【皮膚病×漢方】湿疹・じんま疹・円形脱毛症まで体質改善で根本ケア！中医学的アプローチと無料相談のご案内

2025年4月16日 2025年4月11日

hodoyoido

こんにちは。宮崎県川南町にある漢方薬局「ほどよい堂」の薬剤師が、今回は「皮膚病に関する漢方治療」についてたっぷりと語っていきたいと思います。

皮膚に関するトラブルはかゆみ、赤み、ほてり、乾燥など多岐にわたります。

その症状がひとたび始まると、日常生活に影響が出てしまうこともしばしば。とくに見た目に現れる問題は、人前に出るのが不安になるほど気分が落ち込んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、漢方の世界ではこうした皮膚トラブルを「体質から改善する」アプローチで捉えるのが特徴です。

西洋医学的な対処療法だけではなく、ご自身の体質や生活習慣に合わせた漢方薬を取り入れることで、根本から肌トラブルをケアすることを目指します。

今回は、皮膚病の種類ごとにおすすめされる漢方薬、治療の目的や考え方を詳しく解説しながら、より深い理解が得られるよう、やさしく語り口調でご案内していきます。

最後までお読みいただくことで、皮膚症状に悩む方や、その周囲の方にも有益な情報をお届けできるはずです。

また、宮崎県川南町にある漢方薬局「ほどよい堂」では、無料漢方相談を行っております。

もし記事を読んで「自分はどんな漢方薬が合うのだろう？」「さらに詳しく専門家に相談したい！」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

一緒に、より良い方法を探していきましょう。

1 簡単な体質セルフチェックで、あなたにピッタリの健康法がわかる
2 今すぐチェック！
3 なぜ皮膚病に漢方が効くのか？中医学の考え方と自然療法でできること
4 皮膚病の種類別に見る漢方薬｜湿疹・じんま疹・ニキビなどの中医学的アプローチ
5 漢方治療の目的とは？体質改善によって根本から症状をケアする方法
6 漢方薬の具体例（湿疹、じんま疹、ニキビなど）
7 円形脱毛症に効く漢方薬とは？体質別おすすめ処方と中医学的アプローチ
- 7.1 円形脱毛症におすすめの漢方薬
- 7.2 「気滞」と円形脱毛症～ストレスケアに注目～
8 皮膚トラブルに対する中医学的アプローチ～気・血・水・陰陽五行～
- 8.1 漢方と腸活～土王説を活かした皮膚ケア～
- 8.2 腸活のポイント
9 ～ほどよい堂の無料漢方相談のご案内～オンライン相談もOK
10 さらに深掘り！よくある質問（Q&A）
11 皮膚トラブル改善のためのセルフケア：ポイントまとめ
12 ライフスタイル全体を見直す“きっかけ”としての漢方
13 最後に / 漢方で肌も心も“ほどよく”整える｜専門家による無料相談を実施中
14 ■ 宮崎県川南町の自然の中で、自分を見つめ直す時間を【無料相談：漢方・薬膳・腸活】
- 14.1 ■ アクセス・営業時間
- 14.2 ■ ご相談・ご予約はこちらから
15 簡単な体質セルフチェックで、あなたにピッタリの健康法がわかる
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なぜ皮膚病に漢方が効くのか？中医学の考え方と自然療法でできること

私たちの身体を外界から守っている皮膚は、体の中でもっとも大きな臓器とも言えます。

皮膚は外的刺激に対してバリアの役割を担いつつ、体温調節や免疫機能の一端も担っています。

そんな皮膚にトラブルが起こると、かゆみや赤み、炎症などの症状が現れ、日常生活の質が低下してしまうことがあります。

西洋医学では、皮膚に現れる症状を「皮膚病」と捉え、原因によってはステロイド剤や保湿剤、抗生物質などを用いて対症療法を行うのが一般的です。

一方で漢方医学の視点では、皮膚トラブルだけを単体で見るのではなく、「なぜその人の体質や生活習慣が皮膚トラブルを引き起こしているのか？」という根本原因を突き止め、それを改善することを重視します。

漢方は、「気・血・水」のバランスや「陰陽五行説」など独自の理論に基づいており、体全体を俯瞰しながら症状と体質を結びつけます。

例えば、「血（けつ）」の不足によって血行が滞っている「血虚（けっきょ）」の状態では皮膚の乾燥やかゆみが出やすいと捉えますし、

「気滞（きたい）」がある場合はストレスによって皮膚病を悪化させることがある、と考えられます。

こうした体の内側から整えるアプローチこそが、漢方治療の大きな魅力と言えるでしょう。

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皮膚病の種類別に見る漢方薬｜湿疹・じんま疹・ニキビなどの中医学的アプローチ

