漢方と中医学で自律神経の不調をチェック&改善する方法

自律神経の不調は、現代社会で多くの人が抱える問題の一つです。

ストレスや生活習慣の乱れなどが原因で、自律神経のバランスが崩れると、疲労感、頭痛、不眠、消化不良などの様々な症状が現れます。

こうした自律神経の不調に対する自然で効果的なアプローチとして、漢方や薬膳、中医学が注目されています。

漢方は、自然由来の生薬を使用し、体のバランスを整えることを目的としています。

自律神経の不調に対しては、個々の体質や症状に合わせた漢方薬が効果を発揮します。

例えば、ストレスによるイライラや不眠には『柴胡加竜骨牡蛎湯』『加味逍遥散』『抑肝散』などが使われることが多いです。

また、体全体のバランスを整えることで、自律神経の働きを正常化する手助けをします。

薬膳は、食材の持つ効能を活かし、食事を通じて健康を促進する方法です。

自律神経の不調に対しては、リラックス効果のある食材や、体を温める食材を取り入れることが推奨されます。

例えば、なつめやクコの実、生姜などは、日々の食事に簡単に取り入れることができ、体調を整える助けとなります。

中医学は、体全体のバランスとエネルギーの流れを重視し、自律神経の不調に対しても根本的な改善を目指します。

針灸や気功などの療法も取り入れながら、体内のエネルギーの流れをスムーズにし、自律神経のバランスを整えることを目指します。

このように、自律神経の不調に対する漢方、薬膳、中医学のアプローチは、自然で効果的な方法として注目されています。

生活に取り入れることで、健康で快適な日常を送るためのサポートとなるでしょう。

漢方・中医学理論に基づく「自律神経の不調のタイプ別対処法」

自律神経の不調は、多くの人が抱える現代病の一つです。

漢方や中医学の理論では、自律神経の不調は体質や生活習慣によって異なるため、個々の症状に応じた対処が求められます。

ストレスによる緊張や不安、不眠、消化不良など、さまざまなタイプの自律神経の不調に対して、漢方薬や薬膳、中医学のアプローチが効果を発揮します。

この特集では、自律神経の不調をタイプ別に分け、具体的な漢方・中医学に基づく対処法を詳しく紹介します。

自己チェックポイント

次のチェック項目に当てはまるものが多いものがあなたの今の体質になりますが、複数のタイプが重複していることもよくあります。

A.イライラタイプ(気滞)

□イライラしやすい
□目が疲れやすく、充血しやすい
□頭痛やフワフワしためまいが起きやすい
□のどに詰まった違和感がある
□肩こりがひどい
□寝つきが悪い
□胸やお腹が張った感じがする
□ゲップやおならがよく出る

B.クヨクヨタイプ(脾気虚)

□思い悩みやすい
□少し動いただけで汗が出る
□風邪をひきやすい
□食欲がない
□食べ過ぎると下痢になりやすい
□疲れやすい
□むくみやすい
□アザができやすい

C.ドキドキタイプ(心血虚)

□わけもなく不安になりやすい
□動悸・息切れがする
□不整脈がある
□夢を見ることが多い(悪夢・多夢)
□物忘れが多い
□驚きやすい
□寝つきが悪い
□手足のほてり、のぼせ、熱感がある

タイプ別解説・養生法

A.イライラ(気滞)
タイプ

- きたい -

ストレス過剰によって「気」の巡りが悪くなっている状態です。情緒不安定になりやすいタイプです。ホルモンバランスも乱れやすいため、倦怠感 · めまい・立ち眩み · 疲れが取れないなど様々な不調があらわれやすくなっています。

【タイプ別養生法】
▷上手なストレス発散方法を見つけましょう!
▷ヨガ、マインドフルネス、ストレッチなどでゆっくりリラックス!
▷ハーブや柑橘系の香りでリラックス!
▷声を出して笑って!

B.クヨクヨ(脾気虚)
タイプ

- ひききょ -

「脾(消化器系)」の働きが弱って、栄養を吸収できなくなっている状態です。考えすぎて心も体もクタクタになっています。

【タイプ別養生法】
▷消化の良い食べ物を、無理なく食べられる程度とってください。
▷お米などの穀物、豆類、芋類などがおすすめの食材です。
▷よく嚙んで食べるようにしましょう。(一口で30回咀嚼)
▷冷たい飲食物、生ものは避けましょう!

C.ドキドキ(心血虚)
タイプ

- しんけっきょ -

脳や目の使い過ぎ、不摂生、過度な労働による肉体疲労、女性の場合は生理などで「血」が不足している状態です。心血が不足すると、心神(精神活動)を養うことができず心神不安となります。

【タイプ別養生法】
▷PC・スマホの見過ぎはNG!(目と脳の過労)
▷睡眠時間を確保しましょう(血は夜間に補充されるとされています)
▷赤や黒い色の食材がおすすめ!(黒ごま・レバーなど)
▷過度なダイエットはNG!