犬猫のタンパク源の選び方|チキン・鹿肉・ラム・魚を体質別にやさしく解説
🐾 漢方薬局ほどよい堂のペット養生コラム
```犬猫のタンパク源の選び方|チキン・鹿肉・ラム・魚を中医学の五性と栄養学で比較
ペットフード選びで迷いやすいのが、チキン・鹿肉・ラム・牛肉・豚肉・魚などのタンパク源です。 同じ「タンパク質」でも、消化のしやすさ、脂質量、アレルギー歴、ライフステージ、そして中医学でいう 五性(ごせい=寒・涼・平・温・熱)の考え方によって、相性が変わることがあります。
この記事では、便・皮膚・耳・食欲・元気の変化を見ながら、うちの子に合うタンパク源を選ぶための目安を、 ほどよい堂の「栄養・吸収・巡り」の視点で整理します。

※本記事は診断・治療を目的としたものではありません。治療中、療法食使用中、持病がある場合、食物アレルギーが疑われる場合は、必ず獣医師の方針を優先してください。
```結論:タンパク源は「体質・便・皮膚・ライフステージ」で選ぶ
```タンパク源は「鹿肉が良い」「チキンは避ける」など、ひとつの食材だけで決めるよりも、 今の体質傾向と、食べた後の反応を見て選ぶ方が失敗しにくくなります。
熱がこもりやすい子
- 皮膚の赤み・かゆみが出やすい
- 暑がる、興奮しやすい
- 耳のベタつき、口臭、体臭が気になる
冷えやすい子
- 寒がる、丸まって寝る
- お腹が冷えると軟便になりやすい
- 朝方に元気が出にくい
胃腸が弱い子
- 食べムラがある
- 吐き戻しやすい
- フードを変えると便が乱れやすい
まず見るポイント
- 便:形・回数・ニオイ・粘り
- 皮膚:赤み・かゆみ・フケ・ベタつき
- 食欲:食べムラ・吐き戻し・元気
ほどよい堂では、ペットの食事も「栄養=からだの材料」「吸収=腸で受け取る力」「巡り=皮膚・毛並み・元気に届く力」の3本柱で考えます。
```まず確認したい3つのサイン|熱・冷え・胃腸
1. 熱がこもりやすいタイプ
中医学では、実熱(じつねつ=熱がこもるタイプ)や 湿熱(しつねつ=余分な湿気と熱が一緒にたまるタイプ)として考えることがあります。
- 皮膚が赤い、かゆみが出やすい
- 耳がベタつきやすい
- 口臭・体臭が気になる
- 暑がる、興奮しやすい
- 便のニオイが強い
2. 冷えやすいタイプ
中医学では、陽虚(ようきょ=からだを温める力が不足するタイプ)として考えることがあります。
- 寒がる、丸まって寝る
- お腹が冷たい
- 冷えると軟便・下痢になりやすい
- 元気が出にくい
- 朝方に調子が落ちやすい
3. 胃腸が弱いタイプ
中医学では、脾虚(ひきょ=消化吸収の力が弱いタイプ)として考えることがあります。 良いフードでも、急な切り替えや脂質量が合わないと便が乱れやすくなります。
- 食べムラがある
- 吐き戻しやすい
- 便が安定しない
- 体重が増えにくい
- 毛並みがパサつきやすい
中医学の五性とは?|フード選びの“温度感”を見る考え方
五性(ごせい)とは、食材がからだに与える方向性を 寒・涼・平・温・熱で見る考え方です。
寒・涼
熱を冷ます方向。皮膚の赤み、暑がり、熱感が気になる時の目安になります。
平
偏りが少ない方向。迷った時や胃腸が弱い子の起点にしやすいです。
温・熱
温める方向。冷えやすい、元気が出にくい、軟便になりやすい子の目安になります。
大切な考え方
五性だけで決めず、便・皮膚・食欲・元気の変化を見ながら少しずつ調整します。

五性分類は薬膳・中医学上の目安です。文献や流派、食材の部位・加工方法によって表現が異なる場合があります。
タンパク源別の特徴と五性早見表
以下は、フード選びで使いやすいように整理した実用的な早見表です。 「主原料に何が使われているか」を確認しながら、うちの子の反応と合わせて見てください。
| 五性 | 方向性 | タンパク源の例 | 合いやすい傾向 |
|---|---|---|---|
| 寒・涼 | 熱を冷ます方向 | 馬肉、豚肉、うさぎ、白身魚、たこ、いか、牡蠣など | 皮膚の赤み、暑がり、熱感、耳のベタつきが気になる子 |
| 平 | 偏りが少ない方向 | 鶏肉、牛肉、たら、鮭、さば、卵など | 迷った時、胃腸が弱い子、まず土台を整えたい子 |
| 温 | 温める方向 | 鹿肉、ラム、いわし、えび、さわらなど | 冷えやすい、軟便になりやすい、元気が出にくい子 |
| 熱 | 強めに温める方向 | 羊肉を強めに扱う場合、まぐろなど | 冷えが強い子。ただし赤み・かゆみがある子は慎重に |
「鹿肉だから絶対に良い」「チキンは必ず悪い」と決めつけないことが大切です。同じタンパク源でも、脂質量、加工方法、総合栄養食かどうかで反応が変わります。
体質別:おすすめしやすいタンパク源
熱がこもるタイプ
皮膚の赤み、かゆみ、耳のベタつき、口臭、暑がりが目立つ子は、 涼〜平寄りから考えます。
- 白身魚
- 豚肉
- うさぎ
- 脂質控えめの魚系フード
冷えやすいタイプ
寒がる、軟便になりやすい、元気が出にくい子は、 平〜温寄りを検討します。
- 鶏肉
- 鹿肉
- ラム
- いわし
胃腸が弱いタイプ
食べムラ、吐き戻し、便の不安定さがある子は、五性だけでなく 消化吸収のしやすさを優先します。
- 鶏肉
- たらなどの白身魚
- 単一タンパクのフード
- 脂質が高すぎないフード
