耳鳴りに悩むあなたへ – その症状、漢方相談で改善できるかも?
宮崎県川南町|漢方薬局ほどよい堂の健康情報
耳鳴りに漢方は使える?原因・受診目安・体質別の漢方薬と薬膳を薬剤師が解説
「キーン」「ジー」「ブーン」「ゴー」など、静かな場所ほど気になる耳鳴り。 耳鳴りは耳だけの問題ではなく、聴力、ストレス、睡眠、血流、胃腸、加齢などが重なって起こることがあります。
この記事では、耳鼻科を受診すべき耳鳴り、現代医学での考え方、そして中医学の 腎虚・気滞・血虚・痰湿・瘀血 という体質別の見立てをもとに、漢方・薬膳・腸活の整え方をわかりやすく解説します。
目次
まず耳鼻科へ|放置しない方がよい耳鳴り
漢方で体質を整える前に大切なのは、危険な耳鳴りではないかを確認することです。 特に、急な聞こえにくさやめまいを伴う耳鳴りは、早めの耳鼻科受診が大切です。
早めに耳鼻科へ相談したいサイン
- 急に耳鳴りが始まり、聞こえにくさを伴う
- 片側だけの耳鳴りが続く
- めまい、ふらつき、吐き気を伴う
- 脈に合わせて「ドクンドクン」と鳴る
- 耳鳴りで眠れない、不安が強い、日常生活に支障がある
- 顔のしびれ、ろれつが回らない、手足の動かしにくさがある
特に突発性難聴に伴う耳鳴りは、早期対応が重要です。 「耳鳴りだけだから様子を見る」ではなく、聞こえ方の変化がある場合は早めに受診しましょう。
耳鳴りの最新ケア|音を消すより「生活への支障を減らす」
慢性的な耳鳴りでは、現在の標準的な考え方として「音を完全に消す」ことだけを目標にするのではなく、 耳鳴りによる睡眠・集中力・不安・生活の質への影響を減らすことが重視されています。
聴力検査・耳の確認
耳鳴りの背景には、難聴、耳あか、中耳炎、メニエール病、薬の影響、血管の問題などが隠れていることがあります。 まずは耳鼻科で聴力や耳の状態を確認することが大切です。
補聴器・音の活用
難聴を伴う耳鳴りでは、補聴器などで外の音が入りやすくなることで、耳鳴りが目立ちにくくなる場合があります。 静かすぎる環境では耳鳴りに意識が向きやすいため、自然音や小さな環境音を使う工夫もあります。
CBT・心理的アプローチ
耳鳴りが不安や不眠を強めている場合、認知行動療法などの心理的支援が役立つことがあります。 耳鳴りの音そのものを消すというより、耳鳴りに振り回されにくい状態を目指します。
睡眠・自律神経の調整
睡眠不足、ストレス、首肩こり、食いしばり、カフェインや飲酒などで耳鳴りを強く感じる方もいます。 生活記録をつけると、自分の悪化要因が見つかりやすくなります。

漢方では耳鳴りをどう見る?
中医学では、耳鳴りを単なる「耳の症状」としてだけではなく、 気・血・津液、腎、肝、脾胃のバランスの乱れ として考えます。
耳鳴りの漢方的キーワード
- 腎虚:加齢・慢性疲労・足腰の弱りなど、からだの土台不足タイプ
- 肝気鬱結:ストレスで気の巡りが詰まりやすいタイプ
- 気血両虚:エネルギーと血の不足で疲れやすいタイプ
- 痰湿・水滞:余分な水分や濁りがたまり、耳の詰まりやめまいを伴うタイプ
- 瘀血:血の巡りが滞り、肩こりや頭痛を伴いやすいタイプ
ほどよい堂では、症状名だけで漢方薬を選ぶのではなく、 「いつ悪化するか」「音の質」「冷え・のぼせ」「睡眠」「胃腸」「ストレス」「便通」「舌の状態」などを確認し、体質を組み立てます。
体質別|耳鳴りタイプと漢方薬の考え方
耳鳴りに用いられる漢方薬は、体質によって大きく変わります。 ここでは代表的なタイプを紹介します。実際の使用は、体質・服薬状況・既往歴を確認したうえで判断します。
1. 腎虚タイプ|加齢・疲労・足腰の弱りを伴う耳鳴り
年齢とともに耳鳴りが気になる、聞こえにくさがある、足腰がだるい、夜間頻尿がある、冷えやほてりを伴う方に多いタイプです。 中医学では「腎は耳に開竅する」と考え、腎の力の低下が耳の不調と関係すると見ます。
候補になる漢方薬
- 六味丸:腎陰虚=潤い不足タイプに用いる方剤
- 八味地黄丸:冷えを伴う腎陽虚タイプに用いる方剤
