食欲が止まらない原因は?グレリン×レプチンを漢方×腸活で整える方法|ほどよい堂

食欲が揺れるあなたへ|漢方×薬膳×腸活

食欲は「意志」だけじゃない。グレリン×レプチンで“食べ方のスイッチ”を整える

「満腹なのに、つい食べてしまう」「食欲が止まらない…」
実はその背景に、食欲を上げるホルモン=グレリン と、満腹を伝えるホルモン=レプチン の“すれ違い”が隠れていることがあります。
この記事では、2大ホルモンの仕組みをわかりやすく整理しながら、今日からできる調整法(睡眠・ストレス・腸活・栄養)と、中医学(胃熱/肝鬱/脾虚など)の視点で、あなたに合う整え方をまとめます。

食欲とホルモン(グレリン・レプチン)を整えるイメージ画像(ほどよい堂)
3日・3週間・3ヶ月の整え方
まずは3日で「食べ方・睡眠」の体感を作り、3週間で「習慣」を固定。3ヶ月で“土台(脾=消化吸収)”を立て直すイメージで進めると、無理が出にくくなります。
グレリンとレプチン|まず結論(食欲の“アクセルとブレーキ”)

食欲のコントロールは、ざっくり言うと
アクセル=グレリンブレーキ=レプチン の“掛かり具合”で決まります。

グレリン(食欲↑)
  • 主にから分泌されやすい
  • 空腹時に上がりやすく、食べると下がりやすい
  • ストレス・睡眠不足・強い食事制限で“上がりやすくなる”ことがあります
レプチン(満腹・食欲↓)
  • 主に脂肪細胞から分泌され、体脂肪の状態を脳に伝える
  • 働くと食欲を抑え、エネルギー消費側にも寄与
  • 肥満が続くとレプチン抵抗性(効きにくさ)が起こりやすい

「食欲が止まらない」パターンは2つに分かれます

タイプグレリン優位(アクセル強め)
空腹感が強く、間食が増えやすい/甘い物が“別腹”になりやすい
タイプレプチン不全(ブレーキ弱め)
満腹のサインが届きにくい/食後も食べ続けやすい(レプチン抵抗性の影響など)
あなたはどっち寄り?
体質の“クセ”を先に掴むと、対策の的が絞れます。
グレリンを深掘り|増える・減る“スイッチ”と整え方

グレリンは、主に胃の内分泌細胞で作られやすいホルモンで、脳(視床下部)側の仕組みと連動して「食べる行動」を後押しします。
つまり、グレリンが高い状態が続くと空腹感が強まりやすい、ということが起こり得ます。

グレリンが上がりやすい場面(ありがち3選)

  • 睡眠不足:食欲ホルモンのバランスが崩れやすい
  • 強い食事制限:身体が「不足」に反応して空腹シグナルが強まりやすい
  • ストレス・自律神経の乱れ:気づかぬうちに間食が増えることも

今日からできる「グレリン対策」

①朝食で“アクセル”を落ち着かせる

ポイントはたんぱく質+発酵性食物繊維
例:卵/納豆/豆腐+味噌汁+海藻/きのこ

②「よく噛む」が最短ルート

目安:1口30回
噛む=消化のスイッチ(脾=土)を入れる行為。満腹感の立ち上がりも助けます。


食欲が“ない”側にも、グレリンは関係します

食欲不振では、胃腸機能の低下やストレスが重なって、食べたい気持ち自体が湧きにくいことがあります。
ほどよい堂でも紹介している六君子湯(りっくんしとう)は、古典的には脾胃気虚(=消化吸収の弱りタイプ)に寄り添う処方で、近年はグレリン系との関連が研究されてきました。

「食欲がない/食後にしんどい」も相談OK
原因が多岐にわたるため、体質と生活背景をセットで見立てると整理しやすくなります。
レプチンを深掘り|「レプチン抵抗性(効きにくさ)」が食欲をこじらせる

レプチンは主に脂肪細胞から分泌され、脳(視床下部)へ「体脂肪の状態」を伝えるホルモンです。
ところが、肥満が続くなどの条件が重なると、レプチンが十分あっても脳側で効きにくくなることがあり、これをレプチン抵抗性と呼びます。

レプチン抵抗性が起きると、どうなる?

