妊娠中の栄養不足が不安な方へ|葉酸・鉄・腸活を食事から整える方法
妊娠中の栄養不足が気になる方へ|葉酸・鉄・腸活を食事から整える考え方
妊娠中は、赤ちゃんの成長とママの体づくりのために、葉酸・鉄・ビタミンB群・ビタミンK・ミネラルなど、さまざまな栄養が必要になりやすい時期です。 この記事では、薬剤師・中医薬膳師の視点から、妊娠中の栄養不足を「食事」「腸活」「一物全体食」の3つの視点でやさしく整理します。

目次
- 1 妊娠中の栄養不足が気になる方へ|まず知っておきたいこと
- 2 妊娠中はなぜ栄養が不足しやすいのか
- 3 妊婦さんが意識したい栄養素|葉酸・鉄・ビタミンB群・ビタミンK
- 4 葉酸は食べ物からどう摂る?妊婦さんにおすすめの考え方
- 5 妊娠中の鉄分不足が気になる方へ|鉄だけでなく“血をつくる材料”を意識
- 6 新型栄養失調とは?妊娠中こそ注意したい“質の不足”
- 7 食事で整える基本|妊婦さんのためのやさしい薬膳養生
- 8 腸で吸収できることが大切|妊娠中の腸活と中医学の「脾」
- 9 クロレラ・玄米酵素など“一物全体食”を妊娠中にどう考える?
- 10 中医学で見る妊娠中の栄養不足|気血を補い、脾を整える
- 11 3日・3週間・3ヶ月で考える妊娠中の食事改善
- 12 妊娠中の栄養不足に関するよくある質問
- 13 妊娠中の食事や健康食品選びが不安な方へ
- 14 妊娠中の食事サポートに関連するページ
- 15 漢方薬局ほどよい堂について
- 16 監修者・免責事項
妊娠中の栄養不足が気になる方へ|まず知っておきたいこと
妊娠中は「赤ちゃんのために、ちゃんと食べなきゃ」と思う一方で、つわり・胃もたれ・便秘・眠気・気分の波などにより、思うように食事が整わないこともあります。
さらに、現代の食生活ではカロリーは足りていても、タンパク質・良質な脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維・フィトケミカルが不足しやすい傾向があります。 ほどよい堂では、このような状態を「新型栄養失調」として考えています。
妊娠中の食事は「完璧にする」よりも、「毎日少しずつ土台を整える」ことが大切です。 まずは、温かい汁物・よく噛むこと・腸で吸収しやすい食事から始めていきましょう。
妊娠中はなぜ栄養が不足しやすいのか
食べられるものが限られ、主食や甘いもの、冷たいものに偏りやすくなることがあります。
赤ちゃんの成長、胎盤、血液量の変化などにより、葉酸・鉄・ビタミン類などを意識したい時期です。
胃もたれ・便秘・お腹の張りがあると、食べても吸収しにくい状態になることがあります。
忙しさや体調不良により、菓子パン・麺類・甘い飲み物などで済ませる日が増えることもあります。
中医学では、消化吸収の中心を「脾」と考えます。脾は、食べたものから気血をつくる土台です。 つまり、妊娠中の栄養不足を考えるときは、何を食べるかだけでなく、吸収できる胃腸を育てることも大切になります。
妊婦さんが意識したい栄養素|葉酸・鉄・ビタミンB群・ビタミンK
葉酸|赤ちゃんの細胞分裂に関わる大切なビタミン
葉酸は、細胞分裂に関わるビタミンとして知られています。 妊娠初期は赤ちゃんの大切な器官が作られる時期でもあるため、妊娠が分かってからではなく、妊娠を考え始めた頃から意識したい栄養素です。
鉄|酸素と栄養を届ける血液づくりに関わる栄養素
妊娠中は、赤ちゃんに酸素や栄養を届けるために血液の働きが大切になります。 鉄はその土台となる栄養素のひとつですが、鉄だけを見ればよいわけではありません。
ビタミンB12・B6|血をつくるチーム栄養素
血液づくりには、鉄に加えて葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6なども関わります。 「鉄分を意識しているのに疲れやすい」という方は、食事全体のバランスや胃腸の吸収力も見直してみましょう。
ビタミンK|緑黄色野菜や納豆にも含まれる栄養素
ビタミンKは、緑黄色野菜や納豆などに含まれる栄養素です。 ただし、ワーファリンなど一部のお薬を服用中の方は、ビタミンKを多く含む食品との関係に注意が必要です。
