体質診断で2〜3タイプ出た方へ|漢方薬剤師が教える“整える順番”

漢方薬局ほどよい堂|体質診断の読み解き方
体質診断で2〜3タイプに割れた時の読み解き方

漢方の体質診断をしてみたら、「気虚も当てはまるし、気滞もある」「冷えもむくみもある」「血虚と瘀血の両方に見える」ということは珍しくありません。

中医学では、体質をひとつのラベルで固定するのではなく、気・血・津液、寒熱、虚実、そして脾=土の働きを見ながら、いま整える順番を考えていきます。

大切なのは「私は何タイプ?」で終わらせないこと。
体質診断は、今のからだを読み解き、食事・睡眠・腸活・漢方相談へつなげるための地図です。

診断結果が2〜3タイプに分かれて迷う方は、まずセルフチェックで現在地を確認し、必要に応じてLINE相談をご利用ください。

漢方薬局ほどよい堂のオンライン漢方相談|体質診断結果の相談
体質診断の結果が複数出た方は、LINE無料漢方相談でお気軽にご相談ください。

この記事でわかること

  1. 体質診断で複数タイプが出る理由
  2. 気虚・気滞・痰湿・瘀血などが混ざった時の読み解き方
  3. 主軸・土台・派生に分けて整える順番
  4. ほどよい堂が大切にする「栄養・循環・吸収」の考え方
  5. セルフチェック後に相談へつなげる判断の目安

体質診断で複数タイプが出るのは自然なことです

漢方や中医学の体質診断では、ひとつのタイプだけにきれいに分かれる方が少ないと考えておくと安心です。

たとえば、胃腸が弱くて疲れやすい「気虚=エネルギー不足タイプ」の方が、ストレスで気の巡りが悪くなると「気滞=巡りの停滞タイプ」も重なります。

また、冷えが続くと水分代謝が落ちて「痰湿=余分な水や重だるさタイプ」が出やすくなり、血の不足が長引くと巡りが悪くなって「瘀血=血の滞りタイプ」につながることもあります。

体質は固定された名前ではなく、いまのからだの傾きです。
食事・睡眠・ストレス・季節・年齢・胃腸の吸収力によって、体質の出方は変わります。
漢方体質分類8タイプ|気虚 血虚 陰虚 陽虚 気滞 瘀血 痰湿 湿熱
ほどよい堂では、日常の不調と養生に落とし込みやすい8タイプを中心に体質を整理しています。

まずは「主訴」を1つ決める

体質診断で迷った時に最初に行うことは、いちばん困っている不調を1つ決めることです。

たとえば、同じ「気虚+気滞」でも、主訴が疲れなのか、PMSなのか、不眠なのか、胃もたれなのかで整える順番は変わります。

主訴を決める時の質問

  • 今いちばん困っている症状は何ですか?
  • いつから続いていますか?
  • 食後・寝不足・生理前・ストレス時など、悪化するタイミングはありますか?
  • 冷えると悪化しますか?それとも熱っぽい時に悪化しますか?
  • 胃腸の調子、便通、睡眠、食欲はどうですか?

漢方相談では、このような情報をもとに、①証を組み立てる → ②背景を説明する → ③治則・養生を示すという流れで整理します。

複合タイプは「主軸・土台・派生」に分ける

体質診断の結果が複数出た時は、すべてを同じ重さで見ないことが大切です。

ほどよい堂では、複合タイプを次の3つに分けて整理します。

分類意味よくある例整える方向性
主軸今いちばん困っている不調の中心PMSなら気滞、冷えなら陽虚、むくみなら痰湿まず症状の中心を見極める
土台回復力・材料・胃腸の弱り気虚、血虚、脾虚、腎虚食事・睡眠・吸収力を立て直す
派生長引いた結果として出た滞りや余分なもの瘀血、痰湿、湿熱巡り・排出・余分な熱や湿を整える
例:疲れやすく、イライラし、むくみもある場合
気虚を土台、気滞を主軸、痰湿を派生として見ると、まず胃腸と睡眠を整えながら、気の巡りと水分代謝を整える流れが見えてきます。
中医学の気血水|気 血 津液のバランスと体質診断
気・血・津液のバランスを見ると、複数タイプの背景が整理しやすくなります。

