非常食で栄養不足を防ぐ|避難生活の「新型栄養失調」対策チェック
災害時の食事は、まず「食べられること」が最優先です。
ですが避難生活が数日〜1週間続くと、意外と増えてくるのが
カロリーは足りているのに、必要な栄養が足りない状態
=いわゆる 「新型栄養失調」 です。
たとえば…
- おにぎり・パン・カップ麺が中心
- 野菜がほとんどない
- たんぱく質やミネラルが不足
- 冷えて胃腸が弱り、吸収も落ちる
こうなると、体は回復できず、
便秘・下痢・眠れない・だるい・イライラ が出やすくなります。
この記事では、非常食でもできる
栄養不足を防ぐコツ(備蓄の考え方+組み立て方) をまとめました。
目次
なぜ非常食は「栄養不足」になりやすいのか?

非常食は基本的に
- 保存がきく
- 調理が不要
- すぐ食べられる
ことが最優先です。
その結果、どうしても 炭水化物中心 になりやすく、
次の栄養が不足しやすくなります。
- たんぱく質(筋肉・免疫・回復材料)
- 食物繊維(腸・便通)
- ビタミン・ミネラル(代謝のスイッチ)
- 良質な脂質(ホルモン・脳・炎症バランス)
- 水分・電解質(脱水予防)
つまり、避難生活の体調管理は
「食べる」だけでなく“栄養が回る設計” がポイントです。
ほどよい堂式|備えの基本は「3本柱」

避難生活の不調は、結局ここに集約されやすいです。
- ①栄養(材料):細胞は食べたものでしか作れない
- ②循環(巡り):血が巡ると栄養と酸素が届く
- ③吸収(腸活):食べても吸収できなければ意味が薄い
さらに時間軸は
- 3日で体感の変化(便通・眠り・だるさ)
- 3週間で習慣の変化(食べ方・温め方が整う)
- 3ヶ月で体質の土台(胃腸・巡りが安定しやすい)
災害時はまず「3日」を乗り切る設計が重要です。
非常食で不足しやすい栄養チェック(これだけ押さえる)

“全部完璧”は不要です。
まずは 不足しやすい栄養 を把握して、少し埋めるだけで体調が変わります。
✅不足しやすい栄養
| 不足しやすい栄養 | 体での役割 | 不足すると出やすい変化 | 非常食での対策例 |
|---|---|---|---|
| たんぱく質 | 修復・免疫・筋肉 | だるい、回復遅い | 魚缶・豆・プロテイン |
| 食物繊維 | 腸・便通 | 便秘・ガス | 海藻・オートミール |
| ミネラル(亜鉛・Mgなど) | 代謝・自律神経 | イライラ・眠れない | サプリ・ナッツ |
| ビタミン | 代謝スイッチ | 疲れやすい | 野菜系スープ・補助 |
| 良質脂質 | 脳・ホルモン | 気分の波 | ナッツ・青魚缶 |
| 水分・電解質 | 脱水予防 | ふらつき | 経口補水・味噌汁 |
今日からできる「新型栄養失調」対策7つ(非常食でもOK)

