そもそも乳酸菌って何⁉【乳酸菌の驚くべき効果:健康への影響と予防効果】
目次
- 1 乳酸菌と免疫力病気との戦いに役立つ栄養素とは⁉
- 2 ヨーグルトに入っている善玉菌!乳酸菌ってなに?
- 3 乳酸菌の風味はどんな感じなの?
- 4 乳酸菌商品は生きていることが大切なの?死菌でも効果はあるの?
- 5 乳酸菌(善玉菌)は年齢とともに減っていく!日々の腸活が健康の秘訣!
- 6 微生物の秘密:乳酸菌と原核生物の驚くべき役割
- 7 乳酸菌が持つ効果とは?
- 8 乳酸菌の摂取方法について解説
- 9 乳酸菌の効果的な摂取方法
- 10 乳酸菌商品の種類と選び方
- 11 乳酸菌と効果、その乳酸菌を含む商品の一覧表
- 12 乳酸菌と適切な生活習慣の関係
- 13 簡単な体質セルフチェックで、あなたにピッタリの健康法がわかる
- 14 今すぐチェック!
乳酸菌と免疫力
病気との戦いに
役立つ栄養素とは⁉
ヨーグルトに入っている善玉菌!乳酸菌ってなに?
乳酸菌とは発酵によって糖類から「乳酸を作り出す性質を持つ微生物」のことを指します。
人体に有益な菌のため「善玉菌」とも呼ばれます。
食品としては、ヨーグルト・チーズ・漬け物・日本酒など発酵食品の製造に使われています。
細かいことを言えば、乳酸を産生する菌が全て乳酸菌に属するわけではありません。
例えば、ビフィズス菌や大腸菌も乳酸を産生しますが、これらは厳密には乳酸菌とは呼ばれません。
菌が産生する物質の中で「乳酸を50%以上作り出している菌」を乳酸菌と呼びます。
ビフィズス菌は酢酸を60%、乳酸を40%産生しているので、乳酸菌ではないのです。
乳酸菌の風味はどんな感じなの?
発酵乳(ヨーグルト) やチーズ、キムチなどの商品ごとに独特の風味があるのは、乳酸菌やビフィズス菌の種類によって、食品原料を発酵する過程でつくりだされる代謝産物(酸や香気成分) の質や量に違いがあるからです。
それぞれの原料である野菜、お米、乳成分などに含まれるブドウ糖、果糖、ショ糖、麦芽糖、乳糖など、どんな糖をどんな乳酸菌が分解するかによって風味が変わってくるのです。
- 酸(乳酸・酢酸・酪酸・プロピオン酸):
菌が産生する酸として乳酸や酢酸、プロピオン酸などの有機酸があり、酸味のもととなります。有機酸/短鎖脂肪酸には、腸内の有害菌の増殖を抑え、腸のぜん動運動を促す作用があります。
- 香気成分:
乳酸菌が産生する代表的な香気成分としてジアセチルやアセトアルデヒドがあり、発酵乳やチーズなどの独特の香りを産み出します。
- その他:
高分子の多糖類を産生する乳酸菌があり、独特の粘り気があるヨーグルトの製造に利用されています。また、抗菌物質であるバクテリオシンを産生する乳酸菌があることも知られています。
乳酸菌商品は生きていることが大切なの?死菌でも効果はあるの?
多くの乳酸菌は通常は胃酸や胆汁酸にさらされるため、腸に届く前に死んでしまうといわれています。
それに加えて、腸内には100兆個もの腸内細菌が生息していて、これらの菌と生存競争をしなければならないため、そう簡単には定着することはできないのです。
つまり、胃酸・胆汁酸に耐性があり、腸壁に強い接着力があるなど様々な要素がそろわない限り腸内に定着することは不可能です。
しかし、死んでいる菌(死菌)は意味がないかと言われるとそうではありません。
死菌を構成している成分は、善玉菌のエサになったり、その成分自体がヒトの健康に役立つことも多いのです。
乳酸菌(善玉菌)は年齢とともに減っていく!日々の腸活が健康の秘訣!
乳酸菌(善玉菌)は、ヒトの生理機能(腸の蠕動運動低下・消化酵素などの変化・食べ物の変化など)の低下などによって年齢とともに減っていくことが分かっています。
善玉菌が減ると、悪玉菌が増えていくため病気のリスクが高くなってしまいます。
食物繊維やオリゴ糖・レジスタントスターチなど善玉菌のエサとなる食材を積極的に摂り入れることで、乳酸菌など善玉菌の減少を抑えましょう!