ここでは、代表的な皮膚病の種類と、それぞれに対してよく使われる漢方薬を簡単にまとめました。

もちろん、最終的には「個々の体質・症状に合わせて処方を変えていく」のが漢方の基本ですが、大まかな目安としてご参照ください。

皮膚病の種類	主な特徴	よく使われる漢方薬	中医学的視点
湿疹 (アトピー性皮膚炎など含む)	強いかゆみ、赤み、水泡など多様	消風散、黄連解毒湯、温清飲など	湿熱、血虚、風邪などのパターンが絡む
じんま疹	突然のかゆみ、ミミズ腫れ様の発疹	附子剤（冷え改善）、消風散など	血虚、寒湿、またはストレスなど気滞
ニキビ	赤く腫れた吹き出物、膿を伴う	清上防風湯、十味敗毒湯、桂枝茯苓丸加よくいにんなど	熱毒、血瘀、湿熱などが原因となる
毛嚢炎	毛穴の炎症、化膿を伴うことが多い	十味敗毒湯、黄連解毒湯など (抗生物質併用)	熱毒が皮膚にこもるケースが多い
円形脱毛症	突然の脱毛、ストレス要因が多い	加味逍遥散、当帰芍薬散など	気虚・血虚や気滞が原因になる
酒さ (赤ら顔)	顔の赤み、ほてり、毛細血管拡張	清上防風湯、温清飲など	肝火旺盛、血熱など
掌蹠膿疱症	手掌や足底の膿疱・皮剥け	黄連解毒湯、消風散など	湿熱、熱毒の蓄積
乾癬	鱗屑を伴う赤い発疹、慢性化しやすい	温清飲、黄連解毒湯など	血熱、血瘀など
しもやけ	手足の冷え、腫れ、かゆみ	当帰四逆加呉茱萸生姜湯	血虚・寒凝により血流が悪くなる

このように、皮膚病といっても症状や原因はさまざま。

漢方では、身体全体のバランスを整えながら、各症状の緩和と再発予防を目的として処方が選ばれます。

皮膚科に通いながら漢方薬を併用するケースも珍しくありません。

漢方治療の目的とは？体質改善によって根本から症状をケアする方法

漢方薬局ほどよい堂の腸活・美容相談の様子｜宮崎県川南町での薬膳カウンセリング風景

漢方治療の大きな特徴は、症状の根本にある体質改善を目指すことです。

以下に挙げる点が漢方薬を利用する際の主な目的と言えます。

皮膚の赤みやかゆみの緩和
急性期の症状を落ち着かせ、炎症を和らげる。黄連解毒湯や消風散など、熱を冷まして鎮静化する薬が用いられることが多いです。
のぼせやほてりを冷ます
顔の赤みやほてりには、体にこもった余分な熱を発散させる効果のある処方が適しています。酒さやニキビなど、炎症が強いタイプの皮膚病に使うことが多いでしょう。
ストレスや不眠への対応
ストレスや睡眠不足が皮膚病を悪化させることも多く、心身のバランスを整えるために加味逍遥散や抑肝散などを使用する場合があります。
ホルモンバランスの調整
生理前や排卵期に悪化する皮膚症状も少なくありません。加味逍遥散や当帰芍薬散などを活用して、女性特有のホルモン周期に働きかけることも考えられます。
冷え性体質の改善（末梢循環促進）
冷えがあると血流が滞り、肌の代謝が低下します。温める漢方薬で末梢の血行を促進し、肌の生まれ変わりを助けるアプローチも重要です。
化膿性疾患への対応（抗生物質との併用）
毛嚢炎などの化膿性疾患では、西洋医学の抗生物質と漢方薬を併用するケースも多く見られます。漢方薬は排膿を促すだけでなく、体質を整えて再発を防ぐ狙いもあります。

