不眠・不安・めまいは体質サイン?安神類・平肝熄風類から考える漢方セルフチェックガイド

漢方薬局ほどよい堂|漢方・薬膳・腸活の体質別養生

安神類・平肝熄風類・開竅類とは?不眠・不安・めまいを中医学で整える漢方ガイド

眠れない、不安が強い、イライラする、頭痛やめまいがある。
その背景には、中医学でいう「心神不寧」「肝陽上亢」「肝風内動」「脾虚による気血不足」などが関係していることがあります。 この記事では、安神類・平肝熄風類・開竅類の違いを、漢方薬剤師の視点からわかりやすく解説します。

不眠 不安感 イライラ めまい 頭痛 体質チェック

不眠・不安・めまいは「心」と「肝」だけでなく「脾=胃腸」も見る

中医学では、眠りや心の安定は「心」と関係が深いと考えます。 ただし、心だけを見ればよいわけではありません。 ストレスや緊張を調整する「肝」、そして食べたものから気血を作る「脾=胃腸」の働きも重要です。

ほどよい堂では、からだを「壊れて終わり」ではなく、常に入れ替わっている動的なシステムとして考えます。 そのため、不眠・不安・めまいの相談でも、漢方薬だけでなく、食事・腸活・睡眠・ストレス・休養まで含めて見直します。

心神不寧

心が落ち着かず、眠りが浅い・夢が多い・不安・動悸などが出やすいタイプです。

肝陽上亢

頭に熱や緊張がのぼり、頭痛・めまい・イライラ・目の充血などが出やすいタイプです。

肝風内動

体の内側で風のような揺れが生じ、ふらつき・震え・こわばり・ピクつきが出やすいタイプです。

脾虚・痰湿

胃腸の弱りや余分な湿が関係し、頭重感・眠気・めまい・胃もたれが出やすいタイプです。

陰陽五行と中医学の体質バランス

安神類・平肝熄風類・開竅類の違い

安神類・平肝熄風類・開竅類は、どれも心身の不調に関係しますが、目的が異なります。 検索では「不眠 漢方」「めまい 漢方」「イライラ 漢方」と調べられることが多いですが、実際には証=体質の偏りを見て選ぶことが大切です。

分類中医学的な目的関係しやすい悩み代表的な考え方
安神類心を落ち着かせ、眠りや精神の安定を支える不眠・不安・動悸・多夢・緊張心血虚、心陰虚、心神不寧
平肝熄風類肝の高ぶりや内風を鎮めるめまい・頭痛・イライラ・ふるえ・こわばり肝陽上亢、肝風内動、肝鬱化火
開竅類閉じた感覚や意識の閉塞を開くぼんやり感、強い閉塞感など専門的判断が必要な分類
大切な注意点:
これらは「症状名だけ」で選ぶものではありません。 同じ不眠でも、血虚・陰虚・気滞・痰湿・肝陽上亢などで整え方が変わります。 持病がある方、妊娠中の方、薬を服用中の方は自己判断せず、専門家にご相談ください。

安神類とは?不眠・不安・多夢に関係する中薬

安神類は、心を落ち着かせる目的で用いられる中薬の分類です。 中医学では、眠りは「心」に宿る神が安定しているかどうかと関係すると考えます。 心を養う血や陰が不足すると、寝つきの悪さ・眠りの浅さ・多夢・動悸・不安感につながりやすくなります。

安神類でよく使われる生薬

生薬特徴向きやすい体質イメージ
酸棗仁肝血を養い、心を落ち着かせる疲れているのに眠れない、眠りが浅い
柏子仁心を養い、腸を潤す不安感、血虚、便が硬い
竜骨気持ちの浮き上がりを鎮める動悸、驚きやすい、緊張しやすい
牡蛎肝陽を鎮め、心を落ち着けるのぼせ、緊張、不眠、首肩のこり
合歓皮気の巡りを和らげ、心を穏やかにするストレス、憂うつ感、胸のつかえ
酸棗仁湯|疲れているのに眠れないタイプ

酸棗仁湯は、疲労感があるのに眠れない、眠りが浅い、夢が多いといったタイプに用いられることがある処方です。 中医学的には肝血不足・心血不足による不眠を考えます。

ただし、不眠の背景が熱・痰湿・ストレス・胃腸の不調にある場合は、別の考え方が合うこともあります。

桂枝加竜骨牡蛎湯|緊張しやすく眠りが浅いタイプ

桂枝加竜骨牡蛎湯は、虚弱傾向があり、神経が過敏で、動悸・不安・眠りの浅さがある方に検討されることがあります。 中医学的には陰陽のバランスの乱れ、心腎の不調和を考えます。

