ゴルフ後半の疲れ・足つり・腰痛に|薬剤師が教える漢方×薬膳×腸活ケア
ゴルフ後半の疲れ・腰痛・足つり・熱中症対策を漢方で整える
アマチュアゴルファーに多い「後半にバテる」「腰や肩が痛む」「足がつる」「夏ゴルフが不安」というお悩みを、現代医学の安全対策と中医学の体質ケアからわかりやすく解説します。
ゴルフは健康的。でも「疲労・痛み・暑さ」が重なりやすいスポーツです
ゴルフは自然の中を歩き、仲間との交流も楽しめる生涯スポーツです。一方で、長時間の歩行、同じ方向へのスイング、日差し、湿度、緊張、睡眠不足が重なることで、思った以上に体へ負担がかかります。
特にアマチュアゴルファーでは、次のようなお悩みが多く見られます。
- 後半になると急に疲れて集中力が切れる
- ラウンド後に腰・肩・肘・膝が痛む
- 夏場のゴルフで頭がぼーっとする
- ふくらはぎや足裏がつりやすい
- 緊張でスイングが固くなる
- 翌日まで疲れが残る
中医学では、これらを単なる「年齢のせい」「運動不足」だけではなく、気・血・津液の不足や巡りの乱れとして捉えます。
ほどよい堂では、栄養・循環・吸収=腸活の3本柱を大切にしながら、ゴルフを長く楽しむための体づくりを提案しています。
まず確認したい危険サイン
次のような症状がある場合は、無理にプレーを続けず、涼しい場所で休み、必要に応じて医療機関や救急相談につなげてください。
- 胸の痛み、強い息切れ、動悸がある
- 意識がぼんやりする、まっすぐ歩けない
- 片側の手足に力が入りにくい
- 強い頭痛、吐き気、水分が飲めない
- 体温が高い、汗が止まる、または異常な発汗がある
- 休んでも足つりや脱力感が改善しない
漢方や薬膳は、日々の体調管理や未病ケアに役立つ考え方ですが、急な強い症状があるときは医療機関での確認が優先です。
アマチュアゴルファーに多い5つの不調

後半の疲れ・集中力低下は、気虚・脾虚タイプに多く見られます。
1. 腰痛・肩こり・肘痛・膝痛
ゴルフでは、スイング時に腰・股関節・肩・肘・手首へ繰り返し負担がかかります。痛みが長引く場合、中医学では瘀血=血の巡りが滞るタイプ、腎虚=足腰や骨・筋の土台が弱るタイプとして見ることがあります。
- ラウンド前は股関節・背中・肩甲骨をゆっくり動かす
- 痛みがある日は飛距離よりもフォーム確認を優先する
- 冷えやすい方は腰・お腹・足首を冷やさない
- 青魚、黒豆、玉ねぎ、生姜、味噌汁などで巡りを意識する
方剤例:疎経活血湯は、筋肉や関節のこわばり、血行不良を背景にした痛みに用いられることがある方剤です。桂枝茯苓丸は、瘀血傾向や肩こり、冷えのぼせを伴うタイプに用いられることがあります。
2. 後半の疲れ・集中力低下
前半は調子がよいのに、後半になると急に体が重い。この状態は、気虚=エネルギー不足タイプ、脾虚=消化吸収力が弱いタイプが背景にあることがあります。
中医学でいう「脾」は、食べたものを気血に変える土台です。脾が弱ると、食べていてもエネルギーに変わりにくく、ラウンド後半の疲れにつながりやすくなります。
- 朝食抜きでラウンドしない
- おにぎり、味噌汁、卵、魚、豆腐などを組み合わせる
- 甘い飲み物だけでエネルギー補給を済ませない
- 1口30回を目安によく噛む
- 胃もたれしやすい方は脂っこい朝食を控える
方剤例:補中益気湯は、胃腸が弱く、疲れやすく、気力が落ちやすい気虚タイプに用いられることがあります。六君子湯は、胃もたれ、食欲低下、食後のだるさを伴う脾胃気虚タイプに用いられることがあります。
