疲れやすい・風邪をひきやすい人へ|気虚タイプの漢方セルフチェック
気虚とは?疲れやすい・風邪をひきやすい人の漢方セルフチェック
「寝ても疲れが抜けない」「朝からだるい」「食後に眠くなる」「胃腸が弱い」。 その不調は、中医学でいう気虚(ききょ=エネルギー不足タイプ)かもしれません。
気虚は、単に体力がない状態ではありません。多くの場合、背景には 脾胃(ひい=消化吸収の働き)の弱りがあります。 ほどよい堂では、気虚を「栄養・循環・吸収」の3本柱から見直し、漢方・薬膳・腸活を組み合わせて整えていきます。

気虚とは?中医学でいう「ガス欠体質」
気虚とは、からだを動かす基本の力である気(き=エネルギー・推進力・守る力)が不足している状態です。 気は、体を動かす、温める、血や水を巡らせる、外からの邪気から守る、回復を支えるといった働きに関わると考えます。
そのため気が不足すると、疲れやすさ、息切れ、汗をかきやすい、風邪をひきやすい、食後の眠気、集中力の低下などが出やすくなります。
気虚タイプに多いお悩み
- 朝からだるく、エンジンがかかりにくい
- 寝ても疲れが抜けにくい
- 食後に眠くなる
- 胃もたれ・食欲低下・軟便になりやすい
- 声が小さい、話すと疲れる
- 汗をかきやすい
- 風邪をひきやすい、治りにくい
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
気虚セルフチェック|3個以上なら気虚傾向
次の項目に当てはまるものを数えてみてください。 3個以上なら気虚傾向、6個以上なら脾気虚(ひききょ=消化吸収力の弱りを伴う気虚)を考えます。
気虚セルフチェックを開く
- 疲れやすく、休んでも回復しにくい
- 朝からだるい
- 少し動くと息切れしやすい
- 食後に眠くなる
- 胃もたれしやすい
- 食欲にムラがある
- 軟便・下痢になりやすい
- 声が小さい、話すと疲れる
- 汗をかきやすい
- 風邪をひきやすい
- 集中力が続かない
- 無理をすると寝込みやすい
ただし、体質はひとつに決まるものではありません。 気虚に、冷え・血不足・むくみ・ストレス・胃腸の弱りが重なることもあります。
より詳しく知りたい方は、ほどよい堂の体質セルフチェックもご活用ください。

弁証|気虚の中心は「脾気虚」
中医学では、気を作る中心は脾(ひ=消化吸収の働き)です。 脾は、食べたものを消化吸収し、気血水の材料に変える土台です。
ほどよい堂では、脾を「土」として重視します。 土が整えば、全身の気血水が巡りやすくなる。 これが、気虚を考えるうえでの基本です。
疲れやすい、食後に眠い、胃腸が弱い、軟便になりやすい。 これらが重なる場合、脾気虚を中心に考えます。
食べる量だけでなく、消化・吸収・巡り・睡眠・ストレスの影響を見ます。 カロリーは足りても、必要な栄養が不足する新型栄養失調にも注意します。

現代栄養学で見る気虚|新型栄養失調に注意
気虚タイプの方は、食べていないわけではないのに、からだを作る材料が不足していることがあります。 パン・麺・お菓子・甘い飲み物でカロリーは足りていても、たんぱく質・良質な脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・フィトケミカルが不足している状態です。
気虚で見直したい栄養の土台
- たんぱく質:筋肉・血液・酵素・免疫を支える材料
- 鉄・亜鉛・マグネシウム:巡り・代謝・回復を支えるミネラル
- ビタミンB群:食べたものをエネルギーに変える栄養素
- ビタミンD:免疫や体調管理で意識したい栄養素
- 食物繊維:腸内環境と排出リズムを支える土台
- フィトケミカル:野菜・海藻・きのこ・豆類などに含まれる植物成分
ほどよい堂では、気虚を「細胞の材料不足」と「吸収力の低下」の両面から考えます。 細胞は食べたものでしか作られないからこそ、まずは毎日の食事を整えることが大切です。
気虚タイプの食養生|脾を助ける毎日の定番
気虚タイプにおすすめの食養生は、シンプルです。 温かい・やわらかい・消化しやすい・よく噛める。 この4つを意識します。
- 米、雑穀、もち麦
- 山芋、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ
- 鶏肉、白身魚、卵
- 豆腐、納豆、味噌
- きのこ、海藻
- なつめ、くこ、陳皮