  • 満腹サインが弱くなり、食べ止まりにくい
  • 食欲が落ちにくいのに、活動量は上がりにくい(“省エネ”寄り)
  • 結果として、体重管理が難しく感じやすい

抵抗性のカギ:視床下部のシグナル(ブレーキ配線)

レプチンの伝達は、JAK2などの経路で進みますが、研究ではPTPRJのような分子がレプチンシグナルを抑える方向に働き、抵抗性に関わる可能性も報告されています。
つまり「レプチンが少ない」だけでなく、「レプチンが届きにくい」状態が問題になることがあります。


レプチンを“働かせやすくする”生活の方向性

①睡眠で“ブレーキ配線”を整える
  • 寝不足は食欲ホルモンのバランスを崩しやすい
  • 就寝前のスマホ・夜更かし習慣を1つずつ減らす
②血糖の乱高下を減らす
  • 主食“だけ”を避け、たんぱく質・食物繊維・良質脂質を同席させる
  • 甘い飲み物は「頻度を決める」→「お茶・水・薄い味噌汁へ」
バランスを崩す3大要因|睡眠・ストレス・食事(腸の影響も)
睡眠・ストレス・腸内環境を整えるイメージ画像(ほどよい堂)

①睡眠不足:食欲ホルモンが“空腹寄り”になりやすい

短い睡眠が続く人ほど、レプチンが低く・グレリンが高い傾向が報告されており、食欲が増えやすい可能性が示唆されています。
ただし研究により結果が揺れることもあるため、「睡眠が足りないと食欲が乱れやすい」と捉えるのが実用的です。

②ストレス:自律神経が乱れると“食欲のハンドル”がブレる

  • イライラ→甘い物・濃い味が欲しくなる
  • 疲れ→手軽な物に偏る(結果、栄養の穴=新型栄養失調)
  • 交感神経優位→胃腸の働きが落ち、食欲不振にも

③食事の質:食べ過ぎより“食べ方”で崩れることがある

「カロリーは足りているのに、たんぱく質・ビタミンミネラル・食物繊維が足りない」状態は、体の調整力を落としやすいと考えられます。
まずは味噌汁/野菜スープ+海藻/きのこ/豆を“毎日の定番”に。

腸活の視点:プロ・プレ・バイオジェニックス+リーキーガット

  • プロバイオティクス:善玉菌(菌そのもの)
  • プレバイオティクス:善玉菌のエサ(発酵性食物繊維・海藻・きのこ・豆 など)
  • バイオジェニックス:菌がつくる有用成分(発酵食品など)
  • リーキーガット(腸のバリア低下)を疑うときは、食事と生活リズムの立て直しが最優先
腸(吸収)を育てると、食欲の波も整えやすくなります
“何を食べるか”と同じくらい、“吸収できる腸”を作るのが近道です。
今日から整える7つの具体策|“禁止”より「置き換え」

1)朝は「温かい汁物」から(脾=土を助ける)

  • 味噌汁・野菜スープで胃腸を起こす
  • 冷たい飲食が多い人ほど、まずは温める

2)たんぱく質は“朝と昼”に配分

卵・魚・大豆・鶏肉など。夜に偏ると、日中の空腹感が強まりやすい人もいます。

3)発酵性食物繊維(海藻・きのこ・豆)を“毎日”

食欲の波を整えるには、腸内環境と血糖の安定が土台になりやすいです。

4)間食は「飲む甘味」→「噛む甘味」へ

  • 甘い飲み物をゼロにするより、頻度を決める
  • 代わりに:水・お茶・薄い味噌汁
  • 甘味が欲しい時は、少量でも“噛めるもの”へ(満足感の立ち上がりが違います)