3. 足がつる・こむら返り
ゴルフ中の足つりは、汗による水分・電解質の乱れ、筋肉疲労、冷え、血流不足などが重なって起こりやすくなります。
中医学では、血虚=筋肉を養う血が不足するタイプ、陰虚=潤い不足タイプ、津液不足=体の水分不足タイプとして見ることがあります。
- のどが渇く前に少量ずつ飲む
- 大量に汗をかく日は水だけでなく塩分・電解質も意識する
- 前日は睡眠不足・飲酒・食事抜きを避ける
- 黒ごま、なつめ、枸杞の実、豆類、海藻類を取り入れる
方剤例:芍薬甘草湯は、急なこむら返りに用いられることがあります。ただし甘草を含むため、高血圧、むくみ、腎機能低下、心疾患、複数の漢方薬を併用中の方は薬剤師にご相談ください。
4. 夏ゴルフの熱中症・脱水
夏のゴルフでは、日差し、照り返し、湿度、長時間プレーが重なります。気温だけでなく、WBGT=暑さ指数を確認し、無理をしない判断が必要です。
- 早朝スタートを選ぶ
- 日陰・カート・冷却グッズを活用する
- のどが渇く前に少量ずつ飲む
- 汗が多い日は水分だけでなく塩分・電解質も意識する
- 体調が悪い日はハーフで切り上げる判断も大切
薬膳茶は日々の養生飲料として役立ちますが、大量発汗時の補水をすべて薬膳茶だけで代用するのはおすすめしません。状況に応じて、水、経口補水系飲料、スポーツドリンク、塩分補給を使い分けましょう。
5. 緊張・イップス・メンタル疲労
ティーショット前に緊張する、人に見られると体が固まる、ミスを引きずって集中できない。このような状態は、中医学では肝鬱=気の巡りが詰まるタイプとして見ることがあります。
- 打つ前に長く吐く呼吸を入れる
- ミスショット後は歩きながら呼吸を整える
- 柑橘類、しそ、ミント、セロリなど香りのある食材を取り入れる
- 睡眠の質を整える
- カフェインの摂りすぎに注意する
方剤例:加味逍遙散は、イライラ、のぼせ、緊張、血虚傾向を伴う肝鬱タイプに用いられることがあります。抑肝散は、神経の高ぶりや緊張が目立つタイプに用いられることがあります。
ゴルフ後半の疲れ方、体質から見直してみませんか?
「年齢のせい」と思っていた不調も、気虚・脾虚・瘀血・陰虚・肝鬱などの体質から整理すると、毎日の整え方が見えやすくなります。
中医学で見るゴルファーの体質タイプ
ゴルフ中の不調は、1つの原因だけで起こるとは限りません。暑さ、疲労、睡眠不足、胃腸の弱り、緊張、巡りの悪さが重なって現れることがあります。
| 体質タイプ | よくある状態 | ゴルフ中の出方 | 養生の方向性 |
|---|---|---|---|
| 気虚 | 疲れやすい、息切れ、汗をかきやすい | 後半にバテる | 補気健脾=胃腸を整え、気を補う |
| 脾虚 | 胃もたれ、食後眠い、軟便 | 朝食後に重い、集中力低下 | 消化吸収を助ける |
| 陰虚 | ほてり、口渇、寝汗 | 暑さに弱い、脱水感 | 滋陰生津=潤いを補う |
| 血虚 | 目の疲れ、筋肉がつる、眠りが浅い | 足つり、集中力低下 | 養血=血を養う |
| 瘀血 | 肩こり、刺すような痛み、冷えのぼせ | 腰痛・関節痛が残る | 活血通絡=巡りをよくする |
| 肝鬱 | イライラ、緊張、胸のつかえ | イップス、ミスを引きずる | 疏肝理気=気を巡らせる |
| 湿熱 | 体が重い、汗がベタつく、口が苦い | 蒸し暑さに弱い | 清熱利湿=余分な熱と湿をさばく |
夏ゴルフで多いのは、気虚+陰虚+湿熱のように、疲労・潤い不足・蒸し暑さの影響が重なるタイプです。