迷った時の起点
まずは平性寄りで便と食欲を安定させ、その後に熱が強ければ涼へ、冷えが強ければ温へ少し寄せます。
- 3日:便・食欲を見る
- 3週間:皮膚・耳・毛並みを見る
- 3ヶ月:体重・筋肉・季節変化を見る
犬と猫で違うタンパク質の考え方
犬と猫は、同じ「ペット」でも栄養要求が異なります。特に猫は肉食性が強く、 タンパク質、タウリン、ビタミンA、アラキドン酸など、犬とは違う注意点があります。
犬の場合
- 体質・活動量・年齢・便の状態を見て調整
- おやつやトッピングを足す時はフード量も調整
- 療法食中は主治医の指示を優先
猫の場合
- 猫用の総合栄養食を基本にする
- 犬用フードを主食にしない
- タウリンなど猫特有の栄養要求に注意
猫に犬用フードを継続的に与えると、必要な栄養素が不足する可能性があります。猫は必ず猫用に設計された総合栄養食を基本にしてください。
アレルギーが気になる時のタンパク源選び
皮膚のかゆみ、赤み、耳の炎症、慢性的な軟便がある場合、食物アレルギーや食物不耐性が関わることがあります。 ただし、自己判断でフードを短期間に何度も変えると、原因がわかりにくくなることがあります。
検討されやすい方法
- 今まで食べたことが少ない新奇タンパク質
- 加水分解タンパク食
- 獣医師の指導のもとでの除去食試験
注意したいもの
- おやつ
- 歯みがきガム
- 味付きサプリ
- 人の食べ物の一口
「チキンを避ければよい」「グレインフリーなら安心」と単純に決めるのではなく、症状が続く場合は獣医師と相談して食事設計を行いましょう。
フード切り替えの手順|便・皮膚・食欲を見ながら
胃腸が弱い子は、体質に合うフードでも急に変えると便が乱れます。 切り替えは7〜10日以上を目安に、慎重な子は2週間以上かけても大丈夫です。
1〜3日目:新フード10〜20%
便・食欲・吐き戻しを確認します。胃腸が弱い子はここを長めにします。
4〜6日目:新フード30〜50%
便の形、ニオイ、回数、皮膚の赤みやかゆみを見ます。
7〜10日目:新フード70〜100%
問題がなければ移行します。軟便や吐き戻しがあれば一段階戻します。

グレインフリー・豆類が多いフードについて
```グレインフリーがすべて悪いわけではありません。 ただし、エンドウ豆、レンズ豆、その他の豆類、じゃがいもなどが原材料の上位に多く並ぶフードを長期で使う場合は、 犬種、体質、心臓の状態によっては獣医師に相談しておくと安心です。
食事は「流行」よりも、うちの子の便・皮膚・食欲・体重・検査値に合っているかを優先しましょう。
```通販・相談導線|体質に合わせて選びたい方へ
```フード選びは、成分表だけでは判断しきれないことがあります。 迷った時は、体質セルフチェックで方向性を確認し、購入先では紹介番号を活用してください。
GREEN DOG & CAT公式通販|ほどよい堂紹介番号
GREEN DOG & CATで購入される場合、入力できる画面があれば ほどよい堂紹介番号「fd4789」をご活用ください。
紹介番号:fd4789

よくある質問|犬猫のタンパク源と体質
Q1. 犬のタンパク源はチキン・鹿肉・ラム・魚のどれがいいですか?
体質によって変わります。胃腸が弱い子は鶏肉や白身魚などから、冷えやすい子は鹿肉・ラムなど温める方向のタンパク源を少量から、皮膚の赤みや熱感がある子は魚・豚・うさぎなど涼〜平寄りを検討します。
Q2. 鹿肉は犬に合いますか?
鹿肉は高タンパクで、フードでもよく使われるタンパク源です。中医学的には温める方向で考えやすく、冷えやすい子や元気が出にくい子に合うことがあります。ただし、赤み・かゆみ・暑がりが強い子では慎重に様子を見ます。
Q3. チキンはアレルギーが出やすいから避けた方がいいですか?
すべての子が避ける必要はありません。チキンは一般的なタンパク源なので、過去に長く食べていた子では原因候補になることがあります。かゆみや軟便が続く場合は、獣医師と相談しながら除去食試験を検討しましょう。
Q4. 猫にも五性でタンパク源を選んでいいですか?
目安として使うことはできますが、猫は犬よりも栄養要求が特殊です。猫は必ず猫用の総合栄養食を基本にし、その上で便・皮膚・食欲・毛並みを見ながら調整してください。
Q5. フードを変えて何日で判断すればいいですか?
便や食欲は3日ほどで変化が見えることがあります。皮膚・耳・毛並みは3週間ほど、体質の土台は3ヶ月ほどを目安に見ます。ただし、下痢・嘔吐・食欲低下がある場合は、すぐに量を戻すか獣医師に相談してください。
参考情報・監修者情報
```参考:WSAVA Global Nutrition Guidelines、Merck Veterinary Manual、FDAのペットフード関連情報、Google Search Central。 本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療・特定商品の効果保証を目的としたものではありません。
```監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。

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