微生物の秘密:乳酸菌と原核生物の驚くべき役割
真核生物と原核生物の違いを理解するためのガイド
微生物の世界は、驚くほど多様で複雑です。
原核生物と真核生物の違いを理解することは、生物学の基本を押さえる上で非常に重要です。
このガイドでは、具体的な例を挙げながら、両者の違いを詳しく見ていきます。
細菌:原核生物
細菌は原核生物の一種で、最も小さな生物の一つです。
細菌の仲間には「乳酸菌」「納豆菌」「大腸菌」などがあり、いずれも分裂によって増えます。
細菌は「バクテリア」とも呼ばれ、単細胞生物であり、核膜を持たないために遺伝物質は細胞質中に直接存在します。
古細菌:真核生物に類似
古細菌もまた原核生物の一種ですが、細菌とは遺伝子や分類が異なります。
代表的な古細菌には「メタン菌」などがあり、これらも分裂によって増えます。
古細菌は「アーキア」とも呼ばれ、極限環境(高温、高塩濃度など)に生息することが多いです。
見た目や増え方は細菌に似ていますが、遺伝子構造が大きく異なります。
真菌(菌類):真核生物
真核生物の一種である真菌には、キノコやカビが含まれます。
これらの生物は多くの場合、胞子によって増殖します。
カビは細菌よりも大きく、細胞内に核を持っています。
この核膜に囲まれた遺伝物質が、真核生物の特徴です。
酵母菌:真核生物
酵母菌は、真菌の一種であり、キノコやカビと同じ「菌類」に属します。
酵母菌は主に分裂によって増え、パンの発酵やビールの醸造などで重要な役割を果たします。
これらも真核生物であるため、細胞内に明確な核を持っています。
粘菌:真核生物
粘菌は一風変わった真核生物で、単細胞生物でありながらアメーバのように自分で移動します。
見た目はカビに似ており、胞子によって増殖する点も共通していますが、遺伝学的には異なる分類に属します。
粘菌のユニークな生活様式は、生物学者の興味を引き続けています。
原核生物と真核生物の主な違い
- 核の有無: 原核生物は核膜を持たず、遺伝物質が細胞質内に直接存在します(DNAがむき出し)。真核生物は核膜に囲まれた核を持ちます。
- 細胞構造: 原核生物は一般的に単純な構造を持ち、細胞小器官が少ないです。真核生物は複雑な細胞構造を持ち、多くの細胞小器官が存在します。
- 増殖方法: 原核生物は主に分裂によって増えます。真核生物は分裂に加えて、胞子による増殖も行います。
このように、原核生物と真核生物は基本的な構造や増殖方法において大きな違いがあります。
それぞれが地球上の生命において重要な役割を果たしており、その理解は生物学全体を理解する上で欠かせません。
乳酸菌が持つ効果とは?
乳酸菌は、私たちの健康に多岐にわたる恩恵をもたらす微生物として知られています。
特に「免疫」、「便秘」、「睡眠」に対する効果は、科学的にも広く認められています。
この記事では、これらの具体的な効果について詳しく解説します。
免疫力の向上
乳酸菌は、腸内環境を整えることで免疫システムの強化に寄与します。
以下に、乳酸菌がどのように免疫力を向上させるのかを示します。
- 腸内フローラのバランス調整::
乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減少させます。
これにより、腸内フローラのバランスが整い、免疫力が向上します。
健康な腸内環境は、病原菌やウイルスから体を守るための重要な役割を果たします。 - 免疫細胞の活性化:
乳酸菌は、腸内の免疫細胞(例:ナチュラルキラー細胞やマクロファージ)を活性化させます。
これにより、体内に侵入する病原体を迅速かつ効率的に排除することが可能になります。 - 抗炎症作用:
乳酸菌は、抗炎症作用を持つ物質の生成を助け、過剰な炎症反応を抑制します。
これにより、免疫システムが正常に機能しやすくなります。
便秘解消の効果
乳酸菌は便秘の改善にも大きな効果を発揮します。
以下に、乳酸菌がどのように便秘を解消するのかを説明します。
- 腸内環境の改善:
乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減少させることで、腸内環境を整えます。
これにより、腸の蠕動運動が促進され、便通が改善されます。 - 短鎖脂肪酸の生成:
