「漢方相談のよくある質問に答えます」:プロの漢方家による徹底解説
こんにちは。宮崎県川南町にある漢方相談薬局「ほどよい堂」の薬剤師:河邊甲介です。
「漢方相談のよくある質問に答えます」というテーマで、一つひとつ丁寧に解説していきたいと思います。
この記事では、漢方薬の基本から、カウンセリング方法、費用、効果、副作用、安全性、保険適用、さらに特定の症状への対応まで、幅広い疑問に対応しています。
読み進めていただくことで、漢方相談や漢方薬に関する理解がグッと深まり、より安心して漢方を活用できるようになるはずです。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。

目次
- 1 簡単な体質セルフチェックで、あなたにピッタリの健康法がわかる
- 2 今すぐチェック!
- 3 はじめに:「漢方」とは?日本人の体質に合わせて発展した伝統医学の魅力
- 4 漢方薬の基本情報 / 漢方薬の主な成分とは?植物・動物・鉱物からなる生薬の種類
- 5 カウンセリングについて / 漢方相談とは?カウンセリングで体質を見極めるプロセス
- 6 服用方法・保存方法 / 煎じ薬とエキス剤の違いとは?服用方法とメリットを比較解説
- 7 効果・服用期間について / 漢方薬は即効性があるの?効果が現れるまでの期間について解説
- 8 副作用・安全性 / 漢方薬を安全に使うために|専門家への相談が欠かせない理由
- 9 費用・保険適用 / 漢方薬に保険は使える?保険適用されるケースとされないケースを解説
- 10 特定の症状への対応 / 症状別に見るおすすめ漢方薬|体質に合わせた処方の考え方とは
- 11 その他の質問 / 市販の漢方薬は自己判断で使っても大丈夫?リスクと注意点を解説
- 12 わかりやすいまとめ表:漢方相談のポイント
- 13 まとめ / 漢方薬とは?自然の生薬を活かして心と体を整える伝統療法
- 14 ■ 宮崎県川南町の自然の中で、自分を見つめ直す時間を
- 15 簡単な体質セルフチェックで、あなたにピッタリの健康法がわかる
- 16 今すぐチェック!
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はじめに:「漢方」とは?日本人の体質に合わせて発展した伝統医学の魅力

「漢方」という言葉は皆さんもよく耳にされると思います。
実は「漢方薬」とは、中国伝来の医学を日本人の風土や体質に合わせて発展させた治療体系・薬のことを指しています。
日本独自の工夫が盛り込まれ、現代でも病院で処方されることもあれば、薬局や漢方専門店で市販の漢方薬を入手することも可能です。
一方で、中国における医学を「中医学」と呼ぶこともあります。
日本の漢方は、その中医学をベースにしつつも、日本独自の伝承や知見が組み合わさったものなので、実は同じようでいて少しずつアプローチが異なります。
漢方薬の基本情報 / 漢方薬の主な成分とは?植物・動物・鉱物からなる生薬の種類

