慢性疲労は漢方で改善できる?中医学的アプローチで根本から回復する方法【慢性疲労のタイプ別対策】

「なんだかずっと疲れが抜けない…」「しっかり寝ても朝からだるい…」そんな慢性疲労に悩んでいませんか?

病院で検査しても異常なしと言われることが多く、どう対処すればいいのかわからない人も多いですよね。

中医学では、慢性疲労は「気血の不足」や「五臓のバランスの乱れ」が原因と考えます。

特に「気虚(エネルギー不足)」「血虚(栄養不足)」「瘀血(血流の滞り)」など、タイプ別に分けて根本から改善を目指します。

この記事では、中医学の視点から慢性疲労の原因を紐解き、タイプ別の漢方・食養生・生活習慣の整え方をご紹介します。

「なぜ疲れが取れないのか?」を理解し、あなたに合った回復法を見つけていきましょう!

目次

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一般的な疲労と慢性疲労とCFS(慢性疲労症候群)の違い

**疲労(Fatigue)**は、日常生活の中で誰もが経験するものであり、身体的・精神的な活動によって一時的に引き起こされます。

しかし、一時的な疲労が長期間持続し、生活に支障をきたすようになると、それは「慢性疲労(Chronic Fatigue)」や「慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome, CFS)」として分類されます。

本稿では、一般的な疲労、慢性疲労、慢性疲労症候群(CFS)の違いを詳しく解説し、西洋医学的な診断基準や罹患者の特徴についても掘り下げていきます。

1. 一般的な疲労(Fatigue)

特徴

  • 身体的・精神的な活動によって引き起こされる
  • 休息や睡眠によって回復する
  • 健康な人でも日常的に経験する
  • ストレス、過労、睡眠不足、不規則な生活などが原因

一般的な疲労の原因

  1. 身体的要因
    • 過度の運動
    • 睡眠不足
    • 栄養不足(鉄分・ビタミンB群の欠乏など)
    • 過労や長時間労働
    • 慢性的な痛み(筋肉痛、関節痛)
  2. 精神的・心理的要因
    • ストレス(仕事、家庭、対人関係)
    • 不安や抑うつ
    • 過度のプレッシャー
  3. 環境要因
    • 気温や湿度の変化
    • 空気の質(汚染、花粉、カビ)
    • ライフスタイルの乱れ

一般的な疲労の対策

  • 十分な睡眠(7〜9時間の確保)
  • バランスの取れた食事(エネルギー源とビタミンの摂取)
  • 適度な運動(血行促進)
  • ストレス管理(リラクゼーション、趣味の時間を確保)

2. 慢性疲労(Chronic Fatigue)

特徴

  • 疲労が 数週間以上続く
  • 睡眠をとっても回復しない
  • 日常生活に支障をきたす
  • しかし、明確な医学的診断(CFSなど)には至らない

慢性疲労の原因

慢性疲労は単なる疲れではなく、さまざまな要因が重なって起こることが多い。主な原因として以下が挙げられる。

  1. ホルモンバランスの乱れ
    • 甲状腺機能低下症
    • 副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)
    • 更年期障害
  2. 免疫系の異常
    • 自己免疫疾患(例:関節リウマチ、シェーグレン症候群)
    • 慢性感染症(例:EBウイルス、ヘルペスウイルス)
  3. 腸内環境の悪化
    • リーキーガット症候群(腸管漏出症候群)
    • 腸内細菌叢の乱れ(腸活不足)
  4. 栄養不足
    • 鉄欠乏性貧血
    • ビタミンB群不足
    • マグネシウム・亜鉛不足
  5. 精神的・心理的ストレス
    • 長期間のストレス(仕事、人間関係)
    • うつ病・不安障害

慢性疲労の対策

  • ホルモンバランスを整える
  • 腸活を強化する
  • 抗炎症作用のある食品を摂取(オメガ3脂肪酸、発酵食品など)
  • ストレス管理・マインドフルネスを実践

3.慢性疲労症候群(CFS)の症状と治療法について

1. 慢性疲労症候群(CFS)とは?

慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome, CFS)は、強い疲労感が6か月以上続き、日常生活に大きな支障をきたす疾患です。

単なる疲労とは異なり、休息や睡眠をとっても回復せず、身体的・精神的な症状が多岐にわたります。

発症の原因は完全には解明されておらず、ウイルス感染、免疫異常、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、自律神経の機能低下などが関与していると考えられています。

2. CFSの主な症状

CFSの症状は多岐にわたり、身体的な不調だけでなく、精神的・神経的な問題も併発します。

以下に主な症状を分類して詳しく解説します。

2.1 身体的症状

(1) 強い倦怠感(疲労感)
CFSの最も特徴的な症状であり、どんなに休息をとっても回復しない慢性的な疲労が続きます。軽い運動や家事をしただけで極度の疲労を感じることが多く、仕事や日常生活に大きな影響を及ぼします。

(2) 筋肉痛・関節痛
明確な炎症がないにもかかわらず、全身の筋肉や関節に痛みが生じます。特に運動後に痛みが強まることが多く、これが慢性的な疲労をさらに悪化させる原因になります。

(3) 微熱や喉の痛み
CFSの患者はしばしば37℃前後の微熱を伴うことがあり、インフルエンザのような症状が続くことがあります。また、喉の痛みや違和感が長期間続くこともあります。

(4) リンパ節の腫れ
首や脇の下などのリンパ節が腫れ、圧痛を伴うことがあります。これは、免疫系の異常やウイルス感染の関与を示唆する症状の一つです。

2.2 精神的・認知機能の障害

(1) 思考力・集中力の低下(ブレインフォグ)
CFSの患者は「ブレインフォグ(brain fog)」と呼ばれる状態に陥ることがあり、思考がぼんやりしたり、集中力が続かなくなったりします。記憶力の低下や判断力の鈍化も見られ、仕事や学業に支障をきたします。

(2) 抑うつ状態
慢性的な疲労や社会的な制限からくるストレスにより、抑うつ状態や不安障害を併発することがあります。ただし、CFSの原因が精神疾患ではないことがポイントであり、抗うつ薬が必ずしも有効ではないことが多いです。

(3) 不眠・睡眠障害
疲れているにもかかわらず、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。また、睡眠後も十分な休息が取れたと感じられないことが特徴的です。

2.3 自律神経の乱れ

(1) 低血圧・立ちくらみ
CFSの患者は血圧の調整がうまくいかず、立ち上がるとふらつく「起立性低血圧」や「体位性頻脈症候群(POTS)」を伴うことがあります。

(2) 動悸・息切れ
軽い運動やストレスで心拍数が急上昇することがあり、自律神経の不調が関与していると考えられます。

(3) 光や音への過敏性
CFSの患者は、光や音に過敏になり、日常的な刺激がストレスとなることがあります。例えば、強い光のもとでは目が痛くなったり、大きな音に対して過剰に反応したりします。

3. 西洋医学的な治療とその限界

CFSに対する明確な治療法は確立されていませんが、対症療法として以下のような治療が行われます。

3.1 抗うつ薬・抗不安薬

CFSの症状には、抑うつ状態や不安が伴うことがあるため、抗うつ薬(SSRI、SNRI)や抗不安薬が処方されることがあります。しかし、CFSは精神疾患とは異なるため、これらの薬が根本的な治療になるわけではなく、効果が限定的な場合が多いです。

3.2 ビタミン剤・栄養補助療法

ビタミンB群、ビタミンC、マグネシウム、コエンザイムQ10などの栄養素は、エネルギー代謝を改善する可能性があり、CFSの治療の一環として用いられます。しかし、劇的な効果を示すことは少なく、補助的な役割にとどまります。

3.3 点滴治療(輸液療法)

ビタミンCやグルタチオン点滴、リンゲル液などが用いられることがあります。脱水や電解質バランスの乱れを改善するため、一時的な回復を感じる患者もいますが、根本的な治療とは言えません。

3.4 運動療法(CBT・GET)

認知行動療法(CBT)や段階的運動療法(GET)が推奨されることがありますが、CFSの患者に無理な運動を課すと症状が悪化することがあるため、慎重な対応が求められます。

4. CFSの治療の課題と今後の展望

CFSの治療は依然として確立されておらず、原因も多様であるため、個別のアプローチが必要とされています。

西洋医学の治療だけでは不十分なことが多く、以下のような統合的な治療が注目されています。

  • 腸内環境の改善(プロバイオティクス・プレバイオティクス)
  • 漢方・薬膳による体質改善(補中益気湯、人参養栄湯、柴胡加竜骨牡蛎湯 など)
  • 自律神経を整えるアプローチ(鍼灸、ヨガ、瞑想)

今後は、個々の患者の体質に応じたオーダーメイドの治療が重要になっていくと考えられます。

慢性疲労症候群(CFS)の発症メカニズムを中医学で解釈

慢性疲労症候群(CFS, Chronic Fatigue Syndrome)は、西洋医学では明確な病因が特定されておらず、ウイルス感染、免疫異常、自律神経障害、ホルモンバランスの乱れなどが関与していると考えられています。