乳酸菌は食物繊維を発酵させることで短鎖脂肪酸を生成します。
特に、短鎖脂肪酸である酪酸は腸の蠕動運動を活発にし、便の通過をスムーズにします。 - 水分保持:
乳酸菌は便に水分を保持させる作用があります。
これにより、便が柔らかくなり、排便が容易になります。
睡眠の質の向上
乳酸菌は、腸内環境を整えるだけでなく、睡眠の質を向上させる効果もあります。
以下に、そのメカニズムを説明します。
- セロトニンの生成促進:
乳酸菌は腸内でセロトニンの生成を促進します。
腸でつくられたセロトニンは血液脳関門(BBB)によって脳内に入ることはできません。
腸で作られたセロトニンは、脳でつくられるセロトニンとは異なり、腸のぜん動運動の促進や、血流にのって全身をめぐり骨形成などの役割を担っています。
ただし、セロトニンの原料となる「トリプトファン」の吸収を促進させます。
セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、リラックス効果やストレス緩和に寄与し、質の高い睡眠をサポートします。 - 腸-脳相関の改善:
腸と脳は相互に影響し合う「腸-脳相関」の関係にあります。
乳酸菌は腸内環境を改善することで、この相関を整え、結果としてストレス軽減や睡眠の質向上につながります。 - メラトニンの生成:
乳酸菌は、睡眠を促進するホルモンであるメラトニンの生成を助けます。
メラトニンは体内時計を調整し、自然な睡眠サイクルをサポートします。
「トリプトファン」という成分は、摂取してから15〜16時間、体内でメラトニンに変化します。
具体的な乳酸菌の種類とその効果
- Lactobacillus属:
免疫力向上や便秘改善、さらには睡眠の質向上に広く利用されています。
特にLactobacillus rhamnosus GG(LGG)は、免疫細胞の活性化と腸内環境の改善に優れた効果を持つことが知られています。
乳酸菌は、感染防御や整腸作用、免疫調節、コレステロール低下などの効果が認められており、赤ちゃんから大人まで、さまざまな疾病予防や健康維持に役立つ重要な菌と考えられています。 - Bifidobacterium属:
便秘の改善に特に効果的であり、腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境を整えます。
Bifidobacterium longumやBifidobacterium breveは、便通をスムーズにするだけでなく、睡眠の質向上にも寄与します。
便秘改善などの整腸効果に加え、潰瘍性大腸炎の緩解維持や再燃症状の改善効果についても研究成果が報告されています。
小まとめ
乳酸菌は、「免疫」、「便秘」、「睡眠」に対して非常に有益な効果を持つ微生物です。
腸内フローラのバランスを整え、免疫細胞を活性化し、腸の動きを活発にすることで、全身の健康をサポートします。
毎日の食事に乳酸菌を取り入れることで、これらの健康効果を実感し、より質の高い生活を送ることができるでしょう。
ヨーグルトや発酵食品を積極的に摂取することをおすすめします。
乳酸菌の摂取方法について解説
乳酸菌飲料
乳酸菌飲料のメリット
- 手軽な摂取:
乳酸菌飲料は、スーパーマーケットやコンビニなどで手軽に入手できます。
外出先や忙しい朝にも便利です。 - 生きた菌が含まれる場合が多い:
多くの乳酸菌飲料には、生きた乳酸菌が含まれています。
これにより、腸内に有益な菌を届けることができます。
ただし、最近の研究では生菌か死菌かはあまり効果に関係は無いともいわれています。 - 味や種類のバリエーションが豊富:
乳酸菌飲料には、さまざまな味や種類があります。
そのため、自分の好みや体調に合ったものを選ぶことができます。
乳酸菌飲料のデメリット
- 添加物や糖分が多い場合がある:
一部の乳酸菌飲料には、保存料や着色料、砂糖などの添加物が含まれている場合があります。
過剰な糖分摂取は健康に悪影響を与える可能性があります。 - 乳アレルギーを引き起こす可能性がある:
「カゼイン」は牛乳の成分の約80%を占めるたんぱく質なのですが、牛乳のカゼインはα型カゼインで、これは人体ではほとんど消化されないと言われています。
