妊娠・授乳中はビタミンB群が大切|葉酸・B6・B12の働きと食事改善を漢方と腸活でやさしく解説
妊娠・授乳期はビタミンB群が大切
葉酸・B6・B12の働きと、食事・腸活・漢方的ケアをやさしく解説
「妊娠が分かったので葉酸が気になる」「つわりで食事が偏る」「授乳中で疲れやすい」。 妊娠・授乳期は、お母さん自身の体を守ることと、 赤ちゃんの発育を支えることが同時に進む時期です。 その土台として、葉酸、B6、B12をはじめとするビタミンB群はとても大切です。
- 妊娠前〜授乳期のB群を整理
- 葉酸・B6・B12を中心に解説
- 食事・腸活・体質の視点も網羅
- 自己判断でのサプリ増量に注意
ほどよい堂では、体を「壊れて終わり」ではなく、常に入れ替わっている動的平衡のシステムとして考えています。 妊娠・授乳期は、3日で体感/3週間で習慣/3か月で土台という時間軸を意識しながら、 栄養・循環・吸収のバランスを整えることが大切です。

目次
- 1 妊娠・授乳期は「様子見でよいもの」と「すぐ相談したいもの」があります
- 2 妊娠・授乳期の栄養テーマは大きく4タイプで考えるとわかりやすい
- 3 妊娠・授乳期に意識したい栄養を一覧で整理
- 4 妊娠前〜妊娠初期は「食事+葉酸400μg/日」を意識したい時期
- 5 なぜ妊娠・授乳期にB群が不足しやすいのか
- 6 漢方的にみると、妊娠・授乳期は「血」「脾」「気」のバランスで見立てやすくなります
- 7 妊娠・授乳期を整える3本柱栄養・循環・吸収(腸活)
- 8 妊娠・授乳期に、まず1つ変えるなら「糖だけの食事」を減らすこと
- 9 授乳中は「与えるばかり」になりやすいので、お母さんの土台づくりも大切です
- 10 クロレラは「毎日の基礎食」、玄米×麹は「主食の質づくり」
- 11 3日・3週間・3か月でみる、妊娠・授乳期の立て直し
- 12 妊娠・授乳期のビタミンB群セルフチェック|血液検査と症状からかんたん判定
- 13 妊娠・授乳期とビタミンB群のFAQ
- 14 妊娠・授乳期は、赤ちゃんだけでなく「お母さんの土台」から見ると整理しやすくなります
- 15 監修者・免責事項
妊娠・授乳期は「様子見でよいもの」と「すぐ相談したいもの」があります
つわりや疲れやすさ、食事量のゆらぎはよくある一方で、 食べられない・飲めない・体重が急に落ちる、 強い息切れ・動悸、 ふらつきが強いなどは、早めに主治医へ相談したいサインです。
・つわりが強く、水分も取りにくい
・急な体重減少、脱水っぽさがある
・強い息切れ、動悸、立っていられないほどのふらつき
・しびれ、舌の痛み、極端なだるさが続く
・授乳中に食事量が大きく落ち、体調の低下が強い
葉酸をいつから意識するか、つわり時の食事の工夫、完全菜食・動物性食品不足、胃腸の弱り、 胃酸を抑える薬の長期使用、授乳期の食事の細さ、睡眠不足、ストレスなど。
妊娠・授乳期の栄養テーマは大きく4タイプで考えるとわかりやすい
① 妊娠前〜初期の葉酸重点タイプ
赤ちゃんの発育を支える土台づくり
妊娠を計画している方、妊娠の可能性がある方、妊娠初期は、 とくに葉酸の確保を意識したい時期です。
② つわり・食事偏りタイプ
脾虚=食べたいのに入りにくいタイプ
においでつらい、食べられる物が限られる、パンや麺に偏る。 この時期はB群・たんぱく質・ミネラルが薄くなりやすくなります。
③ B12不足リスクタイプ
吸収・食材制限に注意したいタイプ
動物性食品が少ない、厳格なベジタリアン・ビーガン、胃腸が弱い、胃薬を長く使っている。 こうした背景ではB12不足に注意が必要です。
④ 授乳期の消耗タイプ
気血両虚=与えるばかりで消耗しやすいタイプ
授乳中は、お母さん自身の回復と赤ちゃんへの栄養供給が重なる時期です。 疲れやすさや食事の細さが続く方は、土台の栄養を見直したい場面です。
ポイント: 妊娠・授乳期は「サプリを増やせば安心」ではありません。 必要な栄養を、食事を基本に、必要に応じて適切に補うことが大切です。
妊娠・授乳期に意識したい栄養を一覧で整理