妊娠中は、体質・服薬状況・妊娠週数・体調によって合うものが変わります。 不安がある場合は、医師・薬剤師などの専門家に相談しながら選びましょう。
葉酸は食べ物からどう摂る?妊婦さんにおすすめの考え方
葉酸は、ほうれん草・春菊・ブロッコリー・アスパラガス・ニラなどの緑の野菜に含まれています。 ただし、妊娠中はつわりや食欲の変化で、毎日十分な量を食べることが難しい場合もあります。
| 食材 | 取り入れ方の例 | ポイント |
|---|---|---|
| ほうれん草 | 味噌汁、胡麻和え、スープ | 鉄や葉酸を意識したい時に |
| ブロッコリー | 蒸し野菜、スープ、サラダ | 冷えやすい方は温かくして |
| アスパラガス | 炒め物、スープ、温野菜 | 彩りもよく続けやすい |
| 納豆・豆類 | ごはん、味噌汁、和え物 | タンパク質や発酵食品としても活用 |
| クロレラ食品 | 食事にプラス | 緑のまるごと食品として考える |
妊娠中の鉄分不足が気になる方へ|鉄だけでなく“血をつくる材料”を意識
妊娠中の疲れやすさ、ふらつき、顔色の悪さ、爪や髪の弱りが気になる方は、鉄だけでなく「血をつくる材料」全体を意識することが大切です。
鉄、葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6、タンパク質などをチームで考えることが大切です。
血虚=血の不足タイプとして考え、血の材料を補いながら、胃腸の吸収力も整えます。
血虚タイプに見られやすいサイン
- めまい、立ちくらみが気になる
- 顔色が青白い、またはツヤが少ない
- 爪が割れやすい、髪がパサつく
- 眠りが浅い、夢をよく見る
- 疲れやすく、回復に時間がかかる
ただし、妊娠中の貧血やめまいは医療的な確認が必要な場合もあります。 気になる症状がある場合は、自己判断せず、かかりつけの医療機関に相談してください。
新型栄養失調とは?妊娠中こそ注意したい“質の不足”
新型栄養失調とは、食事量やカロリーは足りているのに、体をつくるための栄養が不足している状態を指します。 妊娠中は特に、栄養の「量」だけでなく「質」を意識したい時期です。
タンパク質、鉄、葉酸、ビタミンB群、ミネラル、食物繊維など。
甘い飲み物、菓子パン、麺類、加工食品など、手軽で糖質に偏りやすい食事。
禁止ではなく、味噌汁・豆類・海藻・野菜・発酵食品を足すことから始めます。
甘い飲み物を毎日飲んでいる方は、まず水・麦茶・温かいお茶・薄めの味噌汁に置き換える日を作ってみましょう。 甘味がほしい時は、飲み物よりも「噛んで食べる形」にすると満足感が出やすくなります。
食事で整える基本|妊婦さんのためのやさしい薬膳養生
まずは温かい味噌汁・野菜スープを毎日の定番に
妊娠中の食事は、難しいことから始める必要はありません。 まずは、温かい味噌汁や野菜スープを毎日の定番にするだけでも、胃腸を冷やしにくく、野菜・海藻・きのこ・豆類を取り入れやすくなります。
一口30回を目安によく噛む
よく噛むことは、消化のスイッチを入れる大切な養生です。 中医学でいう「脾」を助け、食べたものを気血に変えやすくする土台づくりにつながります。
一物全体|まるごといただく考え方
一物全体とは、皮・葉・芯なども含めて、できるだけ食材をまるごといただく考え方です。 妊娠中は単一成分だけでなく、微量栄養素を少しずつ補う視点も大切です。
身土不二|季節と土地に合った食材を選ぶ
身土不二とは、その人の暮らす土地や季節に合った食材を大切にする考え方です。 旬の野菜、地元の食材、温かい汁物を中心にすると、無理なく続けやすくなります。
腸で吸収できることが大切|妊娠中の腸活と中医学の「脾」
食べた栄養は、腸で吸収されて初めて体の材料になります。 妊娠中の栄養不足を考える時は、「何を食べるか」と同じくらい「吸収できる腸を育てること」が大切です。
乳酸菌やビフィズス菌など、善玉菌として知られるもの。
食物繊維やオリゴ糖など、腸内細菌のエサになるもの。
発酵食品などに含まれる、菌が作る有用成分に着目する考え方。
ほどよい堂では、腸活を単なる便通対策ではなく、栄養を吸収し、血をつくり、赤ちゃんとママの土台を支える養生として考えています。
クロレラ・玄米酵素など“一物全体食”を妊娠中にどう考える?
