犬の塩分摂取量を自動計算|人の食材は何gまで?上限がすぐ分かるチェックツール

犬に人の食材(チーズ・ハム・しらす・みそ・しょうゆなど)を少しだけ分けてあげたい――そんな時に気になるのが「塩分(食塩相当量)って、どのくらいまでなら大丈夫?」というラインです。
犬の体にとってナトリウム(Na)は細胞機能や神経伝達に必要な栄養素ですが、加工食品や味付けの濃い食べ物は少量でも塩分が一気に上乗せされやすく、体格の小さい犬ほど影響が出やすい傾向があります。
このページでは、犬の体重や必要カロリー(MER)の目安から「1日の塩分(Na/食塩相当量)の上限」を自動計算し、さらに人の食材を与える場合に何gまでに抑えると安全側に運用しやすいかを数字で確認できるチェックツールとしてまとめました。
ただし重要なのは、上限を超えなければ“必ず大丈夫”という意味ではないという点です。
塩分は同じ量でも、心臓や腎臓の状態、年齢(シニア期)、脱水の有無、運動量、投薬状況などで負担の出方が変わりますし、「塩分」以外にも脂質・添加物・香辛料・玉ねぎ等の危険食材など、別のリスクが隠れていることもあります。
だからこそ、目標は「ギリギリまで与える」ではなく、味付け前に取り分ける/塩分が高い食材は頻度を下げる/水分摂取を確保するといった現実的な工夫で、毎日の食事を安全に整えること。
まずは“今どのくらい上乗せしているか”を見える化して、愛犬に合う範囲を一緒に作っていきましょう。
犬の健康を守るために知っておきたい「塩分(ナトリウム)」の必要性と注意点
塩分は「ゼロが正解」ではなく、体液バランスや神経伝達に必要な“ミネラルの一部”です。 ただし、人の食べ物や加工食品の“ちょい足し”が続くと、上乗せが増えやすいのも事実。 このページでは考え方→注意点→自動計算まで、迷わず整理できるようにまとめました。
塩分はなぜ必要?|犬の体での役割

犬にとっての塩分は、厳密には食塩(NaCl)そのものというより、 ナトリウム(Na)と塩化物(Cl)という電解質(体の水分・電気信号に関わるミネラル)として働きます。
- 体液バランス:細胞の内外の水分移動を支える
- 神経伝達:刺激を伝える(ふらつき・けいれんにも関わる)
- 筋肉の収縮:動く力のスイッチ
与えすぎ注意|食塩中毒(急性)と“よくある落とし穴”

犬が短時間に大量の塩(食塩=NaCl)を摂ると、嘔吐・下痢・ふらつき・震え(振戦)・けいれんなど 脳神経症状に進む可能性があります。特に水が飲めない状況が重なるとリスクが上がります。
落とし穴になりやすいもの
- 人の加工食品:チーズ、ハム・ソーセージ、練り物、スナック、お惣菜、汁物
- “味のついたもの”の継続:パン、ドレッシング、だしの濃い食べ物
- 誤食:塩・岩塩・塩粘土・融雪剤、海水をたくさん飲む など
まずここをチェック|「Na」と「食塩相当量」の違い(変換式)

「ナトリウム(Na)の量」と「食塩相当量(NaCl)」は同じではありません。 食塩(NaCl)は、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)が結びついたものです。
変換の基本(覚えやすい2本)
- 食塩相当量(g)= Na(mg)× 2.54 ÷ 1000
- Na(mg)= 食塩相当量(g)× 1000 ÷ 2.54
チーズは少量ならOK?|塩分・添加物の視点(実用メモ)
少量のチーズが直ちに危険というわけではありませんが、種類によって塩分が大きく違う点が重要です。 「ごほうびが習慣化」している場合は、塩分だけでなく脂肪・添加物も含めて“上乗せの総量”を見直すと安心につながります。
ざっくり目安(例)
- プロセスチーズ:食塩が多めになりやすい傾向(ラベル確認推奨)
- フレッシュ系(例:モッツァレラ等):比較的低めのものもある(商品差あり)
- 粉チーズ・ハード系:塩分が高いことも(少量でも上乗せ注意)
塩分自動計算ツール|フードのNa&おやつ上乗せを見える化