| 栄養素 | 体での主な働き | 妊娠・授乳期でのポイント | 不足時に気づきやすいサイン | 食事の例 |
|---|---|---|---|---|
| 葉酸 B9 | 細胞分裂、DNA合成、造血 | 妊娠前〜初期にとくに重要。食事に加えて葉酸400μg/日が目安として示されています。 | だるさ、口内炎、舌炎、貧血傾向 | 葉物野菜、豆類、海藻、妊婦用サプリ |
| ビタミンB6 | たんぱく代謝、脳発達、免疫機能 | 妊娠・授乳期は必要量が増えます。妊娠中の吐き気で医師管理下で使われることもあります。 | だるさ、口角炎、気分の揺れ、食事が入りにくい | 魚、鶏肉、じゃがいも、バナナ |
| ビタミンB12 | 神経・造血・DNA合成 | 妊娠・授乳期に不足すると、お母さんだけでなく赤ちゃん側にも影響しうるため注意が必要です。 | 疲れやすい、しびれ、舌の痛み、ぼんやり感 | 魚介、肉、卵、乳製品 |
| B1・B2 | エネルギー代謝、粘膜・神経の維持 | 食べたものを使える形に変える土台。つわりや偏食が続くと不足しやすくなります。 | だるさ、食欲低下、口内炎、肌荒れ | 豚肉、卵、乳製品、豆類、玄米 |
| 鉄・たんぱく質 | 血液・組織の材料 | B群と一緒に見たい重要な土台です。妊娠中や産後は不足しやすくなります。 | 息切れ、動悸、立ちくらみ、疲れやすい | 赤身肉、魚、卵、豆腐、納豆 |

妊娠前〜妊娠初期は「食事+葉酸400μg/日」を意識したい時期
葉酸は、細胞分裂やDNA合成に関わる大切な栄養です。 とくに妊娠前〜妊娠初期は、赤ちゃんの発育の初期段階を支える大切な時期のため、 通常の食事に加えて、食品以外から葉酸400μg/日が望まれるとされています。
ただし、葉酸だけを多く取ればよいわけではありません。 B12不足があるまま葉酸だけを増やすと、貧血のサインが見えにくくなることがあります。 だからこそ、葉酸は「単独」ではなく、B12や食事全体と一緒に見ることが大切です。
なぜ妊娠・授乳期にB群が不足しやすいのか
必要量が増える
妊娠・授乳期は、お母さんの体だけでなく、赤ちゃんの発育や母乳のためにも栄養が必要になります。 とくに葉酸・B6・B12は意識したい栄養です。
食事が偏りやすい
つわり、寝不足、育児中の慌ただしさで、 食べやすいものだけに偏ると、糖質は入ってもB群やたんぱく質が薄くなりやすくなります。
吸収しにくい
胃腸が弱い、よく噛めない、胃薬を長く使っている、動物性食品が少ない。 こうした背景があると、B12などが入りにくくなります。
通常の妊婦用サプリ以外のダイエタリーサプリは、 「天然だから安心」とは限りません。今飲んでいるものがある場合は、主治医や薬剤師に確認しておくと安心です。
漢方的にみると、妊娠・授乳期は「血」「脾」「気」のバランスで見立てやすくなります
血虚
血の材料不足タイプ
顔色が淡い、疲れやすい、めまい、眠りが浅い、爪や髪が弱い。 妊娠・授乳期に消耗しやすい“血”の不足を考えやすいタイプです。
例:当帰芍薬散(血虚+冷えやむくみを伴いやすいタイプに用いることがある方剤)
脾虚
胃腸の弱りタイプ
食べたいのに入らない、食後にだるい、つわりで偏る、便が不安定。 脾=土が弱り、栄養を吸収して血へ変えにくい見立てです。
例:六君子湯(脾虚で胃腸が弱いタイプに用いることがある方剤)
気血両虚・肝鬱
疲れや緊張が重なるタイプ
授乳中で消耗しやすい、疲れやすい、気分が揺れやすい、つかえ感がある。 気と血の両面から支えたいタイプです。
妊娠・授乳期の漢方は、時期・体質・服用中の薬を確認しながら個別に組み立てることが大切です。
弁証論治の考え方: ①どのタイプの妊娠・授乳期の不調かを見立てる → ②背景にある食事・睡眠・胃腸・ストレスを整理する → ③養生と必要な漢方や栄養サポートを組み立てる、という流れが実践的です。
妊娠・授乳期を整える3本柱
栄養・循環・吸収(腸活)
① 栄養
赤ちゃんの発育も、お母さんの回復も、食べたものでしか作れません。 葉酸・B6・B12・たんぱく質・鉄を無理なく入れていくことが土台です。
② 循環