一方、中医学では、CFSの発症は「気・血・陰・陽」の不足と滞り、さらには「五臓六腑」のバランスの崩れが根本的な要因として影響すると考えられます。

本稿では、中医学の視点からCFSの発症メカニズムを分析し、五臓の機能低下、気血水の異常、陰陽五行による疲労の分類について詳しく解説します。

1. 五臓のバランス崩れとCFSの関係

(1) 腎の機能低下

「腎は精を蔵し、気の根本である」とされ、腎は生命エネルギー(元気)の貯蔵庫であり、成長や生殖機能だけでなく、全身のエネルギー代謝を司ります。

CFSの患者では、慢性的な疲労感、意欲の低下、倦怠感などが特徴的であり、これは「腎気虚」「腎陰虚」「腎陽虚」などの腎の不足によって説明できます。

  • 腎気虚:元気が出ない、集中力低下、体力減退、めまい、耳鳴り
  • 腎陰虚:寝汗、口の乾き、手足のほてり、不眠
  • 腎陽虚:寒がり、四肢の冷え、朝起きるのがつらい、むくみ

慢性疲労が進行すると、「腎精」が枯渇し、免疫力の低下や慢性的な倦怠感が続く状態になります。

(2) 脾の機能低下

「脾は後天の本」「気血生化の源」と言われ、飲食物から得られる栄養をエネルギー(気・血)に変換する役割を担います。

CFSの患者では、脾の機能が低下し、消化吸収能力が衰えることで、「気血不足」や「水湿の停滞」が生じます。

  • 脾気虚:食欲不振、消化不良、下痢・軟便、倦怠感
  • 脾陽虚:手足の冷え、むくみ、冷えによる消化不良
  • 脾陰虚:口の乾き、胃の不快感、皮膚の乾燥

脾が弱るとエネルギー不足となり、疲労回復が困難になり、CFSの慢性化を助長します。

(3) 心の機能低下

「心は血を主り、神を蔵す」とされ、血液循環や精神活動に関わる臓器です。

CFSの患者では、不眠、不安、動悸、気分の落ち込みなどの精神的な症状が多く見られます。

これは「心血虚」や「心陰虚」といった状態と関係しています。

  • 心血虚:動悸、不眠、めまい、顔色が白い
  • 心陰虚:焦燥感、寝汗、不安感、動悸

心の不調が続くと、精神的ストレスが増大し、気血の流れが悪化することで、さらなる疲労感を引き起こします。

(4) 肝の機能低下

「肝は血を蔵し、気の流れを調節する」とされ、気血の循環やストレス応答に関与しています。

CFSでは、ストレスが溜まりやすく、気の巡りが悪くなる「肝気鬱結(かんきうっけつ)」の状態になりやすいです。

  • 肝気鬱結:イライラ、不安感、ため息が多い、胸のつかえ
  • 肝血虚:目のかすみ、筋肉のけいれん、集中力低下
  • 肝陽上亢:頭痛、めまい、怒りっぽい

肝の不調はストレスの蓄積を引き起こし、自律神経系の乱れや睡眠障害につながることで、CFSの悪化を招きます。

2. 気・血・陰・陽の不足と滞り

(1) 気虚と気滞

  • 気虚(ききょ):気が不足し、疲れやすい、息切れしやすい、無気力
  • 気滞(きたい):気の流れが悪く、イライラ、ストレス、胸のつかえ

CFSでは「気虚」と「気滞」が併存し、エネルギーの生産・巡行が滞ることで、慢性的な疲労を引き起こします。

(2) 血虚と瘀血

  • 血虚(けっきょ):貧血、冷え、めまい、不眠、集中力低下
  • 瘀血(おけつ):血流が悪く、肩こり、頭痛、顔色が悪い

CFSでは「血虚」による栄養不足と、「瘀血」による血流障害が影響し、筋肉のこわばりや冷え、慢性痛が発生します。

(3) 陰虚と陽虚

  • 陰虚(いんきょ):ほてり、不眠、口の渇き、寝汗
  • 陽虚(ようきょ):冷え、むくみ、倦怠感、寒がり

CFSの患者では「陰虚」と「陽虚」の両方が見られ、体温調節やエネルギー代謝の異常を引き起こします。

3. 陰陽五行による疲労の分類

(1) 木(肝)の疲れ

  • ストレス性の疲労、イライラ、気分の浮き沈み
  • 気滞が主な原因

(2) 火(心)の疲れ

  • 精神的な疲労、不眠、動悸
  • 心血虚や心陰虚が関与

(3) 土(脾)の疲れ

  • 消化不良、胃もたれ、エネルギー不足
  • 脾気虚や脾陽虚が関与

(4) 金(肺)の疲れ

  • 免疫低下、風邪をひきやすい
  • 気虚が関与

(5) 水(腎)の疲れ

  • 冷え、むくみ、意欲低下
  • 腎陽虚や腎気虚が関与

4. まとめ

CFSは単なる「疲れ」ではなく、五臓のバランス崩れ、気・血・陰・陽の不足と滞りが深く関与しています。

中医学的に適切な弁証論治を行い、漢方や薬膳、生活習慣の改善を取り入れることで、根本的な回復を目指すことが重要です。

慢性疲労症候群(CFS)を引き起こす主な証(体質タイプ)