甘麦大棗湯|張りつめやすく感情が揺れやすいタイプ

甘麦大棗湯は、甘草・小麦・大棗からなるシンプルな処方です。 古典的には、心が張りつめやすい、気持ちが揺れやすいタイプに用いられてきました。

甘草を含むため、むくみ・血圧・低カリウム血症などに注意が必要です。 他の漢方薬や医薬品を服用中の方は、専門家にご相談ください。

漢方薬局ほどよい堂の陰陽五行と東洋医学イメージ

平肝熄風類とは?めまい・頭痛・イライラを体質から考える

平肝熄風類は、肝の高ぶりや内風を鎮める目的で用いられる分類です。 中医学でいう「風」は、動く・揺れる・変化が早いという性質を持ちます。 そのため、めまい・ふらつき・震え・こわばり・ピクつきなどと関係します。

平肝熄風類でよく使われる生薬

生薬特徴向きやすい体質イメージ
釣藤鈎肝風を鎮めるめまい、頭痛、イライラ、緊張
天麻風を鎮め、ふらつきを整える頭重感、めまい、こわばり
石決明肝陽を鎮め、目を助ける目の充血、頭痛、のぼせ
牡蛎肝陽を鎮め、心を安定させる緊張、不眠、のぼせ、動悸
地竜経絡の巡りを助けるこわばり、しびれ感、巡りの滞り
釣藤散|頭痛・めまい・イライラが気になるタイプ

釣藤散は、頭痛・めまい・イライラ・首肩のこりなどがある方に検討されることがあります。 中医学的には肝陽上亢・肝風・痰湿・血の巡りの乱れなどを見ながら判断します。

抑肝散|神経の高ぶり・怒りっぽさ・眠りの浅さ

抑肝散は、神経が高ぶりやすい、怒りっぽい、眠りが浅い、食いしばりや筋肉のこわばりがある方に検討されることがあります。 中医学的には肝の高ぶり・肝風・脾虚を考えます。

抑肝散加陳皮半夏|イライラに胃腸・痰湿を伴うタイプ

抑肝散加陳皮半夏は、抑肝散に陳皮と半夏が加わった処方です。 イライラや緊張に加えて、胃もたれ・吐き気・喉のつかえ・痰湿傾向がある場合に考えやすい処方です。

ほどよい堂では、肝の高ぶりだけでなく、脾=土を整えて気血水の巡りを立て直す視点を大切にしています。

開竅類とは?セルフケアでは慎重に扱う専門的な分類

開竅類は、古典的には意識や感覚が閉じたような状態に対して用いられる分類です。 代表的なものに麝香や石菖蒲などがあります。

開竅類は自己判断で使わないことが大切です。
日常的な不眠・不安・ストレス対策として気軽に使う分類ではありません。 体質・症状・服薬状況を踏まえ、専門家の判断が必要です。

タイプ別セルフチェック|あなたはどの不眠・不安・めまいタイプ?

同じ「眠れない」「めまいがする」でも、背景となる証は人によって異なります。 まずは以下の表で、自分に近いタイプを確認してみましょう。

タイプよくあるサイン整え方の方向性
血虚タイプ
血の不足
眠りが浅い、夢が多い、顔色が淡い、疲れやすい、目が疲れる血を養い、心を落ち着ける
陰虚タイプ
潤い不足
ほてり、寝汗、口の乾き、夜に目が冴える、手足の熱感潤いを補い、余分な熱を冷ます
気滞タイプ
気の巡りの停滞
胸や喉のつかえ、ため息、イライラ、緊張、張り感気を巡らせ、ストレスをほどく
痰湿タイプ
余分な湿の停滞
頭重感、めまい、胃もたれ、眠気、むくみ、舌苔が厚い脾を整え、余分な湿をさばく
肝陽上亢タイプ
肝の高ぶり
頭痛、耳鳴り、怒りっぽい、目の充血、血圧が気になる肝の高ぶりを鎮め、上にのぼった熱を下げる
心脾両虚タイプ
心と胃腸の弱り
疲れると眠れない、食欲不振、不安、動悸、考えすぎ脾を補い、気血を作る土台を整える

体質がわからない方へ

不眠・不安・めまいは、症状名だけで漢方薬を選ぶより、体質を確認することで整え方が見えやすくなります。 まずは無料の漢方的体質セルフチェックをご活用ください。

薬膳と食養生で体質を整えるイメージ

薬膳と腸活で「心」と「肝」を整える

不眠・不安・めまいを考えるとき、ほどよい堂では脾=土を重視します。 脾は、現代的にいえば消化吸収の土台です。 食べたものを気血に変える力が弱ると、心を養う血も不足しやすくなり、眠りやメンタルの不安定さにつながることがあります。

ほどよい堂の養生3本柱

  • 栄養:細胞は食べたものでしか作られません。
  • 循環:血が巡ることで、栄養・酸素・いのちが届きます。
  • 吸収=腸活:食べるだけでなく、吸収できる腸を育てます。

