「ほどよい堂」を運営しています。
中医学的体質診断を基に、個別に最適な健康アドバイスを提供し、無料相談も実施中。
健康に関するお悩みを漢方や薬膳、腸活でサポートし、体質改善を目指します。
健康維持や未病対策に関心のある方は、ぜひご相談ください。

お気軽にお問い合わせください。0983-32-7933受付時間 10:00-18:00 [ 月曜定休・火曜不定休 ]
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