新型栄養失調とは?添加物・ミネラル不足・腸活を薬剤師が解説|ほどよい堂
添加物・ミネラル不足・腸活を“脾”から整える
「食べているのに疲れやすい」「甘い飲み物がやめられない」「便通が乱れやすい」「肌や髪に元気がない」。 その背景には、カロリーは足りていても、たんぱく質・良質脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・フィトケミカルが不足する 新型栄養失調が隠れていることがあります。
中医学では、胃腸の消化吸収力を脾(ひ)=土台として考えます。土が整えば、食べたものが気血水に変わりやすくなり、栄養・循環・吸収の流れも整えやすくなります。
相談だけでも大丈夫です。無理な購入を前提にせず、体質・食事・腸活の優先順位を一緒に整理します。
この記事でわかること
カロリーは足りているのに、細胞をつくる栄養が不足しやすい理由を解説します。
完全に避けるのではなく、毎日の定番から見直したい表示を整理します。
プロバイオティクス・プレバイオティクス・バイオジェニックスの三位一体で考えます。
脾気虚・痰湿・血虚・陰虚など、よくあるタイプ別に養生の方向性を示します。
新型栄養失調とは?
新型栄養失調とは、食事量やカロリーは足りているのに、からだを作る材料が不足している状態を表す言葉です。 特に、菓子パン、カップ麺、スナック菓子、甘い飲料、ゼロ飲料、加工肉、インスタント食品が多い食生活では、 エネルギーは入っていても、たんぱく質・ミネラル・ビタミン・食物繊維が不足しやすくなります。
画像のように、土台となる三大栄養素、その上にビタミン・ミネラル、さらに食物繊維・核酸・糖鎖・フィトケミカルなどを重ねて考えると、単なるカロリー計算では見えない不足が見つかりやすくなります。
ほどよい堂の見立て:「食べているのに元気が出ない」状態は、単なる根性不足ではありません。消化吸収の土台である脾が弱り、栄養が気血水に変わりにくくなっているサインとして考えると、整える順番が見えやすくなります。

不足しやすい栄養の例
- たんぱく質:筋肉・血液・皮膚・髪・酵素の材料
- 良質脂質:細胞膜・ホルモン・脳の働きを支える材料
- 鉄・亜鉛・マグネシウム:巡り・代謝・味覚・エネルギー産生に関わるミネラル
- ビタミンB群:糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変える補酵素
- 食物繊維:腸内細菌のエサになり、便通や腸内環境を支える
- フィトケミカル:野菜・果物・海藻・豆類などに含まれる植物由来成分
最新データで見る食生活の課題
日本人の食事は、以前より健康意識が高まっている一方で、野菜・果物・食事バランス・食塩摂取にはまだ課題があります。 新型栄養失調を考えるときは、「何を減らすか」と同時に「何を足すか」が大切です。
1日2回以上、ほぼ毎日そろう人の割合。食事の土台はまだ崩れやすい状況です。
目標値7gと比べると、まだ高めです。味噌汁は具だくさん・薄味がポイントです。
目標350gに届きにくい現状があります。海藻・きのこ・豆を足すと続けやすくなります。
目標200gに対して不足傾向です。甘味は飲み物よりも、噛んで食べる形へ戻しましょう。
参考:厚生労働省「令和6年 国民健康・栄養調査結果の概要」

毎日の定番から外したい食品表示5つ
食品添加物は、保存性・見た目・食感・味を整えるために使われます。すべてを怖がる必要はありません。 大切なのは、毎日くり返しているものを見直すことです。
画像にある甘味料・着色料・保存料・酸化防止剤のように、添加物にはさまざまな目的があります。 「完全に避ける」よりも、毎日飲むもの・毎日食べるものをシンプルにすることから始めましょう。
