災害時の感染症対策|避難生活で風邪・胃腸炎を広げない体づくり
災害時の感染症対策|避難所で風邪・胃腸炎を広げない免疫サポート
災害時の体調管理は、
「うつらない・広げない・回復する土台を守る」ことから。
地震・台風・大雨などの災害後は、避難生活によるストレス、睡眠不足、冷え、栄養の偏り、水不足、トイレ環境の変化などが重なり、風邪・胃腸炎・感染症が広がりやすくなります。
この記事では、避難所や在宅避難で意識したい感染症対策を、現代医学の衛生管理と、中医学の「衛気・脾・腸の土台づくり」の視点からわかりやすく解説します。
※体調不良が強い場合や、発熱・嘔吐・下痢・息苦しさがある場合は、セルフケアだけで様子を見ず、避難所スタッフ・医療者・自治体の相談窓口へ早めに相談してください。
避難生活で体調が崩れやすい方へ
「風邪をひきやすい」「胃腸が弱い」「災害時の備えを体質に合わせたい」方は、まずはLINEでお気軽にご相談ください。
目次
災害時に感染症が増えやすい理由
災害後は、普段よりも感染症が起こりやすい条件が重なります。特に避難所では、人との距離が近くなり、手洗い・入浴・洗濯・換気が十分にできないこともあります。
感染が広がりやすい環境
- 人が密集しやすい
- 換気が不十分になりやすい
- トイレや洗面所を共有する
- タオル・寝具・食器の管理が難しい
- 水不足で手洗いが制限される
体の守る力が落ちやすい条件
- 睡眠不足が続く
- 冷え・疲労・不安が重なる
- 食事が炭水化物中心になりやすい
- たんぱく質・ビタミン・ミネラルが不足しやすい
- 便秘・下痢など腸内環境が乱れやすい
つまり災害時の感染症対策は、マスクや消毒だけでなく、睡眠・栄養・腸・冷え対策まで含めた体調管理として考えることが大切です。

まず守りたい基本の感染対策
避難所や在宅避難では、特別なことよりも「基本を続けること」が大切です。特に、手指衛生・咳エチケット・換気・体調不良時の早めの申告は、感染を広げないための基本になります。
1. 食事前・トイレ後の手指ケア
感染性胃腸炎や食中毒を防ぐために、食事前・トイレ後・おむつ交換後・嘔吐物や便に触れた後は、できる限り手洗いを行います。
水が十分に使えない場合は、手指消毒剤やウェットティッシュも活用します。ただし、汚れが強い場合は、可能な範囲で汚れを拭き取ってから消毒することが大切です。
2. 咳エチケットとマスクの使い方
咳・くしゃみがあるときは、マスクを使う、ティッシュや袖で口元を覆う、人との距離をできる範囲でとるなど、周囲に広げない行動を意識しましょう。
マスクは「自分を守る」だけでなく、「周囲へ広げない」ための道具でもあります。避難所では、体調が悪い人ほど早めの着用が役立ちます。
3. 換気と生活スペースの工夫
換気ができる環境では、定期的に空気を入れ替えます。寒い時期は冷えすぎに注意しながら、短時間でも空気の流れをつくることが大切です。
咳・発熱・嘔吐・下痢がある方は、可能な範囲で寝る位置を調整し、共有物の使用を最小限にします。
4. 体調不良は早めに伝える
「少し熱っぽい」「喉が痛い」「下痢がある」「吐き気がある」などの症状は、我慢せず早めに避難所スタッフや医療者へ伝えましょう。
早めに共有することで、ご本人の悪化予防だけでなく、周囲への感染拡大を防ぎやすくなります。
風邪・胃腸炎を広げない行動
災害時に注意したいのは、風邪などの呼吸器感染症だけではありません。避難生活では、胃腸炎・食中毒・嘔吐下痢も広がりやすくなります。
| 気になる症状 | 避難生活での注意点 | まずできること |
|---|---|---|
| 咳・喉の痛み・鼻水 | 飛沫で周囲に広がりやすい | マスク、咳エチケット、換気、早めの相談 |
| 嘔吐・下痢 | トイレや手指を介して広がりやすい | 手洗い、消毒、共有タオルを避ける、水分補給 |
| 発熱・強いだるさ | 感染症だけでなく脱水や疲労の可能性もある | 無理に動かず、スタッフや医療者へ相談 |
| 食欲不振・胃もたれ | 栄養不足から回復力が落ちやすい | 温かい汁物、粥、よく噛む、少量ずつ食べる |
受診・相談の目安