慢性疲労症候群(CFS)は、長期間にわたる極度の疲労感や倦怠感を特徴とし、通常の休息では回復しにくい疾患です。

中医学的観点からは、気血水のバランスや五臓の働きの異常が関与していると考えられます。

ここでは、CFSの原因となる主な証(体質タイプ)を詳しく解説します。

1. 気虚(エネルギー不足)

特徴

  • 全身の疲労感が強く、活動後にすぐに疲れる
  • 息切れしやすい
  • 声が小さく、話すのが億劫
  • 風邪をひきやすい、免疫力の低下
  • 便が緩くなりやすい

原因:過労や栄養不足、長期間の病気、ストレスなどによって、身体の基本的なエネルギー(気)が不足することが原因です。

改善法

  • 補気作用のある食品(高麗人参、黄耆、大棗など)を摂る
  • 温かい食事を心がけ、冷たいものを避ける
  • 適度な運動と深い呼吸を意識する

2. 血虚(栄養不足)

特徴

  • 皮膚の乾燥や顔色が青白い
  • めまい、立ちくらみが多い
  • 集中力や記憶力の低下
  • 動悸や不眠
  • 爪がもろく、髪が抜けやすい

原因:食事からの栄養不足、慢性的なストレス、血液の生成不足(脾胃の機能低下)などが影響します。

改善法

  • 鉄分が豊富な食材(黒ごま、プルーン、ほうれん草、レバー)を摂る
  • 血を補う生薬(当帰、熟地黄、阿膠)を活用する
  • 規則正しい生活を心がける

3. 陰虚(潤い不足)

特徴

  • 口や喉が乾燥しやすい
  • ほてりや寝汗がある
  • 便秘気味
  • 落ち着きがなく、イライラしやすい
  • 睡眠が浅く、夢をよく見る

原因:長期間のストレスや、過労による体液の消耗、発熱性の疾患の後遺症などが影響します。

改善法

  • 陰を養う食品(白木耳、山芋、豆腐、黒豆、ゴマ)を摂る
  • 過度な発汗や過労を避ける
  • 夜更かしをしない

4. 肝鬱気滞(ストレス型)

特徴

  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 胸や腹部の張り感がある
  • 頭痛や肩こりが起こりやすい
  • PMS(月経前症候群)が悪化しやすい

原因:精神的なストレスや感情の抑圧によって、肝の気が停滞することで起こります。

改善法

  • リラックスする時間を確保する
  • 香りのよい食品(柑橘類、ミント、バジル)を取り入れる
  • 適度な運動やヨガ、瞑想を行う

5. 脾虚(消化機能低下)

特徴

  • 食欲不振
  • お腹が張る、消化不良
  • 疲れやすく、むくみやすい
  • 便が緩くなりやすい

原因:冷たい飲食物の摂取、過食、ストレスによる消化機能の低下が原因となります。

改善法

  • 胃腸を温める食品(生姜、シナモン、ナツメ)を摂る
  • よく噛んで食べる
  • 規則正しい食事を心がける

6. 気血両虚(気と血の両方が不足)

特徴

  • 極度の疲労感
  • めまいや動悸が頻繁に起こる
  • 免疫力が低下している
  • 肌が乾燥し、顔色が悪い

原因:慢性的な消耗や栄養不足、長期の病気が影響します。

改善法

  • 補気・補血作用のある食品(鶏肉、なつめ、黒ごま、当帰)を摂る
  • 睡眠をしっかりとる

7. 腎陰虚(生命エネルギーの低下)

特徴

  • ほてり、のぼせ
  • 寝汗をかく
  • 精神的な不安定さ

改善法

  • 黒豆、黒ごま、山薬などの腎を補う食品を摂る

8. 肝陰虚(自律神経の乱れ)

特徴

  • イライラや不安感
  • 目の乾燥やかすみ目

改善法

  • 肝を養う食品(クコの実、桑の葉)を摂る

9. 肝火(炎症や免疫異常による疲労)

特徴

  • 怒りっぽい
  • 目が充血しやすい

改善法

  • 清熱作用のある食品(苦瓜、セロリ)を摂る

10. 中気下陥(胃腸の機能低下による疲労)