夏ゴルフの熱中症対策は「気温」だけでなくWBGTを見る
夏場のゴルフでは、気温だけで判断すると危険を見落とすことがあります。湿度、日射、照り返し、風の弱さが重なると、体感の負担は大きくなります。
ラウンド前日のチェック
- 睡眠不足ではないか
- 食欲が落ちていないか
- 下痢や胃腸不良がないか
- 飲酒量が多くなかったか
- すでに疲労が残っていないか
- 当日のWBGT、熱中症警戒アラートを確認したか
ラウンド中
- 10〜20分ごとに休憩と補水を意識
- 汗が多い日は塩分・電解質も補う
- 首・手首・わきの下を冷やす
- 体調が悪いときは無理をしない
ラウンド後
- アルコールより先に水分・ミネラル補給
- 温かい汁物で胃腸を立て直す
- 早めの入浴と睡眠で回復を優先
- 翌日の疲れ方を記録する
※熱中症対策は、薬膳や漢方だけで完結するものではありません。暑さ指数、休憩、冷却、水分・塩分補給、医療機関への相談を組み合わせてください。
ゴルフ前後の薬膳・腸活・栄養ケア

ゴルフ養生の基本は、食べること・巡らせること・吸収できる腸を育てること。
1. 栄養|細胞は食べたものでしか作られない
カロリーは足りていても、タンパク質、良質な脂質、ビタミン・ミネラル、食物繊維、フィトケミカルが不足している状態は「新型栄養失調」と考えられます。
ゴルフ前後は、甘い飲み物や菓子パンだけで済ませず、ごはん+タンパク質+味噌汁+野菜・海藻・きのこを意識しましょう。
2. 循環|血が巡ると栄養・酸素が届く
同じ姿勢、冷え、ストレス、睡眠不足は巡りを悪くします。ラウンド前後は、軽いストレッチ、入浴、深呼吸、温かい汁物を取り入れると、巡りを整えやすくなります。
3. 吸収=腸活|食べるだけでなく吸収できる腸へ
腸活では、プロバイオティクス=善玉菌、プレバイオティクス=菌のエサ、バイオジェニックス=菌が作る有用成分を三位一体で考えます。
味噌汁、野菜スープ、海藻、きのこ、豆類、発酵食品、発酵性食物繊維を日々の定番にしましょう。
1口30回を目安によく噛むことは、消化のスイッチを入れ、脾=胃腸の働きを助ける基本の養生です。
クロレラ・バイオリンクの位置づけ
クロレラ、とくにバイオリンクは、ほどよい堂では緑のまるごと食品・細胞の基礎食として位置づけています。
タンパク質、クロロフィル、ビタミン・ミネラル、食物繊維、多糖体などを含み、日々の食生活の中で「つくる・守る・巡らす」を支える存在です。
こんな方に
- 食事が不規則
- 外食が多い
- 疲れが抜けにくい
- 野菜・海藻・豆類が少ない
- 夏場に体力を消耗しやすい
摂り方の考え方
いきなり多くするより、維持量から始める → 体調に合わせてしっかり整える量へと段階的に調整するのがおすすめです。
※ワーファリン服用中など、併用に注意が必要な場合があります。薬を服用中の方はご相談ください。
3日・3週間・3ヶ月で整えるゴルフ養生
体は常に入れ替わっています。腸・血液・皮膚・筋肉などは、毎日の食事・睡眠・運動・休養の影響を受けながら、少しずつ整っていきます。
3日で体感の変化を意識
- 朝食を抜かない
- 水分補給を早めに始める
- 夜更かしを避ける
- 味噌汁・スープを1日1回入れる
- ラウンド前後に軽くストレッチする
3週間で習慣を変える
- よく噛む習慣をつける
- 海藻・きのこ・豆類を増やす
- 甘い飲み物の頻度を決める
- ラウンド後の睡眠を優先する
- 疲れ方・足つり・胃腸の状態を記録する
3ヶ月で体質の土台を見直す
- 体質に合った漢方・薬膳・栄養を見直す
