リーキガット症候群とは?腸漏れが気になる方へ|腸活・薬膳・漢方で整える食事改善ガイド
宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂|漢方×薬膳×腸活
リーキガット症候群とは?腸漏れの原因・症状・食事改善を漢方薬剤師が解説
「お腹の張り」「便通の乱れ」「肌荒れ」「疲れやすさ」が続くとき、腸のバリア機能が乱れている可能性があります。 この記事では、リーキガット症候群、腸漏れ、腸管透過性、腸活、薬膳、漢方的な体質別ケアを、ほどよい堂の視点でわかりやすく整理します。
大切な前提:リーキガット症候群は、現時点では正式な医学的診断名として確立された病名ではありません。 ただし、腸のバリア機能や腸管透過性の乱れは研究されており、食事・ストレス・腸内環境・炎症などとの関係が注目されています。

目次
リーキガット症候群とは?腸漏れの最新の考え方
リーキガット症候群は、日本語では「腸漏れ」と表現されることがあります。 腸の粘膜には、食べ物から必要な栄養を吸収しながら、不要なものを体内へ入りにくくするバリア機能があります。
この腸のバリア機能には、腸内細菌、粘液層、腸粘膜、タイトジャンクション、免疫細胞などが関わります。 これらの働きが乱れると、本来通りにくい物質が通過しやすくなる可能性があり、これを「腸管透過性の上昇」と呼びます。
ただし、すべての不調を「リーキガットが原因」と断定することはできません。 ほどよい堂では、リーキガットを病名として決めつけるのではなく、腸のバリア機能・消化吸収・排出の土台が乱れているサインとして捉えています。
ほどよい堂の腸活の基本
腸だけを見るのではなく、体をつくる「栄養」、全身へ届ける「循環」、食べたものを活かす「吸収」を整えることが大切です。
- 栄養:細胞は食べたものでしか作られません。
- 循環:血が巡ると、栄養・酸素・いのちが届きやすくなります。
- 吸収:食べるだけでなく、吸収できる腸を育てます。
腸のバリア機能が乱れているかもしれないサイン
次のような状態が続く場合、腸内環境や消化吸収の土台が乱れている可能性があります。 セルフチェックは診断ではありませんが、生活を見直すきっかけとして活用できます。

- 便秘と下痢を繰り返しやすい
- お腹が張りやすい
- 食後に眠くなりやすい
- 胃もたれしやすい
- 便のにおいが気になる
- 疲れが抜けにくい
- 肌荒れを繰り返しやすい
- 甘いものがやめにくい
- イライラ・不安が出やすい
- 季節の変わり目に不調が出やすい
まず医療機関を受診した方がよい症状
次の症状がある場合は、腸活や漢方相談の前に医療機関で確認することをおすすめします。
- 血便がある
- 急な体重減少がある
- 強い腹痛が続く
- 発熱を伴う下痢が続く
- 夜間に目が覚めるほどの腹痛・下痢がある
- 貧血を指摘されている
- 便通異常が急に始まった
リーキガットが気になる人に多い生活習慣
腸のバリア機能は、食事だけでなく、睡眠、ストレス、運動、薬の使用状況、アルコール、腸内細菌のバランスなど、さまざまな要素と関係します。 まずは「何を足すか」よりも「腸に負担をかけている習慣を少し減らす」ことが大切です。
高糖質・高脂肪・低食物繊維の食事
菓子パン、甘い飲み物、揚げ物、加工食品が多く、野菜・海藻・きのこ・豆類が少ない食事は、腸内環境の乱れにつながりやすいと考えられます。
完全に禁止する必要はありません。まずは甘い飲み物を水・お茶・薄い味噌汁に置き換え、甘味はできるだけ「噛んで食べる形」にしてみましょう。
ストレス・睡眠不足・自律神経の乱れ
腸は自律神経の影響を受けやすい臓器です。ストレスが続くと、胃腸の動きや消化液の分泌、便通リズムが乱れやすくなります。
深呼吸、朝の光、軽い散歩、ぬるめのお風呂、スマホ時間の調整など、小さな休養習慣から始めるのがおすすめです。
抗生物質・痛み止め・アルコールとの付き合い方
薬は必要なときに大切な役割を果たします。一方で、抗生物質や一部の痛み止め、アルコールの摂りすぎなどは、胃腸や腸内環境に影響する場合があります。
自己判断で薬を中止せず、気になる場合は医師・薬剤師に相談しましょう。
漢方で考えるリーキガット|腸は「脾=土」の働き