未消化のカゼインは、腸内まで運ばれると、腸内で炎症を起こすこたがあります。これがリーキーガット症候群や便秘や下痢などの便通異常の原因となると言われています。
また、乳酸菌飲料は乳製品を原料としていることが多く、乳アレルギーを持つ人にとっては注意が必要です。 - 効果が実感しにくい場合がある:
乳酸菌飲料は含まれている乳酸菌の数が少ないため、摂取しても効果を実感することが難しい場合があります。
効果を実感するには、継続的な摂取が必要です。
小まとめ
乳酸菌飲料は手軽に摂取できるため、忙しい現代人にとって便利な健康飲料です。
生きた菌が含まれている場合が多く、味や種類のバリエーションも豊富です。
しかし、添加物や糖分が多い場合があるため、適度な摂取が重要です。
また、効果を実感するまでに時間がかかることもありますので、継続的な摂取が大切です。
自分の体質や健康状態に合わせて、適切な乳酸菌飲料を選んで摂取しましょう。
ヨーグルト
ヨーグルトのメリット
- 栄養価の高さ:
ヨーグルトには、カルシウムやタンパク質などの栄養素も豊富に含まれています。
そのため、健康的な食事の一部として摂取することで、全身の健康に寄与します。 - 手軽な摂取:
乳酸菌飲料は、スーパーマーケットやコンビニなどで手軽に入手できます。
外出先や忙しい朝にも便利です。 - 生きた菌が含まれる場合が多い:
多くの乳酸菌飲料には、生きた乳酸菌が含まれています。
これにより、腸内に有益な菌を届けることができます。
ただし、最近の研究では生菌か死菌かはあまり効果に関係は無いともいわれています。
ヨーグルトのデメリット
- 糖分や添加物の問題:
一部のヨーグルト製品には、砂糖や保存料、着色料などの添加物が含まれている場合があります。
これらの成分は、過剰摂取が健康に悪影響を与える可能性があります。 - 乳アレルギーへの配慮:
ヨーグルトは乳製品を原料としていることが多いため、乳アレルギーを持つ人にとっては注意が必要です。
乳製品に対するアレルギー反応がある場合は、豆乳ヨーグルトなどの代替品を検討する必要があります。 - 効果の実感に時間がかかること:
ヨーグルトを摂取しても、すぐに効果を実感することが難しい場合があります。
乳酸菌の効果を感じるには、定期的で継続的な摂取が必要です。
小まとめ
ヨーグルトは乳酸菌を手軽に摂取できる方法の一つであり、そのメリットは多岐にわたります。
しかし、糖分や添加物の摂取量には注意が必要であり、乳アレルギーを持つ人にとっては代替品を検討する必要があります。
効果を実感するには継続的な摂取が不可欠です。
自分の体質や健康状態に合わせて、適切なヨーグルトを選び、バランスの取れた食生活を送ることが重要です。
発酵食品
発酵食品のメリット
- 栄養価の向上:
発酵過程で栄養価が向上し、ビタミンやミネラルが生成されます。また、栄養素が身体に吸収されやすい形に変化されています。 - 消化吸収の促進:
発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸内環境を整え、消化吸収を促進します。
これにより、栄養素の効率的な吸収が期待できます。
乳酸菌としては含有量は微量な納豆ですが、納豆にはビタミンK2が豊富に含まれています。
ただし、納豆は血液をサラサラにする薬剤であるワーファリンを服用している方は絶対に食べてはいけません。
少しの量でも血栓予防効果が低下し、その作用は納豆を食べてから、数日間も続いてしまいます。
発酵食品のデメリット
- 特有の味や香り:
発酵食品には特有の味や香りがあり、好みが分かれることがあります。
特に初めて摂取する場合は、慣れるまで時間がかかるかもしれません。 - 保存方法に注意が必要:
発酵食品は生ものであり、適切な保存方法を守らないと腐敗する可能性があります。
適切な環境で保管することや、賞味期限を守ることが重要です。 - 消化が難しい場合がある:
発酵食品に含まれる乳酸菌やその他の成分が、一部の人にとって消化が難しい場合があります。
食べ過ぎないように注意が必要です。
小まとめ
発酵食品は自然な乳酸菌摂取の方法として注目されています。