- 筋力・柔軟性・腸内環境を整える
- ゴルフ後半の疲れ方の変化を見る
- 季節ごとの暑さ・冷え・湿気対策を調整する
休養もゴルフ上達の一部です
休養は、ただ寝るだけではありません。運動・栄養・休養の3つが整ってこそ、体は回復しやすくなります。
疲れの背景
- 物理ストレス:歩きすぎ、筋肉疲労、暑さ
- 化学ストレス:飲酒、糖分過多、脱水
- 生物ストレス:感染、胃腸不調
- 心理ストレス:緊張、プレッシャー
- 社会ストレス:仕事、人間関係、予定の詰め込み
おすすめの休養パターン
- 睡眠
- 深呼吸
- 軽い散歩
- 入浴
- 栄養の立て直し
- 家族やペットとの時間
- 趣味や創作
- 情報から離れる時間
「疲れているから何もしない」だけでなく、回復しやすい環境をつくることが、長くゴルフを楽しむ土台になります。
ゴルフを長く楽しむために、今の体質を整理しませんか?
後半の疲れ、足つり、腰痛、暑さへの弱さ、胃腸の不調、緊張しやすさ。体質の背景がわかると、食事・漢方・薬膳茶・腸活の優先順位が見えやすくなります。
ほどよい堂の関連ページ
ゴルフの体調管理は、漢方だけでなく、薬膳茶・腸活・栄養補助・セルフチェックを組み合わせることで、日々の養生に落とし込みやすくなります。
ゴルフ場予約を探したい方は、楽天GORAも便利です。体調管理とあわせて、無理のない時間帯・移動距離・休憩しやすいコース選びも意識しましょう。
よくある質問
Q. ゴルフ中はスポーツドリンクだけ飲んでいれば大丈夫ですか?
スポーツドリンクは補助になりますが、それだけで熱中症を防げるわけではありません。睡眠不足、食欲低下、脱水、疲労蓄積、精神的ストレスなども関係します。水分・塩分補給に加えて、WBGT確認、休憩、日陰、冷却、早朝スタートなどを組み合わせましょう。
Q. 足つりには芍薬甘草湯を飲めばよいですか?
芍薬甘草湯は、急なこむら返りに使われることがあります。ただし甘草を含むため、高血圧、むくみ、腎機能低下、心疾患がある方、複数の漢方薬を飲んでいる方は注意が必要です。繰り返す足つりは、脱水・ミネラル・血流・筋疲労・体質を含めて見直しましょう。
Q. ゴルフ後半に疲れるのは年齢のせいですか?
年齢だけとは限りません。中医学では、気虚=エネルギー不足、脾虚=消化吸収力の低下、血虚=血の不足、陰虚=潤い不足などが関係することがあります。朝食、睡眠、水分補給、腸活、筋力・柔軟性の見直しが大切です。
Q. 暑さ指数が高い日でもラウンドしてよいですか?
WBGTが高い日は、予定変更、ハーフで終了、早朝スタート、カート活用など、命を守る判断を優先してください。特に体調不良、睡眠不足、食欲低下、下痢、前日の飲酒がある場合は無理をしないことが大切です。
Q. 漢方はゴルフ当日だけ飲めばよいですか?
症状によっては一時的に使う漢方もありますが、疲れやすさ、冷え、胃腸虚弱、足つり、緊張などは体質が関係していることも多いです。3日・3週間・3ヶ月の時間軸で、食事・睡眠・腸活・巡りを整えることが土台になります。
参考情報
本記事は、漢方薬局ほどよい堂の情報発信として、現代医学的な安全対策と中医学・薬膳・腸活の視点を組み合わせて作成しています。症状が強い場合や持病・服薬がある場合は、医療機関または薬剤師にご相談ください。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
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