腸活しても変わらない人へ|土王説で整える「脾胃」と体質づくり

漢方薬局ほどよい堂|漢方×薬膳×腸活

2026年6月29日更新|土王説・脾胃・腸活の完全ガイド

土王説とは?五行の中心「土」と脾胃・腸活の整え方

「胃腸が弱い」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」「腸活をしているのに変化を感じにくい」。 その背景には、中医学でいう脾胃の弱り、つまり五行のの乱れが関係していることがあります。

土王説は、五行の中心に土=脾胃=消化吸収の土台を置く考え方です。 ほどよい堂では、からだを「常に入れ替わる動的平衡のシステム」ととらえ、 栄養・循環・吸収=腸活の3本柱で、体質づくりをサポートしています。

相談では、体質・生活習慣・食事・胃腸の状態を確認しながら、漢方薬・薬膳・腸活の方向性をご提案します。

土王説と五行の中心にある土を解説するほどよい堂のイメージ画像
五行の中心にある「土」は、消化吸収と全身の土台を支える考え方です。

この記事でわかること

  • 土王説とは何か
  • 五行の中心「土」と脾胃の関係
  • 胃腸が弱ると出やすい体質タイプ
  • 2026年版の土用と季節の養生
  • 薬膳・腸活・漢方で「土」を整える方法
  • ほどよい堂で相談できる内容

土王説とは?五行の中心にある「土」の考え方

五行とは、自然界とからだの働きを木・火・土・金・水の5つの性質でとらえる中医学の考え方です。 その中では、植物を育て、命を支え、季節と季節の間をつなぐ存在です。

土王説では、この「土」を五行の中心に置きます。 からだでいえば、土は脾胃、つまり食べたものを受け入れ、消化し、吸収し、気血津液をつくる土台です。

土は「つくる・受け止める・巡らせる」中心

からだは食べたものでしか作られません。 しかし、食べるだけでは不十分です。 きちんと消化し、吸収し、血液に乗せて全身へ届けることで、細胞の入れ替わりを支える材料になります。

この流れを中医学では、脾胃が気血を生み出すと表現します。 現代的に言えば、胃腸の消化吸収、腸内環境、栄養代謝、血流が連動しているイメージです。

中医学で「土」は脾胃をあらわす

消化吸収して気血をつくる働き

中医学の脾は、西洋医学の脾臓だけではなく、消化吸収・栄養代謝・水分代謝を含む広い働きです。 胃腸が弱ると、食後の眠気、疲れやすさ、むくみ、軟便、気力不足などが出やすくなります。

食べ物を受け入れ、下へ送る働き

胃は食べ物を受け入れ、消化の入り口を整える働きです。 胃の働きが乱れると、胃もたれ、食欲不振、げっぷ、吐き気、口の粘つきなどにつながりやすくなります。

中医学では、脾胃は後天の本と呼ばれます。 これは、生まれた後の体力や回復力は、日々の食事と消化吸収によって支えられるという意味です。

ほどよい堂では、胃腸を単なる消化器としてではなく、全身の気血水を生み出す土台として考えます。 「土が整えば、栄養が入り、血が巡り、からだが作り直されやすくなる」というイメージです。

土が弱ると出やすい4つの体質タイプ

同じ「胃腸が弱い」でも、背景は人によって異なります。 ここでは、店頭相談でも意識したい代表的なタイプを整理します。

脾虚タイプ|胃腸のエネルギー不足

脾虚とは、消化吸収の力が弱く、気を作りにくいタイプです。 疲れやすい、食後に眠い、胃もたれしやすい、軟便、声に力がない、やる気が続かない方に多く見られます。

治則は補気健脾、つまり気を補い、脾胃を助けることです。 漢方では、証により補中益気湯などを検討することがあります。

痰湿タイプ|水はけが悪く重だるい

痰湿とは、余分な水分や湿気がたまり、からだが重く感じやすいタイプです。 むくみ、だるさ、口の粘つき、胃の重さ、軟便、頭重感、体重が落ちにくい方に見られます。

治則は健脾化湿、つまり脾を助けながら湿をさばくことです。 漢方では、証により六君子湯平胃散などを検討することがあります。

湿熱タイプ|湿気と熱がこもる

湿熱とは、余分な湿気に熱が加わり、内側にこもるタイプです。 口が苦い、口臭、ニキビ、べたつく便、尿の色が濃い、脂っこいものや甘いものが続くと不調が出やすい方に見られます。