ここからは “効きやすい順” にまとめます。
全部やらなくてOK。まずは 1つだけで十分です。
① たんぱく質を“毎食ちょい足し”する
非常食で一番足りなくなりやすいのが たんぱく質 です。
「主食+たんぱく質1品」を意識するだけで体がラクになりやすいです。
常温で強い・すぐ食べられる
- サバ缶/イワシ缶/ツナ缶
- 焼き鳥缶
- 大豆の水煮・豆缶
- レトルトの牛丼・親子丼(あれば)
- プロテイン(個包装が便利)
② 良質脂質を少し入れる(脳と気分を守る)
脂質は悪者ではなく、
避難生活では 不足するとメンタルや回復に響きやすい 栄養です。
✅備蓄しやすい脂質
- ミックスナッツ
- 青魚の缶詰(サバ・イワシ)
- 小分けオリーブオイル(あると便利)
※胃腸が弱っている時は、脂っこいものは控えめに。
③ 食物繊維を“乾物で足す”(便秘対策にも直結)
便秘が増える原因の一つは、
非常食で 野菜不足=食物繊維不足 になりやすいからです。
✅非常食でも入れやすい食物繊維
- 乾燥わかめ・のり
- きのこ乾物(あれば)
- オートミール
- 雑穀パック
- 野菜スープ(フリーズドライ)
④ 水分+電解質(塩分)を“セット”で考える
避難生活では「水分を控える」が起きがちですが、
脱水が進むと だるさ・頭痛・便秘・血栓リスク にもつながります。
✅現実的な補い方
- 経口補水液(あれば最強)
- スポーツ飲料(濃い場合は薄めてもOK)
- 味噌汁・スープ(塩分+水分+温め)
⑤ 温かい汁物を「毎日の定番」にする
温かい汁物は、災害時の体調管理において万能です。
- 体温を守る
- 胃腸(脾=土)を助ける
- 水分も取れる
- 気持ちが落ち着きやすい
✅おすすめ
- 味噌汁
- 野菜スープ
- フリーズドライ味噌汁
- 白湯
⑥ 「よく噛む」だけで吸収が変わる(脾=土のスイッチ)
災害時は早食いになりやすいですが、
よく噛むだけで胃腸の負担は大きく減ります。
✅目安
- 1口30回(できる範囲でOK)
- いきなり大量に食べない
- 少量を回数多くでもOK
噛む=消化のスイッチ
これは避難生活の「吸収力」を支える基本です。
⑦ “完璧を目指さない”のが続くコツ(代替案で積む)
災害時に大事なのは、
「理想」よりも 続く現実解 です。
✅例:できない時の代替案
- 野菜がない → 乾物+スープでOK
- たんぱくが足りない → 魚缶1つでOK
- 食欲がない → 温かい汁物だけでもOK
“1つ足す”だけでも、体調の崩れ方が変わります。
1週間分の「体調を守る備蓄」モデル(これだけ揃うと強い)

防災備蓄は“種類を増やす”より、
不足しやすい栄養を埋める構成にするのがコツです。
✅1週間の目安
| カテゴリ | 例 | ねらい |
|---|---|---|
| 主食 | アルファ米、パックご飯、乾麺 | エネルギー確保 |
| たんぱく質 | 魚缶、豆缶、焼き鳥缶、プロテイン | 回復材料 |
| 食物繊維 | 乾燥わかめ、のり、オートミール | 便通・腸 |
| 汁物 | 味噌汁、スープ(フリーズドライ) | 温め+水分 |
| 脂質 | ナッツ、小分け油 | 脳・気分 |
| 電解質 | 経口補水、スポドリ | 脱水予防 |
玄米×麴顆粒、クロレラがおすすめ|避難生活の“栄養×腸×回復力”を支える基礎食

非常食中心の生活が続くと、
「食べる量は足りているのに、体が回復しない」
という状態が起こりやすくなります。
その理由はシンプルで、災害時は
- 炭水化物に偏りやすい
- 野菜・たんぱく質・ミネラルが不足しやすい
- 冷えやストレスで胃腸(脾=土)が弱りやすい
- “吸収できる腸”が育ちにくい
この条件が重なり、新型栄養失調+腸の弱りが進みやすいからです。
そんな時に、ほどよい堂でおすすめしやすいのが
✅玄米×麴顆粒 と ✅クロレラ(バイオリンク) です。
玄米×麴顆粒が向いている人(胃腸が弱りやすい避難生活に)
玄米×麴顆粒は、玄米を中心に発酵させた食品で、
中医学でいう 脾=土(消化吸収) を助ける発想と相性が良い存在です。
避難生活では、ストレスや冷えで胃腸が乱れやすく、
「食べられるけど、消化が重い」
「便秘・下痢を繰り返す」
といった状態が増えやすくなります。
玄米×麴顆粒は、こんな時の“土台ケア”として役立ちやすいです。
- 食事が偏って胃が重い
- 食欲が落ちて、量が入らない
- 便秘・下痢など腸が不安定
- 疲れが抜けず、回復しない
クロレラ(バイオリンク)が向いている人(材料不足を埋めて“回復力”を守りたい)