血が巡ることで、必要な栄養や酸素が全身へ届きやすくなります。 冷え、睡眠不足、緊張が強いと巡りが落ちやすいため、休養も大切なケアです。
③ 吸収=腸活
食べても吸収できなければ、必要な材料は届きません。 よく噛む、発酵食品、海藻、きのこ、豆、味噌汁や野菜スープなどで、 “吸収できる腸”を育てる視点が大切です。
妊娠・授乳期に、まず1つ変えるなら「糖だけの食事」を減らすこと
妊娠中や授乳中は、食事が入りにくい日もあります。 それでも、パンだけ、麺だけ、甘い飲み物だけが続くと、 B群やたんぱく質、ミネラルが不足しやすくなります。
おすすめの基本
- 白い主食だけの日を減らし、玄米や雑穀を少し混ぜる
- 毎食どこかで卵・魚・肉・豆・納豆などのたんぱく源を入れる
- 葉物野菜、豆類、海藻を少しずつ重ねる
- 味噌汁や野菜スープで、温かい水分と具を一緒に取る
- 1口30回を目安によく噛み、消化のスイッチを入れる
つわり・授乳期の工夫
- 食べられるタイミングで少量ずつ、回数を分ける
- においがつらい日は、冷ましたスープやおにぎりから
- 甘い飲み物だけで済ませず、卵・豆腐・ヨーグルトなども足す
- 授乳中は「自分のごはんを後回し」にしすぎない
- 食べられない日が続くときは、早めに主治医へ相談する

授乳中は「与えるばかり」になりやすいので、お母さんの土台づくりも大切です
授乳中は、赤ちゃんへ与えることが優先になり、自分の食事が後回しになりやすい時期です。 しかし、お母さんの疲れやすさ、食事の細さ、口内炎、しびれ、立ちくらみなどが続くときは、 体の土台が追いついていないサインかもしれません。
「母乳のために食べる」だけでなく、 お母さん自身の回復・睡眠・胃腸も含めて整えていくことが、 結果的に授乳期の安定につながりやすくなります。

クロレラは「毎日の基礎食」、玄米×麹は「主食の質づくり」
クロレラ
食事が細い日、野菜やたんぱく質が不足しやすい日、 毎日の基礎栄養を“まるごと”底上げしたい方に。 ほどよい堂では、クロレラを緑のまるごと食品・細胞の基礎食として考えています。
ただし、妊娠・授乳期は自己判断で新しいものを増やしすぎず、 気になる場合は主治医・薬剤師へ相談しながら使うことが大切です。
クロレラ相談・詳細を見る玄米×麹
白い主食だけに偏りやすい方には、玄米や麹を取り入れて、 食物繊維やビタミン・ミネラルを意識しやすい形にしていくのがおすすめです。
玄米×麹は、ただの糖質補給ではなく、 妊娠・授乳期の毎日の主食の質を整える発想として考えやすい組み合わせです。
玄米×麹の健康食品を見るサプリ相談・ワカサプリ
妊娠・授乳期は、サプリも「多ければよい」ではありません。 葉酸は重要ですが、B12や食事全体とのバランスも大切です。
何をどこまで使うか迷うときは、今の食事、つわり、授乳、胃腸の状態まで含めて一緒に整理するとわかりやすくなります。
ワカサプリを見る3日・3週間・3か月でみる、妊娠・授乳期の立て直し
体感の変化
食べやすい時間帯、においでつらい食べ物、甘い物への流れやすさ、 だるさの出方など、“土台のズレ”に気づきやすい時期です。
習慣の変化
朝食の質、汁物の定番化、少量頻回食、よく噛むこと、 授乳中も自分の食事を後回しにしない工夫などが続きやすくなります。
土台の変化
妊娠・授乳期の体づくりは、日々の積み重ねで変わっていきます。 栄養・循環・吸収の3本柱を無理なく続けることが大切です。
妊娠・授乳期のビタミンB群セルフチェック|血液検査と症状からかんたん判定
つわり、疲れやすさ、口内炎、しびれ、食習慣、血液データを合わせて見るとヒントが得られやすくなります。 ただし、妊娠・授乳期は自己判断でサプリを増やす前に、主治医への相談が前提です。
最近の血液検査の結果と、日ごろ気になっている症状にチェックを入れると、
妊娠・授乳期のB群不足の可能性を簡易チェックできます。
※医療的な診断ではありません。妊娠・授乳期は、結果にかかわらず自己判断での増量は避けてください。
妊娠・授乳期とビタミンB群のFAQ
葉酸はいつから意識するとよいですか?