ここでは、漢方薬に関して多くいただく基本的なご質問にお答えしていきます。
1. 漢方薬はどのような成分で構成されていますか?
漢方薬は、さまざまな**生薬(しょうやく)**を組み合わせて作られています。
生薬とは、植物や動物、鉱物などから得られる天然由来の薬材のことです。たとえば、以下のようなものがあります。
- 植物性生薬:桂皮(シナモン)、甘草、黄連、当帰など
- 動物性生薬:牛黄、鹿角、蟾酥(せんそ)など
- 鉱物性生薬:竜骨、牡蛎、石膏など
これらの生薬を数種類から十数種類ほど配合し、個々の特徴を活かしながら相乗効果を狙うことで、体質や症状に合わせた処方ができるのが漢方薬の大きな魅力です。
2. 漢方薬はどのようにして効果が現れるのですか?
漢方薬は、身体全体のバランスを整えることで、自然治癒力を高めるアプローチをとっています。
いわゆる**「体質改善」や「気・血・水(き・けつ・すい)の巡りを良くする」**という考え方が根底にあり、特定の症状だけをピンポイントで抑えるというよりは、全身の状態を底上げして自分の力で改善していく手助けをするのです。
体質や状態によってはすぐに効果が出る場合もあれば、時間をかけてじっくり改善していく場合もあります。
これはあくまでも個々の体質差や、症状の慢性度合いなどによるものです。
3. 漢方薬と生薬の違いについて詳しく教えてください。
- 生薬(しょうやく):原材料そのもの(植物の根や葉、皮、動物の一部、鉱物など)を乾燥させたもの。
- 漢方薬:いくつかの生薬を目的に応じて配合し、一定の製法に基づいて作られる製剤のこと。
生薬は単体で用いられることもありますが、通常は複数の生薬を組み合わせ、特定の処方名で呼ばれる漢方薬が処方されます。
たとえば「桂枝湯」「葛根湯」「補中益気湯」などが有名ですね。
4. 日本の漢方と中国の中医学の違いは何ですか?
日本の漢方と中国の中医学は、ともに東洋医学の流れをくむ点では同根です。
しかし、歴史の中で日本独自の臨床経験や文献の蓄積があり、日本では『方剤』(処方)の組み合わせを重視し、より簡潔で使いやすいスタイルとして発展してきました**。
一方、中国の中医学は、より理論的体系(陰陽五行説、弁証論治、気血水理論など)を総合的に組み合わせながら、症状を細かくみて配合を変えていく**特徴があります。
以下に簡単な比較表を作りました。
項目 | 日本の漢方 | 中国の中医学 |
---|---|---|
理論のベース | 中国伝来の医学を日本風に発展 | 陰陽五行説、弁証論治など理論体系 |
処方の特徴 | 古典的処方をベースに、比較的シンプルな組み合わせが多い | 個人の症状をより細かく分析し、処方の調整を頻繁に行うことが多い |
教育・学習の仕組み | 医師や薬剤師、漢方専門家による独自カリキュラム | 中医大学などで体系的に学び、国家資格としての中医師が存在 |
現代医療との関係性 | 病院処方や保険適用も一部あり、日本国内で広く普及 | 中国国内では主要な医療の一つとして位置づけられる |
5. 漢方薬はサプリメントや健康食品とどう異なりますか?
サプリメントや健康食品は、栄養補助を目的としており、基本的には医薬品ではありません。
一方、漢方薬はあくまで「医薬品」であり、効果や安全性が確認されたうえで処方・販売が行われます。
また、漢方薬には効能や用法・用量が明確に定められ、医療現場でも使用されるという点がサプリメント等とは大きく異なるところです。
6. 病院で処方される漢方薬と、薬局で購入できるものの違いは何ですか?
病院で処方される漢方薬は、医療用医薬品として保険が適用されるものが多いです。
代表的なものとしてツムラやクラシエ、コタロー、JPSなどのメーカーが製造しています。
一方、市販で購入できる漢方薬は一般用医薬品(OTC医薬品)であり、軽度な症状に合わせてある程度安全性を考慮して製品化されています。
処方箋が必要かどうか、保険が適用されるかどうか、などに違いがありますが、製剤そのものの生薬構成が共通している場合もあります。
7. 漢方薬はどんな症状に特に効果がありますか?
漢方薬は幅広い症状や疾患に対応します。
よく知られているのは、冷え性、肩こり、むくみ、生理痛、更年期障害、不眠症、胃腸虚弱、アレルギー性疾患などです。
ただし、効き方や期間は個々人の体質により異なるため、専門家に相談することがおすすめです。
8. 漢方薬は体質改善にも役立ちますか?
はい、もちろんです。
むしろ体質改善こそ漢方の大きな強みです。
東洋医学では、症状だけでなく「その人がなぜその症状を起こしやすい体質なのか」を重視します。
日頃の食生活や睡眠、ストレス状態なども考慮しながら、総合的にバランスを整え、根本からの改善を目指します。
9. 子供でも漢方薬を服用できますか?その場合の注意点は?
子供でも漢方薬の服用は可能です。
ただし、分量調整や味の問題など考慮すべき点があります。
また、小児用のエキス剤や顆粒剤が準備されている処方もあります。
必ず専門家や医師、薬剤師に相談し、年齢や体重、体質に合わせた処方・用法を守ることが大切です。
10. ペットにも漢方薬を使用できますか?
最近では、動物向けの漢方も注目されています。
獣医師の中でも東洋医学を取り入れて治療を行うケースがありますが、動物の種類や状態によって使用できる生薬が異なることも多いです。
必ずペットに精通した獣医師や動物用漢方の知識がある専門家の指導のもとで使うようにしましょう。
カウンセリングについて / 漢方相談とは?カウンセリングで体質を見極めるプロセス