治則は清熱利湿、つまり熱を冷ましながら湿をさばくことです。 まずは甘い飲み物、脂っこい食事、夜遅い食事を減らすことが土台になります。

肝脾不和タイプ|ストレスで胃腸が乱れる

肝脾不和とは、ストレスや緊張で肝の巡りが滞り、脾胃に影響するタイプです。 緊張するとお腹が張る、便秘と下痢を繰り返す、食欲が不安定、イライラ、PMS、ため息が多い方に見られます。

治則は疏肝健脾、つまり巡りを整えながら脾胃を助けることです。 食事だけでなく、睡眠、呼吸、軽い運動、情報量の調整も大切です。

2026年版|土用と季節の変わり目の養生

土用は、季節が切り替わる前の調整期間です。 この時期は、暑さ・湿気・寒暖差・生活リズムの変化が重なり、胃腸に負担がかかりやすくなります。

2026年の土用期間の目安養生のポイント
冬土用1月17日〜2月3日冷え対策、温かい汁物、胃腸を冷やさない食事
春土用4月17日〜5月4日ストレスと胃腸の関係を意識し、香味野菜や軽い運動を活用
夏土用7月20日〜8月6日冷たい飲食の摂りすぎに注意し、味噌汁や野菜スープで脾を守る
秋土用10月20日〜11月6日乾燥と冷えに備え、潤い食材と温かい食事を意識

出典:国立天文台「令和8年(2026年)暦要項」をもとに、土用入りから次の節入り前日までを目安として整理しています。

土を整える薬膳|毎日の味噌汁・スープ・よく噛む養生

薬膳では、特別な食材を足す前に、まず毎日の食事で脾胃を助けることを大切にします。 基本は、一物全体、身土不二、よく噛むことです。

一物全体

皮・葉・芯・骨など、食材をできるだけ丸ごと活かす考え方です。 食物繊維、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルを無理なく取り入れやすくなります。

身土不二

その土地、その季節、その人の状態に合ったものを選ぶ考え方です。 宮崎の気候、季節の湿気や暑さ、日々の生活リズムも養生のヒントになります。

まず1つ変えるなら「1口30回」

よく噛むことは、消化のスイッチを入れ、脾胃の負担を軽くする基本です。 1口30回を目安に噛むことで、食べすぎを防ぎやすくなり、胃腸が働きやすい状態を作りやすくなります。

忙しい方は、最初の3口だけでも丁寧に噛むことから始めてみましょう。

  • 味噌汁
  • 野菜スープ
  • 海藻
  • きのこ
  • 豆類
  • 根菜
  • 発酵性食物繊維
  • 温かい飲み物

土王説×腸活|現代栄養学で見る「吸収できる腸」

現代の腸活は、単に善玉菌を増やすことだけではありません。 便通、消化、吸収、腸のバリア、免疫、生活の質まで含めて、腸を整えることが大切です。

プロバイオティクス

善玉菌そのもの

乳酸菌、ビフィズス菌など、腸内環境を支える菌を取り入れる考え方です。

プレバイオティクス

菌のエサ

食物繊維やオリゴ糖など、腸内細菌が利用しやすい成分を意識します。

バイオジェニックス

菌が作る有用成分

発酵によって生まれる成分や、からだに役立つ食品成分を含めて考えます。

腸のバリア

守る力を整える

腸のバリア機能は、食事、睡眠、ストレス、炎症、栄養状態と関係します。 「リーキガット」は正式な診断名ではないため、生活養生では腸のバリア低下という視点で慎重に扱います。

中医学の「脾胃を整える」と、現代の「吸収できる腸を育てる」は、別々の話ではありません。 どちらも、食べたものをからだの材料に変え、全身へ届けるための土台づくりです。

漢方で考える土の整え方

漢方薬は、症状名だけで選ぶものではなく、体質や背景に合わせて考えます。 同じ胃もたれでも、冷えがあるのか、湿が多いのか、ストレスが関係しているのかで方向性が変わります。