下のツールで、今の主食(フード)のNa(mg/日)と、おやつの上乗せNaを計算できます。 「おやつは主食Naの10%以内(小型犬・体調不安は5%)」など、現実的な運用目安も同時に表示します。
Step 1|犬の情報
Step 2|主食(フード)のNaを入力
ただし、実際の栄養基準は「摂取カロリー(ME)あたり」で示されることが多く、フードの設計にもよります。ここでは家庭での“上乗せ管理”に使いやすい形に整理しています。
Step 3|おやつ(上乗せ)を入力(任意)
迷ったらここ|“安全運用”のコツ(家庭で続く小さなルール)
まず1つ変えるなら
- 人の食事の残りをやめて、犬用フード+犬用おやつに寄せる
- おやつは量より頻度(毎日→週数回へ)
- 水がいつでも飲める環境を整える(外出時も)
注意したいサイン
- いつもより強い口渇(ガブ飲み)、嘔吐、下痢、ふらつき、震え
- 短時間に「塩分が多いもの」を食べた可能性がある
ごはん選びで迷ったら|おすすめ導線(CVR重視)
「今のフードでいい?」「おやつの上乗せはどこまで?」の不安は、選択肢を絞るだけでラクになります。 まずは“買い方・選び方”を整えて、継続しやすい形へ。
犬の塩分(Na/食塩相当量)|「人の食べ物」は何gまで?上限量を自動計算
「犬の塩分」は実務上ナトリウム(Na)で管理されることが多く、表示は食塩相当量がよく使われます。
このツールは、MER(1日の必要カロリー)→ 1日のNa上限 → 人の食べ物の“上限量(g)”まで、ワンストップで計算できます。

※心臓・腎臓・高血圧・内分泌(クッシング等)などの持病がある子は、主治医の方針を優先してください。
結論の使い方|このツールで何ができる?
ここで出す上限は「そこまで摂ってOKを狙う目標」ではなく、安全域の天井(または疾患時の管理目標)です。
実運用では、主食(総合栄養食)でほぼ足りている前提で、「人の食べ物の上乗せ」を安全側に抑えるために使います。
- 健康犬(天井):Na 3.75 g / 1000 kcal(食塩相当量 ≒ Na×2.54)
- 心臓(例):Na 0.8 g / 1000 kcal など(より厳しい)
- 腎臓(例):Na 0.4〜1.2 g / 1000 kcal 程度(設計レンジの一例)
食材データ(100gあたり食塩相当量)早見表
下表は、提示の代表値をベースに、現場で使いやすいようにまとめています。
※同じ食品でも、商品・味付け・加工度で数値は上下します(特に加工品)。
| 食品 | 食塩相当量 (g/100g) | 塩分感(ざっくり) |
|---|
自動計算|「この食材は何gまで?」(上限量)
STEP1|MER(kcal/日)を入力 or 体重から推定
STEP2|Na上限(1000kcalあたり)を選ぶ
STEP3|「人の食べ物」に割り当てる塩分予算を決める(安全側)
STEP4|食材を選んで「上限量(g)」を出す
※大量の塩・塩分の高い液体(しょうゆ等)を一気に摂ったケースは特に注意。
おすすめ購入先
現実的な運用(まず1つ変えるならここ)
- 人の食べ物をあげるなら「味付け前に取り分け」が最強(ゆで鶏、無糖ヨーグルト等)
- しょうゆ・みそ・練り物・加工肉・干物・スナックは頻度ゼロ寄りが安全
- 総合栄養食+おやつは、まずおやつはカロリーで1割以内(塩分管理もしやすい)
まずは高塩の“上乗せ”を減らすだけでも、安全域に入りやすくなります。
情報元(PDF)|根拠を確認する
本ツールの「栄養基準や設計の考え方」を確認したい方向けに、情報元PDFへの導線を設置しています。
※リンクが開けない場合は、PDFをWordPressメディアにアップロードしてURLを差し替えてください。
FEDIAF Nutritional Guidelines 2024(PDF)
犬猫の栄養基準・設計の基本を確認するための資料(欧州の業界団体ガイドライン)。
PDFを開く監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。

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