漢方相談では、単に薬を販売するだけでなく、一人ひとりの体質や生活習慣をじっくりと伺うカウンセリングがとても重要です。
ここでは、カウンセリングに関するご質問にお答えします。
11. 初回カウンセリングではどんな質問をされますか?
初回カウンセリングでは、以下のような内容を詳しくお聞きすることが多いです。
- 現在の主訴・症状(例:体の冷え、むくみ、胃腸の不調、頭痛、寝つきの悪さなど)
- 症状が出始めた時期やきっかけ
- 既往歴や服用中の西洋薬・サプリメントの有無
- 生活習慣(食事、睡眠、運動、ストレス状態など)
- その他、気になること(便通の状態、生理の状況など)
これらを総合的に判断し、身体の状態を「気・血・水」や「陰陽」などの観点で分析していきます。
12. カウンセリングを受ける際に準備しておくべきことはありますか?
- 普段の生活習慣や食事内容を簡単にメモしておくとスムーズです。
- 服用中の薬やサプリメントがあれば、名前や成分を把握しておくと話が早いでしょう。
- 病院での検査結果などがあれば、必要に応じて見せられるようにしておくのも有用です。
13. オンラインカウンセリングではどのように進められますか?
オンラインの場合でも、基本の流れは対面とほぼ同じです。
ビデオ通話や電話、メールなどを使って、症状や生活習慣をお伺いします。
ただし、対面のように舌診(舌の状態をみる)や脈診までは難しいケースが多いので、舌の写真を事前に送っていただくなどの工夫をすることもあります。
14. 家族や友人が代理で相談する場合、何を伝える必要がありますか?
代理で相談される場合は、ご本人の症状や体質に関する詳細な情報(体温、食欲、眠りの質、便通、生理の状況など)をなるべく正確に把握していただくことが大切です。
さらに、どのような薬をすでに使っているか、アレルギーの有無なども重要です。
情報が不足すると、処方が難しくなる場合がありますので、できるだけ多くの情報を共有いただくようお願いします。
15. カウンセリング後、処方された漢方薬が合わない場合どうすれば良いですか?
もし服用中に違和感や副作用と思われる症状が出たり、まったく変化が見られないと感じたりした場合は、すぐに担当の漢方家や医師、薬剤師に連絡するのが一番です。
漢方では、経過や反応をみながら微調整していくことが前提となっています。
処方変更や飲み方の変更など、状況に合わせた対応が可能ですので、必ずご相談ください。
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服用方法・保存方法 / 煎じ薬とエキス剤の違いとは?服用方法とメリットを比較解説

16. 煎じ薬とエキス剤では服用方法が異なりますか?
はい、異なります。
- 煎じ薬:生薬を煎じて汁をとるため、自宅で煮出す手間がかかります。時間や温度管理が必要ですが、生薬本来の成分をダイレクトに摂取できるのがメリットです。
- エキス剤:すでに煎じた液を乾燥・粉末化したものが多く、お湯や水で溶かすだけで手軽に飲めます。味や香りが煎じ薬ほど強くない場合が多いです。
17. 漢方薬を飲むタイミング(朝、昼、夜)は重要ですか?
基本的には食前または空腹時の服用が推奨されることが多いです。
漢方薬は胃腸の負担が少なく、生薬成分が吸収されやすいからです。
ただし、体質や症状によっては異なる場合もありますので、処方時に指示された飲み方を守るのがベストです。
食後服用でもほとんどの場合は問題ないことも多いです。
18. 漢方薬を冷蔵庫で保存する必要がありますか?
エキス顆粒などの乾燥製剤は、高温多湿を避け、常温で保管が原則です。
ただし、夏場など気温や湿度が高い場合は、品質保持のため冷蔵庫に入れておくのも一つの手です。
煎じ薬を保存する場合は、冷蔵庫で保管し、なるべく早く飲み切るようにすると良いでしょう。
19. 旅行中に漢方薬を持ち運ぶ際の注意点は何ですか?
- エキス剤や錠剤の場合:小分けのパウチに入っていれば、そのまま持ち運びやすいです。
- 煎じ薬の場合:個包装されているものは比較的持ち運びやすいですが、煎じてから容器に入れて持ち運ぶ場合、気温と衛生状態に注意しましょう。
- 直射日光や高温多湿を避ける:夏場はクーラーボックスや保冷バッグを使うなど工夫が必要です。
効果・服用期間について / 漢方薬は即効性があるの?効果が現れるまでの期間について解説