1. リン酸塩|加工食品に偏る人は確認したい表示
リン酸塩は、加工肉、練り製品、プロセスチーズ、インスタント食品などに使われることがあります。 リンは体に必要なミネラルですが、加工食品に偏ると摂取量が増えやすくなります。
腎機能が気になる方、食事制限がある方は、自己判断で極端に避けるよりも、医師・薬剤師に相談しながら食品選びを整えましょう。
2. 人工甘味料・糖アルコール|ゼロ飲料との付き合い方
ゼロ飲料、糖質オフ食品、ガム、タブレットなどに使われることがあります。少量で急に問題になるものではありませんが、 体重管理や健康目的で毎日頼り続ける使い方は見直したいところです。
まずは「毎日」から「週に数回」へ。置き換えは、水・お茶・白湯・薄い味噌汁がおすすめです。
3. 果糖ぶどう糖液糖|甘い飲み物・菓子パンに多い甘味
清涼飲料水、菓子パン、甘い調味料、ドレッシングなどに使われることがあります。 液体の甘味は噛まずに入るため、量が増えやすく、甘味への慣れにつながりやすいのが特徴です。
甘味はできるだけ、果物・さつまいも・かぼちゃなど「噛んで食べる形」に戻していきましょう。
4. 発色剤・合成着色料|“色の濃さ”より食材の質を見る
発色剤や合成着色料は、見た目や色持ちを整える目的で使われます。 たまに楽しむ程度で過度に心配する必要はありませんが、加工肉や色の濃い菓子類が毎日の定番になっている場合は、頻度を見直しましょう。
海外では一部の着色料について規制見直しも進んでいます。日本国内の制度と混同せず、「毎日の選び方」を整える視点が大切です。
5. 超加工食品|栄養密度が下がりやすい食事パターン
菓子パン、スナック菓子、カップ麺、加工肉、甘い飲料などは、手軽な一方で、たんぱく質・食物繊維・ミネラルが不足しやすい食事になりがちです。
研究では、超加工食品の摂取が多いことと、複数の健康リスクとの関連が報告されています。ただし観察研究も多いため、因果を断定せず、 「毎日の主役にしすぎない」ことを現実的な目標にしましょう。
3秒チェック:原材料名の「/」の後ろ、または「添加物」欄を見て、毎日食べるものほどシンプルな表示を選ぶ。すべてを避けるより、まずは“毎日の定番”を変えることが続けやすい方法です。
朝・昼・夜で見直したい食習慣
画像のように、朝はゼリー飲料や甘い飲み物、昼はラーメンや丼もの、夜は冷凍食品・惣菜・アルコールが続くと、 カロリーは足りていても、たんぱく質・食物繊維・ミネラル・フィトケミカルが不足しやすくなります。
完全にやめる必要はありません。まずは「足りないものを足す」ことから始めましょう。
ゼリー飲料だけなら、ゆで卵・味噌汁・豆腐・納豆・果物を1つ足す。
ラーメンや麺類なら、野菜・海藻・卵・鶏肉・豆腐を追加する。
惣菜や冷凍食品なら、具だくさん味噌汁・きのこ・豆・海藻を足す。

中医学では「脾気虚+痰湿」として考えます
新型栄養失調の背景には、食べ物の内容だけでなく、食べたものを吸収し、気血水に変える力の低下が関係します。 中医学では、胃腸の消化吸収を脾(ひ)の働きとして考えます。
脾気虚=消化吸収のエネルギー不足タイプ。食後に眠い、疲れやすい、胃もたれ、軟便、甘いものが欲しい人に多い傾向です。
痰湿=余分な水分や老廃物が重く停滞するタイプ。むくみ、体が重い、舌苔が厚い、お腹が張る人に多い傾向です。
脾気虚+痰湿タイプ|最も多い基本パターン
証を組み立てる
疲れやすい、食後に眠い、胃もたれ、軟便、むくみ、甘いものがやめにくい。
背景
早食い、冷たい飲み物、甘い飲料、菓子パン、加工食品が続くと、脾の働きが重くなりやすいと考えます。
治則・養生