- 生姜、ねぎ、大葉
迷ったら、朝か昼に 具だくさん味噌汁+卵または豆腐を入れてみましょう。
温かさ・発酵・たんぱく質・ミネラル・食物繊維をまとめて取り入れやすくなります。

気虚タイプの腸活|吸収できる腸を育てる
気虚では、食べる量よりも吸収できるかどうかが大切です。 腸活は、プロバイオティクス・プレバイオティクス・バイオジェニックスの三位一体で考えます。
プロバイオティクス|善玉菌を含む食品
味噌、納豆、ヨーグルト、ぬか漬けなど。 気虚タイプは一気に増やすより、少量を毎日続けるほうが合いやすいです。
プレバイオティクス|善玉菌のエサになる食品
海藻、きのこ、豆、ごぼう、もち麦、おから、切り干し大根など。 お腹が張りやすい方は、スープや味噌汁のように温かくやわらかい形から始めましょう。
バイオジェニックス|発酵で生まれる有用成分
味噌汁、発酵食品、発酵茶、発酵和漢素材など。 菌そのものだけでなく、菌が作る成分にも注目します。
リーキーガット|腸のバリア低下にも注意
胃腸が弱く、疲れやすく、肌荒れやアレルギー傾向もある方では、腸のバリア機能の低下も考えます。 まずは、よく噛む、冷たい飲食を減らす、甘い飲み物の頻度を見直す、味噌汁やスープを定番にすることから始めましょう。
3日・3週間・3ヶ月で整える気虚養生
体は日々入れ替わりながら整っていく、動的平衡のシステムです。 気虚タイプは、短期で無理をするより、回復しやすい仕組みを作ることが大切です。
- 冷たい飲み物を減らす
- 一口30回を目安によく噛む
- 温かい味噌汁や野菜スープを1日1杯
- 甘い飲み物を水・お茶・薄い味噌汁に置き換える
- 毎食どれか1つ、たんぱく源を入れる
- 海藻・きのこ・豆を定番にする
- 発酵食品を少しずつ続ける
- 朝食か昼食に定番メニューを作る
- 睡眠時間を安定させる
- 食事時間をなるべく固定する
- 週に数回、軽く歩く
- 胃腸に合う食材・合わない食材を把握する
気虚に使われる代表的な漢方薬
漢方薬は、症状名だけで選ぶのではなく、証(しょう=体の状態のパターン)に合わせて考えます。 同じ「疲れ」でも、胃腸の弱りが中心なのか、冷えが強いのか、血不足が重なるのかで選び方が変わります。
補中益気湯|脾胃の弱りと全身の気虚に
補中益気湯は、脾胃の弱りがあり、元気がない、疲れやすい、食欲が落ちやすい、風邪をひきやすい傾向がある気虚タイプに用いられる代表的な方剤です。
「中を補い、気を益す」という名前の通り、消化吸収の土台を支えながら気を補うイメージです。
六君子湯|胃もたれ・食欲不振が目立つ脾気虚に
六君子湯は、胃腸虚弱、食欲不振、胃もたれ、みぞおちのつかえが目立つ脾胃気虚タイプに使われる方剤です。
疲れもあるけれど、全身疲労よりも胃の不調が中心の方に検討されます。
人参養栄湯|気虚に血虚が重なる気血両虚に
人参養栄湯は、気虚に血虚(けっきょ=栄養・潤い不足タイプ)が重なった気血両虚に使われることがあります。
疲れやすい、食欲がない、顔色が悪い、眠りが浅い、病後・産後・消耗後の回復が遅い方などで検討します。
漢方薬を試したい方へ
ほどよい堂では、漢方薬を1包から購入できます。 「まず試してみたい」「自分に合うか相談したい」という方も、お気軽にご相談ください。
気虚だけではない?混ざり体質の見分け方
気虚は、他の体質と混ざることが多いです。 自分の疲れ方を知ることで、養生の方向性が見えやすくなります。
気虚+陽虚|冷えが強いタイプ
陽虚(ようきょ=温める力不足)が重なると、手足の冷え、朝のつらさ、むくみ、温かい飲み物で楽になる感じが出やすくなります。 気を補うだけでなく、温める養生も大切です。
気虚+血虚|乾燥・眠りの浅さがあるタイプ
血虚(けっきょ=血や栄養の不足)が重なると、肌や髪の乾燥、眠りの浅さ、爪の割れやすさ、目の疲れ、月経量の少なさなどが出やすくなります。 脾を整えて作る力を立て直しながら、血を補う食養生を考えます。
気虚+痰湿|重だるさ・むくみがあるタイプ
痰湿(たんしつ=余分な水分や重だるさタイプ)が重なると、食後の眠気、体の重だるさ、むくみ、舌の歯形、痰や鼻水が出やすくなります。 補う前に、胃腸の負担を減らし、湿をためにくい食べ方を優先します。
バイオリンク・クロレラを使うなら
気虚タイプでは、食事の土台を整えることが最優先です。 そのうえで、食事だけでは不足しやすい栄養を補う選択肢として、クロレラを使うことがあります。
