授乳中の食事が不安なママへ|母乳は“血”から作られるという考え方
授乳中の食事で大切なこと|母乳はママの血液から作られるという考え方
母乳は赤ちゃんにとって大切な食事です。そして、母乳はママが食べたものをもとに、血液を通して作られていきます。 この記事では、授乳中の食事・母乳の栄養・中医学の「血が乳になる」という考え方を、薬剤師・中医薬膳師の視点でやさしく解説します。

目次
- 1 授乳中の食事で大切なこと|まずは“不安になりすぎない”こと
- 2 母乳は赤ちゃんの大切な食事
- 3 母乳はママの血液から作られるという考え方
- 4 中医学の「血が乳になる」|授乳中は血を消耗しやすい時期
- 5 授乳中に意識したい“血をつくる食事”
- 6 冷え・甘いもの・加工食品との付き合い方
- 7 授乳中こそ腸活と吸収力が大切|食べるだけでなく“吸収できる腸”へ
- 8 バイオリンク・玄米酵素など“まるごと食品”の考え方
- 9 3日・3週間・3ヶ月で考える授乳中の食事改善
- 10 授乳中の食事・母乳・栄養に関するよくある質問
- 11 授乳中の食事・母乳・栄養不足が不安な方へ
- 12 授乳中の食事サポートに関連するページ
- 13 漢方薬局ほどよい堂について
- 14 監修者・免責事項
授乳中の食事で大切なこと|まずは“不安になりすぎない”こと
授乳中は「母乳のために何を食べればいい?」「甘いものはダメ?」「栄養が足りているか不安」と感じる方が多い時期です。 産後の体は、出産による消耗、睡眠不足、ホルモン変化、育児疲れなどが重なり、思った以上に気血を消耗しやすくなっています。
ほどよい堂では、授乳中の食事を母乳のためだけでなく、ママの回復と赤ちゃんの栄養を支える土台づくりとして考えます。
完璧な食事を目指すより、温かい汁物・タンパク質・野菜・海藻・きのこ・豆類を、毎日の食事に少しずつ足していくことが大切です。
母乳は赤ちゃんの大切な食事
母乳は、赤ちゃんにとって毎日の大切な食事です。 赤ちゃんの成長を支える栄養だけでなく、授乳の時間そのものが、ママと赤ちゃんの安心感やふれあいにもつながります。
母乳は赤ちゃんの成長を支える大切な栄養源のひとつです。
授乳はエネルギーを使うため、ママ自身の栄養補給も大切です。
授乳の時間は、赤ちゃんとのふれあいにもつながります。
ただし、母乳育児は「絶対にこうしなければならない」というものではありません。 体調や状況に合わせて、医師・助産師・薬剤師などの専門家に相談しながら、無理のない形を選ぶことが大切です。
母乳はママの血液から作られるという考え方
母乳は、ママが食べたものをもとに、血液を通して作られていきます。 つまり、授乳中の食事は「母乳のため」だけでなく、ママの血液・体力・回復を支えるためにも大切です。
授乳中は、食べたものから栄養を吸収し、血液を通して母乳の材料へとつながっていきます。 そのため、カロリーだけでなく、タンパク質・鉄・葉酸・ビタミンB群・ミネラル・食物繊維などを意識した食事が大切です。
甘いものや菓子パンでカロリーは摂れていても、血や母乳の材料になる栄養が不足することがあります。
食べた栄養は、胃腸で吸収されて初めて体の材料になります。腸活も授乳期の大切な土台です。
中医学の「血が乳になる」|授乳中は血を消耗しやすい時期
中医学では、母乳は「血」と深く関係すると考えます。 わかりやすく言えば、血が乳になるという考え方です。 そのため、授乳中は血を消耗しやすく、血虚=血の不足タイプのサインが出やすい方もいます。
血虚=血の不足タイプに見られやすいサイン
- 疲れやすい
- 顔色が白っぽい、ツヤが少ない
- めまい・立ちくらみが気になる
- 爪が割れやすい
- 髪がパサつく、抜け毛が気になる
- 眠りが浅い
- 夢をよく見る
- 不安になりやすい
- イライラしやすい
- 疲れると気分が落ちやすい
①証を組み立てる:血虚・気虚・脾虚・肝鬱の有無を見る
②背景を考える:睡眠不足、食事不足、胃腸の弱り、ストレスを確認する
③治則を立てる:血を補い、脾を整え、巡りを助ける
授乳中に意識したい“血をつくる食事”
授乳中は、血や母乳の材料になる栄養を意識したい時期です。 鉄だけでなく、葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6・タンパク質・ミネラルなどを、食事全体で整えることが大切です。
| 栄養の視点 | 食材の例 | 授乳中の取り入れ方 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 魚、肉、卵、豆腐、納豆、大豆製品 | 味噌汁・スープ・卵料理に少しずつ足す |
| 鉄 | 赤身肉、魚、小松菜、ほうれん草、ひじき、大豆 | 胃腸に負担が少ない形で無理なく取り入れる |
| 葉酸 | 緑黄色野菜、ブロッコリー、春菊、クロレラ食品 | 温野菜・汁物・まるごと食品で補う |
| ビタミンB群 | 魚、肉、卵、玄米、豆類、発酵食品 | 疲れやすさが気になる方は特に意識 |
| 食物繊維・ミネラル | 海藻、きのこ、豆類、野菜、玄米 | 腸活と栄養吸収の土台に |
まずは味噌汁・野菜スープを“栄養の受け皿”に
産後は忙しく、食事をゆっくり作る時間がないことも多いものです。 そんな時は、味噌汁や野菜スープに、豆腐・卵・わかめ・きのこ・小松菜・大豆食品などを入れるだけでも、栄養の足し算がしやすくなります。