これらの目的により、漢方薬は単なる対症療法ではなく、再発防止や身体全体の健康向上に繋がる可能性を持っています。

漢方薬の具体例（湿疹、じんま疹、ニキビなど）

宮崎県川南町の漢方薬局「ほどよい堂」で行われる漢方相談の風景。生薬の香りが漂う落ち着いた空間での対話

ここでは、代表的な皮膚病とそれに対応する漢方薬の具体例を挙げてみましょう。

実際には症状や体質により処方は変わりますので、専門家への相談が必須です。

湿疹

消風散（しょうふうさん）
湿疹や皮膚炎の代表的な処方。体内にこもった余分な熱や湿を取り除き、かゆみを鎮める。
黄連解毒湯（おうれんげどくとう）
強い赤みや炎症を冷ます効果が期待できる。湿熱タイプの湿疹に適する。
温清飲（うんせいいん）
皮膚が乾燥してかゆみが強い場合や慢性的になった湿疹などに用いられることが多い。

じんま疹

附子（ぶし）製剤
身体を温め、血行を促進することでじんま疹の改善を図る。特に冷えが原因の場合に効果的。
消風散
熱と湿を取り去る作用があり、かゆみの強いじんま疹に使われることもある。

ニキビ

清上防風湯（せいじょうぼうふうとう）
思春期ニキビなど、赤みや炎症が強いタイプに用いられる。
十味敗毒湯（じゅうみはいどくとう）
小さなニキビが散在する場合に使われ、排膿を促して炎症を和らげる。
桂枝茯苓丸加よくいにん（けいしぶくりょうがんかよくいにん）
血行を良くし、肌のターンオーバーを促進。ホルモンバランスを整える効果も期待できる。

その他

当帰飲子（とうきいんし）
乾燥肌やかゆみを伴う肌トラブルに有効。血を補い、肌を潤す目的がある。
加味帰脾湯（かみきひとう）
ストレスや不眠が皮膚症状を悪化させる場合に。精神不安定や疲労を伴う方に処方されやすい。

円形脱毛症に効く漢方薬とは？体質別おすすめ処方と中医学的アプローチ

円形脱毛症はストレスや自己免疫の異常などが関与すると考えられていますが、漢方の視点では「気虚」「血虚」「気滞」などが原因となることが多いと捉えられます。

つまり、エネルギー不足や血流の滞り、ストレスによる気の巡りの乱れなどが頭皮環境を悪化させてしまうのです。

円形脱毛症におすすめの漢方薬

加味逍遥散（かみしょうようさん）
ストレス緩和やホルモンバランスの調整に適した処方。イライラや不安などの精神的負担を和らげ、血行促進も期待できる。
当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）
血の不足を補い、冷えを改善しながら全身の循環を促す。女性特有の症状との関連が深いが、男性でも血虚が強い人には有効。
柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）
精神的な緊張や不安が強い場合に。自律神経を整え、気の巡りをスムーズにする。
婦宝当帰膠（ふほうとうきこう）
血を補う力が強く、とくに慢性的に血が不足している方におすすめ。
十全大補湯（じゅうぜんだいほとう）
全身の疲労回復、免疫力向上をめざし、気血両面から補う。
冠元顆粒（かんげんかりゅう）
血流を改善し、末梢の循環をよくする。頭皮への血行不足があるときに。
杞菊地黄丸（こぎくじおうがん）
肝腎を補いながら目や頭皮の健康をケアする処方。肝腎不足による脱毛をサポートする。
抑肝散（よくかんさん）
イライラ、怒りっぽさ、不眠などが強く、精神的な負担が大きい方に。

円形脱毛症は一度に複数箇所が脱毛してしまうケースもあり、放置していると脱毛範囲が広がる可能性も。

早めに漢方薬を取り入れ、ストレスケアや血流改善を行うことで、髪の毛が生えやすい頭皮環境を整えていくのが理想です。

「気滞」と円形脱毛症～ストレスケアに注目～

ストレスが円形脱毛症の大きな要因になるとよく言われます。

漢方の概念では、ストレスによって「気」の流れが滞る「気滞」が起こり、頭皮への栄養や血流が行き渡りにくくなると考えます。

気滞を放置すると、やがて血流も滞り「血虚」や「瘀血（おけつ）」の状態へと進むこともあり、そうなると脱毛に留まらず、体全体の不調をきたす恐れも出てきます。

気滞を改善する主な漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）
ストレスや精神的緊張を和らげ、気の巡りをスムーズに。
桂枝加竜骨牡蛎湯（けいしかりゅうこつぼれいとう）
気を巡らせながら体力も補うため、疲れが溜まっている方に。
加味逍遙散（かみしょうようさん）
ホルモンバランスや気血の巡りを整える。女性に限らず、ストレスを感じやすい方全般に。
抑肝散（よくかんさん）
怒りっぽさや不眠など、自律神経の乱れが強い場合に有用。