ほどよい堂では、バイオリンクを 緑のまるごと食品・細胞の基礎食として位置づけています。 たんぱく質、クロロフィル、ビタミン、ミネラル、食物繊維、多糖体などが、毎日の食事の土台を支える食品として取り入れやすいのが特徴です。
毎日の栄養補助として、少量から無理なく続ける使い方です。 食事の偏りや野菜不足が気になる方の土台づくりに。
疲れやすさ、食生活の乱れ、腸内環境が気になる時期に、体調を見ながら段階的に取り入れる考え方です。
※食品であっても、体質や服薬状況によって注意が必要な場合があります。気になる方は薬剤師にご相談ください。
オーダーメイド薬膳茶という選択肢
気虚タイプの養生では、日々の飲み物を整えることも大切です。 ほどよい堂では、体質や季節に合わせたオーダーメイド薬膳茶をご提案しています。
気虚だけでなく、冷え・むくみ・ストレス・血不足・潤い不足など、混ざり体質に合わせて素材を考えます。
よくある質問
Q. 気虚は体質だから変わりませんか?
体質は固定ではありません。生活、食事、睡眠、ストレス、季節によって揺れます。 特に気虚は、脾胃を整えることで変化を感じやすいタイプです。
Q. まず何から始めればいいですか?
迷ったら、一口30回を目安によく噛むこと、温かい汁物を1日1杯入れることから始めましょう。 よく噛むことは消化のスイッチになり、脾を助ける養生になります。
Q. 甘いものはやめた方がいいですか?
完全に禁止するより、頻度と形を見直しましょう。 甘い飲み物を毎日飲んでいる方は、水・お茶・薄い味噌汁に置き換える。 甘味が欲しいときは、さつまいも・かぼちゃ・果物のように、噛んで食べる形にすると続けやすくなります。
Q. 気虚に運動は必要ですか?
必要ですが、やりすぎは逆効果になることがあります。 気虚タイプは、激しい運動よりも、散歩・ストレッチ・軽い筋トレなど、疲れすぎない運動から始めるのがおすすめです。
Q. 漢方薬はどれを選べばいいですか?
気虚には補中益気湯、六君子湯、人参養栄湯などが選択肢になりますが、証によって合う方剤は変わります。 胃腸症状が強いのか、全身疲労が強いのか、冷えや血虚があるのかで選び方が変わるため、自己判断よりも相談がおすすめです。
気虚かも?と思ったら、まずは体質チェックから
「私の疲れは気虚なのか知りたい」
「補中益気湯と六君子湯、どちらが合うのかわからない」
「食事・腸活・漢方をまとめて相談したい」
ほどよい堂では、薬剤師が中医学・薬膳・腸活の視点から、無理なく続けられる整え方をご提案しています。 相談だけでも大丈夫です。購入は任意です。
まとめ|気虚は「足す前に、作れる体へ」
気虚は、根性不足ではありません。 多くの場合、脾胃の弱り、栄養不足、吸収力の低下、睡眠不足、頑張りすぎが重なって起こります。
だからこそ、まずは よく噛む・温かい汁物を入れる・たんぱく質を意識する・海藻やきのこや豆を増やす・睡眠と休養を確保する ことから始めましょう。
体は日々入れ替わっています。 まず3日、次に3週間、そして3ヶ月。 焦らず、脾という土台から整えていきましょう。
漢方薬局ほどよい堂について
漢方薬局ほどよい堂は、宮崎県川南町にある漢方薬局です。 漢方・薬膳・腸活の視点から、栄養・循環・吸収を整える健康相談を行っています。
住所:〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町川南26197-1(峠の里内)
電話:0983-32-7933
※本記事は健康情報としての一般的な内容です。病気の診断・治療を目的としたものではありません。治療中の方、妊娠中の方、服薬中の方は、必ず主治医・薬剤師にご相談ください。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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ほどよい堂では、体質(気・血・津液/陰陽・寒熱など)の整理と、食事・生活の整え方をセットでご提案しています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
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