20. 漢方薬は服用してすぐに効果が現れる場合もありますか?
はい、症状によっては即効性を感じる場合もあります。
特に風邪の引き始めや、急性の腹痛など、体の表面や急性疾患にアプローチする処方では、数回服用で改善を感じる例も珍しくありません。
21. 長期間服用することで副作用が出る可能性はありますか?
漢方薬は比較的安全性が高いとされますが、もちろんゼロではありません。
長期的に服用する場合、定期的に専門家のカウンセリングや診察を受け、症状や体質の変化に合わせて処方を見直すことが大切です。
万が一、肝機能や腎機能に負担がかかる恐れがある生薬を長期にわたって服用する場合は、血液検査を受けるなどの安全対策を行うこともあります。
22. 症状が改善した後も漢方薬を続けるべきですか?
改善後も再発予防や体質強化のために続けるケースは多々あります。
症状が治まったからといってすぐにやめてしまうと、ぶり返しが起きる可能性も。
これについては、医師や漢方家と相談しながら決めるのが望ましいです。
副作用・安全性 / 漢方薬を安全に使うために|専門家への相談が欠かせない理由

23. 漢方薬によるアレルギー反応にはどんなものがありますか?
まれに、生薬由来の植物アレルギーや金属アレルギーなどが起こる可能性があります。
たとえば、ヨモギアレルギーの人がヨモギを含む生薬を服用すると症状が出ることなどがあります。
皮膚のかゆみや湿疹、発疹、場合によっては呼吸困難やアナフィラキシーのような重篤な症状が出ることもあり得るため、初めての漢方薬服用時や、不安な点がある場合は注意が必要です。
24. 他の薬と併用する際に注意すべきことは何ですか?
漢方薬にも薬効成分が含まれる以上、西洋薬やサプリメントとの相互作用が考えられる場合があります。
たとえば、甘草(かんぞう)を含む処方を長期間大量に服用すると偽アルドステロン症という症状(血圧上昇、むくみ、低カリウム血症)を引き起こす場合があります。
また、抗凝固薬との併用などは特に注意が必要です。
必ず専門家や処方医、薬剤師に相談しましょう。
25. 妊娠中や授乳中でも安全に服用できる漢方薬はありますか?
妊娠中や授乳中に比較的安全とされる漢方薬もありますが、絶対に自己判断は禁物です。
妊娠中は体調変化が激しく、赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。
必ず主治医、産科医、漢方家など信頼できる専門家に相談し、処方を受けましょう。
費用・保険適用 / 漢方薬に保険は使える?保険適用されるケースとされないケースを解説

26. 健康保険が適用される漢方薬とそうでないものの違いは何ですか?
病院での診察を受け、医師が処方箋を発行した場合は、医療用医薬品としての漢方薬で健康保険が適用されるケースがあります。
一方、ドラッグストアなどで購入できる市販の漢方薬は、一般用医薬品として扱われ、保険の適用はありません。
また、保険適用される漢方薬にも限りがあるため、それ以外の処方やレアな生薬を使う場合は保険がきかないこともあります。
27. 医療費控除の対象となる漢方相談や処方内容について教えてください。
医師の診察を受けたうえで処方される漢方薬であれば、基本的に医療費控除の対象となります。
ただし、健康食品やサプリメント的な扱いのもの、薬局で自由に購入したものは医療費控除の対象外となることがほとんどです。
また、自由診療扱いの漢方相談料に関しては控除対象外となる場合が多いので、領収書の内容をしっかり確認しておきましょう。
28. 費用を抑えたい場合、どのような選択肢がありますか?
- 病院で漢方を処方してもらう(保険適用)
- ジェネリック医薬品的な漢方エキス剤を選ぶ
- 専門店に相談し、予算内での最適な処方を検討してもらう
自己判断で安い漢方薬を大量に買うよりは、症状に合った漢方薬を適量服用するほうが結果的にコストパフォーマンスが良いケースも多いです。
特定の症状への対応 / 症状別に見るおすすめ漢方薬|体質に合わせた処方の考え方とは