5)睡眠は「まず15分」延ばす

いきなり完璧を目指さず、就寝前の行動を1つだけ変えるのが続きます。

6)軽い運動は“食後10分”から

ハードな運動より、まずは日常で「巡り」を作ることが優先になる人もいます。

7)「相談」でショートカットする

食欲の乱れは、体質・生活・ストレス・胃腸の状態が絡むことが多いため、最短は“見立て”です。

中医学でみる食欲の乱れ|胃熱・肝鬱・脾虚…「タイプ」で言語化

中医学では、食欲の乱れを「胃腸(脾=土)」を中心に、気・血・津液、そして肝(ストレス調整)腎(回復の貯金)との連動で捉えます。
ここでは八綱弁証(陰陽・表裏・寒熱・虚実)を意識して、代表パターンを整理します。

① 胃熱(いねつ)=熱タイプ(実熱寄り)

  • 特徴:お腹が空きやすい/食べてもすぐ空く/口渇・口臭/便秘傾向
  • 養生:辛い・脂っこい・夜食を減らし、温かい汁物+野菜中心へ

② 肝鬱(かんうつ)=気滞タイプ(ストレスで乱れる)

  • 特徴:イライラ→過食/甘い物が止まらない/胸や喉のつかえ感
  • 養生:深呼吸・軽い運動・入浴・“情報断ち”をセットに

③ 脾虚(ひきょ)=気虚タイプ(消化吸収の弱り)

  • 特徴:食欲が湧かない/食後に眠い・だるい/軟便・下痢しやすい
  • 養生:冷たい物を控え、温かい・柔らかい・消化の良い食事へ

④ 痰湿(たんしつ)=むくみ・重だるさタイプ(湿が溜まる)

  • 特徴:体が重い/甘い物・小麦が止まらない/むくみ・舌苔が厚い
  • 養生:夜遅い食事を避け、海藻・きのこ・豆で“巡りの掃除”
あなたのタイプで「やること」が変わります
同じ“食欲が乱れる”でも、原因が違えば対策も変わります。
漢方の考え方|食欲不振/過食に寄り添う処方例(※体質により選択)

※漢方薬は「症状名」ではなく証(体質・状態)に合わせて選びます。自己判断での長期使用は避け、持病や服薬がある方は必ず専門家へ。

食欲がない(脾胃気虚・気滞 など)に寄り添う

  • 六君子湯:脾胃気虚(消化吸収の弱りタイプ)に用いる代表方剤

食欲が強すぎる(胃熱・実熱/ストレス過食 など)に寄り添う

  • 半夏瀉心湯:みぞおちのつかえ・胃腸の熱と冷えが混在するタイプに
  • 黄連解毒湯:実熱(炎症・のぼせ・イライラ)タイプに
  • 白虎加人参湯:強い口渇・熱感を伴う胃熱タイプに
  • 大柴胡湯:胸脇苦満・便秘・実熱寄りの“張り”が強いタイプに
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯:ストレスで乱れやすい(不安・緊張・動悸)タイプに
  • 柴胡桂枝湯:胃腸症状を伴うストレス/風邪っぽさが混在するタイプに

「1包から」合うかを試せる導線

まず少量で体感を見ながら、あなたの生活に馴染む形へ調整していきましょう。

よくある質問(FAQ)|グレリン・レプチン・食欲の整え方

Q1. 食欲が止まらないのは意志が弱いから?

A. 意志だけで片づけず、ホルモン(グレリン/レプチン)・睡眠・ストレス・腸の影響も含めて整理すると、対策が立てやすくなります。

Q2. 睡眠不足で太りやすいのは本当?

A. 短睡眠とレプチン低下・グレリン上昇の関連が報告されています。個人差はありますが、まずは就寝前の行動を1つ減らすのが現実的です。

Q3. レプチン抵抗性って治る?

