あなたは何タイプ?漢方の体質診断でわかる不調の整え方|薬剤師が解説
漢方の体質診断|8タイプ別の特徴と整え方を薬剤師が解説
なんとなく疲れやすい、冷えやすい、胃腸が弱い、ストレスでお腹が張る、眠りが浅い、むくみやすい。 病院の検査では大きな異常がないと言われても、「自分の体は何か整っていない気がする」と感じることはありませんか。
漢方・中医学では、こうした不調を症状だけで見るのではなく、今のからだの偏りである 体質として整理します。
宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂では、漢方×薬膳×腸活の視点から、 気・血・津液、胃腸の消化吸収、生活習慣まで含めて体質を見立てます。
この記事でわかること
- 漢方の体質診断で何を見るのか
- 気虚・血虚・気滞・瘀血・陰虚・陽虚・痰湿・湿熱の8タイプ
- 体質別の食事・薬膳・腸活の整え方
- 漢方薬や健康食品を選ぶときの注意点
- ほどよい堂で相談できる内容
漢方の体質診断とは?
漢方の体質診断とは、今出ている症状だけでなく、疲れやすさ、冷え、胃腸の状態、睡眠、便通、月経、ストレス、顔色、舌の状態などを総合的に見て、 からだの偏りを整理する方法です。
漢方では、この状態を証と呼びます。証とは、体質・症状・からだの反応をまとめた漢方的な見立てです。 同じ「冷え」でも、エネルギー不足で冷える人、血の不足で冷える人、巡りが悪くて手足だけ冷える人、胃腸が弱って温める力が落ちている人など、背景は人によって異なります。
自己診断はあくまで目安です。
実際の相談では、気虚+血虚、気滞+瘀血、脾虚+痰湿など、複数のタイプが重なることがよくあります。 気になる不調が続く場合や、服薬中・妊娠中・治療中の方は、自己判断で漢方薬や健康食品を始めず、医師・薬剤師にご相談ください。
中医学で体を見る3つの基本
八綱弁証
陰陽・表裏・寒熱・虚実の8つの視点で、からだの大きな方向性を見ます。 冷えているのか、熱がこもっているのか、不足しているのか、余分なものが停滞しているのかを整理します。
気・血・津液
気はエネルギー、血は栄養と巡り、津液は潤いです。 疲れ、冷え、乾燥、むくみ、イライラなどは、この3つのバランスの乱れとして見ることができます。
五臓|肝・心・脾・肺・腎
中医学の五臓は、現代医学の臓器名と完全に同じではありません。 肝は巡りとストレス、心は睡眠と精神、脾は消化吸収、肺は呼吸と皮膚、腎は成長・老化・冷え・足腰と関わります。
ほどよい堂では、特に脾=胃腸の働きを重視しています。 食べたものを消化し、吸収し、気血水に変える土台が整うことで、全身の巡りが整いやすくなると考えます。



漢方の体質8タイプ早見表
ここでは、ほどよい堂の相談でもよく使う8つの体質タイプを紹介します。 ひとつに決めつけるのではなく、「自分はどの傾向が強いか」を見る目安にしてください。
| 体質タイプ | ひと言でいうと | よくあるサイン |
|---|---|---|
| 気虚 | エネルギー不足タイプ | 疲れやすい、食後眠い、風邪をひきやすい |
| 血虚 | 栄養・血の不足タイプ | めまい、乾燥、眠りが浅い、爪が弱い |
| 気滞 | ストレスで巡りが滞るタイプ | お腹の張り、ため息、イライラ、PMS |
| 瘀血 | 血の巡りが悪いタイプ | 肩こり、頭痛、くすみ、月経痛 |
| 陰虚 | 潤い不足タイプ | ほてり、口渇、寝汗、乾燥、便秘 |
| 陽虚 | 温める力不足タイプ | 冷え、むくみ、下痢しやすい、足腰だるい |
| 痰湿 | 余分な水分・重だるさタイプ | むくみ、体が重い、痰が多い、胃がちゃぽちゃぽ |
| 湿熱 | 湿気と熱がこもるタイプ | ニキビ、かゆみ、口が苦い、便が粘る |
気虚|エネルギー不足タイプ
証の見立て
気虚は、体を動かすエネルギーが不足しているタイプです。 疲れやすい、朝からだるい、食後に眠くなる、声が小さい、汗をかきやすい、風邪をひきやすい方に多く見られます。