中医学では、胃腸の消化吸収力を「脾」の働きとして考えます。 脾は、食べたものを気・血・津液へ変え、全身へ届ける土台です。
つまり腸活では、善玉菌を増やすだけでなく、食べる力・吸収する力・巡らせる力を整えることが大切です。 土が整えば、全身の気血水が巡りやすくなるというイメージです。
| 体質タイプ | よくあるサイン | 治則・養生の方向性 |
|---|---|---|
| 脾虚タイプ 消化吸収力が弱いタイプ | 疲れやすい、食後に眠い、胃もたれ、軟便、冷えやすい | 健脾益気。温かい食事、よく噛む、具沢山味噌汁、冷たい飲食を控えめに。 |
| 湿熱タイプ 余分な湿と熱がこもるタイプ | 便が臭う、ベタつく、口臭、肌荒れ、脂っこい食事で悪化しやすい | 清熱利湿。揚げ物、甘い飲み物、アルコール、夜遅い食事を控えめに。 |
| 気滞タイプ ストレスで腸が乱れるタイプ | お腹の張り、げっぷ、便秘と下痢を繰り返す、胸脇の張り | 疏肝理気。深呼吸、軽い運動、香味野菜、柑橘、紫蘇、ミントを活用。 |
| 陰虚タイプ 潤い不足タイプ | 便が硬い、口や肌の乾燥、ほてり、寝汗、眠りが浅い | 滋陰潤燥。黒ごま、白きくらげ、豆腐、山芋、潤いを補う食材を意識。 |
脾虚タイプに用いられることがある漢方薬
補中益気湯:気虚があり、疲れやすく胃腸の働きが落ちている証に用いられます。
六君子湯:胃もたれ、食欲不振、胃腸虚弱がある証に用いられます。
漢方薬は体質・症状・服用中の薬によって選び方が変わります。自己判断ではなく専門家へご相談ください。
湿熱タイプに用いられることがある漢方薬
黄連解毒湯:熱がこもり、のぼせ・イライラ・炎症感が強い証に用いられます。
茵蔯蒿湯:湿熱がこもり、便秘傾向や皮膚症状を伴う証に用いられます。
便秘、下痢、皮膚症状、体力、冷えの有無によって適否が変わります。
気滞タイプに用いられることがある漢方薬
半夏厚朴湯:気滞があり、喉のつかえ感や不安感を伴う証に用いられます。
加味逍遙散:ストレス、イライラ、冷えのぼせ、女性の不調を伴う証に用いられます。
まずは体質を知ることから
同じ「腸活」でも、冷えている方、熱がこもっている方、ストレスで張る方、潤い不足の方では整え方が変わります。 ほどよい堂のセルフチェックで、今の体質傾向を確認してみましょう。
漢方的体質セルフチェックをする腸のバリア機能を整える食事|薬膳×腸活の基本
腸活で大切なのは、特別なものを急に足すことではなく、毎日の食事で「腸が働きやすい環境」をつくることです。 ほどよい堂では、一物全体、身土不二、よく噛むことを基本にしています。

プロバイオティクス
善玉菌を含む食品です。味噌、納豆、ぬか漬け、ヨーグルトなどが代表です。
プレバイオティクス
善玉菌のエサになる食品です。海藻、きのこ、豆、雑穀、野菜、発酵性食物繊維などが中心です。
バイオジェニックス
菌そのものではなく、発酵によって生まれる有用成分に注目する考え方です。
よく噛む
1口30回を目安によく噛むことで、消化のスイッチが入りやすくなり、脾を助ける養生になります。
まず1つ変えるなら「具沢山味噌汁」
野菜、海藻、きのこ、豆腐、味噌を組み合わせることで、温かさ・食物繊維・発酵食品・ミネラルをまとめて摂りやすくなります。
- わかめ、昆布、めかぶなどの海藻
- しめじ、えのき、舞茸などのきのこ
- 豆腐、油揚げ、大豆製品
- にんじん、大根、ごぼう、玉ねぎなどの野菜
- 余裕があれば雑穀やもち麦を少量プラス
カロリーは足りていても、たんぱく質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルが不足している状態は、現代では「新型栄養失調」とも言えます。 腸の粘膜、血液、皮膚、免疫の土台をつくるためにも、まずは毎日の食事の質を整えましょう。
3日・3週間・3ヶ月で考える腸活習慣
体は常に入れ替わっている動的なシステムです。 腸活は一度で変えるものではなく、少しずつ「体感」「習慣」「体質の土台」を育てるイメージで続けることが大切です。
3日|お腹の反応を見る
甘い飲み物を減らす、具沢山味噌汁を足す、よく噛む。この3つのうち1つだけ始めて、便通・お腹の張り・食後の眠気を観察します。
