災害時の腸活|整腸・リーキーガット対策で“体調の土台”を守る
災害時や避難生活で、体調が崩れやすい人ほど
実は「腸」が先に疲れていることがあります。
腸はただの消化器官ではなく、
- 栄養を吸収する
- 免疫を支える
- 自律神経とつながる
- 炎症をコントロールする
という“体調の土台”です。
避難生活では
- 食事の偏り(炭水化物中心)
- 冷え
- ストレス
- 水分不足
- 衛生環境の変化
が重なり、腸が乱れやすくなります。
この記事では、災害時でもできる
整腸(腸内環境)+リーキーガット(腸のバリア低下)対策 を
わかりやすくまとめました。
目次
災害時に腸が荒れやすい理由(腸が“守り”に回れない)

腸が乱れる原因は、ひとつではありません。
災害時は、腸にとって「負担の重ねがけ」が起こります。
- 食事が偏る(パン・おにぎり・麺が増える)
- 野菜・発酵食品が減る(食物繊維不足)
- 水分が減る(便秘・脱水)
- 冷える(腸の動きが落ちる)
- ストレスで交感神経が優位(下痢・腹痛)
- 睡眠不足(回復力が落ちる)
- 衛生環境の変化(腸が刺激を受けやすい)
その結果、便秘・下痢だけでなく
“なんとなく不調”が増えやすくなります。
腸が乱れると出やすいサイン(チェック)

当てはまる項目が多いほど、腸が疲れている可能性があります。
- 便秘または下痢になりやすい
- ガスが増えた/お腹が張る
- 胃もたれ・食欲低下
- 眠りが浅い/寝つけない
- 肌荒れ・乾燥が気になる
- 気分が落ち込みやすい/イライラ
- 体がだるいのに回復しない
- 甘いものが欲しくなる
- 風邪をひきやすい
リーキーガットとは?(腸の“バリア低下”の視点)

リーキーガットは、簡単に言うと
腸のバリア(粘膜の守り)が弱り、刺激に敏感になりやすい状態 のこと。
災害時は、腸のバリアを守る条件が崩れやすいので
「腸の立て直し」を意識するだけで体調が変わりやすくなります。
✅バリアが弱ると起きやすいこと
- 食べ物に敏感になる(お腹が張る、痛い)
- 便通が乱れやすい
- 肌や粘膜が荒れやすい
- 疲れが抜けにくい
※避難生活では“完璧を目指さず、守れるところから”が正解です。
ほどよい堂式「腸活」3本柱|プロバイオ×プレバイオ×バイオジェニックス

腸活は、よく言われる「善玉菌を増やす」だけでなく、
次の 3点セットで考えると実践しやすくなります。
- プロバイオティクス(善玉菌そのもの)
- プレバイオティクス(善玉菌のエサ=食物繊維など)
- バイオジェニックス(菌が作る有用成分・発酵産物)
災害時は「食事の幅」が狭くなるので、
この3つを 少しでも揃える設計が大切です。
✅腸活3点セット
| 役割 | 例 | 災害時の現実解 |
|---|---|---|
| プロバイオティクス | 乳酸菌・ビフィズス菌など | サプリ・個包装ヨーグルト(可能なら) |
| プレバイオティクス | 海藻・きのこ・豆・オートミール | 乾物(わかめ・のり)+豆系 |
| バイオジェニックス | 味噌・発酵食品 | フリーズドライ味噌汁が強い |
災害時の腸活は「今日の1歩」が効く(3日・3週間・3ヶ月)
腸は“壊れて終わり”ではなく、常に入れ替わる動的なシステムです。
だからこそ、腸活は 時間軸で見ると継続しやすくなります。
- 3日で体感:便通・お腹の張り・眠り
- 3週間で習慣:汁物・噛む・食物繊維が定着
- 3ヶ月で土台:腸のバリアと回復力が整いやすい
災害時はまず 3日を守る腸活が鍵です。
今日からできる災害時の腸活8つ(避難生活でもOK)