背景
胃腸の働きである脾が弱ると、食べたものから気血を作りにくくなります。 カロリーは足りているのに、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維が不足する「新型栄養失調」の視点も大切です。
治則・養生
- 温かい味噌汁や野菜スープを毎日の定番にする
- 1口30回を目安によく噛む
- 冷たい飲み物を控えめにする
- 短時間の散歩や朝の日光浴から始める
漢方薬では、胃腸が弱く疲れやすい気虚タイプに、補中益気湯などが用いられることがあります。
血虚|栄養・血の不足タイプ
証の見立て
血虚は、からだを養う血が不足しているタイプです。 めまい、目の疲れ、肌や髪の乾燥、眠りが浅い、爪が割れやすい、月経量が少ない方に見られます。
背景
血は食事から作られます。胃腸が弱い方、食事量が少ない方、たんぱく質・鉄・ビタミンB群・ミネラルが不足しやすい方は、血虚傾向が出やすくなります。
治則・養生
- 卵・魚・肉・大豆製品を無理なく増やす
- 黒ごま、なつめ、クコの実などを取り入れる
- 夜更かしを控え、目の使いすぎを休ませる
- 胃腸を整え、吸収できる腸を育てる
漢方薬では、血の不足による冷えや乾燥、月経トラブルに、四物湯などが用いられることがあります。
気滞|ストレスで巡りが滞るタイプ
証の見立て
気滞は、気の流れがスムーズに巡らないタイプです。 胸やお腹の張り、げっぷ、ため息、イライラ、のどのつかえ感、PMSが気になる方に多く見られます。
背景
中医学では、肝の巡りが滞ると脾胃にも影響し、胃もたれ・腹部膨満・便通の乱れにつながると考えます。 ストレスを我慢し続ける方ほど、気滞傾向が強くなりやすいです。
治則・養生
- 深呼吸や軽い散歩で巡りを作る
- 陳皮、しそ、薄荷、玫瑰花など香りのある素材を使う
- 予定を詰め込みすぎない
- 気分転換や創作時間を意識的に入れる
漢方薬では、ストレス、イライラ、女性リズムの乱れなどに、加味逍遙散などが用いられることがあります。
瘀血|血の巡りが悪いタイプ
証の見立て
瘀血は、血の巡りが滞っているタイプです。 肩こり、頭痛、刺すような痛み、目の下のクマ、しみ・くすみ、月経痛、経血に塊がある方に多く見られます。
背景
冷え、運動不足、ストレス、睡眠不足、加齢などにより、巡りが悪くなりやすくなります。 現代的には、血流、筋肉量、酸化ストレス、炎症の視点も合わせて考えます。
治則・養生
- 下半身を冷やさない
- 湯船につかる
- 軽く汗ばむ運動を続ける
- 青魚、玉ねぎ、黒きくらげなどを取り入れる
漢方薬では、血の巡りが滞る瘀血タイプに、桂枝茯苓丸などが用いられることがあります。
陰虚|潤い不足タイプ
証の見立て
陰虚は、体の潤いが不足し、熱がこもりやすいタイプです。 口や喉の渇き、皮膚の乾燥、ほてり、寝汗、便秘、眠りの浅さ、目の乾きが気になる方に見られます。
背景
睡眠不足、過労、ストレス、加齢、辛い物やアルコールの摂りすぎで悪化しやすいです。 冷たい飲み物でごまかすと、胃腸を冷やして脾の働きを落とす場合があります。
治則・養生
- 夜更かしを減らす
- 辛い物・アルコールを控えめにする
- 白きくらげ、百合根、梨、黒ごまなどを取り入れる
- 潤いを補う食材はスープで摂る
漢方薬では、潤い不足やほてり、足腰のだるさに、六味丸・六味地黄丸などが用いられることがあります。
陽虚|温める力不足タイプ
証の見立て
陽虚は、体を温める力が不足しているタイプです。 冷え、手足の冷たさ、下痢しやすい、むくみやすい、朝がつらい、足腰がだるい方に見られます。
背景
脾腎の弱りが関係することがあります。 冷たい飲み物、薄着、睡眠不足、過労が続くと、温める力が落ちやすくなります。
治則・養生
- 朝に温かい味噌汁を飲む
- 生姜、ねぎ、にら、えび、くるみなどを取り入れる
- 足首・お腹・腰を冷やさない
- 冷たいサラダより温野菜を選ぶ