そのメリットとデメリットを理解し、適切に摂取することで、腸内環境の改善や健康増進に役立ちます。
自分の体質や好みに合わせて、バランスの取れた食生活を送ることが大切です。
サプリメント(整腸剤)
サプリメントのメリット
- 簡単な摂取:
サプリメントは錠剤やカプセルなどの形で提供されており、手軽に摂取できます。
日常生活の中で手軽に取り入れることができます。 - 濃縮された乳酸菌:
サプリメントには、濃縮された乳酸菌が含まれています。
そのため、一度に多くの乳酸菌を摂取できるため、効果的な整腸効果が期待できます。
腸内細菌は100兆個といわれています。
そのため、1日に1兆個の乳酸菌を摂取することが推奨されています。 - 保存や持ち運びが便利:
サプリメントはコンパクトなパッケージに入っており、保存や持ち運びが簡単です。
旅行や外出先でも摂取しやすいです。
サプリメントのデメリット
- 個人差による効果の差:
人によって体質や環境が異なるため、サプリメントの効果には個人差があります。
効果を実感できない場合もあるため、自身の体調や健康状態を考慮しながら摂取する必要があります。 - 添加物が使用されている場合もある:
錠剤を形成するには添加物を使用する必要もあります。
その点では散剤やカプセル剤は添加剤を使用しないでよい場合が多いため添加剤は少ない傾向があります。
小まとめ
サプリメントは乳酸菌を手軽に摂取できる方法の一つです。
そのメリットとデメリットを理解し、適切な摂取量を守りながら継続的に摂取することで、健康な腸内環境を維持し、全身の健康をサポートすることができます。
自分の体調や健康状態に合わせて、適切なサプリメントを選びましょう。
乳酸菌の効果的な摂取方法
乳酸菌の摂取方法には様々な考え方がありますが、効果的な摂取方法を知ることで、乳酸菌の有用性を高めることができます。
以下では、乳酸菌の効果的な摂取方法について解説します。
- 食後の摂取がおすすめ:
乳酸菌を効果的に摂取するためには、食後の摂取がおすすめです。
食後は胃酸の影響が弱まり、乳酸菌が生きたまま腸まで届きやすくなります。
食前よりも食後の方が、乳酸菌の有効成分が腸に届きやすくなるとされています。 - 食物繊維と一緒に摂る:
乳酸菌のエサとなる食物繊維を一緒に摂ることで、乳酸菌の生存率や活動性を高めることができます。
食物繊維は腸内環境を整え、乳酸菌が増殖しやすい環境を作り出します。
例えば、温野菜、海藻類、全粒穀物(玄米など)などが良い摂取源となります。 - 悪玉菌の活動を助ける食品を控える:
肉類や脂肪など、悪玉菌の活動を助ける食品を食べ過ぎないように注意しましょう。
悪玉菌が増殖すると腸内バランスが崩れ、乳酸菌の効果が弱まる可能性があります。
バランスの取れた食事を心がけ、乳酸菌の働きを最大限に活かしましょう。
これらのポイントを意識して乳酸菌を摂取することで、腸内環境の改善や健康促進に効果的なアプローチが可能です。
乳酸菌の有効性を最大限に引き出すために、日々の食生活に取り入れてみてください。
乳酸菌商品の種類と選び方
乳酸菌商品は多様であり、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
植物性のヴィーガン系ヨーグルトは、乳製品アレルギーを持つ人や植物性食事を好む人にとって適した選択肢です。
以下では、植物性のヴィーガン系ヨーグルトの種類と選び方について詳しく解説します。
植物性のヴィーガン系ヨーグルト
- 豆乳ヨーグルト:
豆乳ヨーグルトはコレステロールが0%なうえ、女性に嬉しい大豆イソフラボンも豊富に含まれています。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た作用を持ち、更年期障害の緩和や骨粗しょう症の予防に役立ちます。 - ココナッツヨーグルト:
ココナッツヨーグルトは中鎖脂肪酸(MCT)を多く含んでおり、これは小腸で吸収されてすぐにエネルギーに変わりやすいため、太りにくいとされています。
また、ココナッツの風味が特徴的であり、さっぱりとした口当たりが魅力です。 - アーモンドミルクヨーグルト:
アーモンドミルクヨーグルトには血流改善や抗酸化作用があるビタミンEや食物繊維が豊富に含まれています。
