避難生活で頭が重い・めまいがする|水分と自律神経の整え方

避難所・車中泊・在宅避難など、いつもと違う環境が続くと、
「頭が重い」「ふわふわする」「立つとクラッとする」といった めまい・頭重 が起こりやすくなります。

この不調は、病気が原因のこともありますが、避難生活では特に

  • 睡眠不足
  • 脱水(のどが渇く前に進む)
  • 緊張(自律神経の乱れ)

が重なって、体の“巡り”が乱れることで起こるケースが多いのが特徴です。

この記事では、避難生活でもできる
補水(ほすい)
休息
ゆるめる(自律神経ケア)
を「今すぐできる順」でまとめます。


原因:睡眠不足・脱水・緊張

避難生活の「頭が重い・めまい」は、1つの原因ではなく、複数の負担が同時にかかって起こりやすいです。

① 睡眠不足:回復できず“脳が疲れる”

騒音・明るさ・人の気配・不安で眠りが浅くなると、
自律神経が休めず、頭が重く感じやすくなります。

  • 寝ても疲れが抜けない
  • 首・肩がこる
  • 目がしょぼしょぼする
  • ふわふわする

② 脱水:のどが渇く前に進む

避難生活では、トイレ問題などで水分を控えてしまいがちです。
しかし、のどの渇きが強くなくても脱水が進むことがあります。

厚生労働省の避難所ガイドラインでも、「のどが渇いていなくても水分をとる」ことが脱水予防に有用とされています。

③ 緊張(ストレス):交感神経が上がり“巡りが固まる”

強い緊張や不安が続くと、呼吸が浅くなり、首肩がこわばり、血流も滞りやすくなります。
その結果、頭が重い・めまいがする…につながることがあります。

中医学で見る「頭重・めまい」(かんたん整理)

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避難生活の頭重・めまいは、中医学では次のような混合パターンで起こりやすいです。

  • 水滞(すいたい)=水分の偏りタイプ:頭が重い・むくむ・ぼーっとする
  • 気滞(きたい)=ストレスで詰まるタイプ:息が浅い・胸がつかえる・イライラ
  • 血虚(けっきょ)=栄養不足タイプ:立ちくらみ・疲れやすい・顔色が青白い

避難生活は「食べる・寝る・動く」が崩れやすいので、体の土台(脾=胃腸)から乱れが出やすいのもポイントです。


対策(補水・休息・ゆるめる)

漢方や養生の大切なポイントをわかりやすく伝える、ほどよい堂の解説イメージ

頭重・めまいは、まず “悪化ループを止める”のがコツです。
やることは多くありません。優先順位はこの3つです。

  1. 補水(少しずつ回数で)
  2. 休息(目と首を休める)
  3. ゆるめる(呼吸・温め・軽い動き)

1)補水:一気飲みより「少しずつ回数で」

避難生活では、まとめて飲むより 少量×こまめに が続けやすいです。
厚労省ガイドラインでも、こまめな水分摂取が推奨されています。

  • ひと口〜数口を「回数で稼ぐ」
  • 起床後・就寝前は特に意識
  • 汗をかいたら水分だけでなく塩分も意識(汁物があると便利)

※心臓・腎臓・血圧の持病がある方は、水分・塩分調整が必要な場合があります。医療者へ相談できると安心です。

2)休息:目・首・耳を休めるだけで変わる

避難所は刺激が多く、脳が休まりにくい環境です。
「横になる時間がとれない」場合も、次の工夫が効きやすいです。

  • 目を閉じる(3分でもOK)
  • 首を温める(タオル・ネックウォーマー)
  • 音を減らす(耳栓・イヤホン)
  • 明るさを落とす(アイマスク・タオル)

3)ゆるめる:自律神経を“下げるスイッチ”を入れる

めまい・頭重がある時は、激しい運動ではなく、
呼吸+軽い動き+温めがちょうど良いです。

3分でできる「ゆるめる」セット

  • ゆっくり鼻から吸って、口から長く吐く(吐く息を長めに)
  • 肩をすくめてストン×5回
  • ふくらはぎを動かす(足首ぐるぐる/つま先上げ)
  • お腹を温める(腹巻・カイロは服の上から)

食べ方のコツ:胃腸(脾=土)を守ると回復しやすい

避難生活では、冷たい飲み物・甘い飲料・パン中心が続くと、
胃腸が疲れて「気持ち悪い→食べない→さらに弱る」になりがちです。

  • 温かい汁物があれば最優先
  • よく噛む(1口30回が目安)
  • 食べられる量でOK(少量を回数で)
  • できる範囲で「たんぱく質+食物繊維」を足す

受診の目安(“いつものめまい”と違う時は迷わない)

漢方薬剤師が指差しで案内するオンライン漢方相談のイラスト|ほどよい堂

避難生活のめまい・頭重は多くが一時的ですが、
中には 脳血管障害などの緊急サインが混ざることがあります。

今すぐ救急を考えるサイン

  • 突然、片側の手足がしびれる/力が入らない
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 物が二重に見える、歩けないほどふらつく
  • 突然の激しい頭痛
  • 意識がぼんやりする、反応が鈍い

これらは脳卒中の警告サインとして注意が必要です。 (toyoko-stroke.com)

すぐ受診した方がよい目安(当日中〜早め)

  • 吐き気・嘔吐が強い
  • 水分が取れない
  • めまいが半日以上おさまらない
  • 発熱・強いだるさを伴う
  • ふらつきで転びそう

暑い日などに めまい・頭痛・吐き気がある場合は、早めの受診が望ましいと厚労省も注意喚起しています。 (厚生労働省)

まとめ:巡りの備えへ(頭重・めまいは“土台+巡り+休息”で整える)

体に熱がこもってつらい状態を表した、ほどよい堂の漢方相談イメージ

避難生活の「頭が重い・めまいがする」は、
睡眠不足+脱水+緊張が重なることで起こりやすい不調です。

  • 補水:少しずつ回数で(起床後・就寝前が狙い目)
  • 休息:目・首・音の刺激を減らす
  • ゆるめる:呼吸+温め+ふくらはぎで巡りを作る
  • 赤旗:突然の麻痺・ろれつ・激しい頭痛は救急も検討 (toyoko-stroke.com)

「備え」は道具だけでなく、体を守る手順があると強いです。