清熱類の概要とその効果:中医学に基づく食薬の活用法
中医学における清熱類は、体内の過剰な熱を除去するために使用される食薬の総称です。
これらの食薬は、主に「寒性」や「涼性」の性質を持ち、体内の熱を鎮め、健康を維持するために利用されます。
特に、炎症や熱性疾患に対して効果的です。
以下では、清熱類の食薬の具体的な性質や用途について詳しく解説します。

目次
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清熱類の特性と代表的な食薬:効果的な使用方法と選び方を徹底解説

清熱類の食薬は、寒性や涼性の性質を持つものが多く、体内の熱を除く働きがあります。
例えば、苦瓜は寒性・苦味で、体の熱を強力に除去する作用があります。
風邪のひきはじめに熱が出た場合でも、清熱類を使用することが推奨されます。
清熱瀉火類の食薬とは?体内の熱証に効く中医学の食材と効果的な使い方

清熱瀉火類は、体内にこもった実熱証(肺の熱、胃の熱、心の熱)に対して使用されます。
これらの食薬には、セロリやズッキーニ、苦瓜、バナナ、すいか、メロンなどがあります。
特に、竹葉や淡竹葉は清熱瀉火の働きがあり、熱病によるイライラを取り除く効果もあります。
クチナシの実(山梔子)は、清熱解毒類に分類され、解毒作用も持ち合わせています。
清熱解毒とは? 体内の熱毒を取り除く中医学的アプローチと効果

清熱解毒類の食薬は、体内の熱が旺盛になり、熱毒の症状が現れたときに使用されます。
代表的な食材には、トマト、キュウリ、豆腐、緑豆、こんにゃくが含まれ、特に発熱が長引いた後に体内の熱毒を解消するのに有効です。
また、清暑(夏の暑さ負け)を解消するためには、緑豆が効果的です。
ドクダミ(魚腥草)は清熱解毒類に属し、特に若者の赤いにきびなどの皮膚トラブルに使用されます。
清熱類の適用方法と効果的な選び方:冷え性の人が注意すべきポイントとは?
清熱類は、体内の熱を除去し、炎症や熱性疾患の治療に有効ですが、体質や症状に応じて適切に選択することが重要です。
特に、冷え性の人が誤って使用すると、症状を悪化させる可能性があるため、専門家の指導のもとで使用することが推奨されます。
これらの知識を活用することで、適切な食薬を選び、健康を維持するための一助としてください。
【体内の熱をやさしく冷ます、薬膳の知恵】〜清熱類薬膳で夏バテ&炎症ケア〜
こんにちは、ほどよい堂の薬剤師・中医薬膳師です。
今回は、中医学の考え方に基づく「清熱類(せいねつるい)」の薬膳についてご紹介します。
体が火照る、口が渇く、夏になるとなんとなく不調…そんなお悩みにピッタリの薬膳食材が、この“清熱類”なんです。
では早速、清熱類とは何か、どんな食材があるのか、そして毎日の食卓での活用法まで、わかりやすくご案内していきます。
清熱類とは?中医学から見た「熱」の正体
中医学では、体にこもる余分な熱を「内熱(ないねつ)」と呼びます。
これは、食べすぎ・ストレス・炎症・季節の影響などによって引き起こされ、ほてり・口渇・イライラ・不眠・便秘・吹き出物など、さまざまな症状となって現れます。
そんなときに役立つのが「清熱類」の食材。
清熱類は、その名の通り“体の熱を冷ます”力を持つ薬膳素材です。
特に夏の暑い時期や、熱性の症状が出やすい方におすすめです。
清熱類の代表的な食材と効能一覧
食材名 | 性味 | 帰経 | 主な効能 | 適応症状 |
---|---|---|---|---|
きゅうり | 甘/寒 | 胃・小腸 | 清熱・利水・解毒・生津止渇 | むくみ、夏バテ、口渇 |
トマト | 甘酸/微寒 | 肝・脾・胃 | 平肝・凉血・健胃・生津止渇 | 食欲不振、高血圧、疲労回復 |
苦瓜(にがうり) | 苦/寒 | 心・脾・腎 | 解暑・解毒・明目 | 暑気あたり、眼精疲労 |
西瓜(すいか) | 甘/寒 | 心・胃・腎 | 清熱除煩・生津止渇 | ほてり、高血圧、脱水予防 |
緑豆 | 甘/涼 | 心・胃 | 清熱解毒・解暑・利水 | 解酒、夏バテ、むくみ |
豆腐 | 甘/寒 | 脾・胃・大腸 | 清熱解毒・潤燥・生津 | 乾燥症状、熱性疾患 |
大麦(もち麦) | 甘鹹/涼 | 脾・胃 | 健脾和胃・利水通淋 | 消化不良、利尿、むくみ |
小麦 | 甘/涼 | 心・脾・腎 | 養心安神・生津止渇 | 不眠、心のざわつき、頻尿 |
清熱類薬膳が活躍するタイミング
- 夏の暑い日
- 体に熱がこもる時(顔のほてり・イライラ・便秘など)
- 高血圧気味の方
- 口内炎・吹き出物が気になる時
- むくみや食欲不振の時
特に「脾(=消化器系)」に熱がこもると、腸内環境も乱れがちになります。
これは現代の“腸活”ともリンクしており、清熱類は腸のケアにも効果的です。
清熱類を使ったおすすめ薬膳レシピ
① 蓮の実ともち麦のやさしい薬膳粥
材料(2人分):
- 蓮の実 20g/もち麦 40g/白米 140g/水 1800cc
作り方:
- 蓮の実は2時間ほど水に浸けておく。
- 米・もち麦は洗って15分空気にさらす。
- 土鍋に全ての材料を入れて火にかけ、沸騰後、弱火で30分煮る。
- 火を止めて15分蒸らせば完成。
→ 胃腸に優しく、体の熱を内側から冷ます養生レシピです。
② 生落花生とほたての清熱サラダ
材料: 生落花生、ほたて、ルッコラ、レタス、プチトマト、レモン、自然塩
作り方:
- 生落花生を茹でて皮を剥く。
- 野菜は洗って水を切り、トマトとレモンを加えて盛り付け。
→ 見た目にも涼しく、身体の熱を内側から鎮めてくれます。
③緑豆のさっぱりお汁粉
材料:
- 緑豆 100g
- 砂糖 大さじ1(お好みで調整)
- レモン スライス2切れ
効果:
- 清熱解毒、むくみ改善、夏バテ予防におすすめ。
清熱類薬膳の注意点と体質別の取り入れ方
清熱類は寒性・涼性の食材が多いため、「冷え性」の方や「陽虚体質」の方は摂りすぎに注意。
● 温性の食材(生姜、葱、シナモンなど)と組み合わせる ● 火を通して“温性バランス”を整える → これで「冷えすぎ」を防げます。
「薬膳=難しそう」と思われがちですが、実はとてもシンプル。
季節に合わせた自然な食材を選ぶことで、体は驚くほど整います。
今回ご紹介した清熱類薬膳も、暑さや炎症による不調にぴったりな自然のケア法です。
食べることは、毎日の養生。
どうぞ今日から、あなたの暮らしに清熱類薬膳を取り入れてみてくださいね。
また、体質に合った漢方のご相談は「ほどよい堂」までお気軽にどうぞ。
(監修:薬剤師・中医薬膳師 ほどよい堂)
まとめ / 清熱類の効果とは? 体内の熱を取り除き、健康を維持する中医学の食薬ガイド