妊娠中は、何か一つの成分を極端に摂るよりも、毎日の食事を整えながら、まるごとの栄養を少しずつ補う考え方が大切です。
妊娠中に健康食品を取り入れる時のポイント
- まずは食事の土台を整える
- 少量から始めて体調を確認する
- 服薬中の方は相互作用に注意する
- 妊娠中の不安がある場合は専門家に相談する
- 「これだけで大丈夫」と考えず、食事・睡眠・腸活と組み合わせる
クロレラ食品にはビタミンKが含まれるため、ワーファリンなどを服用中の方は避ける必要があります。 服薬中・治療中の方は、必ず医師・薬剤師に確認してください。
中医学で見る妊娠中の栄養不足|気血を補い、脾を整える
中医学では、妊娠中の体づくりを「気・血・津液」「脾・肝・腎」の働きから考えます。 特にほどよい堂では、消化吸収を担う「脾=土」を大切にしています。
| タイプ | 状態の目安 | 養生の方向性 |
|---|---|---|
| 気虚タイプ | 疲れやすい、だるい、息切れしやすい | 温かい食事、睡眠、消化にやさしい食材 |
| 血虚タイプ | めまい、顔色、爪や髪の弱りが気になる | 鉄・葉酸・B群・タンパク質を意識 |
| 脾虚タイプ | 胃もたれ、食欲不振、下痢しやすい | よく噛む、冷たい物を控えめに、汁物を活用 |
| 腎虚タイプ | 冷え、腰のだるさ、体力の土台が気になる | 無理をしすぎず、休養と温活を組み合わせる |
妊娠中の漢方薬は自己判断で選ばず、必ず専門家に相談してください。 食事・薬膳・腸活・健康食品の範囲でも、体質に合わせることで無理なく続けやすくなります。
3日・3週間・3ヶ月で考える妊娠中の食事改善
便通、胃腸の軽さ、食事意識の変化を感じやすい時期。まずは温かい汁物から。
味覚や食習慣、腸内環境の変化を意識しやすい時期。甘い飲み物の頻度も見直しやすくなります。
血液・肌・髪・爪など、体質の土台づくりを意識する時期。焦らず積み重ねましょう。
妊娠中の栄養不足に関するよくある質問
妊娠中に葉酸は食べ物だけで足りますか?
葉酸は緑黄色野菜などの食べ物から意識して摂ることが基本です。 一方で、妊娠前後は必要量が増えるため、医師や助産師の指導のもとでサプリメントを活用する場合もあります。 食品とサプリにはそれぞれ特徴があるため、不安な方は専門家に相談しましょう。
妊婦におすすめの鉄分を含む食べ物は何ですか?
赤身肉、魚、卵、大豆製品、緑黄色野菜などを、体調に合わせて取り入れましょう。 鉄だけでなく、葉酸・ビタミンB12・B6・タンパク質も血液づくりに関わります。
妊娠中にクロレラやバイオリンクを食べても大丈夫ですか?
クロレラ・バイオリンクは食品として考えますが、妊娠中は体質や服薬状況により合う量が異なります。 特にワーファリン服用中の方は避ける必要があります。 不安がある方は医師・薬剤師に相談してください。
妊娠中の腸活は何から始めればよいですか?
まずは、温かい味噌汁・野菜スープ・海藻・きのこ・豆類・発酵食品を無理なく取り入れることから始めましょう。 よく噛むことも、消化吸収を助ける大切な腸活です。
妊娠中に健康食品を選ぶ時の注意点は?
成分量が極端に多いもの、妊娠中の安全性が不明なもの、服薬との相互作用が心配なものは注意が必要です。 「食品だから何でも安心」と考えず、体調や服薬状況に合わせて選びましょう。
妊娠中の食事や健康食品選びが不安な方へ
妊娠中は、ネットの情報を読めば読むほど「自分に合っているのか分からない」と不安になることがあります。 ほどよい堂では、薬剤師・中医薬膳師の視点から、体質・食事・腸活・服薬状況をふまえて、無理のない整え方をご提案しています。
葉酸・鉄・腸活・クロレラ・玄米酵素など、妊娠中の食事や健康食品の選び方が不安な方は、お気軽にご相談ください。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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ほどよい堂では、体質(気・血・津液/陰陽・寒熱など)の整理と、食事・生活の整え方をセットでご提案しています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。