虚実・寒熱で「整える順番」を決める

複数タイプが出た時は、八綱弁証の中でも特に虚実・寒熱を確認すると、方向性が見えやすくなります。

虚=足りないタイプ

気・血・潤い・温める力などが不足している状態。疲れやすい、冷えやすい、乾燥しやすい、回復に時間がかかる方に多く見られます。

実=詰まり・余りタイプ

気血水の巡りが滞ったり、余分な湿・熱・老廃物がたまっている状態。張り、重だるさ、イライラ、便秘、吹き出物などに関係します。

寒=冷えタイプ

冷えると悪化しやすく、温めると楽になりやすい状態。胃腸の冷え、手足の冷え、むくみ、下痢傾向などと関係します。

熱=熱こもりタイプ

のぼせ、ほてり、口渇、イライラ、赤み、炎症傾向などが出やすい状態。温めすぎる養生は合わない場合があります。

同じ「疲れ」でも、冷えて疲れるのか、熱がこもって眠れず疲れるのかで、養生の方向性は変わります。自己判断で強く温める・強く冷やすより、全体のバランスを見ることが大切です。
陰陽五行と中医学の体質診断|寒熱 虚実のバランス
陰陽・寒熱・虚実の視点は、体質診断の結果を読み解く基本になります。

よくある複合タイプ別の読み解き方

ここからは、体質診断でよく見られる複合タイプを、アコーディオン形式で整理します。

気虚+気滞|疲れているのに、気持ちは張りつめるタイプ

気虚=エネルギー不足 気滞=巡りの停滞

胃腸が弱く、食後に眠い、朝からだるい、やる気が続かない一方で、ストレスがかかると胸やお腹が張る、ため息が増える、PMSがつらいという方に多い組み合わせです。

読み解き方

  • 土台:気虚・脾虚による消化吸収力の弱り
  • 主軸:ストレスによる気滞
  • 養生:よく噛む、朝食を軽く整える、深呼吸、軽い散歩

漢方薬では、気を補いながら巡らせる方針を考えることがあります。たとえば、補中益気湯は気虚に、加味逍遙散は気滞や血の不足が絡むイライラ・PMS傾向に用いられることがあります。

陽虚+痰湿|冷えとむくみ、重だるさが出やすいタイプ

陽虚=温める力不足 痰湿=余分な水や重だるさ

冷えやすい、むくみやすい、体が重い、天気が悪い日にだるい、胃腸が冷えると下しやすいという方に多い組み合わせです。

読み解き方

  • 土台:陽虚・脾虚による温める力と水分代謝の低下
  • 派生:余分な湿がたまり、むくみ・重だるさとして出る
  • 養生:冷たい飲食を減らす、味噌汁・スープ、入浴、食後の軽い散歩

漢方薬では、体を温めながら水の巡りを整える方針を考えることがあります。真武湯は冷えと水分代謝の弱り、苓桂朮甘湯は水の巡りとめまい・動悸傾向などに用いられることがあります。

血虚+瘀血|不足と滞りが同時にあるタイプ

血虚=血の不足 瘀血=血の巡りの滞り

顔色が悪い、爪が割れやすい、髪がパサつく、眠りが浅い一方で、肩こり、生理痛、冷えのぼせ、シミやくすみが気になる方に多い組み合わせです。

読み解き方

  • 土台:血をつくる材料不足・胃腸の吸収力低下
  • 派生:血の巡りが悪くなり、こり・痛み・くすみにつながる
  • 養生:たんぱく質、鉄を含む食材、黒ごま、なつめ、軽い運動

漢方薬では、血を補いながら巡らせる方針を考えることがあります。当帰芍薬散は血虚と水分代謝の弱り、桂枝茯苓丸は瘀血傾向に用いられることがあります。

痰湿+湿熱|重だるさと熱こもりがあるタイプ

痰湿=余分な湿 湿熱=湿と熱のこもり

体が重い、むくみやすい、脂っこいものや甘いものの後に不調が出る、吹き出物、口の粘つき、便のにおい、尿の色が濃いなどが気になる方に多い組み合わせです。

読み解き方

  • 主軸:余分な湿と熱がこもっている
  • 背景:食べ過ぎ、甘い飲み物、脂質過多、睡眠不足、ストレス
  • 養生:甘い飲み物を減らす、海藻・きのこ・豆類、野菜スープ、夜食を控える

漢方薬では、余分な湿や熱をさばく方針を考えることがあります。防風通聖散は実証の便秘・肥満傾向、竜胆瀉肝湯は下焦の湿熱傾向に用いられることがありますが、体力や冷えの有無を確認することが大切です。

迷ったら「脾=土」から整える

ほどよい堂では、体質改善の土台として脾=土をとても大切にしています。

中医学でいう脾は、現代的にいえば胃腸の消化吸収力に近い働きです。食べたものを気血水に変え、全身へ届けるための中心です。

土が整えば、全身の気血水が巡りやすくなります。
どの体質タイプでも、胃腸の吸収力が弱いままでは、栄養も漢方も養生も活かしにくくなります。
陰陽五行と脾 土の働き|胃腸と体質改善
脾=土を整えることは、気血水をつくり巡らせる土台づくりです。
まず3日