特徴

  • 立ちくらみや胃下垂
  • 食欲不振

改善法

  • 脾を補う食事(もち米、人参)を摂る

これらの証を見極め、それに合った生活習慣や食養生を行うことで、CFSの改善を目指すことができます。

慢性疲労症候群(CFS)の証別推奨漢方薬

証(タイプ)主な特徴推奨漢方薬
気虚(エネルギー不足)全身の疲労感、息切れ、免疫低下補中益気湯・十全大補湯・人参養栄湯(気を補い、体力回復を助ける)
血虚(栄養不足)顔色が青白い、めまい、動悸、不眠四物湯・当帰芍薬散・帰脾湯(血を補い、不眠や貧血を改善)
陰虚(潤い不足)口や喉の乾燥、ほてり、寝汗、便秘六味地黄丸・知柏地黄丸・天王補心丹(陰を補い、熱を冷ます)
肝鬱気滞(ストレス型)気分の浮き沈み、胸の張り、肩こり逍遥散・加味逍遥散・柴胡疎肝湯(気の巡りを良くし、ストレスを軽減)
脾虚(消化機能低下)食欲不振、消化不良、むくみ、便が緩い六君子湯・補中益気湯・啓脾湯(胃腸の機能を高める)
気血両虚(気と血の両方が不足)極度の疲労感、動悸、貧血、不眠十全大補湯・人参養栄湯・帰脾湯(気と血を補い、体力と精神を回復)
腎陰虚(生命エネルギーの低下)ほてり、のぼせ、寝汗、不安定六味地黄丸・知柏地黄丸・杞菊地黄丸(腎を補い、陰を養う)
肝陰虚(自律神経の乱れ)イライラ、不安感、目の乾燥一貫堂・杞菊地黄丸・天王補心丹(肝陰を補い、自律神経を整える)
肝火(炎症や免疫異常による疲労)怒りっぽい、目の充血、興奮竜胆瀉肝湯・黄連解毒湯・柴胡加竜骨牡蛎湯(肝の熱を冷まし、炎症を鎮める)
中気下陥(胃腸の機能低下による疲労)胃下垂、立ちくらみ、食欲不振補中益気湯・啓脾湯・人参湯(脾を補い、消化機能を向上)

1. 気虚(エネルギー不足)

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):全身の気を補い、疲労や倦怠感を改善。
  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):気血をともに補い、体力回復を促進。
  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう):消耗が激しい人の体力回復を助ける。

2. 血虚(栄養不足)

  • 四物湯(しもつとう):血を補い、貧血や肌の乾燥を改善。
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血虚とともに冷えやむくみを伴う場合に適応。
  • 帰脾湯(きひとう):血虚と気虚を同時に補い、不眠や動悸を改善。

3. 陰虚(潤い不足)

  • 六味地黄丸(ろくみじおうがん):腎陰を補い、口渇やほてりを改善。
  • 知柏地黄丸(ちばくじおうがん):熱を冷ましながら陰を補う。
  • 天王補心丹(てんのうほしんたん):心の陰を補い、不眠や焦燥感を和らげる。

4. 肝鬱気滞(ストレス型)

  • 逍遥散(しょうようさん):ストレスによる気の滞りを解消。
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん):逍遥散に熱を冷ます生薬を加え、イライラを鎮める。
  • 柴胡疎肝湯(さいこそかんとう):気の巡りを良くし、胃腸の不調も改善。

5. 脾虚(消化機能低下)

  • 六君子湯(りっくんしとう):胃腸の働きを高め、食欲不振や消化不良を改善。
  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):消化機能の低下に加え、倦怠感が強い場合に適応。
  • 啓脾湯(けいひとう):脾を補い、便が緩く疲れやすい人に適応。

6. 気血両虚(気と血の両方が不足)

  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):気と血を補い、疲労回復を助ける。
  • 人参養栄湯(にんじんようえいとう):疲労、冷え、貧血、不眠を改善。
  • 帰脾湯(きひとう):気血不足による不眠や不安感を和らげる。

7. 腎陰虚(生命エネルギーの低下)

  • 六味地黄丸(ろくみじおうがん):腎の陰を補い、ほてりや寝汗を抑える。
  • 知柏地黄丸(ちばくじおうがん):ほてりやのぼせが強い場合に適応。
  • 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):腎と肝を補い、目の乾燥や疲れも改善。

8. 肝陰虚(自律神経の乱れ)

  • 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):目の乾燥やイライラを和らげる。
  • 天王補心丹(てんのうほしんたん):肝陰虚による精神不安や不眠に適応。
  • 竜胆瀉肝湯(一貫堂):一貫堂医学で用いられる竜胆瀉肝湯は、解毒証と呼ばれる体質に対して使用されます。肝陰虚の症状である倦怠感、目の乾燥や眩み、イライラ、不眠、動悸、手指や舌の振戦などの改善を目的として使用されます。