ここでは、具体的な症状に対する漢方のよくある質問を少し深掘りしてみます。
29. 不眠症にはどんな漢方薬が適していますか?
不眠症といっても、人によって原因やタイプが異なります。
たとえば、イライラやストレスが原因なのか、冷えや血行不良が原因なのか、更年期のホルモンバランス乱れが原因なのか――によって処方は変わります。
よく用いられる例としては「柴胡加竜骨牡蛎湯」「帰脾湯」「桂枝加竜骨牡蛎湯」などがありますが、あくまで一例です。
30. 更年期障害にはどんな漢方治療が効果的ですか?
更年期障害は、ホルモンバランスの乱れに加えて、ストレスや生活習慣など多くの要因が絡む症状です。
代表的な処方として「加味逍遥散(かみしょうようさん)」「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などがよく使われます。
ただし、個人の体質や症状の現れ方によって適した処方は異なるので、専門家のカウンセリングが必須です。
31. アトピー性皮膚炎にも対応できる漢方薬はありますか?
アトピー性皮膚炎は、湿疹やかゆみ、炎症が繰り返し起こる慢性疾患です。
漢方では、湿熱(しつねつ)や血虚(けっきょ)、**瘀血(おけつ)**などを考慮し、体内から肌の炎症を抑える処方を検討します。
たとえば「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」「消風散(しょうふうさん)」など。
ただし、皮膚科医との連携も含めて総合的に治療するのが理想的です。
その他の質問 / 市販の漢方薬は自己判断で使っても大丈夫?リスクと注意点を解説

32. 市販の漢方薬を自己判断で使用しても問題ありませんか?
軽度の症状であれば、市販漢方薬を試してみても悪くはありません。
ただし、自己判断が難しい場合や、思うように改善が見られない場合は、やはり専門家に相談するのがベターです。
症状が長引く、もしくは悪化する場合は他の疾患が隠れていることもありますので、医療機関の受診を検討しましょう。
33. 薬局で購入した漢方薬が効かなかった場合、どうすればいいですか?
まずは服用方法や服用期間が適切だったかを振り返りましょう。
漢方薬は体質に合っていないと十分な効果を得られないことがあります。
また、どんな処方をどのくらいの期間服用したのか、他に併用していた薬やサプリはないかなど、詳細を専門家に伝えるとより的確なアドバイスが得られます。
必要に応じて処方替えや、体質に合わせた別の処方を検討します。
34. 漢方相談で診断書や医療記録が必要になることはありますか?
通常の漢方相談では、診断書そのものは必要ない場合が多いです。
ただし、病院での検査結果や既往症の記録があると、漢方家がより正確に状況を把握しやすくなります。
重篤な病気の既往歴や現在の治療状況などを正しく伝えるためにも、可能であれば持参されると良いでしょう。
わかりやすいまとめ表:漢方相談のポイント

下表では、漢方相談を受ける際に知っておきたいポイントを一覧にしてみました。
カテゴリ | 主な内容 | 注意点 |
---|---|---|
漢方薬の基本情報 | ・生薬を組み合わせて作られる・サプリや健康食品との違い・体質に合わせて処方可能 | ・病院処方の漢方薬は保険適用の可能性あり・市販薬は一般用医薬品なので自己判断での使用には注意 |
カウンセリング | ・初回は症状、生活習慣、体質を詳細にヒアリング・オンライン相談も可能 | ・医師や薬剤師、漢方家に正確な情報を伝える・代理相談の場合は本人の詳細情報を準備 |
服用方法・保存方法 | ・煎じ薬とエキス剤の違い・飲むタイミングは空腹時が基本・高温多湿を避けて保管 | ・旅行や外出時の持ち運び方法に注意・エキス剤は比較的手軽で保存性が高い |
効果・服用期間 | ・即効性を感じる場合もあるが、慢性症状は長期服用が前提・改善後も体質強化で継続することあり | ・定期的に専門家に経過を相談・効果が出ない、合わない場合は処方変更の検討 |
副作用・安全性 | ・植物アレルギーや甘草による偽アルドステロン症など・妊娠授乳中は必ず専門家に相談 | ・必ずしも副作用がないわけではない・服用中の体調変化は早めに連絡 |
費用・保険適用 | ・保険適用される漢方薬は医療用医薬品のみ・医療費控除の対象となる場合もあり | ・漢方相談料や自由診療は保険適用外のことが多い・領収書やレシートを保管して税制面を確認 |
特定の症状への対応 | ・不眠、更年期障害、アトピーなど幅広く対応 | ・根本改善が目的のため、時間を要するケースあり・西洋医療との併用や連携も大切 |
その他 | ・市販薬で改善しない場合は専門家に相談・他の薬との相互作用にも注意 | ・併用薬や持病についての情報提供を正確に・疑問点や不安は必ず質問する |
まとめ / 漢方薬とは?自然の生薬を活かして心と体を整える伝統療法