息苦しい、高熱が続く、ぐったりしている、水分が取れない、嘔吐・下痢が止まらない、血便がある、意識がぼんやりする場合は、早めに医療につなげることが大切です。
高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患のある方は、症状が軽く見えても悪化しやすいことがあります。早めの相談を心がけましょう。
中医学で見る「感染しやすい体質」
中医学では、感染症への備えを「邪気を避ける」だけでなく、「正気を保つ」こととして考えます。正気とは、体を守る力・回復する力のようなものです。
その中でも、体表を守る力を衛気と呼びます。衛気が不足すると、冷えや疲労、睡眠不足をきっかけに風邪をひきやすくなると考えます。
衛気不足タイプ
衛気=体表を守る防御力。疲れやすい、風邪をひきやすい、汗をかきやすい、寒気を感じやすい方に見られやすいタイプです。
養生は、睡眠・温かい食事・たんぱく質・冷え対策が基本です。
脾虚タイプ
脾=消化吸収の働き。食後に眠い、胃もたれしやすい、下痢しやすい、疲れやすい方に見られやすいタイプです。
養生は、温かい汁物、粥、味噌汁、よく噛むこと。脾を助けることで気血の材料を作りやすくします。
陰虚タイプ
陰虚=潤い不足タイプ。喉が乾く、空咳、寝汗、ほてり、口や鼻の乾燥が気になる方に見られやすいタイプです。
養生は、水分を少量ずつ、乾燥対策、睡眠、辛いもの・アルコールの摂りすぎを控えることです。
湿熱タイプ
湿熱=余分な湿気と熱がこもるタイプ。胃腸炎、口臭、下痢、皮膚トラブル、脂っこい食事で不調が出やすい方に見られます。
養生は、甘い飲み物・脂っこい食事を控えめにし、水やお茶、薄い味噌汁へ置き換えることです。
自分はどのタイプ?と思ったら
体質はひとつに決まるとは限らず、「脾虚+陰虚」「気虚+湿熱」のように重なっていることもあります。まずはセルフチェックで傾向を確認してみましょう。
栄養・循環・吸収から整える免疫サポート
ほどよい堂では、体調管理の土台を「栄養・循環・吸収」の3本柱で考えています。災害時こそ、この3つが崩れやすくなります。

1. 栄養|細胞は食べたもので作られる
災害直後は、おにぎり・パン・カップ麺など炭水化物中心になりやすく、たんぱく質・良質な脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足しやすくなります。
カロリーは足りているのに必要な栄養が不足する状態は、いわば「新型栄養失調」。缶詰、豆、海藻、味噌汁、野菜スープ、発酵食品などを備えておくと安心です。
2. 循環|血が巡ると栄養・酸素が届きやすい
避難生活では座りっぱなし、冷え、緊張、睡眠不足で巡りが滞りやすくなります。足首回し、ふくらはぎの曲げ伸ばし、深呼吸、首肩をゆるめる動きがおすすめです。
中医学では、気血の巡りが整うことで、全身に栄養と温かさが届きやすくなると考えます。
3. 吸収|食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
腸は、栄養を吸収するだけでなく、体を守るバリアとしても働いています。災害時はストレスや食事の偏りで便秘・下痢が起こりやすく、腸内環境も乱れがちです。
まずは、1口30回を目安によく噛むこと。よく噛むことは消化のスイッチを入れ、脾=土の働きを助ける養生です。
防災備蓄に加えたい食品とセルフケア
防災備蓄では、水・主食だけでなく、体調を支える「たんぱく質・食物繊維・ミネラル・発酵食品」も意識しておくと、避難生活の不調予防につながりやすくなります。
| 備えたいもの | 役割 | 具体例 |
|---|---|---|
| たんぱく質 | 筋肉・粘膜・免疫細胞の材料 | 魚缶、肉缶、豆缶、高野豆腐、プロテイン食品 |
| 食物繊維 | 腸内環境と便通のサポート | 乾燥わかめ、寒天、切干大根、きのこ、豆類 |
| 発酵食品 | 腸と消化のサポート | 味噌、即席味噌汁、甘酒、発酵系健康食品 |
| 温かい汁物 | 冷え・脱水・胃腸の負担対策 | 味噌汁、野菜スープ、粥、薬膳スープ |
| まるごと食品 | 栄養の偏りを補いやすい | 玄米、雑穀、海藻、クロレラ、乾物 |

クロレラは災害時の栄養補助に使えますか?