9. 肝火(炎症や免疫異常による疲労)

  • 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):肝の熱を冷まし、炎症を鎮める。
  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう):強い熱を冷まし、興奮や炎症を抑える。
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):神経の高ぶりを鎮め、睡眠の質を改善。

10. 中気下陥(胃腸の機能低下による疲労)

  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):脾胃を補い、胃下垂や疲れやすさを改善。
  • 啓脾湯(けいひとう):脾虚による下痢や疲労を改善。
  • 人参湯(にんじんとう):胃腸を温め、消化機能を強化する。

このように、CFSの証に合わせた漢方薬を選ぶことで、症状の緩和を目指すことができます。

症例別・CFSに対する漢方治療の実例

ここでは、慢性疲労症候群(CFS)に対する漢方治療の具体的な症例を紹介し、それぞれの病態に応じた弁証と治療経過について詳しく解説します。

症例1:肝火(微熱・リンパ節の腫れ)

患者情報

  • 年齢・性別:30代・女性
  • 主訴:午後から夕方にかけての微熱、喉の違和感、首周りのリンパ節の腫れと痛み、倦怠感
  • 随伴症状:イライラしやすい、口が苦い、目の充血、睡眠の質の低下
  • 舌診:紅舌、舌苔は黄膩
  • 脈診:弦数

弁証

この患者は「肝火」による症状を呈しており、炎症反応による微熱やリンパ節の腫れが見られる。肝火が上炎することで、喉の違和感や目の充血が現れ、精神的な興奮(イライラ)も伴う。

治療方針

  • 肝火を瀉し、邪熱を冷ます
  • 気機を調整し、肝の疏泄機能を改善する

処方

小柴胡湯(しょうさいことう)

  • 柴胡(さいこ):肝火を抑え、気機を調整
  • 黄芩(おうごん):清熱作用で炎症を抑える
  • 半夏(はんげ):気の滞りを改善し、痰湿を除く
  • 生姜(しょうきょう):消化機能を助け、邪気の排出を促す
  • 大棗(たいそう):脾を補い、気血を調和
  • 人参(にんじん):気を補い、倦怠感を改善
  • 甘草(かんぞう):調和作用

経過

服用開始から1週間で微熱が軽減し、リンパ節の腫れも徐々に縮小。2週間後には喉の違和感も解消し、イライラ感も軽減。1か月後には全体的な倦怠感も大幅に改善し、体調が安定。

症例2:心血虚(不眠・動悸)

患者情報

  • 年齢・性別:40代・女性
  • 主訴:寝つきが悪く、眠れても浅い。夜間に目が覚めやすく、その後なかなか眠れない。動悸や不安感もあり、疲れやすい。
  • 随伴症状:顔色が青白い、集中力の低下、健忘、食欲不振
  • 舌診:淡舌、苔薄白
  • 脈診:細弱

弁証

この患者は「心血虚」による不眠や動悸の症状を呈している。心血が不足すると、精神活動を支えられず、不眠や不安感が生じる。脾が弱いことも影響し、血を十分に生み出せていない状態。

治療方針

  • 脾を補い、血を生じる
  • 心血を養い、安神する

処方

帰脾湯(きひとう)

  • 黄耆(おうぎ)、人参(にんじん):気を補い、脾を強化
  • 白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう):消化機能を助け、余分な湿を取り除く
  • 当帰(とうき)、竜眼肉(りゅうがんにく):血を補い、心を養う
  • 酸棗仁(さんそうにん)、遠志(おんじ):安神作用により、不眠を改善
  • 甘草(かんぞう)、生姜、大棗:調和作用

経過

服用開始から10日で眠りが少し深くなり、動悸の頻度が減少。2週間後には夜間の目覚めが減り、3週間後には不安感も改善。1か月で心身の安定感が増し、元気を取り戻す。

症例3:腎陰虚(思考力の低下・寝汗)

患者情報

  • 年齢・性別:50代・男性
  • 主訴:集中力が続かない、考えがまとまりにくい、疲れやすい。夜間の寝汗がひどく、朝起きるとぐったりしている。
  • 随伴症状:手足のほてり、のどの渇き、耳鳴り、腰のだるさ
  • 舌診:紅舌、少苔
  • 脈診:細数

弁証

この患者は「腎陰虚」による症状を呈している。腎陰が不足すると、熱が内側にこもり、寝汗やほてりが生じる。また、腎精が不足すると脳の働きが鈍り、思考力の低下や集中力の低下が見られる。

