冷え・むくみ・疲れなど“巡り”の不調は、血流だけでなく「腸=吸収の土台」が関わることがあります。

中医学では胃腸の働きを担う“脾=土”が整うと、気血水が巡りやすいと考えます。

この記事では、腸活の基本(プロ・プレ・バイオジェニックス+腸バリア)を軸に、無理なく続けられる整え方をまとめます。

はじめに:巡りが悪い人ほど「腸を整える」と近道になることがある

腸漏れ(リーキガット症候群)のセルフチェックと腸ケアを伝える女性イラスト|ほどよい堂

冷え・むくみ・疲れが抜けない、肌のくすみ、寝つきが悪い…。
こうした不調を「血流の問題」とだけ捉えると、温めや運動だけで頭打ちになることがあります。

そこで大事なのが、腸=吸収の土台
吸収が整うと、栄養が“入る”だけでなく“使える形で届く”ようになり、結果として巡り(気血水)が支えられやすい、と考えられます。

毛細血管の観察は、こうした「巡りの傾向」を見直すきっかけにもなります。
※毛細血管観察は医療診断ではなく、生活改善の目安です。


土が整えば、全身が巡る(中医学×腸活の接続)

五行相生・相剋の関係を図解した中医学の体質改善に役立つ基本チャート

中医学では、胃腸の働きを中心に担う「脾(ひ)」を土(ど)として重視します。

土は、食べたものを

  • 気(エネルギー)
  • 血(栄養)
  • 津液(体を潤す水)

へと作り、全身へ配る“要”です。

脾=土が弱ると起こりやすいサイン(脾虚=消化吸収の弱り)

  • 食後に眠い/だるい
  • お腹が張る/胃もたれ
  • 軟便ぎみ/便秘と下痢を繰り返す
  • むくみやすい/体が重い
  • 甘い物が欲しくなる

つまり、巡りを整えるには、「巡らせる(運動・温め)」だけでなく「作れる/吸収できる(腸)」がセットになって初めて安定しやすい、という考え方です。


腸活は三位一体+バリア

腸活で腸内環境を整えることを意識した女性を描いた漢方的ケアイラスト|ほどよい堂

腸活は「発酵食品を食べる」だけでは続きにくいので、4点で整理すると実行しやすくなります。

プロバイオティクス(善玉菌)

腸に“良い働きをする菌”を取り入れる発想。

:味噌、ぬか漬け、ヨーグルト(合う人のみ)、納豆 など
※体質やお腹の状態で合う・合わないがあるため、無理に増やさず少量から。

プレバイオティクス(エサ:発酵性食物繊維)

善玉菌の“エサ”を入れて、育てる発想。

:海藻、きのこ、豆類、ごぼう、玉ねぎ、オートミール、冷やご飯 など

バイオジェニックス(菌が作る有用成分)

菌そのものではなく、菌が作る“有用な成分”を活かす発想。

:発酵食品に含まれる代謝産物、食物繊維が発酵して生まれる短鎖脂肪酸など
(※食品での体感は個人差があり、まずは“定番化”がコツ)

腸バリア(リーキーガット視点:腸の防御低下)

腸は「吸収」だけでなく「守る」臓器。
バリアが弱ると、刺激に敏感になりやすく、体調の波が大きくなることがあります。

バリアがゆらぎやすい生活要因(例)

  • 睡眠不足
  • 強いストレス
  • アルコール過多
  • 超加工食品・甘い飲料が多い
  • 食べ過ぎ・早食い

ここまでをまとめると、腸活は、「入れる(プロ)/育てる(プレ)/活かす(バイオジェニックス)」+「守る(バリア)」で考えると、巡りの土台作りがぶれにくくなります。


毎日の定番(続く設計)

一口30回を意識してよく咀嚼しながら食事を楽しむ女性のイラスト|ほどよい堂

腸活は「頑張るほど続かない」ので、毎日できる“定番”に落とすのが勝ちです。
目安は、3日で体感/3週間で習慣/3ヶ月で土台

味噌汁/野菜スープ(腸と巡りの“ベース”)

温かい汁物は、脾=土を助け、体を冷やしすぎない形で食物繊維も入れられます。

おすすめ具材(組み合わせ例)

  • きのこ+わかめ+豆腐
  • 玉ねぎ+にんじん+キャベツ
  • 大根+しめじ+薄揚げ

※胃腸が弱い人は、最初は“具を煮込んで柔らかく”が安心です。

海藻・きのこ・豆(プレバイオの主力)

「何を食べればいい?」の答えを1行にすると、ここです。

  • 海藻:わかめ、ひじき(少量から)
  • きのこ:しめじ、えのき、しいたけ
  • 豆:納豆、豆腐、おから、蒸し大豆

コツ

  • いきなり増やすと張る人もいるので、少量→慣れたら増量が◎

噛む(1口30回)=脾のスイッチ

よく噛むことは、腸活の“最短ルート”。

  • 消化のスイッチが入る
  • 食べ過ぎを防ぎやすい
  • 脾=土が助かる

続けるコツ

  • 全部30回は難しいので、最初の一口だけ丁寧にから始める

巡りも整えたい人へ:腸活×毛細血管をつなぐ見方

毛細血管の内部構造と血流の様子を表現した拡大イメージ

毛細血管は、栄養と酸素を細胞へ届ける現場。

腸が整うと、

  • 栄養が“吸収されやすくなる”
  • 炎症が落ち着きやすい
  • 自律神経の回復が進みやすい

といった方向で、巡りの土台が支えられる可能性があります。

だからこそ、温めや運動をしても変わりにくい人は、「土(脾)=腸の立て直し」を同時に進めるのが効率的です。


まとめ:腸は“巡りの司令塔”。まずは定番化が勝ち

漢方や養生の大切なポイントをわかりやすく伝える、ほどよい堂の解説イメージ

腸活で大事なのは、特別なものより

  • 味噌汁/野菜スープ
  • 海藻・きのこ・豆
  • 噛む(1口30回)

を“続く形”で日常に入れること。

整うほど、巡りも安定しやすくなります。

「腸の状態」と「巡り」を一緒に整理すると、やることが減って続きます。