3週間|毎日の習慣にする
朝食・昼食・夕食のどこかに、海藻・きのこ・豆・発酵食品を定番化します。腸内環境は毎日の積み重ねで整いやすくなります。
3ヶ月|体質の土台を整える
栄養・循環・吸収の3本柱を見直し、疲れやすさ、肌、便通、睡眠、冷え、ストレス反応などを総合的に確認します。
ほどよい堂おすすめ腸活サポート
基本は食事・睡眠・運動・休養です。そのうえで、不足しやすい栄養や腸活習慣を補う目的で、健康食品や一物全体食を活用する方法もあります。
クロレラ・バイオリンク|緑のまるごと食品で栄養の土台を支える
クロレラは、たんぱく質、クロロフィル、ビタミン、ミネラル、食物繊維、多糖体などを含む一物全体の食品です。 ほどよい堂では、毎日の栄養補給と腸活の土台づくりとして、体調に合わせた取り入れ方をご提案しています。
クロレラ・バイオリンクの詳しい解説を見る玄米×麴|発酵と一物全体の力を毎日の習慣に
玄米由来の栄養と麴の発酵を活かした食品は、忙しい方の食生活サポートにも取り入れやすい選択肢です。
健康食品 玄米×麴を見る北海道産大豆商品|たんぱく質と食物繊維を補う
大豆は、植物性たんぱく質、食物繊維、ミネラルを含む身近な食材です。 毎日の食事に豆類を取り入れにくい方にもおすすめしやすい食品です。
北海道産大豆商品を見る腸活アイテム|まずは続けやすいものから
腸活は継続が大切です。自分の生活リズムや体質に合うものを選ぶことで、無理なく続けやすくなります。
腸活アイテム一覧を見るワカサプリ・スキンケア|内側と外側から整える
栄養状態や肌のコンディションは、腸内環境や生活習慣とも関わります。 必要に応じて、栄養補助やスキンケアも組み合わせて考えましょう。
腸の不調、体質から一緒に整理しませんか?
便通、肌荒れ、疲れ、食事内容、ストレス、睡眠、冷え、服用中のお薬などをお聞きしながら、あなたに合った腸活・薬膳・漢方的養生を一緒に考えます。
相談だけでも大丈夫です。体質に合わない健康法を続ける前に、まずは今の状態を整理してみましょう。
※症状や服薬状況によっては、医療機関の受診をおすすめする場合があります。
リーキガット症候群・腸漏れのよくある質問
リーキガット症候群は病院で診断されますか?
現時点では、リーキガット症候群は正式な医学的診断名として確立された病名ではありません。 ただし、腸管透過性や腸のバリア機能の乱れは研究されています。 気になる症状が続く場合は、まず医療機関で原因を確認することが大切です。
リーキガットは食事で改善できますか?
食事だけで「治る」と断定はできません。 ただし、低食物繊維、高糖質、高脂肪、加工食品中心の食生活を見直し、発酵食品、海藻、きのこ、豆、野菜、たんぱく質を意識することは、腸の土台づくりに役立つと考えられます。
まず何から始めればいいですか?
まずは、具沢山味噌汁を1日1杯取り入れることがおすすめです。 海藻・きのこ・豆腐・野菜を入れると、発酵食品、食物繊維、ミネラルをまとめて摂りやすくなります。
漢方ではリーキガットをどのように考えますか?
漢方では、腸の不調を「脾=消化吸収の土台」の弱りとして見ることが多いです。 ただし、脾虚、湿熱、気滞、陰虚などタイプによって整え方が異なるため、体質に合わせた見立てが大切です。
クロレラや玄米酵素は誰でも飲めますか?
健康食品は食品として活用できますが、ワーファリンなど一部のお薬を服用中の方、治療中の病気がある方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断せず専門家にご相談ください。
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監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
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監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
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