ストレスマネジメントの提案

漢方薬と合わせて行いたいのが、ストレスマネジメント。

気分転換や適度な運動、深呼吸や瞑想などの方法を組み合わせることで、より早く身体のバランスを取り戻せる可能性が高まります。

心身は一体ですから、精神的なケアが皮膚症状にも良い影響を与えるのは言うまでもありません。

皮膚トラブルに対する中医学的アプローチ～気・血・水・陰陽五行～

中医学では、身体を構成する基本要素として「気・血・水（津液）」を重視します。

これらのバランスが乱れることで、様々な病気や症状が現れやすくなると考えます。

皮膚トラブルにおいても同様で、例えば「血」が不足すれば乾燥肌や脱毛、「気」が滞れば炎症やストレス性の皮膚疾患などが生じる可能性があります。

さらに「陰陽五行説」という理論では、各臓腑が「木・火・土・金・水」の五行に対応し、それらが互いに助け合い、抑制し合うことで体の調和が保たれると考えます。

皮膚は特に「肺（金）」や「脾（土）」「肝（木）」との関係が深いとされ、これらのバランスが乱れると皮膚症状が出やすいとも言われています。

漢方と腸活～土王説を活かした皮膚ケア～

皮膚トラブルを抱えている方に見逃せないのが、現代で注目されている「腸活」との関連です。

中医学では「脾は後天の精を主る」と言い、脾（消化器系）が食物から栄養を取り込み、全身に運ぶ大切な役割を担うとされています。

「土王説」と呼ばれる理論では、五行の中心である“土”に対応する脾がバランスを崩すと、他の臓腑にも影響を与え、皮膚症状を含むさまざまな体調不良に繋がると考えます。

腸活のポイント

プロバイオティクス：乳酸菌やビフィズス菌などを積極的に摂取し、腸内環境を改善。
プレバイオティクス：食物繊維などの善玉菌のエサをしっかり取り入れる。
バイオジェニックス：腸内細菌が作り出す代謝産物を利用する。
腸漏れ（リーキガット症候群）の予防：腸の粘膜バリアを強化し、有害物質が体内に入り込むのを防ぐ。
一物全体・身土不二：自然に近い形で食材を丸ごといただく。一地域で採れた旬のものを食べる。

これらは「薬膳」の考え方とも相性がよく、食を通じて身体を整え、皮膚トラブルの改善を図ることができます。

腸内環境が整えば栄養吸収がスムーズになり、血や気の巡りも良くなりやすいため、漢方治療の効果を高めるサポートにもなります。

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～ほどよい堂の無料漢方相談のご案内～オンライン相談もOK

自然豊かな宮崎県川南町の漢方薬局ほどよい堂にて、漢方無料相談を受ける様子 — 宮崎県川南町の『ほどよい堂』では、初回無料の漢方相談を実施しています

今回は皮膚病に関する漢方治療の概要と、具体的な処方例や中医学的な考え方を中心にお伝えしました。

ポイントは以下の通りです。

皮膚病は「体質改善」からアプローチすると、再発を抑えやすい。
漢方治療では、湿疹、じんま疹、ニキビ、円形脱毛症など幅広い症状に対応可能。
円形脱毛症にはストレスケアが重要で、「気滞」を解消する漢方薬を使うことが多い。
「気・血・水」のバランスや「陰陽五行説」を参考に、根本原因を探る。
腸活（脾を元気にする）も、皮膚ケアには欠かせない要素。