ビタミンEは肌の健康や免疫力向上に役立ち、食物繊維は消化器官の健康をサポートします。
選び方のポイント
- 乳酸菌の種類と量:
商品に含まれる乳酸菌の種類や量を確認しましょう。 - 添加物の有無:
香料や着色料、保存料などの添加物が含まれていないかを確認しましょう。
できるだけ自然な原材料で作られた商品を選ぶことが理想です。
大豆も無農薬栽培や遺伝子組み換え食品ではないものを選んでおいた方が無難です。 - 栄養成分:
タンパク質や食物繊維、ビタミンなどの栄養成分をチェックしましょう。
自分の栄養バランスに合った商品を選びましょう。
自分の好みや健康目標に合わせて、適切な乳酸菌商品を選ぶことで、健康的な生活を送ることができます。
乳酸菌と効果、その乳酸菌を含む商品の一覧表
乳酸菌と効果、その乳酸菌を含む商品の一覧表
乳酸菌は健康に良いとされ、様々な商品に含まれています。
以下は、乳酸菌とその効果、それを含む商品の一覧表です。
乳酸菌の効果
- 腸内環境改善:
- 腸内皮細胞の腸管バリア機能を高め、腸内の免疫細胞に働きかけます。
- 腸内環境を改善し、便通を促進し、便秘を解消します。
- 肌の健康維持:
- 角層水分量を維持・改善し、肌の潤いを保ちます。
- 免疫力調節:
- 免疫細胞の活性化を促し、風邪やインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力を高めます。
- 花粉症・アトピー性皮膚炎などのアレルギー改善
- メンタル疾患の予防・改善
乳酸菌を含む商品の一覧表
健康志向の高まりから、乳酸菌を含む商品の需要が年々増しています。
この一覧表では、市場にある様々な乳酸菌商品を紹介します。
それぞれの商品には異なる乳酸菌株が含まれており、消費者の健康や美容、免疫機能の向上をサポートします。
乳酸菌が持つ腸内環境の改善や免疫力向上といった効果を活かし、これらの商品はさまざまな健康ニーズに応えることが期待されています。
商品名 | 含まれる乳酸菌 | 効果 |
---|---|---|
ブルガリアヨーグルトLB81プレーン(明治)/ LB81 | ラクトバチルス菌 | 腸内皮細胞の腸管バリア機能を高め、腸内の免疫細胞に働きかける |
植物性乳酸菌ラブレ(カゴメ)/ ラブレ菌 | ラブレ菌 | 肌の潤い指標である「角層水分量」が維持・改善される、腸内環境改善 |
Bifix(グリコ)/ビフィズス菌・Bifix | ビフィズス菌BifiXと食物繊維イヌリン | 48時間培養後のタンサ(短鎖)脂肪酸量が有意に多く、腸内環境改善 |
カスピ海ヨーグルトプレーン(フジッコ)/ クレモリスFC株 | クレモリス FC株 | 皮膚の血流量をアップし、ストレスによる皮膚の血行とバリアー回復機能低下に対する高い予防効果、肌荒れ改善効果 |
まるごとSOYカスピ海ヨーグルト(フジッコ)/ クレモリスFC株 | クレモリス FC株 | 大豆イソフラボンを摂ることができ、肌荒れ改善効果が期待できる |
ナチュレ恵(雪印メグミルク)/ ガセリ菌SP株・ビフィズス菌SP株 | ガセリ菌SP株・ビフィズス菌SP株 | 内臓脂肪蓄積の抑制、排便改善、免疫機能の維持 |
ダノンビオ(ダノンジャパン)/BE80株 | BE80株 | 便通の改善、胃酸に強い、胃の負担を軽減 |
プロビオヨーグルトR-1(明治)/ Lactobacillus bulgaricus OLL1073R-1 | Lactobacillus bulgaricus OLL1073R-1 | 免疫力向上、風邪症候群への罹患リスク低下、インフルエンザの抑制、唾液中IgAの増加 |
プロビオヨーグルトLG21(明治)/ Lactobacillus gasseri OLL2716 | Lactobacillus gasseri OLL2716 | 胃の負担の軽減、ピロリ菌の抑制、胃粘膜の炎症改善 |
ビヒダスBB536プレーンヨーグルト(森永乳業)/ BB536株 | BB536株 | 便通の改善、腸内環境の改善、免疫機能の向上 |
ヤクルト(ヤクルト)/ シロタ株 | シロタ株 | 精神的ストレスの軽減、睡眠の質の向上 |