清熱類は、中医学において「熱」を冷まし、身体の内部や外部の熱感を抑えるための重要な食薬です。
ここで言う「熱」とは、身体的な炎症や精神的な焦躁感を含む、広範な亢進症状を指します。
熱が体内で過剰になると、さまざまな不調が引き起こされるため、清熱類はその症状を緩和するために用いられます。
清熱類の食薬は、主に体内の「熱」を取り除くことで、体調を整える役割を果たします。
炎症や発熱、皮膚の発疹、精神的な不安や焦燥感など、熱によって引き起こされる様々な症状に対して効果を発揮します。
清熱類の食薬は、単に体内の熱を冷ますだけでなく、身体のバランスを整える役割も果たします。
清熱類を適切に活用することで、体調を整え、健康を維持することができます。
ただし、清熱類は体内の「寒湿」を招く可能性があるため、使用に際しては体質や症状に応じた調整が必要です。
特に、体が冷えている場合や消化機能が弱い人は注意が必要です。
清熱類の食薬を正しく理解し、効果的に活用することで、体調不良を改善し、健康な生活を維持することができます。
中医学に基づいたアプローチで、身体の内外の熱を適切に管理することが、全体的な健康維持に繋がります。
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河邊甲介
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著者プロフィール
河邊甲介 (薬剤師)
KOSUKE KAWABE
▷有資格
- 薬剤師
- 中医薬膳師:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- 薬膳素材専門士:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- ペットフーディスト
▷経歴
- 福岡大学薬学部卒
- 総合病院薬剤部・調剤薬局にて勤務
- 2024年1月より宮崎県川南町(峠の里)にて漢方×薬膳×腸活のお店「ほどよい堂」を開局
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薬剤師であり、漢方×薬膳×腸活の専門家として、「ほどよい堂」を運営しています。
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