クロレラ(バイオリンク)は、
緑のまるごと食品・細胞の基礎食という位置づけで考えると分かりやすいです。
非常食は炭水化物に偏りやすいので、
不足しやすい
- たんぱく質
- ビタミン・ミネラル
- 食物繊維
- クロロフィル(葉緑素)など
を「まとめて底上げする」イメージで取り入れやすいのが強みです。
クロレラは、こんな目的に相性が良いと考えられます。
- 食事が偏って“材料不足”を感じる
- 体力の消耗が強い
- 便通が乱れやすい(腸の立て直し)
- 肌・粘膜が乾きやすい
- 体調の土台を守りたい
ほどよい堂の「3本柱」で見ると、こう効いてくる
玄米×麴顆粒とクロレラは、災害時の体調管理で重要な
「3本柱」をそれぞれ支える役割があります。
- 栄養(材料):クロレラが“細胞の材料”を底上げ
- 循環(巡り):材料が入ると巡りの回復力もつきやすい
- 吸収(腸活):玄米×麴顆粒が“脾=土(消化吸収)”を支えやすい
「食べられる状況を作る」だけでなく、
使える形で体に届く状態を整えるのがポイントです。
摂り方のイメージ(段階的に:維持量/しっかり整える量)
避難生活では、完璧を目指すより
“続けられる量で、段階的に”が現実的です。
- 維持量:少なめから毎日(体調の土台を守る)
- しっかり整える量:疲れ・乱れが強い時に増やす(回復を後押し)
※体質や状況により合う量は変わるため、無理のない範囲で調整します。
まとめ:非常食+“基礎食”で、体調の崩れ方が変わる
災害時は「栄養を完璧にする」ことより、
不足しやすい部分を“穴埋め”することが現実的です。
- 胃腸が弱りやすい → 玄米×麴顆粒で“脾=土”を支える
- 材料不足が不安 → クロレラで“細胞の基礎食”を補う
この2つを上手に組み合わせると、
避難生活でも 回復力を保ちやすくなる と考えられます。
中医学で見る「非常食ストレス」の体質パターン(脾虚・気血不足)

非常食中心で体調が崩れるのは、
中医学では 脾=土(消化吸収) が弱りやすいから、と整理できます。
✅よくあるタイプ
| タイプ(証) | かんたん説明 | 出やすい変化 | 初手の整え方 |
|---|---|---|---|
| 脾虚(ひきょ) | 胃腸が弱るタイプ | 食欲低下・下痢・だるい | 温かい汁物・少量頻回 |
| 気血両虚(きけつりょうきょ) | 材料不足タイプ | 回復しない・疲れやすい | たんぱく+温食 |
| 気滞(きたい) | ストレスで巡りが止まる | 張る・イライラ | 呼吸・温め・情報を減らす |
※漢方は「どんな証に用いる方剤か」で選び分けます。
(例)脾虚なら六君子湯(胃腸の気を補い整える)など。
まとめ:非常食は「栄養の穴埋め」で体調が変わる

避難生活の食事は、
まず「食べられること」が最優先でOKです。
その上で、体調を守るコツはシンプルに
- たんぱく質を足す
- 食物繊維を乾物で入れる
- 温かい汁物を軸にする
- 水分+電解質を意識する
- よく噛んで吸収を守る
この5つを押さえるだけで、
便通・眠り・だるさが整いやすくなります。