治療方針

  • 腎陰を補い、虚熱を鎮める
  • 精を養い、脳の働きを高める

処方

六味地黄丸(ろくみじおうがん)

  • 熟地黄(じゅくじおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、山薬(さんやく):腎陰を補い、精を養う
  • 茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ):余分な湿を排除し、腎の機能を調整
  • 牡丹皮(ぼたんぴ):陰を補いながら、虚熱を鎮める

経過

服用開始後2週間で寝汗が減少し、朝の倦怠感が軽減。1か月後には思考力が回復し、仕事への集中力が向上。2か月後には腰のだるさや耳鳴りも改善し、全体的に体調が安定。

まとめ

  • **肝火によるCFS症状(微熱・リンパ節の腫れ)**には「小柴胡湯」が有効
  • **心血虚によるCFS症状(不眠・動悸)**には「帰脾湯」が適応
  • **腎陰虚によるCFS症状(思考力低下・寝汗)**には「六味地黄丸」が効果的

CFSは個々の病態に応じた漢方治療が重要であり、弁証論治に基づく適切な処方によって改善が期待できる。

第4章:CFSの予防と日常生活でのケア

漢方的セルフケア

慢性疲労症候群(CFS)は、気血の不足や陰陽のバランスの崩れが関与すると考えられます。

漢方的なセルフケアを取り入れることで、予防や症状の軽減が期待できます。

気血を補う食事(薬膳の基本)

CFSの予防には、気血をしっかり補う食事が重要です。薬膳の基本に基づき、以下のポイントを意識しましょう。

  • 気を補う食材:米、山芋、かぼちゃ、じゃがいも、豆類(大豆・小豆・黒豆)、鶏肉、牛肉
  • 血を補う食材:ほうれん草、なつめ、黒ごま、黒豆、レバー、卵黄、クコの実
  • 胃腸を整える食材:大根、キャベツ、にんじん、生姜、味噌、発酵食品
  • 一物全体の考え方:精製されていない玄米や全粒粉のパンを選ぶことで、栄養素をバランスよく摂取

季節ごとの養生法

季節に応じた養生を行うことで、体のバランスを整えやすくなります。

  • :デトックスを意識し、肝の働きを助ける食材(緑の葉野菜、柑橘類、豆類)を摂る。
  • :暑さによる気の消耗を防ぐため、清熱作用のある食材(スイカ、トマト、キュウリ、緑豆)を摂取。
  • :乾燥を防ぐため、潤いを与える食材(梨、白ごま、銀杏、はちみつ、百合根)を活用。
  • :腎を補う食材(黒ごま、黒豆、クルミ、山薬)を摂り、体を温める工夫をする。

CFS予防に良いお茶

漢方では、日々の飲み物も健康をサポートする大切な要素です。CFS予防におすすめのお茶を紹介します。

  • 黒豆茶:血を補い、腎の機能を助ける。抗酸化作用もあり、疲労回復に効果的。
  • ナツメ茶:気血を補い、ストレスを和らげる。睡眠の質を向上させる効果も期待。
  • 陳皮茶:消化を助け、胃腸を整える。気の巡りを良くし、疲労感を軽減。

CFSに効く生活習慣

食事だけでなく、生活習慣の改善もCFS予防には欠かせません。

睡眠の質を高める工夫

  • 寝る前のスマホ・PCの使用を控える:ブルーライトはメラトニン分泌を妨げるため、就寝1時間前には電子機器を避ける。
  • 温かい飲み物でリラックス:ナツメ茶やカモミールティーを飲むと、副交感神経が優位になりやすい。
  • 足湯・温浴:血行を促進し、冷えを防ぐことで睡眠の質を向上。

軽い運動(気功、太極拳)

適度な運動は気の巡りを促し、気血の流れを整えます。

  • 気功:深い呼吸とゆったりした動作が自律神経を整える。
  • 太極拳:ストレス軽減や血流促進に効果がある。
  • ストレッチ:筋肉の緊張をほぐし、疲労を和らげる。

腸活と腸内フローラの改善

中医学では「脾(胃腸)」が気血の源とされており、腸活はCFS予防の重要な鍵となります。

  • 発酵食品を取り入れる:味噌、ぬか漬け、ヨーグルトなど。
  • 食物繊維をしっかり摂取:根菜類、海藻、豆類など。
  • よく噛んで食べる:消化を助け、胃腸への負担を軽減。
  • 水分補給を意識する:温かいお茶やスープで内臓を冷やさない。

まとめ

CFSの予防には、気血を補う食事、季節ごとの養生、睡眠の質の向上、軽い運動、腸活が重要です。

漢方的なセルフケアを取り入れ、無理なく実践できる習慣を続けることで、疲れにくい体を目指しましょう。

慢性疲労症候群(CFS)の中医学的アプローチと根本改善のまとめ

1. 慢性疲労症候群(CFS)とは?

慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome, CFS)は、長期間にわたる強い疲労感が特徴の疾患であり、西洋医学では明確な原因が特定されていません。

免疫異常、自律神経の乱れ、ウイルス感染、ストレスなどが関与していると考えられていますが、決定的な治療法は確立されていません。

2. 中医学から見るCFSの原因と治療方針

中医学では、CFSは「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」「陰虚(いんきょ)」「陽虚(ようきょ)」などの体質(証)によって分類し、それぞれ異なる治療アプローチを行います。

  • 気虚(ききょ):全身のエネルギー不足により、疲労感や倦怠感が続く
    → 補気作用のある「黄耆(おうぎ)」「人参(にんじん)」などを用いる
  • 血虚(けっきょ):血の不足による栄養・酸素供給の低下
    → 補血作用のある「当帰(とうき)」「熟地黄(じゅくじおう)」などを活用
  • 陰虚(いんきょ):体内の潤い不足により、熱感や不眠、焦燥感を伴う
    → 滋陰作用のある「麦門冬(ばくもんどう)」「百合(びゃくごう)」を配合
  • 陽虚(ようきょ):身体の温める力が不足し、冷えや無力感が強い
    → 補陽作用のある「附子(ぶし)」「桂枝(けいし)」「乾姜(かんきょう)」などを使う

CFSの患者は複数の証を持つことが多く、弁証論治(べんしょうろんち)を行いながら、個々の状態に適した漢方薬を選択することが重要です。

3. CFSの予防・改善に重要な生活習慣と食事

CFSの改善には、単なる一時的な対策ではなく、生活習慣と食事の見直しによる体質の根本改善が不可欠です。

  • 食事のポイント
    • 「脾胃(ひい)」を養い、消化吸収を高める食品を摂取する
      → 味噌汁、野菜スープ、発酵食品、雑穀などを取り入れる
    • 一物全体・身土不二の考えを取り入れ、自然な食材を選ぶ
    • よく噛んで食べる(1口30回)ことで消化吸収を促進

噛ミング30(カミングサンマル)

「噛ミング30(カミングサンマル)」とは、ひと口につき30回以上噛むことを目標としたキャッチフレーズで、厚生労働省が健康づくりや食育の視点から推進しています。

よく噛むことの主な効果:

  1. 肥満防止:よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎます。
  2. 消化促進:食べ物を細かく砕き、唾液と混ざることで消化吸収がスムーズになります。
  3. 歯や口の健康維持:唾液の分泌が増え、虫歯や歯周病の予防につながります。
  4. 脳の活性化:噛むことで脳への血流が増加し、記憶力や集中力の向上が期待できます。
  5. 味覚の発達:食材の味をしっかり感じることで、味覚が豊かになります。

よく噛むための工夫:

  • 食材選び:根菜類やきのこ類など、噛み応えのある食材を選ぶ。
  • 調理法:食材を大きめに切ったり、加熱時間を短めにして歯ごたえを残す。
  • 食べ方:一口の量を少なめにし、食べ物の形がなくなるまで意識して噛む。

毎月30日を「かみんぐ30デー」と定め、よく噛んで食べることを意識する取り組みを行っている自治体もあります。

日々の食事で「噛ミング30」を実践し、健康的な生活を目指しましょう。

  • 生活習慣のポイント
    • 睡眠の質を向上させる(夜更かしを避け、22時~2時のゴールデンタイムを重視)
    • 軽い運動やストレッチを取り入れ、気血の巡りを良くする
    • ストレスを溜め込まないように、呼吸法や瞑想を活用

4. まとめ:根本からの体質改善が鍵

CFSは西洋医学だけでなく、中医学的な視点からもアプローチ可能です。

個々の体質(証)を見極めた治療により、より効果的な改善が期待できます。

食事・生活習慣の見直しを行いながら、一時的な対策ではなく、体質そのものを整え、根本からの健康回復を目指すことが大切です。

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薬剤師
河邊甲介

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著者プロフィール

河邊甲介 (薬剤師)

KOSUKE KAWABE

▷有資格

  • 薬剤師
  • 中医薬膳師:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
  • 薬膳素材専門士:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
  • ペットフーディスト

▷経歴

  • 福岡大学薬学部卒
  • 総合病院薬剤部・調剤薬局にて勤務
  • 2024年1月より宮崎県川南町(峠の里)にて漢方×薬膳×腸活のお店「ほどよい堂」を開局

身体とこころの安心をお届けします

薬剤師であり、漢方×薬膳×腸活の専門家として、「ほどよい堂」を運営しています。
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