ここからは 効きやすい順 にまとめます。
全部できなくてOK。まずは 1つだけで大丈夫です。
① 温かい汁物を「毎日の定番」にする(腸が一番喜ぶ)
腸活で迷ったら、まずは温かい汁物です。
- 味噌汁
- 野菜スープ
- フリーズドライ味噌汁
- 白湯
温かい汁物は
水分+温め+腸の動きを同時に支えます。
② “食物繊維”は乾物で足す(腸のエサ)
非常食は食物繊維が不足しがちです。
乾物で「腸のエサ」を入れるだけでも違います。
- 乾燥わかめ・のり
- きのこ乾物(あれば)
- 豆(大豆水煮・豆缶)
- オートミール
③ たんぱく質を“毎食ちょい足し”(粘膜の材料)
腸のバリア(粘膜)は材料不足で弱りやすいです。
炭水化物だけでなく、たんぱく質を足すのがポイントです。
- サバ缶・イワシ缶
- ツナ缶
- 焼き鳥缶
- 豆缶
- プロテイン(個包装)
④ 水分は“量より回数”(便秘・血栓対策にも)
水分が減ると、腸が動きにくくなります。
トイレが不安でも「少しずつ回数で」がおすすめです。
- ちょこちょこ飲み
- 常温〜温かめ
- 味噌汁・スープで水分を稼ぐ
⑤ よく噛む(1口30回が腸活の基本)
噛む=消化のスイッチ。
胃腸(脾=土)を助けて、吸収を上げる最も簡単な腸活です。
- 1口30回が目安(できる範囲でOK)
- 早食いを減らす
- 少量を回数多くでもOK
⑥ 冷え対策は腸活そのもの(腸は冷えに弱い)
腸は冷えると動きが落ちやすく、
便秘や腹痛が増えやすくなります。
- 首・お腹・足を温める
- 冷たい飲み物を控える
- 腹巻+カイロが強い
⑦ ストレスを落とす(自律神経×腸のつながり)
ストレスで交感神経が上がると、腸が乱れやすくなります。
腸活は「食べ物だけ」ではなく、神経のケアも大切です。
- 吐く呼吸を長く(吸う3秒/吐く6秒×10回)
- 情報を見る時間を決める
- 眠れない時は横になるだけでもOK
⑧ 便秘・下痢は「無理に止めない/無理に出さない」
災害時は便通が揺れやすいです。
腸を立て直すには「守りながら整える」が大切です。
- 便秘:温め+水分+食物繊維
- 下痢:脱水予防+胃腸を休ませる
- 腹痛:冷えと緊張を減らす
災害時に強い「腸活備蓄」リスト(これがあると安心)

腸活は、特別なことより
「足りないものを穴埋めする備え」が現実的です。
✅腸活備蓄チェック
| カテゴリ | 例 | ねらい |
|---|---|---|
| 発酵(バイオジェニックス) | フリーズドライ味噌汁 | 腸の土台+温め |
| 食物繊維(プレバイオ) | わかめ・のり・豆・オートミール | 便通と腸内環境 |
| たんぱく質 | 魚缶・豆缶・焼き鳥缶 | 粘膜の材料 |
| 水分・電解質 | 経口補水液・スープ | 脱水予防 |
| 温め | 腹巻・カイロ | 腸の動き維持 |
中医学でみる腸トラブル(脾虚・寒湿・気滞)

中医学では、腸の不調は「脾=土(消化吸収)」を中心に見ます。
災害時は特に、次のタイプが増えやすいです。
✅腸トラブルのタイプ別
| タイプ(証) | かんたん説明 | 出やすい変化 | 初手の養生 |
|---|---|---|---|
| 脾虚(ひきょ) | 胃腸が弱るタイプ | 食欲低下・下痢・だるい | 温かい汁物・少量頻回 |
| 寒湿(かんしつ) | 冷え+水がたまる | 水っぽい便・腹痛 | お腹を温める・冷飲を避ける |
| 気滞(きたい) | ストレスで詰まる | 張る・ガス・腹痛 | 呼吸・刺激を減らす |
※漢方は「証」に合わせて使い分けるのが基本です。
(例)脾虚なら六君子湯(胃腸の気を補う)、腹部膨満やみぞおちのつかえなら半夏瀉心湯(胃腸のバランスを整える)など。
まとめ:腸を守ると、体調の崩れ方が変わる

災害時の腸活は、完璧を目指すより
崩れやすいポイントを守るのがコツです。
今日からできる腸活の基本はこれだけ。
- 温かい汁物を定番にする
- 食物繊維は乾物で足す
- たんぱく質をちょい足し
- 水分は回数で稼ぐ
- よく噛む(1口30回)
- 冷えとストレスを減らす
腸が整うと、便通だけでなく
眠り・気分・回復力も整いやすくなります。