もしこの記事をお読みになって「自分はどの漢方薬が合うのだろう？」「皮膚トラブルの原因は何か別にあるのかも……」と感じられた方は、ぜひ一度ご相談ください。

宮崎県川南町の「ほどよい堂」では、無料漢方相談を行っており、お一人おひとりの体質や生活習慣、症状に合わせて最適なアドバイスを提供しています。

遠方の方や直接来店が難しい方でも、お電話やオンラインでの相談も可能です。お気軽にお問い合わせください。

あなたの肌が本来持っている力を取り戻し、日々を笑顔で過ごせるよう、心を込めてサポートさせていただきます。

ぜひ一緒に、健康的で美しい肌を目指していきましょう。

さらに深掘り！よくある質問（Q&A）

ここからは、皮膚病と漢方にまつわるよくある質問をピックアップして、もう少し詳しく掘り下げていきます。

専門家に相談する前に、疑問や不安を解消していただくきっかけになれば幸いです。

Q1. 漢方薬はどのくらい飲めば効果を実感できるのでしょうか？

A1. 漢方薬での改善は、体質や症状の程度によって大きく左右されます。一般的には、服用を始めて数週間で「かゆみが少し落ち着いてきた」「肌の赤みが治まりやすくなった」などの変化を感じる方もいらっしゃいます。ただし、慢性的な皮膚病ほど体質を根本から変えていくには時間がかかることが多いです。目安としては3ヶ月から半年ほど継続し、その間に症状の推移を見ながら処方を微調整していくのが理想とされています。

Q2. 西洋医学のお薬（ステロイド軟膏や抗生物質など）と併用しても大丈夫ですか？

A2. 多くの場合は併用可能です。西洋薬と漢方薬は作用機序が異なるため、相乗効果が期待できるケースもあります。例えば、抗生物質で急性の炎症を抑えつつ、漢方薬で体質改善を図り再発しにくい状態へ導くといった使い方が考えられます。ただし、既に服用している薬がある場合は必ず医師や薬剤師、漢方の専門家に相談し、相互作用や重複投与のリスクがないか確認しましょう。

Q3. 漢方薬は苦いイメージがありますが、飲みにくいものばかりですか？

A3. 漢方薬には独特の風味があるのは事実ですが、近年はエキス剤や顆粒剤など飲みやすい形状が増えています。苦味の強い処方もありますが、水やお湯に溶かしたり、飲んだ直後に水分を摂るなど工夫することで苦味を軽減できます。また、錠剤タイプの漢方薬も一部存在しますので、相談時に「飲みにくい」と伝えていただければ、配慮した処方を提案できることもあります。

Q4. 食生活や生活習慣で気をつけるべきことは？

A4. 漢方では「生活習慣の改善」も重要視しています。とくに皮膚病においては、腸活の観点から食物繊維や発酵食品を意識的に摂ることをおすすめします。また、冷たい飲食物の過剰摂取や偏食は、脾胃（消化器系）の働きを弱め、皮膚トラブルを悪化させる可能性があります。適度な睡眠とストレスマネジメントも欠かせません。「早寝早起き」「1日3食のバランスの良い食事」「深呼吸や散歩で気分転換」など、基本的なことから意識してみましょう。

Q5. 皮膚科に通っているけれど、並行して漢方相談もして大丈夫？

A5. はい、大丈夫です。むしろ相乗効果が期待できます。皮膚科での治療では主に症状の原因となる菌や炎症を直接的にコントロールしますが、漢方は体質全体を見直すアプローチをとります。症状の原因が体内にある場合は、漢方的な改善がより良い効果をもたらすでしょう。処方された薬や通院状況などを正確に専門家に伝えることで、飲み合わせや治療プランの調整がスムーズに行えます。

皮膚トラブル改善のためのセルフケア：ポイントまとめ

宮崎県川南町の漢方薬局「ほどよい堂」の漢方相談カウンターの様子。体質に合った化粧品のアドバイスを行う風景。

朝晩のスキンケアを丁寧に
皮膚表面だけでなく、身体の内側からのケアも大切ですが、外からの保湿や清潔な状態の維持も基本中の基本です。洗いすぎや刺激の強い化粧品の使用には注意し、優しく肌をいたわることを心がけましょう。
適度な運動と十分な睡眠
体を動かすことで気血の巡りがよくなり、ストレス解消にも繋がります。寝不足は免疫力やホルモンバランスに影響を与え、皮膚トラブルを悪化させる一因になります。
食生活の見直し
食物繊維、発酵食品、そして旬の野菜や果物を積極的に摂取することで、腸内環境を整えましょう。揚げ物やスナック菓子、甘いものの過剰摂取は皮脂分泌や炎症を助長する場合があります。
ストレスケア
ストレスは気滞や血瘀につながりやすく、皮膚病を悪化させます。趣味や休息の時間を意識的に確保し、心身をリフレッシュさせる習慣を作りましょう。
冷え対策
しもやけだけでなく、冷えは血行不良を招きやすく、皮膚症状を長引かせる要因になります。湯船に浸かる、温かい食べ物や飲み物を意識して摂るなど、身体を温める工夫を重ねてみてください。