冷え・甘いもの・加工食品との付き合い方
授乳中は「これは食べてはいけない」と考えすぎると、かえってストレスになることがあります。 大切なのは、完全禁止ではなく、頻度と量、そして置き換えの工夫です。
冷たい飲み物や生ものが多いと、胃腸が冷えやすくなります。白湯・味噌汁・スープで温かさを足しましょう。
甘い飲み物を毎日飲むより、頻度を決め、甘味はできるだけ噛んで食べる形にすると満足感が出やすくなります。
忙しい時は便利に使いながら、味噌汁・野菜・海藻・きのこ・豆類を足してバランスを整えましょう。
甘い飲み物を毎日飲んでいる方は、水・麦茶・白湯・温かいお茶・薄めの味噌汁に置き換える日を作ってみましょう。
授乳中こそ腸活と吸収力が大切|食べるだけでなく“吸収できる腸”へ
食べた栄養は、腸で吸収されて初めて血や母乳の材料として活かされます。 そのため、授乳中は「何を食べるか」だけでなく、「吸収できる腸を育てること」も大切です。
乳酸菌やビフィズス菌など、善玉菌として知られるもの。
食物繊維やオリゴ糖など、腸内細菌のエサになるもの。
発酵食品などに含まれる、菌が作る有用成分に着目する考え方。
脾=消化吸収の土台を整える
中医学では、胃腸の消化吸収力を「脾」と考えます。 脾が弱ると、食べても疲れやすい、むくみやすい、便通が乱れやすい、甘いものが欲しくなりやすいといった状態につながることがあります。
バイオリンク・玄米酵素など“まるごと食品”の考え方
授乳中は、葉酸・鉄・ビタミンB群・ミネラル・食物繊維など、さまざまな栄養を意識したい時期です。 ただし、何か一つの成分だけを極端に摂るよりも、毎日の食事に“まるごとの栄養”を少しずつ足す考え方が大切です。
健康食品は食品であっても、授乳中や服薬中は体質・薬との関係を確認することが大切です。 特にクロレラ食品はビタミンKを含むため、ワーファリン服用中の方は避ける必要があります。
3日・3週間・3ヶ月で考える授乳中の食事改善
味噌汁を足す、白湯を飲む、よく噛むなど、胃腸の軽さや食事意識の変化を感じやすい時期。
食事のリズム、便通、甘いものの頻度、疲れ方など、習慣の変化を意識しやすい時期。
血液・肌・髪・爪など、体質の土台づくりを意識する時期。産後の回復も焦らず整えましょう。
授乳中の食事・母乳・栄養に関するよくある質問
授乳中の食事で一番大切なことは何ですか?
完璧な食事を目指すより、タンパク質・鉄・葉酸・ビタミンB群・ミネラル・食物繊維を、毎日の食事に少しずつ足すことが大切です。 まずは温かい味噌汁や野菜スープを定番にするのがおすすめです。
母乳は本当に血液から作られるのですか?
母乳は、ママが食べたものから吸収された栄養をもとに、血液を通して作られていきます。 中医学でも「血が乳になる」と考え、授乳中は血を補う食事と胃腸の吸収力を大切にします。
授乳中に甘いものは食べない方がいいですか?
完全に禁止する必要はありません。 ただし、甘い飲み物や菓子パンが毎日の習慣になると栄養が偏りやすくなります。 頻度を決め、温かい飲み物や噛んで食べる甘味に置き換える工夫がおすすめです。
授乳中に腸活は必要ですか?
食べた栄養は腸で吸収されて初めて血や母乳の材料になります。 便秘や胃もたれがある方は、味噌汁・野菜スープ・海藻・きのこ・豆類・発酵食品などから始めてみましょう。
授乳中にバイオリンクや玄米酵素を取り入れてもよいですか?
バイオリンクや玄米酵素は食品として、食事にプラスする考え方で活用できます。 ただし、授乳中や服薬中は体質や薬との関係もあるため、不安がある場合は医師・薬剤師に相談してください。 ワーファリン服用中の方はクロレラ食品を避ける必要があります。
授乳中に疲れやすいのは栄養不足ですか?
栄養不足だけでなく、睡眠不足、育児疲れ、ストレス、冷え、胃腸の弱りなども関係します。 中医学では気虚・血虚・脾虚などのタイプとして考え、食事・休養・腸活を組み合わせて整えます。
授乳中の食事・母乳・栄養不足が不安な方へ
授乳中は、母乳のこと、食事のこと、甘いもの、冷え、疲れやすさ、健康食品の選び方など、迷いやすいことがたくさんあります。 ほどよい堂では、薬剤師・中医薬膳師の視点から、体質・食事・腸内環境・服薬状況をふまえて、無理のない整え方をご提案しています。
「何を食べればいいか分からない」「授乳中に健康食品を使ってよいか不安」という方は、お気軽にLINE無料相談をご利用ください。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
ほどよい堂の情報を見る クリックで開閉
迷ったままにしない。まずは「無料漢方相談」で、体質を整理しませんか?
薬剤師/中医薬膳師が、あなたの状態を“体質の言葉”で分かりやすく整理。 目的やライフスタイルに合わせて、薬膳素材・漢方茶(ブレンド)を丁寧に組み立て、整える一歩をお届けします。
人気健康誌 Tarzan(ターザン) にも紹介(2025年2月発売)|特集「漢方で不調を整える」
「自分の場合はどう整える?」が気になる方へ。
ほどよい堂では、体質(気・血・津液/陰陽・寒熱など)の整理と、食事・生活の整え方をセットでご提案しています。
免責事項 クリックで開閉
本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。