甘い飲み物を減らす、よく噛む、味噌汁を足すなど、小さな変化で胃腸の軽さを感じやすくなります。

次に3週間

朝食・睡眠・便通・間食のリズムが整い、からだの反応を観察しやすくなります。

そして3ヶ月

細胞の入れ替わりを意識しながら、栄養・循環・吸収の土台を育てる期間です。

完璧より継続

体質改善は一気に変えるより、毎日続けられる「ほどよい養生」を積み重ねることが大切です。

ほどよい堂の体質改善は「栄養・循環・吸収」の3本柱

体質診断の結果を活かすには、漢方薬だけでなく、毎日の食事・血流・腸の吸収力を一緒に見直すことが大切です。

栄養|細胞は食べたものでしか作られない

カロリーは足りていても、たんぱく質・良質な脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・フィトケミカルが不足している方は少なくありません。

まずは、肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質、海藻・きのこ・豆類、旬の野菜、味噌汁や野菜スープを毎日の定番にしていきましょう。

循環|血が巡ると栄養と酸素が届く

肩こり、冷え、くすみ、生理痛、むくみなどは、血や水の巡りと関係していることがあります。

食後10分の散歩、湯船につかる、深呼吸、足首まわしなど、小さな巡りの習慣を積み重ねましょう。

吸収=腸活|食べるだけでなく、吸収できる腸を育てる

腸活では、善玉菌を補うプロバイオティクス、菌のエサになるプレバイオティクス、菌が作る有用成分であるバイオジェニックスを三位一体で考えます。

よく噛むことは、消化のスイッチを入れ、脾を助ける基本です。1口30回を目安に、今日の一食から始めてみてください。

漢方薬は「証」に合わせて選ぶことが大切です

体質診断の結果は、漢方薬を選ぶ時のヒントになります。ただし、同じ症状でも、冷えがあるのか、熱があるのか、虚証なのか、実証なのかで合う方剤は変わります。

そのため、ほどよい堂では「この症状にはこの漢方」と決めつけるのではなく、証を組み立ててから、漢方薬・薬膳・腸活の方向性を考えることを大切にしています。

漢方薬と体質相談|証に合わせた漢方薬選び
漢方薬は体質・証に合わせて選ぶことで、より自分に合った養生につながります。

ほどよい堂では漢方薬を1包から購入できます

「まずは少し試してみたい」「自分に合うか相談したい」という方のために、ほどよい堂では漢方薬を1包からご購入いただけます。

8タイプの見方を簡単に整理

ほどよい堂の体質セルフチェックでは、日常の不調を整理しやすいよう、主に8つのタイプで見ていきます。

気虚|疲れやすい・胃腸が弱い・食後に眠い

気虚は、からだを動かすエネルギーが不足しているタイプです。特に脾虚=消化吸収力の弱りが背景にあることが多く、栄養を摂るだけでなく、吸収できる胃腸づくりが大切です。

血虚|乾燥・眠りの浅さ・爪や髪の弱り

血虚は、血の不足や栄養の不足が関係するタイプです。たんぱく質、鉄、ビタミン・ミネラル、良質な脂質を意識し、夜更かしを控えることも大切です。

陰虚|ほてり・寝汗・口の乾き・潤い不足

陰虚は、からだの潤いが不足して熱っぽさが出やすいタイプです。辛いもの、アルコール、夜更かし、過度な発汗は控えめにし、潤す食材を意識します。

陽虚|冷え・むくみ・温める力の不足

陽虚は、からだを温める力が弱いタイプです。冷たい飲食を控え、温かい汁物、入浴、軽い運動で少しずつ巡りを作っていきます。

気滞|ストレス・ため息・張り・PMS

気滞は、気の巡りが滞っているタイプです。完璧主義や我慢が続く方にも多く、深呼吸、散歩、香り、感情の発散が養生になります。

瘀血|肩こり・くすみ・生理痛・血の滞り

瘀血は、血の巡りが滞っているタイプです。冷え、運動不足、ストレス、血虚などが背景になることがあり、温める・動かす・巡らせる養生が大切です。

痰湿|むくみ・重だるさ・余分な湿

痰湿は、余分な水分や湿がたまりやすいタイプです。甘い飲み物、脂っこい食事、冷たい飲食を減らし、海藻・きのこ・豆類を取り入れましょう。

湿熱|吹き出物・粘つき・熱こもり

湿熱は、余分な湿と熱がこもっているタイプです。甘いもの、揚げ物、アルコール、夜更かしが重なると悪化しやすいため、まずは頻度を整えることが大切です。

体質診断後にやることは「1つだけ」決める

体質診断で複数タイプが出ると、あれもこれも整えたくなります。しかし、最初から完璧に変えようとすると続きません。

まず1つ変えるなら、ここから

  • 甘い飲み物を毎日から週数回に減らす
  • 朝か昼に味噌汁・野菜スープを足す
  • 1口30回を目安によく噛む
  • 食後10分だけ歩く
  • 夜のスマホ時間を少し短くする
  • 海藻・きのこ・豆類を1日1回入れる