今日からできる養生ポイント

  • 朝食を抜かず、胃腸のスイッチを入れる
  • 1口30回を目安によく噛む
  • 味噌汁・野菜スープを毎日の定番にする
  • 海藻・きのこ・豆類・発酵性食物繊維を意識する
  • 甘い飲み物は、水・お茶・薄い味噌汁へ少しずつ置き換える
  • 夜遅い食事を控え、寝る前の胃腸負担を減らす
  • 朝に光を浴び、軽く歩いて気を巡らせる
腸活では、善玉菌を補うプロバイオティクス、菌のエサになるプレバイオティクス、菌が作る有用成分であるバイオジェニックスを三位一体で考えます。 胃腸という「土」が整うと、気血水が巡りやすくなると考えられます。

3日・3週間・3ヶ月で考える体質改善の目安

体は常に入れ替わっています。 眠りやメンタルの不調も、一晩で完全に変えるというより、段階的に土台を整えることが大切です。

期間の目安変化のイメージおすすめの取り組み
3日胃腸の軽さ、寝る前の落ち着き、朝の重だるさの変化に気づきやすい時期よく噛む、味噌汁、夜食を控える、寝る前スマホを減らす
3週間食事・睡眠・散歩などの習慣が定着しやすい時期腸活食材、軽い運動、休養パターンの見直し
3ヶ月気血水の巡りや体質の土台を見直しやすい時期漢方・薬膳・腸活を体質に合わせて継続する
漢方薬と生薬のイメージ

漢方薬を選ぶ前に|1包から試せる体質確認もおすすめ

漢方薬は、症状名だけで選ぶより、体質・生活習慣・胃腸の状態・冷えや熱の有無・服薬状況を見て選ぶことが大切です。 ほどよい堂では、体質に合うかを確認しながら、必要に応じて1包単位で試せるご提案も行っています。

目的別おすすめページ

不眠・不安・めまいの背景には、気血水の不足や巡りの乱れ、胃腸の弱り、腸内環境の乱れが関係していることがあります。 気になる内容からご覧ください。

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よくある質問

Q. 不眠には酸棗仁湯を飲めばよいですか?

酸棗仁湯は、疲れているのに眠れない、眠りが浅いタイプに用いられることがあります。 ただし、不眠には血虚・陰虚・気滞・痰湿・肝陽上亢など複数のタイプがあります。 症状名だけで選ばず、体質を確認することが大切です。

Q. イライラして眠れない場合は抑肝散ですか?

抑肝散は、神経の高ぶりやイライラ、不眠などで候補になることがあります。 ただし、胃腸の弱さや痰湿がある場合は、抑肝散加陳皮半夏など別の考え方が合う場合もあります。

Q. めまいには釣藤散が合いますか?

釣藤散は、頭痛・めまい・イライラ・首肩のこりなどがある方に検討されることがあります。 ただし、めまいには痰湿・血虚・腎虚・瘀血なども関係するため、体質確認が必要です。

Q. 開竅類はセルフケアで使えますか?

開竅類は、古典的には意識や感覚の閉塞を開くような専門的な分類です。 日常の不眠やストレス対策として自己判断で使うものではなく、専門家の判断が必要です。

Q. 漢方薬だけでなく食事や腸活も必要ですか?

はい。中医学では、脾=胃腸が整うことで気血が作られ、全身を巡りやすくなると考えます。 現代的にも、栄養・腸内環境・睡眠・ストレス管理は心身の土台づくりに関係します。

不眠・不安・めまいを体質から見直したい方へ

眠れない、不安が続く、イライラする、めまいがある。 その不調は、心だけの問題ではなく、気血水の巡り・胃腸の吸収力・ストレス・休養不足が重なっているサインかもしれません。

ほどよい堂では、漢方・薬膳・腸活を組み合わせ、あなたの体質に合わせた整え方をご提案しています。 まずは体質チェックやLINE無料相談からお気軽にご利用ください。

※本記事は漢方・中医学・薬膳・腸活に関する一般的な情報提供を目的としています。 特定の疾患の診断・治療・治癒を保証するものではありません。 症状が強い場合、急なめまい・激しい頭痛・意識障害・麻痺・ろれつが回らないなどがある場合は、早めに医療機関を受診してください。 妊娠中・授乳中・持病のある方・医薬品を服用中の方は、漢方薬や健康食品の使用前に医師・薬剤師など専門家にご相談ください。

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監修者・免責事項

本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。

Supervisor / Reviewer

監修者情報

ほどよい堂|漢方×薬膳×腸活のトリプルメソッド(監修者紹介イメージ)

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表

宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。

  • 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
  • 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
  • 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
漢方相談 薬膳(食養生) 腸活(消化吸収) セルフケア設計
所在地:〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町川南26197-1(峠の里内)
TEL:0983-32-7933
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