- 牛車腎気丸:冷え・しびれ・頻尿・足腰のだるさを伴う腎虚タイプに用いる方剤
- 杞菊地黄丸:目の疲れ・乾燥を伴う腎陰虚タイプに用いる方剤
2. 肝気鬱結・肝火タイプ|ストレスで悪化する耳鳴り
イライラ、緊張、不安、怒り、寝つきの悪さ、肩こり、頭痛、目の充血などを伴う耳鳴りです。 ストレスで気が上にのぼり、耳鳴りを強く感じやすくなると考えます。
候補になる漢方薬
- 加味逍遥散:ストレス・のぼせ・イライラを伴う気滞熱化タイプに用いる方剤
- 柴胡加竜骨牡蛎湯:不安・動悸・緊張・不眠を伴う実証寄りのタイプに用いる方剤
- 釣藤散:頭痛・肩こり・血圧高め・のぼせを伴うタイプに用いる方剤
- 竜胆瀉肝湯:熱感・炎症感・湿熱が強いタイプに用いる方剤
3. 気血両虚タイプ|疲れ・貧血傾向・不眠を伴う耳鳴り
疲れると耳鳴りが強くなる、立ちくらみ、めまい、動悸、不眠、不安、胃腸虚弱、顔色が悪い方に多いタイプです。 脾胃で栄養を作る力が弱く、耳や脳に届く気血が不足している状態と考えます。
候補になる漢方薬
- 帰脾湯:胃腸虚弱・不安・不眠・動悸を伴う心脾両虚タイプに用いる方剤
- 加味帰脾湯:帰脾湯タイプにイライラ・熱感が加わる場合に用いる方剤
- 十全大補湯:病後・慢性疲労・気血不足が強いタイプに用いる方剤
- 当帰芍薬散:冷え・むくみ・貧血傾向を伴う血虚水滞タイプに用いる方剤
- 補中益気湯:胃腸虚弱・疲労・気力低下を伴う気虚タイプに用いる方剤
4. 痰湿・水滞タイプ|耳の詰まり・めまい・むくみを伴う耳鳴り
耳が詰まった感じ、低音の「ゴー」「ボー」という音、めまい、ふらつき、むくみ、胃もたれ、食後の眠気を伴う方に多いタイプです。 胃腸の働きである「脾」が弱ると、水分代謝が乱れ、痰湿として耳周辺に影響すると考えます。
候補になる漢方薬
- 苓桂朮甘湯:めまい・ふらつき・動悸・水滞を伴うタイプに用いる方剤
- 半夏白朮天麻湯:胃腸虚弱・痰湿・めまい・頭重感を伴うタイプに用いる方剤
- 二陳湯:痰湿・胃もたれ・吐き気を伴うタイプに用いる方剤
5. 瘀血タイプ|肩こり・頭痛・血流の滞りを伴う耳鳴り
首肩こり、頭痛、冷えのぼせ、舌が暗い・紫っぽい、同じ場所がこる、刺すような痛みを伴う方に多いタイプです。 血の巡りが悪いと、耳や脳への栄養・酸素の巡りにも影響しやすいと考えます。
候補になる漢方薬
- 桂枝茯苓丸:冷えのぼせ・肩こり・瘀血を伴うタイプに用いる方剤
- 通導散:便秘・のぼせ・実証寄りの瘀血タイプに用いる方剤
耳鳴りの漢方は「症状名」ではなく「体質」で選びます
同じ耳鳴りでも、冷えタイプ・ストレスタイプ・胃腸虚弱タイプ・血流タイプでは選ぶ漢方が変わります。 自己判断で長く続ける前に、体質と服薬状況を確認しましょう。

耳鳴りの薬膳・腸活|脾を整え、腎を養い、巡りを助ける
耳鳴りの養生では、特別な食材を一気に増やすよりも、まず胃腸である「脾」を整え、 栄養を吸収できる土台を作ることが大切です。
栄養|細胞は食べたもので作られる
耳、神経、血管、脳の働きも、日々の食事から作られます。 カロリーは足りていても、たんぱく質、良質な脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足する「新型栄養失調」には注意が必要です。
- 黒豆、黒ごま、くるみ
- 山芋、きのこ、海藻
- 青魚、味噌汁、野菜スープ
循環|耳にも栄養と酸素を届ける
首肩こり、冷え、緊張、血流の滞りで耳鳴りを強く感じる方もいます。 首肩を温める、軽く歩く、深呼吸、ぬるめのお風呂など、強すぎない巡りケアを続けましょう。
吸収=腸活|食べるだけでなく吸収できる腸へ
中医学では、脾は気血を生み出す土台です。 現代の腸活では、腸内環境、腸のバリア、短鎖脂肪酸などが、全身の炎症・自律神経・睡眠とも関係すると考えられています。
- プロバイオティクス:善玉菌
- プレバイオティクス:菌のエサ
- バイオジェニックス:菌が作る有用成分
まず1つ変えるなら