人工甘味料や甘い飲み物も、いきなり完全にやめる必要はありません。頻度を決める、水やお茶に置き換える、甘味はできるだけ「噛んで食べる形」にするなど、現実的なステップで整えていきましょう。

よくある質問

体質診断で3タイプ以上出ました。おかしいですか?

おかしくありません。体質はひとつに固定されるものではなく、胃腸の弱り、ストレス、冷え、睡眠不足、年齢、季節などによって複数の傾きが重なることがあります。大切なのは、主訴を決めて、主軸・土台・派生に分けて整理することです。

気虚と気滞の両方に当てはまる場合、どちらを優先しますか?

疲れやすさ・食後の眠気・胃腸の弱りが中心なら気虚を土台として整えます。イライラ・胸やお腹の張り・PMS・ため息が中心なら気滞を主軸として見ます。多くの場合、胃腸を整えながら気の巡りを助ける流れが現実的です。

体質診断だけで漢方薬を決めてもよいですか?

体質診断は漢方薬選びの参考になりますが、漢方薬は症状名だけでなく、冷え・熱・虚実・胃腸の状態・服薬中の薬なども確認して選ぶことが大切です。迷う場合は、薬剤師や登録販売者など専門家に相談してください。

体質改善はどれくらいで変化を感じますか?

まず3日で胃腸の軽さや睡眠の変化を観察し、3週間で習慣の変化、3ヶ月で体質の土台の変化を目安に考えます。体質や生活習慣によって個人差があるため、無理なく続けられる養生を選ぶことが大切です。

LINE相談では何を送ればよいですか?

体質診断の結果、いちばん困っている症状、いつから続いているか、食欲・便通・睡眠・冷えやのぼせの有無、服用中のお薬やサプリがあれば一緒にお知らせください。診断結果のスクリーンショットを送っていただくと整理しやすくなります。

診断結果に迷ったら、ほどよい堂へご相談ください

体質診断は、からだの声を読み解くための入り口です。

「何タイプか分からない」「複数当てはまって迷う」「自分に合う漢方薬や薬膳茶を知りたい」という方は、診断結果をもとにご相談ください。

ほどよい堂でできること

  • 漢方的体質診断の読み解き
  • 漢方薬・薬膳茶・腸活の方向性の整理
  • 気虚・血虚・陰虚・陽虚・気滞・瘀血・痰湿・湿熱の複合タイプ相談
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  • オーダーメイド薬膳茶のご提案
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漢方薬局ほどよい堂について

漢方薬局ほどよい堂は、宮崎県川南町にある漢方×薬膳×腸活の健康相談を行う漢方薬局です。

からだを「壊れて終わり」ではなく、常に入れ替わっている動的なシステムとして捉え、栄養・循環・吸収の3本柱から体質改善をサポートしています。

住所:〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町川南26197-1(峠の里内)
電話:0983-32-7933

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、特定の疾患の診断・治療を目的とするものではありません。持病がある方、妊娠中・授乳中の方、医薬品を服用中の方は、漢方薬や健康食品を使用する前に医師・薬剤師など専門家へご相談ください。
この記事の信頼性について

この記事の監修者

漢方・薬膳・腸活の視点から、 薬剤師が内容を確認しています。
現代の医学・栄養学と中医学の両面を大切にしながら、 日常生活に取り入れやすい情報提供を心がけています。

漢方薬局ほどよい堂代表・薬剤師 河邊甲介

SUPERVISOR

河邊 甲介

薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト
漢方薬局「ほどよい堂」代表

宮崎県川南町の漢方薬局「ほどよい堂」で、 漢方 × 薬膳 × 腸活の視点から 健康相談を行っています。
体質だけでなく、食事・胃腸・生活習慣まで一緒に整理し、 無理なく続けられる養生を考えていきます。

薬剤師 中医薬膳師 薬膳素材専門士 漢方相談 薬膳 腸活

ほどよい堂が大切にする3つの土台

つくる|栄養 からだをつくる材料を満たす
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雑誌Tarzanに掲載された宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂

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