クロレラ、とくにバイオリンクは「緑のまるごと食品」として、たんぱく質・クロロフィル・ビタミン・ミネラル・食物繊維・多糖体などを含みます。
災害時の食事は炭水化物に偏りやすいため、普段から体に合っている方にとっては、栄養の土台を支える備えのひとつとして考えられます。
※食品ですが、服薬中・妊娠中・治療中の方は、体調や薬との兼ね合いを確認してから利用しましょう。
玄米×麴の発酵食品はどんな人に向いていますか?
玄米と麴を活かした発酵系食品は、食生活が乱れやすい方、胃腸の土台を整えたい方、毎日の栄養補助を無理なく続けたい方に向いています。
中医学では、消化吸収の土台である「脾」を整えることが、気血水の巡りを支える基本になります。
漢方薬は防災用に備えてもいいですか?
漢方薬は体質や症状に合わせて選ぶことが大切です。たとえば、胃腸が弱い方、冷えやすい方、眠れなくなりやすい方、下痢しやすい方では、備える内容が変わります。
ほどよい堂では、漢方薬を1包から購入できるため、災害時の備えとして「まず自分に合うか試しておく」こともできます。
防災備蓄に「体調管理」の視点を
いざという時に初めて使うのではなく、普段から自分に合うものを確認しておくことが大切です。体質に合わせた漢方・健康食品の備えもご相談ください。
3日・3週間・3ヶ月で考える災害後の体調回復
からだは常に入れ替わっている動的なシステムです。災害後の体調管理も、一度に完璧を目指すより、時間軸を分けて考えると続けやすくなります。
まず3日
水分、睡眠、手指衛生、温かい汁物、排便状況の確認を優先します。喉の痛み、発熱、下痢、嘔吐があれば早めに相談します。
次に3週間
食事の偏り、便通、冷え、疲労感、睡眠の質を見直します。味噌汁、海藻、きのこ、豆、発酵性食物繊維を少しずつ戻していきます。
そして3ヶ月
体質の土台を立て直す時期です。栄養・循環・吸収を整え、必要に応じて漢方や薬膳、腸活を組み合わせます。
無理なく続けるコツ
「禁止」よりも「置き換え」が現実的です。甘い飲み物を毎回ではなく回数を決め、水・お茶・薄い味噌汁に置き換えるだけでも、胃腸の負担を減らしやすくなります。
よくある質問
Q1. 災害時に一番気をつける感染症対策は何ですか?
まずは、食事前・トイレ後の手指ケア、咳エチケット、換気、体調不良時の早めの相談です。特別な対策よりも、基本を繰り返すことが大切です。
Q2. 避難所で胃腸炎を広げないために何ができますか?
トイレ後の手洗い、タオルの共有を避ける、嘔吐・下痢がある場合は早めにスタッフへ伝える、食事を素手で扱わないことが大切です。水分が取れない場合は医療相談が必要です。
Q3. 免疫を支える食事で意識したいことは?
炭水化物だけに偏らず、魚缶・豆・味噌汁・海藻・きのこ・乾物などを組み合わせましょう。たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を少しでも確保することが大切です。
Q4. 漢方薬は災害時の感染症予防になりますか?
漢方薬は「感染症を完全に防ぐもの」ではありません。体質や症状に合わせて、胃腸・睡眠・冷え・疲労などの土台を整える目的で用います。選び方は体質によって異なるため、専門家に相談するのがおすすめです。
Q5. ほどよい堂では防災用の相談もできますか?
はい。災害時に体調を崩しやすい方、胃腸が弱い方、冷えやすい方、眠れなくなりやすい方など、体質に合わせた備えをご相談いただけます。漢方薬は1包から購入可能です。
災害時の不安を、体質に合わせて備える
防災は「物の備え」だけではありません。いざという時に体調を崩さないために、普段から自分の弱りやすいところを知っておくことが大切です。
漢方薬局ほどよい堂について
漢方薬局ほどよい堂は、宮崎県川南町にある「漢方×薬膳×腸活」の健康相談薬局です。
ほどよい堂では、栄養・循環・吸収を体づくりの3本柱として、現代医学と中医学の両面から、体質に合わせた養生を提案しています。
所在地:〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町
電話:0983-32-7933
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。
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