朝か夜に、具だくさん味噌汁を1杯。 海藻、きのこ、豆、野菜を入れると、脾を助けながら腸活にもつながります。 よく噛むことも、消化のスイッチを入れる大切な養生です。
3日・3週間・3ヶ月で考える耳鳴り養生
耳鳴りの体質ケアは、焦らず段階的に整えることが大切です。 ほどよい堂では、日々入れ替わるからだのリズムに合わせて、3日・3週間・3ヶ月の時間軸で考えます。
悪化要因を見つける
睡眠不足、ストレス、低気圧、カフェイン、飲酒、肩こり、胃もたれ、便通、スマホ時間を記録します。
脾を整える習慣へ
具だくさん味噌汁、よく噛む、温かい飲み物、軽い散歩、首肩の温めを毎日の定番にします。
体質の土台を整える
漢方、薬膳、腸活、休養を組み合わせ、腎虚・気滞・血虚・痰湿・瘀血の偏りを整えていきます。
ほどよい堂でできる耳鳴り相談
宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂では、耳鳴りを「耳だけ」ではなく、 漢方・薬膳・腸活の視点から全身のバランスとして考えます。
| 相談内容 | 耳鳴り、めまい、睡眠、ストレス、冷え、胃腸、血流、体質チェック |
|---|---|
| 対応方法 | 店頭相談・オンライン相談・LINE無料漢方相談 |
| 提案内容 | 漢方薬、薬膳茶、食事養生、腸活、生活習慣の見直し |
よくある質問
Q. 耳鳴りに漢方は効きますか?
漢方は耳鳴りそのものを必ず消す特効薬としてではなく、冷え、疲労、不眠、ストレス、血流、胃腸虚弱など、耳鳴りを強く感じやすい背景を整える目的で使います。 体質に合っているかどうかが大切です。
Q. 耳鳴りでまず病院に行くべきケースは?
急な難聴、強いめまい、片側だけの耳鳴り、脈に合わせた耳鳴り、神経症状、強い不安や不眠を伴う場合は、耳鼻科での確認を優先してください。
Q. 補聴器は耳鳴りに使えますか?
難聴を伴う耳鳴りでは、補聴器により外の音が入りやすくなり、耳鳴りが目立ちにくくなる場合があります。 難聴の有無や程度を耳鼻科で確認したうえで検討します。
Q. 耳鳴りにサプリだけで対応できますか?
不足している栄養を補うことは大切ですが、耳鳴りを特定のサプリだけで解決しようとするのは現実的ではありません。 食事、睡眠、ストレス、聴力、血流、胃腸の状態を含めて整えることが大切です。
Q. 薬膳茶は耳鳴りに使えますか?
薬膳茶は、体質に合わせて巡り、潤い、胃腸、冷え、ストレスなどを整える補助として活用できます。 ほどよい堂では、体質や服薬状況を確認したうえでオーダーメイド薬膳茶をご提案しています。
耳鳴りを「耳だけ」で考えず、体質から整えませんか?
耳鳴りは、聴力、ストレス、睡眠、血流、胃腸、加齢などが重なって起こることがあります。 ほどよい堂では、漢方薬剤師が体質を確認し、漢方・薬膳・腸活を組み合わせてご提案します。
参考情報
- NIDCD|Tinnitus
- NICE Guideline|Tinnitus: assessment and management
- Cochrane|Cognitive behavioural therapy for adults with tinnitus
- WHO|Deafness and hearing loss: tinnitus
本記事は一般的な健康情報であり、診断・治療を代替するものではありません。 急な難聴、強いめまい、片側だけの耳鳴り、拍動性耳鳴りなどがある場合は、医療機関へご相談ください。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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ほどよい堂では、体質(気・血・津液/陰陽・寒熱など)の整理と、食事・生活の整え方をセットでご提案しています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。
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