A. “治る/治らない”の断定ではなく、生活の積み重ねで働かせやすくする方向が現実的です。睡眠・血糖安定・腸の立て直しを優先します。

Q4. 食欲がない時、まず何をすればいい?

A. まずは温かい汁物+消化の良い食事、そして「冷たい物・早食い」を減らすのが基本。続く場合は背景(ストレス/胃腸/薬/病気)を確認しましょう。

Q5. 漢方はダイエットに使える?

A. 漢方は「体重」よりも証(胃熱・肝鬱・脾虚など)に合わせて、食欲や消化のバランスを整える考え方です。

Q6. 腸活は食欲にも関係する?

A. 関係しやすいです。腸は“吸収”の要で、食事の質・血糖の安定・体感に影響しやすい領域です。

迷ったら、最短は「見立て」
過食も食欲不振も、“原因の地図”ができると楽になります。
薬剤師監修|漢方・薬膳・腸活

この記事の監修者と
ほどよい堂の考え方

健康情報は、「何が書いてあるか」だけでなく、誰が確認し、どのような考え方で発信しているかも大切です。
ほどよい堂では、現代の医学・栄養学と中医学の両面を大切にしながら、日常生活に取り入れやすい情報提供を心がけています。

薬剤師が監修 専門資格をもつ相談者が内容を確認
対面・オンライン対応 体質や生活背景まで一緒に整理
メディア掲載実績 雑誌『Tarzan』掲載
漢方薬局ほどよい堂代表・薬剤師 河邊甲介

SUPERVISOR

河邊 甲介

薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト
漢方薬局「ほどよい堂」代表

宮崎県川南町の漢方薬局「ほどよい堂」で、漢方 × 薬膳 × 腸活の視点から健康相談を行っています。
症状名だけを見るのではなく、体質・食事・胃腸の状態・生活習慣などを一緒に整理し、今の生活の中で続けやすい整え方を考えていきます。

薬剤師 中医薬膳師 薬膳素材専門士 ペットフーディスト 漢方相談 薬膳 腸活

ほどよい堂が大切にする「からだを整える3つの土台」

つくる|栄養 からだをつくる材料を満たす
めぐらす|循環 必要なところへ栄養や酸素を届ける
受け取る|腸活 食べたものを受け取れる土台を整える
相談だけでも大丈夫と伝える、ほどよい堂の無料漢方相談案内
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「漢方が自分に合うのか分からない」「食事や腸活も含めて見直したい」「何から始めればよいか迷っている」という段階からご相談いただけます。
体質・食事・胃腸・生活習慣を整理し、今の状態に合わせて無理なく取り入れやすい方法を一緒に考えます。
購入を前提とした相談ではありません。

相談無料 相談だけでもOK 無理な販売なし 対面・オンライン対応
自分に合う整え方を
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※相談だけで終了しても大丈夫です。商品の購入を無理におすすめすることはありません。

こんな段階から
ご相談いただけます

病名や商品を決めてから相談する必要はありません。まずは「今、何が気になっているか」を言葉にするところから始められます。

自分の体質を一度整理してみたい
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一方的に商品を選ぶのではなく、現在の状態や生活背景を確認しながら、その方にとって続けやすい方法を一緒に考えていきます。

STEP 1 今のお悩みをうかがう

気になる症状、困っていること、生活の中で変えたいことなどを確認します。

STEP 2 体質と生活背景を整理

食事・胃腸・睡眠・生活習慣なども含めて、今の状態を一緒に整理します。

STEP 3 できることから考える

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メディア掲載実績

ほどよい堂の活動を知っていただくための参考情報として、メディア掲載実績をご紹介しています。

雑誌Tarzanに掲載された宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂
雑誌『Tarzan』掲載

漢方薬局「ほどよい堂」は、雑誌『Tarzan』に掲載された実績があります。掲載実績は、ほどよい堂の活動や取り組みを知っていただくための一例として掲載しています。

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宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂で行う漢方相談の様子

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漢方薬局 ほどよい堂

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