健脾化湿・補気。健脾=胃腸を助ける、化湿=余分な湿をさばく、補気=エネルギーを補う方向です。
方剤例:六君子湯は胃もたれ・食欲低下を伴う脾気虚タイプ、補中益気湯は疲れやすさや気力低下が目立つ気虚タイプ、平胃散は湿が重く胃もたれするタイプに用いられることがあります。漢方薬は証に合わせて選びます。
血虚+瘀血タイプ|肌・髪・冷え・こりが気になる人
証を組み立てる
顔色がさえない、髪や爪が弱い、冷え、肩こり、月経トラブル、肌のくすみ。
背景
たんぱく質・鉄・ビタミンB群不足、睡眠不足、ストレス、運動不足などで血を作る力と巡らせる力が落ちやすくなります。
治則・養生
補血活血。補血=血を養う、活血=血の巡りを助ける方向です。赤身魚、卵、大豆、黒ごま、なつめ、緑黄色野菜などを意識しましょう。
方剤例:当帰芍薬散は血虚・水滞・冷えを伴う女性の不調に、婦宝当帰膠などは血を養う目的で用いられることがあります。体質により選び方は変わります。
陰虚+虚熱タイプ|乾燥・ほてり・寝汗が気になる人
証を組み立てる
口や喉の乾き、ほてり、寝汗、便が硬い、眠りが浅い、肌の乾燥。
背景
潤い不足タイプです。辛いもの、アルコール、夜更かし、ストレス、過度な発汗などで乾きが強くなりやすいと考えます。
治則・養生
滋陰清熱。滋陰=潤いを補う、清熱=こもった熱を冷ます方向です。白きくらげ、山芋、豆腐、黒ごま、梨、百合根などを活用します。
方剤例:六味丸は腎陰虚タイプ、知柏地黄丸は陰虚に熱感が加わるタイプに用いられることがあります。冷えが強い人には合わない場合があります。
腸活は「菌・エサ・産物」の三位一体で考える
腸活は、ヨーグルトや乳酸菌だけを摂ることではありません。 腸内細菌、細菌のエサ、細菌が作る有用成分をまとめて整えることで、吸収しやすい土台を育てやすくなります。
善玉菌そのもの。発酵食品、乳酸菌、ビフィズス菌など。
善玉菌のエサ。発酵性食物繊維、海藻、きのこ、豆、雑穀など。
菌が作る有用成分や、からだに働きかける食品成分の考え方。
リーキーガットは「腸のバリア低下」として説明されることがあります。医学的には病名として扱いが一定ではないため、 この記事では不安をあおらず、腸粘膜を守る食事・睡眠・ストレスケア・よく噛む習慣を中心に整理します。
今日からできる7日間の養生プラン
体質改善は、急に完璧を目指すよりも、小さな積み重ねが続きます。 ほどよい堂では、3日で体感の変化、3週間で習慣の変化、3ヶ月で体質の土台の変化を目安に考えます。
1日目:甘い飲み物を1本減らす
水・お茶・白湯・薄い味噌汁へ置き換えます。甘味は飲むより、噛んで食べる形へ。
2日目:1口30回を意識する
よく噛むことは、消化のスイッチを入れ、脾を助ける基本です。
3日目:具だくさん味噌汁を足す
海藻・きのこ・豆・根菜を入れると、プレバイオティクスも増やしやすくなります。
4日目:たんぱく質を毎食確認
卵、魚、大豆製品、肉、豆類などを少しずつ。細胞は食べたものでしか作られません。
5日目:買い物で「/」の後ろを見る
毎日食べるものほど、原材料がシンプルなものを選びます。
6日目:早寝・朝の光・軽い散歩
休養は運動・栄養と並ぶ土台です。自律神経のリズムを整えやすくします。
7日目:体質チェックで方向性を確認
脾気虚、痰湿、血虚、陰虚など、どのタイプが強いかを見て、次の一手を決めます。
ほどよい堂の3本柱で整える
細胞は食べたものでしか作られません。新型栄養失調では、まず材料不足を見直します。
血が巡ると、栄養・酸素・いのちが届きやすくなります。冷え・こり・瘀血も確認します。
食べるだけでなく、吸収できる腸を育てることが体質づくりの土台です。
迷ったら、まずは無料相談で整理しませんか?