ここまで「漢方相談のよくある質問に答えます」というキーワードに沿って、漢方薬にまつわるさまざまな疑問や不安、そして具体的な利用シーンなどを解説してきました。
ポイントを振り返ってみましょう。
- 漢方薬は生薬の組み合わせであり、身体全体のバランスを整えることで自然治癒力を高めます。
- 副作用がまったくないわけではないため、自己判断だけでなく、専門家のカウンセリングが大切。
- カウンセリングでは生活習慣や既往症なども含めて総合的に判断し、体質に合った処方を提案します。
- 服用方法や保存方法を守ることで、漢方薬の効果を最大限に活かし、安全に利用できます。
- 病院処方なら保険適用となる場合もあり、また医療費控除の対象になるケースもあるため、費用面での選択肢を検討してみましょう。
- 不眠、更年期障害、アトピーなど、多岐にわたる症状に対応可能ですが、原因や体質に合わせた処方が必要です。
- 市販薬で改善しない場合や、長期的な体質改善を目指す場合は、専門家に相談して処方を調整してもらうことが大切です。
漢方は即効性を求める西洋医学とは異なり、「体質改善」や「根本治療」を目指す手段として古くから親しまれてきました。
ときには西洋医学との併用が効果的なこともあり、現代の医療環境では統合医療という考え方も盛んです。
不安や疑問を感じたら、ぜひ専門家の意見に耳を傾けてみてくださいね。
あなたがより健康的に、そして自分らしい生活を送るためのサポートとして、漢方の力がお役に立てれば幸いです。
この記事が皆さまの健康づくりに役立つ情報源となり、「漢方相談のよくある質問に答えます」という疑問が解消されれば嬉しい限りです。
もしさらに特定の疾患や状況(妊娠中・小児向け・ペット向けなど)に関して詳しく知りたい方は、ほどよい堂の無料漢方相談をご利用ください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
■ 宮崎県川南町の自然の中で、自分を見つめ直す時間を

『ほどよい堂』は、ただの漢方薬局ではありません。
山の風、鳥のさえずり、海の輝き――この自然豊かな環境そのものが、癒しの力を持っています。
ご来店された方が、心地よい空間でリラックスしながら、自分自身の身体と心の声に耳を傾けられるような“居場所”でありたいと願っています。
日常の喧騒から少し離れ、ゆったりとした時間を過ごすことで、自然と「整う」感覚を取り戻してみませんか?
■ アクセス・営業時間
店名:漢方・薬膳処 ほどよい堂
所在地:宮崎県児湯郡川南町(峠の里展望台近く)
※詳細なアクセスは公式ホームページをご覧ください。
営業時間:10:00~18:00(月曜日定休、火曜日は不定休)
駐車場あり/予約優先制
■ ご相談・ご予約はこちらから
・漢方相談(初回カウンセリングは約60分)
・薬膳アドバイス、食養生プラン作成
・オンライン相談(Zoom対応)
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河邊甲介
宮崎県の川南町にある峠の里からの絶景を眺めながら、漢方と薬膳を組み合わせた腸活相談が受けられる「薬局×セレクトショップ」です。
「中医薬膳師×薬膳素材専門士×ペットフーディスト」の資格を有する薬剤師が、体調不良、ダイエットやアトピーなどの悩みにも親身に対応します。
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気軽に一度、ご相談にお越しください!
著者プロフィール
河邊甲介 (薬剤師)
KOSUKE KAWABE
▷有資格
- 薬剤師
- 中医薬膳師:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- 薬膳素材専門士:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- ペットフーディスト
▷経歴
- 福岡大学薬学部卒
- 総合病院薬剤部・調剤薬局にて勤務
- 2024年1月より宮崎県川南町(峠の里)にて漢方×薬膳×腸活のお店「ほどよい堂」を開局
身体とこころの安心をお届けします
薬剤師であり、漢方×薬膳×腸活の専門家として、「ほどよい堂」を運営しています。
中医学的体質診断を基に、個別に最適な健康アドバイスを提供し、無料相談も実施中。
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