妊娠が分かってからではなく、妊娠を計画している時期や妊娠の可能性がある時期から意識しておくと安心です。 妊娠前〜妊娠初期は、食事に加えて葉酸400μg/日が望まれるとされています。
つわりで食べられないときはどう考えますか?
完璧な食事を目指すより、食べられるタイミングで少量ずつ、温かいスープや卵、豆腐、おにぎりなど “入りやすい形”で栄養をつなぐ発想が大切です。水分も取りにくいときは早めに主治医へ相談してください。
授乳中は葉酸よりB12やB6も気にしたほうがよいですか?
はい。葉酸だけでなく、B6やB12、たんぱく質、鉄なども一緒に見ていくと整理しやすくなります。 とくに食事量が落ちている方、動物性食品が少ない方はB12にも注意したいところです。
妊娠・授乳期に漢方は使えますか?
使われることはありますが、妊娠週数、授乳状況、体質、服用中の薬によって考え方が変わります。 自己判断ではなく、主治医と薬剤師に相談しながら選ぶことが大切です。
クロレラや玄米×麹は妊娠・授乳期にも使えますか?
使い方やタイミングは個別判断です。 妊娠・授乳期は、通常の妊婦用サプリ以外を追加するときは、主治医や薬剤師に確認してから取り入れると安心です。
妊娠・授乳期は、赤ちゃんだけでなく「お母さんの土台」から見ると整理しやすくなります
ほどよい堂では、妊娠・授乳期の栄養を、 漢方的な見立てと現代栄養学の両方から整理しています。 「何を足すか」だけでなく、「なぜ食べにくいのか」「なぜ吸収しにくいのか」「なぜ疲れやすいのか」まで見ていくことが大切です。
血虚(材料不足タイプ)、脾虚(胃腸の弱りタイプ)、気血両虚(授乳期の消耗タイプ)などをまとめて見ることで、 食事・腸活・漢方・健康食品の組み立てがしやすくなります。
監修者・免責事項
本記事の信頼性を高めるため、監修者情報と免責事項をまとめています。 体質の整理(中医学)と、現代の栄養学・生活習慣の視点を両輪で扱い、誠実な表現を心がけています。
Supervisor / Reviewer
監修者情報

監修:河邊 甲介(薬剤師/中医薬膳師/薬膳素材専門士/ペットフーディスト)
漢方薬局「ほどよい堂」代表
宮崎県川南町にて、漢方 × 薬膳 × 腸活のトリプルアプローチによる健康相談を行っています。 体質の言語化と、日常で“続く整え方”をセットでご提案しています。
- 栄養:細胞は“食べたものでしか作られない”
- 循環:巡りが整うと、酸素・栄養が届きやすくなる
- 吸収(腸活):食べるだけでなく“吸収できる腸”を育てる
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ほどよい堂では、体質(気・血・津液/陰陽・寒熱など)の整理と、食事・生活の整え方をセットでご提案しています。
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本記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療・処方の代替ではありません。 症状が強い/長引く/不安が大きい場合は、医療機関・専門家へご相談ください。
- 体質・状態・既往歴により、最適な対処は異なります。
- 妊娠中・授乳中・服薬中・通院中の方は、自己判断での実施を避け、必ず確認してください。
- 記事内容は、予告なく更新・変更する場合があります。