「何から変えればよいかわからない」「サプリや漢方を選べない」「食事を変えても続かない」。 そんなときは、体質・食事・腸活の優先順位を一緒に整理しましょう。
オンライン相談にも対応しています。宮崎県外の方もご相談いただけます。
目的別に選べる整え方
食事の土台を整えながら、必要に応じて薬膳茶・健康食品・腸活アイテムを組み合わせると、続けやすくなります。
体質に合わせて、気血水・寒熱・虚実を見ながらブレンドを考えます。
緑のまるごと食品として、たんぱく質・クロロフィル・ビタミンミネラル・食物繊維などを補いやすい食品です。
発酵の力を日々の食事に。腸活・栄養補給を無理なく続けたい方に。
たんぱく質や大豆由来成分を、毎日の食事に取り入れやすい形で。
不足しやすい栄養素を、目的に応じて補いたい方へ。
外側のケアも、内側の栄養・腸活と合わせて考えます。
よくある質問
Q. 新型栄養失調は病気ですか?
新型栄養失調は、正式な病名というより、カロリーは足りていても、からだを作る栄養素が不足している状態を説明する言葉として使われます。 疲れやすい、肌荒れ、冷え、便通の乱れ、甘いものがやめられない場合は、食事の質を見直すきっかけになります。
Q. 添加物は全部避けたほうがいいですか?
全部を避ける必要はありません。大切なのは、たまに食べるものではなく、毎日くり返しているものを見直すことです。 甘い飲み物、菓子パン、カップ麺、加工肉などから整えると現実的です。
Q. まず1つ変えるなら何がおすすめですか?
まずは甘い飲み物を減らすことです。水・お茶・白湯・薄い味噌汁に置き換えるだけでも、糖分や甘味への慣れを見直しやすくなります。
Q. 漢方ではどんな体質と考えますか?
多くは、脾気虚=消化吸収の力不足、痰湿=余分な水分や老廃物が重く停滞した状態として考えます。 ただし、血虚・瘀血・陰虚・気滞などが重なることもあるため、体質確認が大切です。
Q. どのくらいで変化を感じますか?
目安は3日・3週間・3ヶ月です。3日で胃腸の軽さ、3週間で買い物や食習慣の変化、3ヶ月で体質の土台づくりを目指します。 体感には個人差があります。
Q. 漢方薬やサプリだけで整いますか?
漢方薬や健康食品は助けになりますが、土台は食事・睡眠・運動・休養です。 ほどよい堂では、栄養・循環・吸収の3本柱で、続けられる方法を一緒に組み立てます。
参考情報
本記事は、薬剤師・中医薬膳師の実務経験に加え、公的機関や医学系資料を参考に、一般向けにわかりやすく整理しています。
体質に合わせて、無理なく整えたい方へ
新型栄養失調・食品添加物・腸活・漢方の情報は多く、ひとりで全部判断するのは大変です。 ほどよい堂では、漢方×薬膳×腸活の視点から、今の体質に合わせた「ほどよい一歩」を一緒に考えます。
※本記事は健康情報の提供を目的としたもので、特定の疾病の診断・治療・予防を保証するものではありません。 持病のある方、妊娠中・授乳中の方、薬を服用中の方、強い症状が続く方は、医師・薬剤師にご相談ください。
漢方薬局 ほどよい堂|〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町川南26197-1 峠の里内|電話:0983-32-7933
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
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- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。

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