補中益気湯|気虚・脾虚タイプに用いる方剤

疲れやすい、食後に眠い、声に力がない、胃腸が弱い、気力が続かないような気虚・脾虚に用いられることがあります。 治則は補気健脾です。

六君子湯|胃もたれ・食欲不振・痰湿傾向に用いる方剤

胃もたれ、食欲不振、吐き気、胃内停水、体力低下を伴うような脾虚+痰湿に用いられることがあります。 胃腸を助けながら、余分な水分をさばく考え方です。

平胃散|湿がたまり胃が重いタイプに用いる方剤

食べすぎ、胃の重さ、口の粘つき、腹部膨満感など、湿が中焦にたまるタイプに用いられることがあります。 治則は燥湿運脾です。

人参湯|冷えを伴う脾胃虚寒タイプに用いる方剤

冷えると胃腸の調子が悪い、温かいものを好む、軟便、腹痛、食欲低下など、脾胃虚寒に用いられることがあります。 治則は温中補虚です。

ほどよい堂の土台づくり|栄養・循環・吸収

ほどよい堂では、体質づくりを栄養・循環・吸収の3本柱で考えています。 これは、土王説の「土を整える」という考え方を、現代の食事・腸活・生活習慣に落とし込んだものです。

栄養

細胞は食べたものでしか作られない

カロリーは足りていても、タンパク質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルが不足することがあります。 ほどよい堂では、この状態を新型栄養失調として重視しています。

循環

血が巡ると栄養と酸素が届く

胃腸で吸収された栄養は、血流に乗って全身へ届きます。 冷え、運動不足、ストレス、睡眠不足があると、巡りが乱れやすくなります。

吸収

食べるだけでなく吸収できる腸へ

腸内環境、消化力、噛む習慣、食物繊維、発酵食品を組み合わせて、吸収できる土台を育てます。

休養

回復する時間も養生の一部

睡眠、軽い運動、リラックス、人やペットとのつながり、創作、環境の切り替えなどを組み合わせることで、回復しやすい状態を作ります。

クロレラ・玄米酵素・大豆食品を土台づくりに活かす

食事の基本を整えたうえで、不足しやすい栄養を補う目的で、ほどよい堂では一物全体食を大切にしています。 薬のように何かを治すものではありませんが、毎日の栄養と腸活の土台として活用しやすい食品です。

漢方薬局ほどよい堂のオンライン漢方相談案内
体質に合わせた漢方・薬膳・腸活のご相談はLINEからどうぞ。

よくある質問

土王説とは何ですか?

土王説とは、五行の中心に「土」を置き、脾胃をからだの土台として重視する考え方です。 土は、食べ物を受け止め、消化吸収し、気血津液を作る中心と考えます。

土を整えるとは、具体的に何をすることですか?

よく噛む、温かい食事をとる、味噌汁や野菜スープを続ける、食物繊維・海藻・きのこ・豆を増やす、冷たい飲食や甘い飲み物の頻度を調整することが基本です。

腸活と中医学の脾胃はどう関係しますか?

腸活は、便通だけでなく、消化吸収、腸内環境、腸のバリア、栄養の利用まで含めて考えます。 中医学の脾胃も、食べたものを気血に変える土台として考えるため、両者はとても相性が良い視点です。

胃腸が弱い場合、どの漢方薬が合いますか?

胃腸が弱いといっても、気虚、痰湿、湿熱、冷え、ストレスなど背景はさまざまです。 補中益気湯、六君子湯、平胃散、人参湯などを検討することがありますが、実際には体質と証に合わせて選ぶことが大切です。

ほどよい堂では何を相談できますか?

漢方薬、薬膳茶、腸活、食事、生活習慣、健康食品の活用などをご相談いただけます。 漢方薬は1包から購入できるものもあり、まず試してみたい方にも利用しやすい形でご案内しています。

胃腸を整えることは、体質づくりの第一歩

胃腸が弱い、疲れやすい、むくみやすい、腸活をしても変化を感じにくい。 そんなときは、何を足すかよりも、まず吸収できる土台を整えることが大切です。

ほどよい堂では、漢方×薬膳×腸活の視点から、今の体質に合わせた“ほどよい整え方”をご提案しています。 まずはLINEから、気になる症状や生活習慣を気軽にご相談ください。

本記事は、漢方薬局ほどよい堂による健康情報の発信を目的としています。 漢方薬・健康食品・薬膳素材は、体質や服薬状況、妊娠中・授乳中の状態によって適不適があります。 病気の診断や治療を目的とするものではありません。気になる症状が続く場合や治療中の方は、医療機関または薬剤師にご相談ください。

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本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。

Supervisor / Reviewer

監修者情報

ほどよい堂|漢方×薬膳×腸活のトリプルメソッド(監修者紹介イメージ)

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表

宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。

  • 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
  • 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
  • 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
漢方相談 薬膳(食養生) 腸活(消化吸収) セルフケア設計
所在地:〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町川南26197-1(峠の里内)
TEL:0983-32-7933
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。

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