漢方薬では、冷え、足腰のだるさ、夜間頻尿などに、八味地黄丸などが用いられることがあります。
痰湿|余分な水分・重だるさタイプ
証の見立て
痰湿は、余分な水分や老廃物がたまりやすいタイプです。 体が重い、むくみ、胃がちゃぽちゃぽする、痰が多い、眠気が強い、舌の苔が厚い方に見られます。
背景
脾の働きが落ちると、水分代謝が悪くなり、余分な湿がたまりやすくなります。 甘い飲み物、冷たいもの、脂っこい食事、運動不足が続くと悪化しやすいです。
治則・養生
- 甘い飲み物を水・お茶・薄い味噌汁へ置き換える
- 海藻、きのこ、豆類を増やす
- 夜遅い食事を控える
- 軽く汗をかく習慣を作る
漢方薬では、胃腸に余分な水分や痰がたまるタイプに、二陳湯などが用いられることがあります。
湿熱|湿気と熱がこもるタイプ
証の見立て
湿熱は、余分な湿気と熱が体にこもるタイプです。 口が苦い、尿の色が濃い、ニキビ、かゆみ、便が粘る、体が重だるい方に見られます。
背景
脂っこい食事、甘い物、アルコール、睡眠不足、ストレスにより、胃腸に負担がかかり、熱と湿がこもりやすくなります。
治則・養生
- 揚げ物・甘い物・アルコールを控えめにする
- 苦味や香味野菜を取り入れる
- 緑豆、冬瓜、はとむぎ、きゅうりなどを体質に合わせて使う
- 夜更かしを減らし、便通を整える
漢方薬では、熱が強く、のぼせ、イライラ、赤み、炎症傾向があるタイプに、黄連解毒湯などが用いられることがあります。
体質改善の土台は「脾=胃腸」を整えること
ほどよい堂では、体質改善の土台を栄養・循環・吸収の3本柱で考えています。
栄養
細胞は、食べたものでしか作られません。 たんぱく質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルを毎日の食事から補うことが大切です。
循環
血が巡ると、栄養・酸素・体温が全身へ届きやすくなります。 冷え、肩こり、むくみ、疲れやすさを感じる方は、巡りを整える視点が必要です。
吸収=腸活
食べるだけでなく、吸収できる腸を育てることが大切です。 中医学でいう脾は、現代的に見ると胃腸の消化吸収力に近いイメージです。
腸活では、善玉菌そのものであるプロバイオティクス、善玉菌のエサであるプレバイオティクス、菌が作る有用成分であるバイオジェニックスの3つを意識します。 さらに、腸のバリア低下であるリーキガットの視点も、食事・睡眠・ストレスケアと合わせて考えます。
まず整えたい毎日の定番
- 味噌汁
- 野菜スープ
- 海藻
- きのこ
- 豆類
- 雑穀
- 発酵食品
- 1口30回を目安によく噛むこと
よく噛むことは、消化のスイッチを入れ、脾を助ける基本養生です。 まず1つ変えるなら、温かい汁物を1日1杯、よく噛んで食べることから始めてみてください。
3日・3週間・3ヶ月で考える体質改善
体は、日々入れ替わりながらバランスを保っています。 体質改善は一晩で変えるものではありませんが、小さな習慣の積み重ねで、体感・習慣・土台が少しずつ整いやすくなります。
体感の変化を観察
胃腸の軽さ、便通、睡眠、むくみ、朝のだるさなど、小さな変化を観察します。
習慣の変化を作る
食事、睡眠、水分、噛む習慣、軽い運動が少しずつ定着しやすくなります。
体質の土台を見る
疲れにくさ、冷え、肌、巡り、気分の波、胃腸の状態など、体質の土台の変化を見ていきます。
漢方薬・健康食品を使うときの注意点
漢方薬、薬膳素材、健康食品は、体質に合えば心強い味方になります。 一方で、薬との相互作用や、体質に合わない場合もあります。
次の方は、自己判断の前にご相談ください
- 処方薬を服用中の方
- 妊娠中・授乳中の方
- 持病がある方
- がん治療中の方
- 抗凝固薬を服用中の方
- 複数の漢方薬やサプリメントを併用している方
ほどよい堂では、体質だけでなく、服薬状況や生活習慣も確認しながら、無理のない整え方をご提案しています。
ほどよい堂の漢方×薬膳×腸活相談
宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂では、漢方・薬膳・腸活の視点から、今の体質を一緒に整理します。 相談だけでも大丈夫です。購入は任意です。
こんな方におすすめです
- 自分の体質を知りたい
- 冷え・疲れ・むくみが気になる
- 胃腸が弱い
- ストレスで不調が出やすい
- 薬膳茶を体質に合わせて選びたい
- 漢方薬が合っているか相談したい
- 健康食品やサプリメントとの併用を確認したい
よくある質問
Q. 体質は1つだけですか?
いいえ。実際には、気虚+血虚、気滞+瘀血、脾虚+痰湿など、複数のタイプが重なることが多いです。 セルフチェックは目安として使い、気になる不調が続く場合は専門家にご相談ください。
Q. 自己診断だけで漢方薬を選んでもいいですか?
自己診断は参考になりますが、漢方薬は体質・症状・服薬状況を見て選ぶことが大切です。 持病や服薬中の薬がある方、妊娠中・授乳中の方は、医師・薬剤師に相談してください。
Q. 体質改善にはどれくらいかかりますか?
早い方では数日で胃腸や睡眠の変化を感じることもあります。 習慣として定着するには3週間、体質の土台を見るには3ヶ月ほどを目安にするとよいです。
Q. 薬膳は難しい料理を作らないといけませんか?
難しく考えなくて大丈夫です。 まずは味噌汁、野菜スープ、海藻、きのこ、豆類を増やすだけでも十分です。 毎日続けられる形が大切です。
Q. 腸活と漢方は関係ありますか?
関係があります。 中医学では、胃腸の働きは脾と関係します。 脾が整うと、気血水が作られ、全身に巡りやすくなると考えます。 現代的にも、食物繊維や腸内細菌、短鎖脂肪酸などは健康維持に関わる重要なテーマです。
体質を知ることは、からだを責めることではありません
体質診断は、今の自分に合った整え方を見つけるための地図のようなものです。 冷え、疲れ、むくみ、胃腸、睡眠、女性リズム、ストレスによる不調など、気になることがあればお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人・監修者
河邊 甲介
薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト
宮崎県児湯郡川南町の漢方薬局「ほどよい堂」代表。 漢方・薬膳・腸活を組み合わせ、体質に合わせた健康相談を行っています。
漢方薬局ほどよい堂
〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町川南26197-1
電話:0983-32-7933
※この記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものです。病気の診断・治療を目的とするものではありません。 症状が強い方、治療中の病気がある方、妊娠中・授乳中の方、処方薬を服用中の方は、自己判断で漢方薬や健康食品を使用せず、医師・薬剤師にご相談ください。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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迷ったままにしない。まずは「無料漢方相談」で、体質を整理しませんか?
薬剤師/中医薬膳師が、あなたの状態を“体質の言葉”で分かりやすく整理。 目的やライフスタイルに合わせて、薬膳素材・漢方茶(ブレンド)を丁寧に組み立て、整える一歩をお届けします。
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ほどよい堂では、体質(気・血・津液/陰陽・寒熱など)の整理と、食事・生活の整え方をセットでご提案しています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
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