プロビオヨーグルトPA-3(明治)/ Lactobacillus gasseri PA-3 | Lactobacillus gasseri PA-3 | 血清尿酸値の上昇の抑制 |
守る働く乳酸菌L-92(カルピス)/ L-92乳酸菌 | L-92乳酸菌 | 免疫機能の維持、アレルギーの改善 |
乳酸菌と適切な生活習慣の関係
乳酸菌と適度な運動の効果
運動と乳酸菌の組み合わせは、健康に良い効果をもたらすことが知られています。
特に、ウォーキングなどの適度な運動は乳酸菌の効果を引き出すのに最適です。
ウォーキングと乳酸菌の相乗効果
- 腸内環境の改善:
ウォーキングは腸の運動を促進し、乳酸菌の働きをサポートします。
これにより、消化や排泄が促進され、腸内環境が改善されます。 - 免疫力向上:
適度な運動は免疫機能を高め、病気や感染症から身を守るのに役立ちます。
乳酸菌との組み合わせで、より効果的な免疫システムの構築が期待できます。 - 便秘改善:
ウォーキングは腸の運動を活発化させ、便通を促進します。
乳酸菌との併用で、便秘解消がスムーズに行われます。
ウォーキングと乳酸菌の組み合わせは、健康な生活をサポートするための簡単で効果的な方法です。
日常的な運動と乳酸菌の摂取を積極的に取り入れ、健康的な生活を送りましょう。
ストレス解消に効果的な乳酸菌の摂取法
乳酸菌の摂取は、ストレス解消にも効果的です。
特に、腸脳相関と呼ばれる腸と脳の関係性を考えると、乳酸菌の摂取はストレス管理に役立ちます。
腸脳相関と乳酸菌
- ストレス緩和:
腸内に存在する乳酸菌は、腸と脳の相互作用に影響を与えます。
乳酸菌の摂取は腸内環境を整え、ストレスホルモンの分泌を抑制し、リラックス状態を促進します。 - 心の安定:
体内に取り込まれたタンパク質が腸内細菌によって分解された「トリプトファン」が、「セロトニン」や「メラトニン」の原料となり、メンタルの安定や良い睡眠につながります。
適切な乳酸菌摂取によって腸内環境が改善されるため、心の安定感をもたらし、ストレスへの抵抗力を高めます。 - 睡眠の改善:
ストレスが原因で睡眠障害が起こることがありますが、乳酸菌の摂取は睡眠の質を改善する助けとなります。
腸脳相関によるストレス軽減が、より良い睡眠環境を作り出します。
ストレス解消に効果的な乳酸菌の摂取法は、日常生活に取り入れやすいものです。
バランスの取れた食事や乳酸菌サプリメントの摂取を通じて、ストレスを軽減し、心身の健康をサポートしましょう。
参考文献
・e-ヘルスネット
・ヤクルト中央研究所HP
・公益財団法人/腸内細菌学会
・Lactobacillus rhamnosus GG 株の摂取による便秘傾向な女性の排便および皮膚に及ぼす影響: https://doi.org/10.4109/jslab.28.12
・Makino et al. PLOS ONE. 8(11): e78331 (2013).
・英国・マンチェスターのWythenshaw病院:過敏性腸症候群(IBS)の便秘型の女性患者を対象にした、プラセボ対照の無作為割付二重盲検群間平行試験
・こころとからだの免疫学 ー腸内細菌の働きを中心にー:藤田紘一郎 - 心身健康科学, 2012 - jstage.jst.go.jp
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著者プロフィール
河邊甲介 (薬剤師)
KOSUKE KAWABE
▷有資格
- 薬剤師
- 中医薬膳師:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- 薬膳素材専門士:本草薬膳学院(学長:辰巳洋)にて資格取得
- ペットフーディスト
▷経歴
- 福岡大学薬学部卒
- 総合病院薬剤部・調剤薬局にて勤務
- 2024年1月より宮崎県川南町(峠の里)にて漢方×薬膳×腸活のお店「ほどよい堂」を開局
身体とこころの安心をお届けします
薬剤師であり、漢方×薬膳×腸活の専門家として、「ほどよい堂」を運営しています。
中医学的体質診断を基に、個別に最適な健康アドバイスを提供し、無料相談も実施中。
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